liz west
あの有名な秋葉原の名の由来になった神社があることをご存じですか?今は廃止となった秋葉原貨物駅設置に伴って移転しましたが、その地にあった「鎮火社」に祀られる神を、多くの人が秋葉大権現と勘違いし「秋葉の祠」、「秋葉社」などと神社を呼び親しんだ事から、駅名が「秋葉原」となりました。秋葉神社は、大火の延焼防止のために生まれた火除地の原っぱに建てられたお社を、江戸・東京ッ子が勘違いしたことから、移転後にお社の社名もその親しまれた名に変わったという神社です。
1.「秋葉神社」とは?
http://jinja.tokyolovers.jp/tokyo/taito/akibajinja
もともとは現在のJR秋葉原駅構内にあり、当時は鎮火社と呼ばれていました。東京府内で火事が多発した明治2年の大火を受け、明治天皇の意向により火を鎮める神様を祀る火災鎮護の神社として秋葉原の地に創建したのが始まりだそうです。その後、鉄道建設に伴い、秋葉原から現在の台東区の入谷駅の近くに移転しました。 2. どんな魅力が?
http://blog.livedoor.jp/stghajimemasita/archives/1388252.html
静かな住宅街の中にあり、建物の間に立つ鳥居の奥に参道があります。その奥の境内には社殿の他、手水舎、神輿庫、社務所があります。火除けの守護神として今では東京一円の火災鎮護の神社となっており、毎年11月には「火渡りの神事」が開催され、多くの人でにぎわいます。 3.見どころ・お勧めポイント
火渡りの神事
東京一円の火災鎮護の神社である秋葉神社では火渡りの神事が開催されます。拝殿内で祭儀が行われ、その途中、四方に注連縄を巡らせ、木炭を敷き並べて清められた火渡り式場に点火され、拝殿内の祭儀が終ると祭員は火難守護のお札を受けて、裸足で赤々と燃える炭火の上を無病息災と防火を祈りながら渡ります。祭員のあとには一般の参拝者も参加も可能なので、大勢の人が行列を作って順番を待ち、無病息災、防火を祈りながら火を渡っていきます。
曹源寺(かっぱ寺)
特に水に縁のある商売の人から信仰されています。
源空寺
浄土宗の仏教寺院で、天正18年に円誉上人が湯島に開山し、明暦3年の大火で焼失したため、現在の場所に移転しました。住宅がたて込んだ合羽橋の道具街西側の一角にありますが、広々とした敷地がとても印象的です。墓地には国の史跡に指定されている日本で初めて日本地図を完成させた伊能忠敬や江戸時代の天文学者・高橋至時の墓をはじめ、歴史上の人物のお墓が多々あります。
入谷の鬼子母神
鬼子母神の謂われや場所は知らなくても、「おそれ入谷の鬼子母神」という地口は、時代劇などで耳にしたことがあるでしょう。その入谷の鬼子母神は、雑司ヶ谷の法明寺、中山の法華経寺の鬼子母神と共に、江戸三大鬼子母神のひとつとして知られ、秋葉神社近くの仏立山真源寺に祀られています。真源寺は万治2年(1659)に、日融聖人が開山となり創建された法華宗本門流の寺院で、鬼子母神像は日蓮聖人が開眼されたと伝えられています。
入谷鬼子母神真源寺は、江戸・東京の夏の風物詩となっている朝顔市の会場としても知られており、真源寺を中心として、毎年の七夕の季節、7月6~8日に入谷朝顔まつりが行われています。
■ 基本情報
- ・名称: 仏立山 真源寺
- ・住所: 台東区下谷1-12-16
- ・アクセス: 秋葉神社から徒歩8分
- ・電話番号: 03-3841ー1800
- ・所要時間: 1~2時間
子規庵
秋葉神社がある下谷の隣町、懐かしい下町の風情が今でも残っている根岸には、『柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺』の俳句で知られる、俳人、歌人の正岡子規が居を定めた子規庵があります。子規庵は、旧前田候下屋敷の御家人用二軒長屋であったと伝えられています。明治27年(1894)に正岡子規が移り住んだ後は、子規庵で療養しながら句会歌会を開き、家族、門弟と共に俳句、和歌の近代化など、日本文学の発展に取り組み35歳で亡くなりました。
子規庵は、関東大震災で被害を受け再建されたものの、戦災で焼失してしまいましたが、寒川鼠骨等の高弟の努力によって昭和25年(1950)焼失前の建物に復元・保存されました。
■ 基本情報
- ・名称: 子規庵
- ・住所: 台東区根岸2-5-11
- ・アクセス: 秋葉神社から徒歩18分
