Ann Lee
京都といえば新撰組。彼らの史跡を訪れて、その歴史を感じるのも良いですね。幕末に活躍し、今もそのファンが絶えない歴史のロマンである新撰組にゆかりのある地を訪れてみませんか?
京都を中心に活動していた新選組の史跡とファン必見の行事を合わせて紹介します。メジャーなところからあまり知られていない場所まで紹介したいと思います。
京都にはファンが一度は訪れたくなる史跡がたくさんありますよ。
1.壬生寺
http://syosaiyojohan.blog.so-net.ne.jp/2012-08-20-1
1863年3月壬生の地で結成された新選組。屯所となった八木邸のすぐ近くにあり、この寺の境内武芸の稽古をしたり、一番隊隊長の沖田総司が子供と遊んでいたエピソードが残っている。境内の壬生塚には近藤勇の像や隊士達の墓などがあります。
毎年7月16日、池田屋騒動の日に新選組隊土等慰霊供養祭が行われています。また、新選組同好会による池田屋事変記念パレードを見ることができます。
http://shinsen1.net/
■ 基本情報
- ・名称: 壬生寺
- ・住所: 〒604-8821 京都市中京区坊城仏光寺北入る
- ・アクセス: 阪急電車「大宮」駅・嵐電「四条大宮」駅下車徒歩約10分
- ・拝観時間: 8:30~16:30(壬生塚)
- ・電話番号: 075-841-3381
- ・拝観料金:境内は無料
- 壬生塚 100円 / 壬生寺歴史資料室 大人200円・小学・中学・高校生100円
- ・公式サイトURL: http://www.mibudera.com/
- ※池田屋事変記念パレードの詳細は新選組同好会にお問い合わせ下さい。
2.壬生屯所旧跡・八木邸
http://kosumosu-tabi.blogspot.jp/2013/07/blog-post_6.html
1863年江戸から将軍警護で京にきた浪士隊一行は壬生村に到着。しかし、清河八郎の策謀により江戸に帰ることに反旗を翻し京に残ったのが新選組の始まりです。この八木邸には新選組の中心となる近藤・土方・沖田などが投宿していました。八木邸をから南に行くと上洛した浪士隊集まり清河八郎の熱弁を聞かされた新徳寺があります。
八木邸では新選組の局長・芹沢鴨が暗殺された時の刀傷が残されています。邸内はガイドさんがいてわかりやすいい説明を聞きながら見学することができます。八木邸のには和菓子屋・鶴屋があり見学の後ここでお茶とお菓子がいただけます。鶴屋では屯所餅などお土産も販売しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/kaientai1867/GALLERY/show_image.html?id=45376390&no=0
■ 基本情報
- ・名称: 京都市指定有形文化財 新選組 壬生屯所旧跡(八木家)
- ・住所: 京都市中京区壬生梛ノ宮町24
- ・アクセス: 阪急電車「大宮」駅・嵐電「四条大宮」駅下車徒歩約8分
- ・営業時間: 9:00~17:00
- ・電話番号: 075-841-0751(京都鶴屋鶴寿庵)
- ・料金: 大人:1,000円(抹茶、屯所餅付き) / 中・高生:1,000円(抹茶、屯所餅付き)
中・高生:600円(見学のみ) - ・公式サイトURL: http://www.mibu-yagike.jp/05annai_main.html
3.新選組屯所・旧前川邸
http://blogs.yahoo.co.jp/cafedenohitotoki/4879232.html
旧前川邸も八木邸と同様に1863年から約2年間、新選組の屯所として使われていました。現在も住居として使われているので、一般公開は土日祝に玄関先を開放し新選組や幕末関連のグッズが販売されています。池田屋の発端になった古高俊太郎を拷問した土蔵や雨戸に書かれた落書きなどは一般公開はされていません。新選組の総長で江戸からの同士・山南敬助が切腹した時の部屋も現存しており、毎年3月に山南忌の時に
