Chris Gladis
http://www.esplanning.co.jp/staff/oouchi/%E4%B8%89%E5%AE%AE%E9%A7%90%E8%BB%8A%E5…
神戸市立博物館は、神戸市中央区京町にあります。数々の特徴的な企画展示を行っており、その度に長い行列ができるのも名物になってきました。神戸市立博物館とは
国宝を含む考古学資料や古地図、かの有名な「ザビエル像」や「織田信長像」「豊臣秀吉像」などの絵といった美術品を中心に約5万点を所蔵・展示しているほか、神戸ゆかりの芸術家の作品も多数収集しています。
各三宮駅からあるいておよそ10分、オリエンタルホテルの南隣に位置する人文科学系の博物館です。この博物館が建つエリアは旧居留地とよばれており、旧居留地を代表する観光スポットのひとつとしても知られています。
神戸市立博物館の歴史
さらに、南蛮に術館の前身は「私立池長美術館」という美術館だったそうです。神戸出身の教育者で美術品コレクターであった池長 孟(いけなが はじめ)氏のコレクションが展示されていたそうで、第二次世界大戦により休館しました。
建物
http://blog.livedoor.jp/dido21/archives/cat_50036680.html?p=3
博物館が設けられているのは外国人居留地の13番館跡。元々はここに旧横浜正金銀行(旧東京銀行神戸支店)が建っていました。その、建物の外部はそのままに博物館として利用しています。旧三菱銀行本店や丸ビル旧館などを手がけた建築家・桜井小太郎最後の作品としても有名です。ギリシャ神殿のようなドリス様式を模した半円柱や開口部上の長庇が印象的な建物です。
そもそも「旧居留地」とは江戸時代に締結された「安政の五か国条約」により治外法権が及んでいたエリアのことで、神戸の旧居留地にも当時を偲ばせる町並みが現存しています。博物館は昭和初期頃に竣工されたもので、18世紀後半にフランスで流行したという新古典主義建築が用いられています。国の登録有形文化財に登録されています。
様々な特別展
http://blog.goo.ne.jp/hnaka2004jp/e/af766e8e773df88fb25756fcab260925
神戸市立博物館は、過去にも様々な特別展を開いてきました。著名な作品も多く訪れています。2014年には8月から「鉄道錦絵コレクション」や「メトロポリタン美術館展」「チューリヒ美術館展」と名だたる美術館から名品を借り受けて展示・公開してくれます。目が離せないスポットですね。特別展はほぼ途切れること無く開催されていますので、いつ訪れても見応えバツグンの内容と展示数、魅力的な作品に出会えること間違いありません。また、ホームページではおよそ半年先のスケジュールまでチェックすることができます。
港町ならでは!古地図の所蔵で有名な常設展
世界四大洲図・四十八カ国人物図屏風
https://www.google.com/culturalinstitute/asset-viewer/continental-map-with-scene…
日本人が描いた六曲一双屏風の世界図。「ヨーロッパ」「南北アメリカ」「アフリカ」「アジア」の4図と、周囲にその地に関わる人物図を12区画ずつ配したもので、翻訳地名も豊富です。この地図のもととなった地図がどうやらあるようで、西洋製地図ファルク図と言われています。この作品は江戸時代、18世紀後期から19世紀前期のものだとされています。西洋製の壁掛け地図が日本の屏風絵に書き換えられたという、たいへん貴重なものなのだそう。とても興味深い作品なので必見ですよ。
国宝 銅鐸
http://blogs.yahoo.co.jp/dejikame58/47140327.html
こちらの銅鐸は、基本的に常設展示に飾られて何時でも見る事ができます。皆さんも、社会の教科書などで見たことがあるのではないでしょうか?この国宝は銅鐸14点と銅戈(どうか)7点から構成されています。いずれも神戸市灘区桜ヶ丘の丘陵斜面から昭和39年に出土しました。紀元前2世紀から1世紀ごろの弥生時代の品々で、当時の社会生活を知る上で非常に重要なんです。
重要文化財南蛮屏風
http://artnews.blog.so-net.ne.jp/archive/20111204
知ってる!という人も多いのではないでしょうか。こちらもよく教科書で登場しました。神戸市立博物館に保存されています。あまり常設展示に出てくる事はありませんが、特別展示と一緒に登場することもありますよ!この作品は戦国時代後期から江戸時代初期に描かれたものです。狩野内膳(かのうないぜん)という狩野派の絵師です。風俗画を得意としていたそうで、この「南蛮屏風」は代表作のひとつになります。豊臣秀吉のお抱え絵師としても活躍したそうですよ。
泰西王侯騎馬図
https://commons.wikimedia.org/wiki/File:%E6%B3%B0%E8%A5%BF%E7%8E%8B%E4%BE%AF%E9%…
西洋の王8名が騎馬に乗った勇壮な姿が印象的な屏風絵。墨や岩絵具といった日本画の材料を用いて描かれています。もとは福島・会津城の障壁画。戊辰戦争による開城の後に行方が二手に分かれて、神戸市立博物館とサントリー美術館が分蔵しています。左から順に神聖ローマ皇帝(ルドルフ2世)・オスマン帝国のスルタン(ムラト2世)・モスクワ大公(イワン雷帝)・タタールハーンが描かれています。ルドルフ2世は、イエズス会の影響で厳格なカトリック教徒となった人物で、日本での布教活動を目論んだイエズス会と関与していたと言われているのだそう。