- ・営業時間: 10:30~12:00、13:00~18:00(受付はそれぞれ終了時刻20分前)
- ・定休日: 月曜日(祝日等の場合は翌日)、夏季(8月)・冬季(12・1月)休庵期間あり
- ・電話番号: 03-3876-8218
- ・料金: 500円
- ・所要時間: 1~2時間
- ・公式サイトURL: http://www.shikian.or.jp
ねぎし三平堂
下町の風情が残されている根岸には、昭和の爆笑王と称された初代林家三平の自宅一部を改装して、林家三平の芸と人を知り、昭和という時代が感じられる資料館となっている ねぎし三平堂 があります。ねぎし三平堂には、ネタ帳やテレビの台本、レコートなど初代林家三平の思い出の品々が、おかみさんのコメント共に展示されています。館内には高座が設けられている広間があり、毎月第三土曜日には「三平堂落語会」が開かれるなどしています。
■ 基本情報
- ・名称: ねぎし三平堂
- ・住所: 台東区根岸2-10-12
- ・アクセス: 秋葉神社から徒歩19分
- ・営業時間: 11:00~17:00
- ・開館日: 水・土・日曜日
- ・電話番号: 03-3873-0760
- ・料金: 600円
- ・所要時間: 1~2時間
- ・公式サイトURL: http://www.sanpeido.com/f01_goannai.htm
かっぱ橋道具街
浅草と秋葉神社の間には、関西の千日前道具屋筋商店街と並ぶ、関東では有名な道具屋街の かっぱ橋道具街 があります。河童橋道具街では、料理道具、食器、製菓用品から、サンプル、ユニフォームに、厨房設備や業務用食材まで、食に関連する様々な専門店が並んでいます。かっぱ橋道具街では、毎年10月9日の道具の日をはさんで「かっぱ橋道具まつり」が1週間開催され、目玉たくさん道具市での買い物やイベントを楽しんだり、各地から大勢の人達がやって来ます。
■ 基本情報
- ・名称: かっぱ橋道具街
- ・住所: 台東区松が谷3-18-2
- ・アクセス: 秋葉神社から徒歩4分
- ・電話番号: 03-3844-1225(東京合羽橋商店街振興組合)
- ・所要時間: 1~2時間
- ・公式サイトURL: http://www.kappabashi.or.jp
浅草寺
秋葉神社にお参りしたならば、下町の散策気分を楽しみながら浅草方面に少しだけ足を伸ばすだけで、浅草寺に出向くことが出来ます。定番ルートの雷門を通って、仲見世をひやかしながら向かうのではなく、西側から浅草寺に向かうのも、仲見世の賑わいとは違った浅草の楽しみ方が出来ます。浅草寺に向かう浅草寺西側には、かつては日本のエンターテイメントの中心地だった、浅草寺西側一帯の浅草六区のエリアがあります。浅草六区から伝法院通に向かう浅草六区通りには、六区とゆかりのある33名の芸能人の看板が、1枚の予約済みの看板と共に並んでいます。
■ 基本情報
- ・名称: 金龍山 浅草寺
- ・住所: 台東区浅草2-3-1
- ・アクセス: 秋葉神社から徒歩14分
- ・電話番号: 03-3842-0181
- ・所要時間: 1~2時間
- ・公式サイトURL: http://www.senso-ji.jp
もうひとつある秋葉神社!?
秋葉原の名のもとになった鎮火三神を祀る秋葉神社ではなく、同じ台東区内の秋葉原からさほど遠くない、秋葉原駅から北北東方向にある平成小学校の東側に、火之迦具土神を祀る秋葉神社があります。この秋葉神社のはじまりは、元久保田佐竹家上屋敷にあった秋葉神社とされ、久保田佐竹家12代当主だった佐竹義堯が、秋葉権現を勧進したものと伝えられています。このお社は、鎮火社が創建された火除地の出来るきっかけとなった明治2年の東京大火で、佐竹家上屋敷の焼失と共に失われました。
現在の秋葉神社は、秋葉中央寺にあったとされる秋葉神社が、明治22年に佐竹の原に遷座して佐竹秋葉神社となったと云われており、昭和5年に社殿造営に伴って遷座され現在に至っています。
秋葉原からつくばへ向かうつくばエクスプレス新御徒町駅と、浅草駅の近くに2つの秋葉神社がありますので、2つの神社をお参りしたあとに、縁の深い秋葉原に出かけるのも楽しいでしょう。
■ 基本情報
- ・名称: 佐竹 秋葉神社
- ・住所: 台東区台東4-21-23
- ・アクセス: 秋葉原駅から徒歩18分
- ・所要時間: 1~2時間
スカイ グリルブッフェ&バー 武藏(浅草ビューホテル)