公開されています。(切腹の時の介錯は沖田総司)
http://d.hatena.ne.jp/naraiwao/20150308/1425824385
■ 基本情報
- ・名称: 新選組屯所・旧前川邸
- ・住所: 〒604-8811 京都市中京区壬生賀陽御所町49
- ・アクセス: 阪急電車「大宮」駅・嵐電「四条大宮」駅下車徒歩約8分
- ・開門時間: 土日祝日のみ玄関にてグッズ販売あり 10:00~17:00
- ・公式サイトURL: http://kyu-maekawatei.com/
- ※山南忌は事前参加予約が必要。詳細は「旧前川邸ブログ」で確認して下さい。
4.光縁寺
http://blogs.yahoo.co.jp/sanjyou_kappa/21847405.html
新選組の屯所となった前川邸を東に行くと光縁寺があります。寺の中に入ると左手のところで拝観料を払い、本堂には新選組を弔う位牌などもありお参りすることができます。本堂の右手から奥に進むと墓地があり。墓地の左奥側に新選組関係者の墓が並んでいます。この寺では多くの新選組隊士が葬られています。写真の中央が新選組総長・山南敬助の墓。向かって右が沖田氏縁者の墓です。
http://inoues.net/club4/sinsengumi_omake.html
■ 基本情報
- ・名称: 光縁寺
- ・住所: 京都市下京区綾小路大宮西入四条大宮町37
- ・アクセス: 阪急電車「大宮」駅・嵐電「四条大宮」駅下車徒歩約3分
- ・拝観時間: 9:00~17:00
- ・電話番号: 075-811-0883
- ・供養料: 一人100円
5.池田屋事件関連の史跡
古高俊太郎邸跡 (池田屋事件の発端となった人物)
http://blog.livedoor.jp/asahi0511/archives/cat_19594.html
池田屋事件の発端となった人物・古高俊太郎の屋敷跡です。京都の汁ものが食べられるお店「志る幸」の横にひっそりと稗が立っています。場所は四条河原町の北東側一筋目を入ったところにあります。■ 基本情報
- ・名称: 古高俊太郎邸跡
- ・住所: 京都府京都市下京区西木屋町四条上ル真町100
- (現在、碑があるのは志る幸というお店の敷地内です。)
- ・アクセス: 阪急電鉄京都線「河原町」駅木屋町口より徒歩2分
京阪電鉄本線「祇園四条」駅加茂大橋口より徒歩5分
池田屋の跡地
http://kakeizu-sakusei.seesaa.net/upload/detail/image/DSC05298-thumbnail2.JPG.ht…
新選組の活躍の中で一番有名な池田屋事件の跡地です。これまでピザ屋、ファストフード店、居酒屋、パンチコ店と次々とお店が変わっていきましたが現在は池田屋の名前のお店が建っています。場所は三条木屋町の西側にあります。■ 基本情報
- ・名称: 池田屋騒動の址(池田屋事件のあった場所)
- ・住所: 京都府京都市中京区三条通河原町東入ル中島町82
- (現在は「池田屋 花の舞」というお店の入るビルの脇に碑があります)
- ・アクセス: 三条京阪駅徒歩3分 河原町三条交差点すぐ
6.西本願寺
西本願寺 太鼓楼
http://japanserve.com/spt-kyoto-honganji-ph1.html
壬生で手狭になった新選組は西本願寺に屯所を移します。現在の西本願寺には太鼓楼が残っています。明治19年、新選組隊士で箱館五稜郭まで戦い抜いた島田魁が夜間警備員を勤めていた。近年、西本願寺の幕末の文書から土方歳三の名前などが入った記録が発見され話題になっています。■ 基本情報
- ・名称: 西本願寺
- ・住所: 〒600-8501京都市下京区堀川通花屋町下ル
- ・アクセス: 京都市営バス「西本願寺前」下車すぐ
- ・電話番号: 075-371-5181
- ・開門時間: 3~4月・9月~10月 5:30~17:30 / 5~8月 5:30~18:00
