川棚温泉に行ってみたい。イベント・グルメ・観光情報まとめ

山口県下関市の「川棚温泉」は、質の良い温泉と、紺碧の海、なだらかな山裾に囲まれた穏やかで素晴らしい景色が人気の温泉です。俳人種田山頭火やピアニストのA.コルトーも愛した川棚温泉について、たっぷりとお伝えします。

１．川棚温泉とは？

山口県下関市豊浦町にある「川棚温泉」は、「北九州・下関の奥座敷」として知られ、山口県を代表する温泉の１つです。

泉質は無色透明の含弱放射能・ナトリウム・カルシウム・塩化物泉で、きりきず・やけど・皮膚疾患・痛風・神経痛・関節痛などに効果があります。

川棚温泉の歴史

歴史は古く、室町時代に豊浦町川棚の三恵寺の僧、怡雲和尚が掘り当てたといわれています。江戸時代には長州藩の御前湯として、毛利の御殿湯がつくられ栄えました。
現在、「国土交通省・夢街道ルネサンス」の｢毛利侯御殿湯街道｣に認定されています。

伝説によると、先述した三恵寺の恰雲和尚が掘り当てたという説と、約1400年前の水の神として崇められていた青龍によるものだという伝説の2つの開湯伝説が残っています。その名残として、青龍権現と呼ばれる松尾神社があり、今もなお守護神として崇められています。

川棚温泉の魅力

なめらかな良質のお湯と、紺碧の響灘、鬼ケ城連山のなだらかな山裾。川棚温泉の魅力は、豊かでかつ穏やかな自然のなかで、ゆったりと温泉を楽しめることです。俳人の種田山頭火やピアニストのアルフレッド・コルトーも愛してやまなかった美しい風景は、今もそのまま残されています。

川棚温泉のお湯は、含弱放射能やナトリウム、カルシウム、塩化物質を含み、無色透明です。この泉質により、切り傷や火傷、高血圧症、胆石症など様々な効能があるといわれています。また、川棚温泉の周辺には自然豊かな観光地の他に、旬の味覚を味わえる食事処や名産品を購入できる土産店など様々なお店があることも魅力のひとつですね。

体験したい！おすすめのアクティビティ

透明度抜群、紺碧の海で海水浴

白い砂浜、鮮やかな紺碧の日本海…豊浦町の海水浴場は、風光明媚、水の透明度も抜群のとにかく美しい海。ピアニストのコルトーが愛した夢の島「厚島」を一望できます。海水浴やマリンスポーツが楽しめるのはもちろん、海辺の散策で日本海ならではの風景を堪能するのも素敵です。

日本海に面した豊浦町には、2つの海水浴場があります。砂浜の白と海のブルーのコントラストが美しい両海水浴場には、地元民はもちろんのこと、県外からも多くの海水浴やマリンスポーツを楽しむ人々が訪れ、毎年、大変賑わうスポットとなっています。

みかん狩りなら久遠園

山口県といえば、実は結構、みかんです！とりたてのみかんが食べ放題！
10月中旬～12月上旬にかけて、観光みかん狩り農園「久山園」ではみかん狩りが楽しめます。豊浦町の豊かな自然が育んだみかんは酸味が少ないのが特徴です。10月は極早生、11月頃からは濃厚な甘さの早生種がとれます。

豊浦町の豊かな自然の中にある久山園。約3,000本のみかんの木が植えられている広大な園内で、採りたての太陽の光をたっぷりと浴びて育った美味しいみかんを食べ放題というのは贅沢ですよね♪園内では、草スキーも楽しめるので、子供たちも大満足ですよ！

鯛やはまちも釣れる観光釣り堀

黒井漁協直営の観光釣り堀といえばマリンレストです。なんと、２万平方メートルというとっても広い養殖場で大切に育てられた鯛やはまちの釣りを楽しむことができます。こんな高級魚の釣りを楽しめるのはあまりありません！

釣った魚を近くのレストランに持ち込めば、その場で調理していただくことができますよ。釣りと食事を一緒に楽しめる場所です。

お土産はショッピング仲見世通りで

仲見世通りは、川棚グランドホテルの中庭に面するショッピングロードです。とても風情ある雰囲気の通りなので、お散歩がて立ち寄るのも良いですよ。

地元特産品の食べ物を始め、地元山口の様々なお菓子なども取り扱っているので、お土産探しには特におすすめの場所です。また、ファッション雑貨もあり、地元豊浦・山口の作家による食器をはじめ各種陶芸品もあります。