織田信長像
http://blog.livedoor.jp/jidai2005/archives/23988043.html
こちらもあまり展示される機会が無いのが惜しい点ですが…私達日本人の心を掴んで離さないのが織田信長です。そんな信長の姿を描いたこの像は、国の重要文化財にも指定されています。この作品は戦国時代、蒲庵古渓(ほあんこけい)という越前出身の臨済宗の僧によって描かれたのだそうです。蒲庵古渓は織田信長の法要を取り仕切った高僧でしたが、千利休とともに豊臣秀吉の勘気に触れたと言われています。
豊臣秀吉像
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/tokuten/2010_01hid…
下剋上の世をかけ抜けた最後の英雄・豊臣秀吉。天下統一を果たしたことでも有名ですね。その死後、神格化され、彼を祭るための豊国社が造営されました。本図も神殿風の建物内に坐し、礼拝の対象としてとらえられています。豊臣秀吉が描かれた作品は天下統一から徳川家康により壊滅させられる短期間の間に数多く残されていますが、そのほとんどが狩野派によるものであるため、こちらの作品はたいへん珍しいそうですよ。単なる肖像画ではなく豊国大明神として描かれています。
聖フランシスコ・ザヴィエル像
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/meihin_new/402.htm…
日本にキリスト教を伝えた宣教師ザビエルを描いた、教科書でもおなじみの有名な礼拝画。池長孟コレクションのひとつ。国の重要文化財。光輪を付けたザビエルがキリストを見上げて胸を熱くしているというもの。ザビエルの口から流れるラテン語は「主よ、充分に満たされています」という意味なのだそうです。旧居留地の街並みの成り立ちを学ぶ!
http://mithril.cocolog-tcom.com/photos/uncategorized/2014/11/29/27dsc04569.jpg
常設展の中でも、開港以降の近代フロアはなかなか見応えがあります。旧居留地の街並みを再現した模型や、明治期の来日外国人の生活を実物資料をもとに復元された異人館(旧トムセン邸)の内部など、神戸が外国の文化を取り入れながら近代都市へと変容していく様子を学ぶことができます。びいどろ史料庫
江戸時代のガラス研究の第一人者棚橋淳二理学博士が長い年月をかけて収集した、質・量ともに日本最大級のガラス工芸コレクション。和ガラスを中心とするガラス器類とガラスにかかわる文献資料など、その数は約8000点に及びます。キラキラ輝くガラス工芸の美しさにもぜひ触れてみてください。図書室・学習室
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/info/tosho.html
楽しく、わかりやすく神戸と文化交流について学べる図書室と学習室。図書室では、展示に関連した図書をはじめとする約5400冊が揃っていて、自由に閲覧することができます。子供向けや調べ学習に役立つ本もあります。学習室は、体験学習を中心とする「触れて学ぶコーナー」と映像プログラムを提供する「みる・かんがえるコーナー」で構成する2つのコーナーがあります。銅鐸レプリカを鳴らしたり、竪穴住居の構造を確かめたりできる考古体験プログラムや、江戸時代のテレビ「のぞき眼鏡」、大型パズルなど子供たちに人気です。
ミュージアムショップ・喫茶室エトワール
http://blogs.yahoo.co.jp/poteto46514/37534066.html
美術館といえばミュージアムショップやレストランですよね。神戸市立博物館のミュージアムショップでも、絵葉書やハンカチなど館蔵品資料にちなんだグッズを販売しています。ここでしか買えないものもあるので、ぜひ、記念に買い求めてみては。赤いベルベット地のソファがゴージャスな雰囲気の、喫茶室エトワールのおすすめは、ケーキセットです!
神戸市立博物館を訪れた人の声
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%B8%82%E7%AB%8B%E5%8D%9A%E7%89…
特別展示だけでなく、魅力ある常設展示で沢山の人を呼ぶ神戸市立博物館。感想をまとめてみました。神戸市立博物館についての詳細
■ 基本情報
- ・名称: 神戸市立博物館
- ・住所: 〒650-0034 兵庫県神戸市中央区京町24
- ・アクセス:新幹線「新神戸」から南へ車で約10分
神戸空港からはポートライナーで約18分、「三宮」下車 - JR「三ノ宮」、阪急「神戸三宮」、ポートライナー・地下鉄(山手線)
- 阪神「三宮」から南西へ徒歩約10分
- JR、阪神「元町」から南東へ徒歩約10分
- 地下鉄(海岸線)「旧居留地・大丸前」から南東へ約5分
- ・開館時間: 午前9:30~午後5:30
- ・休館日: 原則として月曜日(国民の休日・振替休日のときは翌日)
- 年末年始
- その他の臨時休館日
- ・電話番号: 078-391-0035
- ・料金: ※特別展が開催されていない時の入館料
- 一般 200円 高大生 150円 小中生 100円
- ・公式サイトURL: http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/main.html
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素材提供:トリップアドバイザー