11~2月 5:30~17:00 - ・公式サイトURL: http://www.hongwanji.or.jp/
姫路・亀山本徳寺 (旧・西本願寺 北集会所)
http://koni2011.blog.so-net.ne.jp/2013-07-01
新選組が使っていた北集会場は兵庫県姫路市の亀山本徳寺に移築されています。亀山本徳寺では新選組隊士がつけた刀傷などが残っています。京都からは離れた場所にありますが必見の価値ありです。■ 基本情報
- ・名称: 亀山本徳寺
- ・住所: 〒670-0973 兵庫県姫路市亀山324
- ・アクセス:山陽電鉄(普通)乗車・亀山駅下車徒歩3分
- ・営業時間: 6:00~16:00
- ・電話番号: 0792-35-0242
- ・公式サイトURL: http://www1.winknet.ne.jp/~k-goboh/
7.御陵衛士屯所跡
http://minkara.carview.co.jp/en/image.aspx?src=http%3a%2f%2fcdn.mkimg.carview.co…
1867年、新選組から離脱した伊東甲子太郎が同士を連れ高台寺月真院を屯所とし「禁裏御陵衛士」と名乗り活動を開始した。この時、江戸からの同士だった斎藤一や藤堂平助も御陵衛士に加わっています。■ 基本情報
- ・名称: 御陵衛士屯所跡
- ・住所: 京都市東山区下河原町528
- ・アクセス: 京阪電車四条駅から徒歩15分
- ・拝観時間:非公開
- ・電話番号: 075-533-4064
- ※ねねの道に面したところに稗があります。
油小路事件跡地
http://japanserve.com/spt-kyoto-honkoji-ph1.html
新選組から離脱した伊東甲子太郎達が新選組に襲われ、伊東甲子太郎や藤堂平助らが落命した場所です。石碑は本光寺前にあります。- ■ 基本情報
- ・名称: 本光寺
- ・住所: 京都市下京区油小路通木津屋橋上ル
- ・アクセス: JR京都駅から徒歩7分
- ・拝観時間:留守の場合、休みになること有り
- ・定休日: 9:30~17:00
- ・電話番号: 075-341-2863
- ・料金: 解説文と案内ともで100円 / 団体一括の場合一人50円
- ※予約は電話・葉書・封書で受付。
泉涌寺の塔頭・戒光寺
http://95692444.at.webry.info/201302/article_2.html
伊東甲子太郎・藤堂平助・毛内監物・服部三郎兵衛らの亡骸は光縁寺に埋葬された後、泉涌寺の塔頭・戒光寺に埋葬されています。
■ 基本情報
- ・名称: 戒光寺
- ・住所: 京都市東山区泉涌寺山内町29
- ・アクセス: 京都市営バス「泉涌寺道」下車 徒歩7分
- ・拝観時間: 9:00~16:00
- ・電話番号: 075-561-5209
- ・参拝料: 500円
- ・公式サイトURL: http://www.kaikouji.com/index.html
- ※申込みは参拝希望日の7日前まで。拝観に関しては一定の条件があります。再度拝観中止にならない様に必ずサイトの同意書を確認の上お申し込みください。
8.不動堂村屯所跡石碑・不動堂明王院
不動堂村屯所跡石碑
1867年、新選組は西本願寺が用意した不動堂村へ移転した。屯所跡は場所が定かになっておらず、現在の「リーガロイヤルホテル京都前」と堀川通りをはさんで東側にある「不動堂明王院」、そのさらに東に位置する「京湯元 ハトヤ瑞鳳閣」にも屯所跡の石碑があります。
不動堂明王院の隣には道祖神があり写真右には白いダンダラの提灯があります。
地図の通りリーガロイヤルホテル京都前の石碑。不動堂明王院・京湯元 ハトヤ瑞鳳閣の石碑はとても近くにあります。
地図はこちら
9.角屋
