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銀閣寺は京都を訪れるときに欠かせない名スポットですよね。修学旅行などでもスケジュールには必ず入っているので、多くの人が行ったことがあるはずです。正式な名称を東山慈照寺と言いますが、通称があまりにも有名ですね。金閣寺と比べると、質素な印象を受けるかもしれませんが、その控えめな佇まいがとても美しい場所です。まだ訪れたことがない…というかた、これからでも十分楽しめますよ♪見どころをまとめていますので、チェックをしてお出かけください!
銀閣寺とは
Kentaro Ohno
京都市の左京区にある銀閣寺。あまり大きなお寺ではありませんが、毎年沢山の人が訪れます。室町幕府8代将軍足利義政が建立した寺として、歴史の教科書などに登場しているので名前を知っている方も多いかもしれませんね。 y.ganden
栄華を極めた室町幕府。その文化の結晶とも言える銀閣寺は1994年には世界遺産にも認定されました。金閣寺と比べると華やかさでは劣る部分があるかもしれませんが、日本の美しさを体現した銀閣寺は多くの観光客の目を楽しませています。ちなみに、銀閣寺の正しい名称は東山慈照寺といいます。もともと、相国寺のの塔頭寺院(大寺・名刹に寄り添われて建てらた塔や庵などを塔頭と呼びます)の一つという位置づけです。この銀閣寺という名前は、金閣寺に対して付けられた呼び名ですね。慈照寺の慈照は、足利義政の法号です。東山文化における一大山荘として歴史に残る建築物になりました。
銀閣寺の魅力
http://ph70kakera.seesaa.net/archives/201006-1.html
銀閣寺には大きな仏閣や煌びやかな装飾があるわけではなく、庭園と観音堂・東求堂だけです。それでも、多くの人を惹き付けるのは、その三つが美しい調和を持って存在しているからです。 http://blogs.yahoo.co.jp/sash_yasan/32235751.html
季節・角度を変えるだけで大きく表情を変える銀閣寺。庭も、東求堂もまた同じ様に様々な美しさを見せてくれます http://yaccyann.sakura.ne.jp/ginkakuji/15.html
まるで人間のように様々な表情を見せてくれるのが、銀閣寺の魅力なのかもしれませんね。銀閣寺の前には錦鏡池(きんきょうち)があり、この池の周囲をぐるりと巡るように池泉回遊式庭園が形作られていますね。観光で行くと様々な角度から美しい庭園の構造を知ることができます。庭園も特別史跡・特別名勝に指定されています。銀閣寺の最もメインの建物である「銀閣(観音堂)」の侘び寂びを形にしたような姿も、とても魅力的です。
見逃さないで!3つのポイント
銀閣寺というと、2層構造になっている建物「銀閣」を想起される方も多いと思いますが庭園などの全体的な構図を含めての魅力が素晴らしいので、是非ポイントを押さえて観光していみてくさださい。もちろん、住宅風様式である初層「心空殿」に、禅宗様の仏堂となっている上層「潮音閣」を持ち、屋根には金銅の鳳凰がいる銀閣も素晴らしいものです。
①枯山水の庭園
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銀閣寺の2つの建物「観音堂」と「東求堂」の二つを繋いでいるのは枯山水の庭園です。この庭園は苔寺で知られる「西芳寺」をモデルとしたと言われています。また、砂を波形に盛り上げた銀沙灘(ぎんしゃだん)と円錐型の向月台(こうげつだい)も庭の美しさに一役買っています。現在の庭園は江戸時代に改修されたもので、創建当時とは異なっています。知られていませんが、銀閣寺にある庭園は池泉回遊式庭園になっていたものなんですよ。
向月台は、その名の通り、月を意識しています。よく見ると富士山状に盛られているのがわかりますが、これはお月さまが照らしてくる光を反射するよう意識されて造られたと言われています。こちらの庭園は広さが約2万㎡もあるという広大なものです。作庭家であった善阿弥が技術指導をし、足利義政自ら作庭指導をしたとも言われています。
②月待山
