Catherine
国宝の茶室「待庵」があることでも有名な寺院で、山号は豊興山、妙喜禅庵と呼ばれています。日本最古の茶室であり千利休が作った茶室の中で現存しているのはこちらだけ!!茶道経験のある人も、ない人も注目したい妙喜庵の紹介です!!1.「妙喜庵」とは?
「妙喜庵」は、宋の大慧禅師の庵号からつけられた寺号で、連歌の祖「山崎宗鑑」がここに住んでいたとも伝わります。
2. どんな魅力が?
侘び茶の千利休が建てた現存する唯一の茶室がある事が一番の魅力でしょう。犬山に存在する如庵、大徳寺の塔頭龍光院の密庵と共に三名席として侘び茶の精神を表現したと素晴らしい茶室として国宝指定されているのです。
また豊臣秀吉が山崎に逗留した期間には何度もここに通ったとされています。質素かつ狭隘な空間、茶事を通じて己を高める「侘び茶の精神」は千利休が望んだ究極の茶事。この待庵は、数奇屋造の原型ともなっているので建築としても貴重です。
3.見どころ・お勧めポイント
待庵
二畳の極小「茶室」に一畳と細い板だけの「次の間」、一畳の水屋の三室から成っていて茶室の正面には簡素な室床があり、利休の書がかけられていたそうです。全体的に質素な造りは、もてなしの心を大切にした千利休らしい。頭を下げなくては入れない躙口は、身分の隔て無く、全ての人間が茶の前では平等であるとの思想から生まれています。帯刀したままでは入れない躙口は、この待庵が始まりだとそうです。
袖摺りの松
庭前に袖摺松と呼ばれる一株の老松があります。秀吉の衣の袖が触れたと言うことから名付けられたそうで、この松枝より作られた老松の茶入は当庵の名物になりました。平形の身に蝶番付の割蓋が添った茶入れはその後「老松」と呼ばれるようになりました。
二つの書院
妙喜庵は室町時代の書院造りで、山崎宗鑑の住居を移したものという説があります。庭に面しいる書院で仏間には聖観音像が安置されており、千利休の像もこちらで見ることができます。書院明月堂は桃山時代からある茶室で「杉戸の絵」狩野山雪の画の描かれた扉があります。表には松に鶴が裏には尾長鶏が描かれているもので、非常に見事な出来栄えになっています。書院は立て直しされているので新しいのですが、中のものは当時のままに残されているのです。
妙喜庵の拝観予約
拝観予約は往復はがきのみの受け付けになっています。それ以外は一切受け付けされませんので気をつけましょう。ハガキの記載(必ず往復はがきで!!)
往信裏書
1.住所
2.拝観希望者の名前
3.拝観希望者の電話番号
4.希望日(時間は指定できません)
5.人数(最大10名)
往信表書
〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町竜光56 妙喜庵 御中
返信裏:白紙のまま
返信表:拝観希望者の住所、氏名
志納金(一人千円)
申し込み人数は、10名様までで、高校生以下の方の拝観はできません。
4.口コミ
せっかく京都行ったんだし古田織部の興聖寺と利休の妙喜庵もいけばよかったんだよな と思う午前四時
— 諸行無常 (@jfffhgg) 2015, 8月 23
山崎といえは駅前の妙喜庵ですな。見学するには事前に往復葉書だして指定された日時でないと入れないという敷居の高さ… しかし国宝の待庵はいつか見てみたいつか pic.twitter.com/MLmwvZ8ph8
— R. I. (@Lovelyhoneybees) 2015, 8月 9
苔寺、御所並みの拝観ハードル、妙喜庵。 pic.twitter.com/mvD4ieZqmt
— osouji_hoge (@osouji_hoge) 2015, 7月 26
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称: 妙喜庵
- ・住所: 京都府乙訓郡大山崎町竜光56
- ・アクセス: JR山崎駅、徒歩約1分/
- ・営業時間:
- ・定休日: 月曜日と水曜日
- ・電話番号: 075-956-0103
- ・料金: 1ヶ月以上前に往復はがきで複数の日を記載してお申し込み。
- ・所要時間: 1時間
以前は内部以外は撮影禁止になっていましたが、今は「全て撮影が禁止」となっています。写真に収めたい人は残念ですが、仕方がないですね。目にしっかり焼き付けてお帰りくださいね。