こちらは新撰組御用達の揚屋(現代の料亭)です。ここで新撰組は太夫や芸妓の芸を楽しんでいたでしょうね。また、新撰組局長・芹沢鴨が八木邸で暗殺される前にここで宴会をしていたんですよ。ちなみにこの角屋は国の重要文化財に指定されているんですよ。角屋には新撰組が付けた刀傷等、当時の面影が残っています。中に入ればそこは幕末の時間が流れていてちょっとしたタイムスリップが味わえますよ。
現在は「角屋もてなしの文化美術館」として、期間を限定して角屋の中を公開しています。2階建ての角屋ですが、公開されているのは1階部分のみ。2階部分は事前予約が必要です。
■ 基本情報
- ・名称: 角屋もてなしの文化美術館
- ・住所:京都市下京区西新屋敷揚屋町32
- ・アクセス: JR嵯峨野線 丹波口駅より徒歩7分
- ・営業時間: 10:00~16:00(春季:3/15~7/18、秋季:9/15~12/15)
- ・定休日: 月曜日(祝日の場合は開館、翌日代替休)、7/19~9/14、12/16~3/14
- ・電話番号: 075-351-0024
- ・料金: 一般1000円、中・高生800円、小学生500円
- ・公式サイトURL: http://sumiyaho.sakura.ne.jp/
10.二条城
新撰組が将軍の警護として同行したり、大政奉還後も警備役として訪れたことのある場所です。近藤勇たちもこの地を踏んだことでしょう。ちなみに、14代目将軍・家茂の警護で訪れたときは「浪士組」という形で訪れていて、それがのちの新撰組になったんですよ。つまり、家茂が無ければ新撰組は無かったかもしれないんですね。大政奉還後に警備役として訪れた際にちょっとした事件があって、同じく警備を命じられていた水戸藩がいて「新撰組の二条城警備は認めない。帰れ」と言われるなど押し問答があったんです。その後新撰組は二条城警護を下げられて伏見の警護を命じられるんですね。
新撰組も訪れたこの二条城の地で、新撰組の母体となった浪士組や、水戸藩と対立した近藤勇に思いをはせてはみませんか?
■ 基本情報
- ・名称: 二条城
- ・住所: 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
- ・アクセス: 市バス9系統・50系統・101系統 二条城前より徒歩5分
- ・営業時間: 8:45~17:00 ※入場は16:00まで
- ・定休日: 1月・7月・8月・12月の火曜日(祝日の場合は翌日)、12月26日~1月4日
- ・電話番号: 075-841-0096
- ・料金: 大人…600円、高・中学生…350円、小学生…200円、幼児…無料
- ・公式サイトURL: http://www2.city.kyoto.lg.jp/bunshi/nijojo/
11.三条大橋
三条制札事件の舞台や、池田屋事件の時につけられたとされる刀傷がある橋です。三条制札事件とは、橋の西側にあった民衆に法令などを告げる制札を、土佐藩士が引き抜こうとしたところ、制札の警備を命じられていた新撰組が襲撃して藩士を捕らえた事件です。池田屋事件の時の刀傷は三条大橋西側から2番目の擬宝珠に今でもくっきり残っていて、三条大橋にもその案内が立てかけられていますよ。大橋に来た際には、時が流れても未だに残っている刀傷を確認してみてくださいね。
またこの三条大橋は、戊辰戦争で新政府軍に投降し、処刑された近藤勇の首が晒された場所でもあります。三条大橋は新撰組の様々な場面を見ていたんですね。
■ 基本情報
- ・名称: 三条大橋
- ・住所: 京都府京都市 中京区中島町・東山区大橋町
- ・アクセス: 京阪本線・鴨東線 三条駅、市営地下鉄東西線 三条京阪駅からすぐ
新選組ファンなら一度は行ったことのある場所や定例イベントから、あまり紹介されない場所も紹介してみました。京都の新撰組の史跡、メジャーなものからマイナーなものまで様々でしたね。
京都にはあちこちに彼らの面影が見られる場所があります。新撰組の足取りを追って、平成の世から幕末に活躍した彼らに思いを馳せてみたいですね。新選組史跡散策の参考になると嬉しいです。