忘れちゃいけない！おすすめ温泉施設

温泉銭湯　元湯「ぴーすふる青竜泉」

川棚で日帰り入浴をするならここ！元湯ならではの掛け流し温泉で、大浴場ではサウナやジャグジー、露天風呂が楽しめます。貸切の家族風呂も人気です。

大浴場には、石鹸・シャンプーなどは置いてありませんが、タオルとシャンプー＆リンス（ミニボトル）、ボディーシャンプー（ミニボトル）が入った「手ぶらセット」などの販売もあるので、ドライブがてらふらっと寄ることもできますね♪

見ておきたい！おすすめ観光スポット

雪舟の庭園は必見　妙青寺

1414年に大内氏が国清寺として開基し、1604年、ここに葬られた長府藩主の姉の法名をとって妙青寺と改名されました。 本堂裏の雪舟庭園は一見の価値あり！5月上旬にはツツジも咲き、華やかな趣を加えます。 門の脇には、川棚温泉を詠んだ山頭火の句碑「湧いてあふれる中にねている」があり、 写真スポットとしてもおすすめです。
雪舟庭園は、「心字」の形をした池を配してあり、桜や梅、つつじが咲きほこる美しい公園でもあります。
春には、境内の梅園には100本の梅が咲き誇り、『梅祭り』が催されます。竹の筒で日本酒を燗したかっぽ酒やぜんざいが振る舞われますよ。

一週間前までの予約で無料ガイドも

1週間前までに予約をすれば、無料でガイドしてくれるサービスがあります。知識が豊富な人と一緒に散策すると、とても深い旅になりますよ。

主なガイドスポットは、川棚のクスの森（国の天然記念物）・川棚の杜（設計･隈研吾）烏山民俗資料館・妙青寺（毛利侯の本陣）・松尾神社（川棚温泉の守護神）青龍湖(舟郡ダム) ・三恵寺・国清山展望公園・小野小町の墓・虚無僧墓・岩谷十三仏などです。

国指定天然記念物　川棚のクスの森

川棚のクスの森は、国指定天然記念物に指定されています。とにかく大きくい一本の樟（クス）なのですが、草木が茂っているように見えるため、川棚のクスの森と呼ばれています。

日本三大樟樹の一つとなって樹齢約1000年だそうです。幹周り11.2m、樹高27m、枝張り東西58m、南北53mで、「新日本名木百選」に選ばれています。また、この近くには、俳人・種田山頭火の句碑もあるので、ぜひ立ち寄ってください。

海岸線のサンセットは好フォトポイント

川棚温泉の近くにある海岸線は、とても美しい夕日が眺められる場所として知られています。夕方になるとカップルが集まってきて、絶景を楽しんでいますよ。そんなキレイなサンセットと一緒に撮影した写真は心に残る想い出になること間違いありません！

リフレッシュパーク豊浦 （花公園）

四季折々の花が美しい大花壇、色とりどりのバラが楽しめるバラ園。広々とした花畑では、100万本のコスモスや30万本の菜の花など、季節ごとの花が咲き乱れます。 バタフライガーデンやトンボ池などでは、蝶やとんぼを間近に観ることもでき、また、全長55mのローラースライダーやシーソーを備えた遊びのゾーンも人気です。家族連れで１日楽しく遊べるスポットです。

アトラクションは、ローラースライダーなどの他にも、川棚温泉の起源であると伝えられる青龍伝説をモチーフにした大型コンビネーション遊具やロープウェーなどもありますよ！築山と芝生広場もあり、のんびりと過ごしたり、走り回ったり、お弁当を広げてみんな仲良くランチなどにもいいですね♪

泊まってみたい！川棚温泉のお宿3選

川棚の丸ごと貸切旅館　お宿「せきや」

  ふるさとにいるような安らぎを感じる、小さなお宿。山陰の幸を堪能できるお料理と良質のお湯、きれいなお部屋でしかもコスパの良い、人気の旅館です。
団体向けに旅館を１泊まるごと貸切るプランは、「せきや」ならではです。

※平成27年11月30日をもって閉館（休館）されています。

川棚温泉「小天狗さんろじ」

1日８組限定の小さなお宿は、なんと全室露天風呂付き！24時間掛け流しの天然温泉が楽しめます。
※全室禁煙、１２歳未満不可

客室のうち、半分は2名宿泊までのメゾネットタイプです。専用庭と露天風呂、内風呂などが付いていて、シックで豪華な雰囲気です。本館の「小天狗旅館」の大浴場も、利用できるので、開放的な大浴場とプライベートを大事にしながら、ゆっくりと入れる客室のお風呂の2パターンの温泉を楽しめますね！