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銀閣寺の庭を抜けて行くと、月待山に登る道に通じています。山といっても、小高い丘程の高さですが、その展望台から京都の街並みが一望できます。実は、京都はお椀のように市街地の中心が低く、中心から離れて行くと少しずつ標高が高くなっていくため、この高さの丘でも街を一望できるんですね!山の名前にも「月」があるのが解ります。向月台や銀沙灘も、この月待山に昇ってくるお月さまを鑑賞しようということで、作られたとも言われています。名前も月を待つ山ですから、設計した人たち、おそらくは義政にとって月の存在が特別なものであったのではと想起させますね。実際に「「わが庵は 月待山の麓にて 傾むく空の 影をしぞ思う」という歌も残しています。
③お茶の井
8代将軍義政の趣味の一つにお茶があります。この地に銀閣寺を作り、移り住んだ義政はこの美しい湧水でお茶を点て楽しんだそうです。今も美しい湧水がこんこんと湧いています。お茶の井は、本当の名前を相君泉(そうくんせん)と言います。現在においてもこちらのお水は茶会などに使用されています。時を超えてお茶の為に使われていると思うと、さらに意義深いですね。義水質が豊かなのでできることです。泉の周辺には石組みがありますが、それも当時のままなんだそうです。現地に行くと義政公お茶用の湧水と書かれた看板があります。
銀閣寺の庭園
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銀閣寺にはとってもきれいな庭園があります。下記に詳しい説明をつけてご紹介させていただきますので、ぜひご覧ください。銀閣寺には、最初に総門をくぐって入りますが、そこからは整然と管理された緑の樹木の壁で出来ている通路に出ます。この通路の為にこの段階で庭園を眺めることはできません。そして中に入ると、そこに広がっているのが美しい庭園です。これだけのものを現在観光客が多く出入りする中で保つというのは大変な労力と技術でしょうね。
錦鏡池(きんきょうち)
http://www.yamasuki.com/ph_st/ginkakuji.html
銀閣寺にある錦鏡池の池の周りにはは金閣寺と同じように、池泉回遊式庭園と呼ばれる庭園様式となっています。こちらの池はなんと、観音殿が錦鏡池に映るように設計して作られているんですよ。ので、観音殿が水面に写るキレイな様子を見ることができます。特に朝方が一番美しいと言われているので、お散歩がてらにぜひ立ち寄ってくださいね。
こちらが特別史跡および特別名勝に指定されたのは1952年のこと。銀閣寺における有名なスポットは、この池の周囲に配置されていることになります。銀沙灘に向月台、さらには東求め堂や本堂もあり、四季折々の光景にも、この池の存在は欠かせません。夏の深緑に、秋における紅葉、冬景色など、どれも趣深く、美しいですね。
洗月泉
http://blog.livedoor.jp/nenkin_life-kyouto/archives/344284.html
洗月泉は錦鏡池の南東方向にある滝です。山から湧き出る水を錦鏡地へと流す役割をしているんですよ。ここは、月が泉に映し出された時に泉のさざ波が、月を洗っているように見えるということから、名前が付けられたそうです。ここはご利益がいただけるパワースポットとしても、今注目されている場所なんですよ。
この泉には小銭が投げ込まれています。ご利益を頂こうと、皆さんがお金を投げているのですね。この泉にも月が付いています。銀閣寺の東側の散策路を歩いていくと、この泉のところに行き着けます。木々に、幾筋もの滝が流れています。通常は3つの滝の筋があると言われていますが、雨量が増すことによって、それも変化するようですね。
砂を波形に盛り上げた銀沙灘(ぎんしゃだん)
http://yoshi-hiro.sakura.ne.jp/rakutou051128.htm
銀閣寺の境内の中には銀沙灘と呼ばれる砂を盛り上げた波形があります。この砂は月待山にのぼる月見るために作られたという話と月の光を反射させて本堂を照らす役割があるという2つのお話しが伝えられていますが、どちらが本当なのかはさだかではありません。どちらにしても銀沙灘が月に関係するものであることは確かなようです。なので、もしするとここから金閣寺=太陽、銀閣寺=月というイメージに至ったのかもしれません。