秋葉神社の最寄り駅のひとつ、つくばエクスプレス浅草駅直結の浅草ビューホテルの26階には、スカイツリーや浅草の景色が楽しめるスカイ グリルブッフェ&バー 武藏があります。ライブクッキングカウンターの各コーナーには、富士の溶岩石を使った武蔵窯で調理した自慢のグリル料理や、天ぷら、おばんざいなどが並びます。大きな窓が連なる客席の最前列には、3席限定のプレミアムペアシートがあり、ワンシート1,500円で素晴らしい眺めを独占出来ちゃいます。
■ 基本情報
- ・名称: スカイ グリルブッフェ&バー 武藏
- ・住所: 東京都台東区西浅草3-17-1
- ・アクセス: つくばエクスプレス 浅草駅直結
- ・営業時間(ブッフェ):07:00~10:00(朝食)、11:30~15:00(平日・ランチ)、11:30~16:45(土日祝・ランチ)、17:30~21:45(ディナー)
- ・電話番号: 03-3842-6341
- ・料金(おとな1名):2,800円(朝食)、3,480円(平日・ランチ)、3,980円(土日祝・ランチ)、4,980円(平日・ディナー)、5,480円(土日祝・ディナー)
- ・公式サイトURL: http://www.viewhotels.co.jp/asakusa/restaurant/musashi/
4.口コミ
今年は是非行って神事を見てみたいなぁと思いました でも、秋葉原の駅名の由来がここから来てるとは~~って感じです
http://ameblo.jp/nekota77/entry-12007819784.html
http://ginjo.fc2web.com/193usihome/hiwatari.html
5.秋葉神社を詳しく知ろう!
秋葉神社のはじまり
明治初年の東京府内に火災が頻発し、明治天皇嫡母の皇太后が府民への被害を憂慮し、明治天皇の勅命により明治3年(1870)に、新たに設けられた1万2千坪の火除地の中に鎮火社が創建されました。火除地は、明治2年(1869)に起きた東京大火災で焼失した火元となった神田相生町他十ヶ町で、鎮火社の祭神は、宮城内紅葉山に祀られていた鎮火三神が奉還されたものでした。
鎮火社に祀られている神様のことを、庶民は火災鎮護の神として知られる秋葉大権現と勘違いして、鎮火社を秋葉の祠、秋葉社などと、広い火除地の原っぱを「秋葉の原」と呼ぶようになりました。明治時代初期から中期にかけて作成された迅速測図には、火除地の場所に『秋葉の祠』の表示があります。
秋葉神社の遷座後、その跡に出来たのは?
秋葉の祠として地図にも表示されていた鎮火神社は、当時の日本鉄道が上野駅の貨客分離をはかるために、明治21年(1888)に秋葉の原と呼ばれた火除地から下谷区入谷町に遷座されました。秋葉の祠の跡地があった火除地には、陸運だけでなく神田川の水運も利用出来る貨物駅が建設されて、明治23年(1890)に秋葉原貨物取扱所が開業しました。秋葉原貨物取扱所は秋葉原貨物駅となり、物流の拠点として長く活躍しましたが、貨物駅は昭和50年(1975)に廃止されました。
秋葉山本宮秋葉神社と鎮火三神の火の神とは、今では同一神!
昭和5年(1930)になって鎮火神社は、秋葉の原に創建されてまもなくから、秋葉の祠、秋葉社、秋葉神社など、多くの人達から呼ばれ親しまれた秋葉の名がついた秋葉神社と改称されました。秋葉神社の祭神となっている鎮火三神は、火の神の火産靈神、水の神の水波能賣神、土の神の埴山毘賣神の三柱です。秋葉神社の社名の由来となった秋葉大権現の秋葉神社は、今では秋葉山本宮秋葉神社となり火之迦具土大神を祭神とし、祭神は、秋葉神社鎮火三神の一柱、火産靈神と同一神となります。
■ 基本情報
- ・名称:秋葉神社
- ・住所:〒111-0036 東京都台東区松が谷3-10-7
- ・アクセス:JR上野駅から徒歩10分、東京メトロ日比谷線入谷駅から徒歩5分
- ・電話番号:03-3844-5748
- ・参考サイトURL:http://taitonavi.jp/enjoy_detail.html?no=373
アキバとも呼ばれ有名な秋葉原の名の由来が、その地にあった神社の通称だったとは驚きですね。火除けの守護神としてこれからも見守り続けていただきたいですね。
秋葉神社と秋葉原命名の謎は有名で、久保田佐竹家上屋敷が元は秋葉原近くにあったことから、佐竹秋葉神社が元なのではという説もあり、二つの神社をめぐりながら謎解きをするのも楽しそうです。
素材提供:トリップアドバイザー