サツキが美しい！京都にある「慈雲院」はどんなところ？

京都市右京区にある慈雲院は妙心寺の脇寺で境内は拝観できませんが、前庭の色鮮やかなサツキが広がる隠れた名所です。サツキの花の頃に妙心寺を訪れた際にはぜひ足を運んでみましょう。 

慈雲院とは?

京都妙心寺の山内塔頭寺院の1つの慈雲院は1653年に大阪の橘屋新兵衛が湛月紹円を開祖に創建したものです。創建当初は慈雲庵といい妙心寺北総門前にあったようです。建物は非公開なので入れませんが、山門の奥の前庭は見ることができます。

前庭には手入れが行き届いたサツキが綺麗に刈り込まれていて、満開時は色鮮やかで見事です。
 

慈雲院周辺のおすすめ観光スポット

 

  妙心寺

京都市右京区花園にある臨済宗妙心寺派の大本山で全国に3400の寺院を有している大寺院です。本尊は釈迦如来です。花園法皇の意向で妙超の弟子の関山慧玄が花園離宮を禅寺にしたものです。法堂には国宝の梵鐘や雲竜図の他たくさんの重要文化財があります。

その他にも貴重な水墨画がある退蔵院や宿坊施設のある大心院の他、自然も豊かで西の御所と親しまれている広大な敷地は国の史跡にもなっています。

退蔵院

1404年に無因宗因禅師を開山として建立されました。退蔵院の名前の由来の退蔵とは、「価値あるものをしまっておく」という意味で、人知れず良い行いをして(陰徳)それを公表することなく積み重ねていくということのようです。国宝の瓢鮎図は有名でナマズと瓢箪がモチーフに使用された門や瓦などがあります。

境内には、枯山水と常緑樹の「元信の庭」と季節の花々の四季折々の変化が楽しめる「余香苑」の二つの庭があり、季節の華やぎと禅寺の落ち着いた佇まいを兼ね添えた空間が楽しめます。

東林院

臨済宗妙心寺の塔頭の一つで、1531年に細川氏綱が、父の菩提を弔うために建立しました。祇園精舎で諸行無常と歌われている沙羅双樹(樹齢300年)があり通称沙羅双樹の寺として知られていて、毎年、6月には「沙羅の花をめでる会」が開催されています。妙心寺の宿坊となっていて一般参拝者も宿泊ができます。

境内は非公開で特別公開時にしか拝観できませんが、宿泊すると見ることができます。

慈雲院周辺のおすすめグルメスポット

 

竹とり

JR嵯峨線、花園駅から徒歩2分のところにある鳥料理のお店です。ぬくもりのある落ち着いた雰囲気の店内と他では味わえない亀岡の自然が育んだ七谷地鶏のおいしさを堪能できます。朝引きの鳥は新鮮で鳥さしみの盛り合わせ、竹炭で調理した焼き鳥の他、水炊きや鳥そぼろ丼などのメニューがあります。

おすすめの一品は鶏とキノコのすき焼き(単品2500円、コース3000円)です。ぜひ味わってみてください。

精進料理 阿じろ 本店

京都へ旅行したら是非食べてみたい精進料理。阿じろは精進料理の老舗で臨済宗妙心寺の門前にあり妙心寺ご用達のお店です。お座敷は妙心寺の和尚たちが描いた墨蹟や禅画の襖絵などで趣と静けさが漂います。縁高弁当3000円、コース料理の精進会席は6000円から味わえます。その他仕出しや出張料理もあります。

肉や魚を使っていないのに素材が生かされた料理はとても満足できる内容です。

権太呂 金閣寺店

京都市中京区に本店がある老舗の蕎麦、うどんのお店「権太呂」の金閣寺店は、金閣寺と竜安寺の間にある「きぬかけの道」に面しています。こだわりは出汁。黄金の出汁と言われている権太呂の出汁は早朝から吟味された昆布や削り節を使って手間暇かけて作られています。まさに黄金の1滴ですね。

メニューはうどん、蕎麦の他丼ぶり物、一品料理、鍋などで、おすすめは権太呂看板メニューの権太呂鍋。黄金の出汁と旬の野菜や魚介をたっぷり使った京風うどんすき鍋です。
 

慈雲院の詳細

  

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妙心寺の周りには慈雲院の他にもいくつかの塔頭があります。妙心寺を訪れた際に少し足を延ばしてみても良いですね。