高さは66㎝ほどもあります(向月台は180㎝)。結構な高さですよね。白い砂には、確かに月の光を受けて輝くようでもあり、昔においても神秘的に思えたでしょうね。こちらは毎6時に職人さんが入り、その庭を丁寧に丁寧に耕しながら模様を整地していきます。さらに庭園は風雨で痛むため、1か月に1回は作り変えているんだそうです。
円錐型の向月台(こうげつだい)
http://blog.livedoor.jp/newtomy/archives/cat_50968.html
向月台はこの上に座って東山に昇る月を待っているのに使われたといういわれがあります。今の形になったのは、江戸時代後期だといわれています。現存する建物
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実は一度も、壊れることなく現存する建物があります。長い歴史をもった場所なので、趣が違いますよ!銀閣(観音殿)
http://tempsera.at.webry.info/200801/article_114.html
銀閣寺は金閣寺と同様に、京都楼閣建築の代表寺院となっています。実は正しい名前が銀閣寺ではないということをご存知でしょうか?正式名称は慈照寺(じしょうじ)というんですよ。また、銀閣寺の象徴ともなっているのが、銀閣と呼ばれている観音殿で、重要文化財にも指定されていますよ。またここには、内部に観音菩薩坐像が安置されています。
東求堂(とうぐどう)
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/1144014/blog/25024433/
東求堂(とうぐどう)は足利義政の持仏堂です。ここは日本で一番古い書院造りの建物として国宝に指定されています。東求堂という名前は仏教の法語からつけられていて、義政の西方極楽浄土への思いが込められているんだそうです。堂内は阿弥陀如来、義政像、茶室と書院造の書斎「同仁斉(どうじんさい)」などの部屋に分れています。
銀閣寺垣
http://68971846.at.webry.info/201010/article_1.html
銀閣寺垣は、総門から中門までの参道に造られた長さ50メートルの生垣のことを言います。この生垣は、三段構成になっていて、下から石垣、竹垣、椿の生垣となっています。この付近には椿が咲くことで有名で、生垣と椿コラボが驚くほど美しいと評判です。このように今ではキレイな姿を魅せてくれていますが、本来は防衛のために造られたものだとされています。
声を聞かせて!口コミ
http://blog.livedoor.jp/hanbenokamon42/archives/8529240.html
実際に訪れた人の感想や口コミにも注目してみましょう! 金閣寺や永観寺のような派手めな名所と比較すると質素で素朴なんですが、そこが(・∀・)イイ!! 紅葉する樹木はポイント配置されています。建物を撮影すると必ず入り込んでくれる位置に。 混雑していると人が映り込んでしまいますが、要所の撮影は難なく出来ました。
http://www.jalan.net/kankou/spt_26103ag2130014553/kuchikomi/
基本情報
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地図はこちら
■ 基本情報
- ・名称:銀閣寺(東山慈照寺)
- ・住所: 〒606-8402 京都府京都市左京区銀閣寺町2
- ・アクセス: 市バス「銀閣寺道」前下車
- ・開門時間: 夏季(3/1-11/30)8:30 ~17:00
- 冬季(12/1- 2/末日)9:00~16:30
- ・定休日: なし
- ・電話番号:075-771-5725
- ・料金: 大人 500円 小・中学生 300円
- ・公式サイトURL: http://www.shokoku-ji.jp/g_about.html
銀閣寺についてまとめました。大きな仏閣や煌びやかな装飾があるわけではないのに、多くの人を惹き付け続けているこの場所。きっと、庭園・観音や東求堂だけでも十分という魅力がたくさん詰まっているのではないでしょうか。口コミでは、「質素・素朴だけど、それが良い!」と言われています。自然に囲まれているので、季節によって感じ方も変わるはず。京都を訪れる機会には、ぜひお立ち寄りください。そして、日本らしい佇まいをご堪能くださいね。