劇場旅館「川棚グランドホテル 」

なだらかな山と穏やかな海…緑に囲まれた川棚の風土を楽しめるホテルです。本館のお部屋は全室10畳以上。広々としたお部屋で、ゆったりくつろいで過ごせます。 ワンちゃんと泊まれるお部屋もあり、ペット連れで旅行の際にはおすすめです

お風呂は、広々とした大浴場と露天風呂、貸切露天風呂があります。その泉質は、「弱アルカリ性ナトリウムイオン」の入った「ラジウム泉」で、角質を軟化しお肌をすべすべにし、抗酸化力を高め、老化防止に効果的ですよ！

食べたい！川棚温泉のグルメと言ったら

名物の瓦そば、おすすめは「たかせ本店」

「瓦そば」とは、文字通り、瓦の上で焼くそばのこと。茶そばを熱々にした瓦にのせてジュージューと焼き、牛肉・錦糸卵・ねぎ・海苔・レモン・もみじおろしを添え、おつゆでいただく、川棚名物です。最初は柔かく、瓦に接した部分がパリパリに焼けて、様々な食感を楽しめます。
「元祖 瓦そば たかせ本店」では、茶そばに雅味豊かな京都の高級宇治茶を使用。秘伝のつゆとの相性がたまりません。山口県名産「ふく」メニューもあり、川棚らしさを堪能できるお店です。

この瓦そばは、西南の役において薩軍の兵士たちが、長い野戦の合間に瓦を用いて野草、肉などを焼いて食べたという昔話にヒントを得て生まれたそうです。こちらのお店の弊店創立者である高瀬慎一氏が、独自の製法にて開発されたそうですよ。

ウズラ豆の白あん。銘菓　川棚まんじゅう

川棚温泉の観光案内所の近くにある創業明治36年の老舗の和菓子屋さんが三春堂 本店です。この店の名物となっているのが、北海道産のウズラ豆の白餡が入った川棚まんじゅうです。白餡のやさしい甘さがクセになる美味しさだと評判ですよ。

もちろん、ほかにもパイ生地を使った菓子や煎餅などいろいろな種類があるので、お土産購入にぜひ立ち寄ってください。

剣先イカの高級ブランド「特牛イカ」

特牛（こっとい）イカとは、剣先イカの高級ブランドです。ぜひ川棚温泉には食べたいものの一つという声が多いんですよ。

イカの刺し身は、とっても鮮度でコリコリ＆プリプリとした食感がクセになります。噛めば噛むほどに甘みが出てきて、とっても幸せ気分に。もちろん、肉厚もしっかりとあのも自慢です。他にも、塩焼・天ぷら・煮物などでも美味しくいただけます。

行ってみたい！川棚のお祭りやイベント

川棚温泉まつり舞龍祭（４月第１土曜・日曜）

「湯食楽（ゆっくら）楽しもう！　街中がまるごと舞台だ！」
温泉交流センター「川棚の社」を中心に、町全体が舞台と位置づけたお祭り。無料の足湯や２枚500円のお得な温泉チケット販売、1660年より続く伝統的な神事「せぎ餅」、北浦の海の幸が味わえる「スローフードバザー」など川棚の風土を楽しむメニューが盛り沢山です。

＊お問合せ　川棚温泉まつり実行委員会　０８３－７７２－０２９６

川棚・コルトー音楽祭

ピアニストのA.コルトーが愛した川棚。コルトーを記念して毎年、コルトー音楽祭が開かれます。コルトーにゆかりの名演奏家により、世界最高峰の音楽を楽しめるイベントです。

川棚温泉へのアクセス

公共交通機関利用（新大阪から約4時間、博多から約2時間40分）

・新大阪→新幹線（140分）→新下関→山陽本線下関行（3分）→幡生
　　　　→山陽本線小串行（33分）→川棚温泉

・博多→新幹線（84分）→小倉（福岡）→鹿児島本線下関行（5分）→門司
　　　　→山陽本線下関行（7分）→下関→山陽本線滝部行（42分）→川棚温泉

自動車利用

・広島から中国/山陽自動車道で約2時間30分、小月ICより約20分
・福岡から九州自動車道で約１時間、下関ICより約30分


さて、今回の川棚温泉に行ってみたい。イベント・グルメ・観光情報まとめはいかがでしたでしょうか？あまり知られていない温泉地ですが、とっても素敵な時間を過ごせる場所です。ぜひ川棚温泉旅行の計画を立ててみてくださいね。

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