別府旅行（３）地獄めぐりと周辺温泉を楽しむ～その１～

別府旅行の２日目は、別府観光の定番・地獄めぐりへ行ってきました。定番？ってちょっとアレな響きですが、やっぱり地獄めぐりはイイ！だから定番になるんだ、と実感しました。

温泉も楽しみつつ、別府ならではの湯けむりの風景を堪能しました。

１.地獄めぐりの前に…衝撃の別府温泉保養ランド(紺屋地獄)

地獄めぐりの出発点、海地獄。 …を通過し、まずはその先の明礬温泉「別府温泉保養ランド」(紺屋地獄)へ。バスを降りるとすぐ目の前に、昭和の香り満点の古びた建物が。
「レトロ」ではなく「古っ」という感じなのがポイントです(笑)

狭い脱衣場には鍵がかかるロッカーがなく（貴重品は玄関のコインロッカーへ）、棚に籠が乗せてあるだけ…初めてきた人は正直、引くと思います。

さて、ここの名物は「泥湯」です。ミネラルや腐植土特有のフミンという成文を含んだ「紺屋鉱泥」と硫黄水素泉があいまって、美肌、リュウマチ、各種皮膚疾患、胃腸病…等々、様々な症状に大変効果的な温泉となっています

まずは手前の「コロイド湯」へ
広々とした浴槽になみなみと湛えられた硫化コロイドのお湯は、わずかにブルーがかってきれいです。そして、野趣たっぷりのゴツゴツした岩肌。見るだけでもテンションの上がるお風呂です。上がり過ぎてワニさん歩きでぐるっと2周(笑)

お湯に身体が慣れたところで、いよいよ泥湯。
入ってみると、予想と見た目に反し、意外にもサラサラとしたぬるめのお湯です。が、底にはヌメヌメの泥がたっぷり。泥に手足を浸したり、すくい上げたり…いつまでも入っていたくなる気持ち良さです。
(ただし効き目が強すぎるので、小学生以下のお子さんは入浴不可)  

最後は露天風呂。 ブルーがかったにごり湯の下には、やっぱりヌメヌメする泥がたっぷり。アトピー性皮膚炎などに特に効き目があるそうです。 周囲の山々や別府大橋の雄大な景色を眺めながらの入浴、気持ちいい！ 一応、男女で場所は別れているものの、混浴です。家族で入れるので楽しいですね。気になる方は入り口付近の扉の陰なら、大丈夫です。

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２.きれいなブルー！海地獄に感動

紺屋地獄からバスで５分ほどで、海地獄に到着。いよいよ地獄めぐり開始です。 地獄めぐりは１ヶ所400円、６ヶ所以上廻るなら８地獄共通の観覧券(2100円、割引あり(※）がお得です。

※割引はこちらより取得してください→http://www.beppu-jigoku.com/s1/pg130.html

さて、８地獄の中でも最も有名な海地獄は、約1200年前に鶴見岳の噴火で出来た大きな池で、その美しいブルーが特徴の、国指定名勝です。

この日は生憎の雨で、湖面が見えなくなるほどのもうもうたる湯気。地獄っぽさが増しています。
しかし、見てください、このきれいなブルー！地獄というより極楽ですよね！ 硫酸鉄が溶解した温泉が、あまりの高温で水圧が下がってこの色に見えるのだとか。 自然が作り出した美しい池、全地獄廻る時間がなくても、ここだけは見ておきたいものです。

この温泉の粉末「マグマオンセン」、売店に売っています。別府駅や空港のお土産物屋さんには置いてなかったので、ここで忘れず買っておきましょう。
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ここから、鬼石坊主地獄、山地獄、かまど地獄、鬼山地獄、白池地獄の５つの地獄が隣り合い、歩ける範囲で続いています。

３.石庭のような静謐の美。鬼石坊主地獄  

続いては鬼石坊主地獄。

灰色の泥に丸い輪が浮かび上がって、石庭をほうふつとさせます。自然が織り成す造形の美しさ。
 この輪のまん中が時々、沸騰したお湯でボコッと丸く盛り上がるのが面白い！(うまく撮れなかったので観たい方は現場か公式サイトへ) 　鬼石坊主の名前の由来はここからくるものだそうです。
庭園の中に広々とした足湯、温泉「鬼石の湯」もあり、散策の疲れを癒すことができます。

４.子供も大喜び！動物と触れあえる山地獄

山のあちこちからもうもうと湯気が上がっているように見える様子から、山地獄と名付けられました。泉温は90℃。これでも、地獄めぐりの温泉の中では低い方です。

ここでは温泉熱を利用し、カバや孔雀、フラミンゴなど様々な動物を飼育しています。 餌やり体験(100円)には子供も大人も大喜び！動物との触れあいに癒されます。

人気者のカバ、昭平くん。温泉で飼育されているカバは世界でも珍しいんだそうです。温泉効果（？）羨ましいお肌ツルスベぶりです。

カピバラもなんだか気持ち良さそうです。

５.ミニ地獄めぐりを楽しもう！かまど地獄

かまど地獄には1～6丁目までさまざまな温泉の池があります。泥湯、乳白色のにごり湯、３丁目のコバルトブルーの池、青みがかった５丁目の池…さながら「ミニ地獄めぐり」です。
古くから、氏神の竈門八幡宮の大祭に、地獄の高温の湯気で御飯を炊いて供えていたことから「かまど」の名がついたそうです。

入り口の岩からはもうもうと湯気が。この湯気に火を着けたタバコを突っ込むと…なんと、煙が大きくなります！ タバコの粒子を格として、周りに水蒸気がつくからなんだそうです。

お湯の中には高温を示す温度計が立っています。

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６.右も左もワニだらけ！鬼山地獄

次は鬼山地獄。…といっても、温泉の方は正直、何の印象もなく…写真も撮り忘れるほどですスミマセン。
で、ここは何がメインかというと、ワニ！右も左もワニ！別名「ワニ地獄」！ 大正12年に日本で初めて、温泉熱を利用してワニを飼育しはじめ、現在は世界の様々なワニが80頭ほどいるのだそうです。

大きなワニの２代目イチロー君。体長なんと4.5m！

折り重なるワニ。こう見えて、ここのワニ達は穏やかな性格なんだとか。
土・日の午前10時、午後2時30分、水曜日の午前10時にはワニの餌やりをみることができます。

ここで、ちょっとおやつタイム。
「地獄蒸し売店」では、温泉の蒸気で蒸し上げた、卵、トウモロコシ、イモ、モチなどを食べられます。 微かな硫黄のにおいは地獄蒸しならでは。温泉のミネラルが旨味になって、蒸し加減もホクホクでgoodです。美味しい！
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７.和風庭園との調和も美しい、白池地獄

海地獄周辺の地獄、最後はこちらも海地獄と同じく国指定名勝の白池地獄です。

海地獄と比べるとごくごく淡いブルーの池は、泉温約95℃。湧き出る時は無色透明のお湯が、池に落ちると、高温と水圧でこの色になるんだそうです。不思議。
周辺の和風庭園と調和した静かな美しさは、観る者の心を落ち着かせます。いつまでも見ていたくなる、そんな魅力のある地獄です。

地獄めぐり、残るは「血の池地獄」「龍巻地獄」です。
そちらへ行く前に、鉄輪温泉でランチです。別府旅行（４）へ続きます。