カムイワッカ湯の滝は知床の秘湯！その魅力をご紹介

「カムイワッカ湯の滝」を知っていますか？北海道は広大な土地を有しているだけあり、温泉も豊富！道内各地に点在しており、それぞれに個性あふれるお湯を楽しむことができます。そんな中でも特に注目なのが、知床を代表する秘湯として人気を集めているこちらです！

醍醐味は沢登りで、下流から上流へと向かって、流れの中を突き進んで行きます。じっくりと温泉を楽しむことができる滝つぼもありますよ。自然が好きな方はぜひ一度訪れてみて下さい！

１．カムイワッカ湯の滝とは

「カムイワッカ湯の滝」は、北海道斜里郡斜里町にある、カムイワッカ川にかかる滝のこと。実は滝自体が温泉になっており、知床を代表する秘湯として人気を集めているのです。

名前の由来

「カムイワッカ」とは、アイヌ語で「神の水」を意味します。この川には温泉成分である硫黄が多く含まれるため猛毒であり、生物が生息できないことから「魔の水」という意味合いで「カムイワッカ」と呼ばれたようです。

場所

「カムイワッカ湯の滝」は北海道東部に位置する斜里郡にあります。世界遺産としてもヒグマの生息地としても有名な知床半島にあり、知床国立公園内に位置しています。
周囲は雄大な自然に囲まれ、北海道の美しい風景を楽しむことができます。アクセスには不便なところもありますが、苦労していくだけの甲斐はあります！

２．「カムイワッカ湯の滝」がある知床半島って？

知床半島はしれとことよみ、北海道斜里郡斜里町と目梨郡羅臼町にかけてあり、オホーツク海の南端に突出した半島のことです。名前の由来は、アイヌ語の「シレトク（sir etok）」（地山の先、あるいは地山の突き出た所）だそうです。

数千年にさかのぼる先史時代の遺跡や人の手があまり介入していない豊な自然が魅力で、2005年には世界遺産にも登録されています。

３．周囲の自然

「カムイワッカの湯の滝」の周囲は自然でいっぱい。バスで訪れる方も、その先々の停留所では特徴の異なる自然の景観が望めます。マイカーでお越しの方は「カムイワッカの湯の滝」だけでなく、知床のその他の自然を満喫するのもおすすめです。

文章では書ききれないほど、自然の魅力にあふれた「知床半島」その圧倒される自然たちの一部を少しだけご紹介。

知床国立公園

知床半島にある国立公園「知床国立公園」全国22番目の国立公園です。知床半島中央部から知床岬までの海域を含む約60,000ヘクタールが公園区域となっています。

プレート運動や火山活動、海食などの地形形成作用により造られていて、公園内では、奇岩や海食崖、火山地形など自然が織りなす様々な景観を鑑賞出来ます。「カムイワッカ湯の滝」を始め、「知床五湖」「知床峠」など、の景勝地を多く含みます。

知床五湖

知床八景の一つに数えられる観光地として有名な「知床五湖」一湖を見下ろす展望台や湖を巡る遊歩道が整備されていて、比較的観光もしやすい場所です。知床連山や原生林を水面に映す素晴らしい風景には思わず時間も忘れて、見入ってしまいます。

遊歩道では、エゾリスやエゾシカなどの生態が垣間見えることも。しかしその一方でヒグマなどの出現の可能性もあるので注意が必要です。

４．「カムイワッカ湯の滝」の魅力とは

なんといっても、こちらのスポットは秘境ならではの自然が魅力！知床半島自体が世界自然遺産に登録されており、北海道の中でも特に雄大な景色と多種多様な生物たちに出会うことができます。 「カムイワッカ湯の滝」は自然が作り出した複雑な地形が人びとを魅了します。そして、川なのに流れ落ちるのは水ではなくお湯！温度は場所によって異なりますが、滝のあたりでは３０℃という温かさにもなるのです。

泉質

「カムイワッカ湯の滝」の泉質は強酸性。長い時間お湯につかっていると、ヒリヒリとしびれるほどです。肌の弱い人は、入浴に注意が必要です。

５．醍醐味は沢登り！

「カムイワッカ湯の滝」の醍醐味は、沢登り。川の下流から、上流へと向かって、流れの中を突き進んで行きます。じっくりと温泉を楽しみたいなら一の滝の滝つぼがおすすめ。もちろん、大自然の造形の中を行くので、手すりや整備された通路などありません。

川の中を歩いていくのですが、流れはお湯なので寒くはありませんし、野趣にあふれた風景の中を、水を分けて進んでいくという体験は他では味わえません！入り口から100ｍほど遡ると一の滝に辿り着き、これをよじ登るとさらに野性味あふれる光景の広がる上流域が望めます。

しかし残念ながら、現在は上流域は立ち入り禁止。安全のため、ここまでしか進めないのです。こちらは、一の滝の滝壺。ある程度深さもあり、じっくり湯につかることができます！

６．「カムイワッカ湯の滝」への行き方と注意点

こちらのスポットへ行くには、交通規制に気をつける必要があります！滝の側まで車で乗り入れることができるのですが、交通可能な時期は６月２０日～１０月下旬まで！滝の入り口手前には無料の駐車場もあります。 また、夏場はシャトルバスも運行しています。ただし運休期間もあるので、ご利用の際は事前によく確認しておきましょう。

シャトルバス

「カムイワッカ湯の滝」は夏場乗用車の乗り入れが禁止になります。自転車と徒歩は期間に関係なしですが、普通乗用車とバイクは期間によって異なります。


その際はシャトルバスを利用するしかありません。シャトルバスは毎年6月～10月頃まで（2016年は6月1日～10月下旬予定）運行しています。バス停から滝までは歩いて約10分ほど。乗車場所や時刻表をよくチェックしておきましょう！

シャトルバス時刻表

シャトルバス乗り場①）斜里バスターミナル

シャトルバスの始発バス亭は斜里バスターミナル。JRの知床斜里駅前にあり、アクセスにも便利です。斜里バスと網走バスの乗り場があります。時期によってはバスが込み合うので、ここか次でご紹介する知床自然センターでの乗車がおすすめです。

周辺にはホテルや飲食店などもあり、「カムイワッカ湯の滝」観光の拠点として利用するのにもぴったりです。

シャトルバス乗り場②）知床自然センター

知床五湖方面へ向かう道道知床公園線の分岐点に位置する知床自然センター。斜里バスターミナルを出て次のバス停です。施設内には売店や軽食コーナーもあり。休憩地点にもいいですね。

観光客向けに、知床の自然について様々な情報提供をしていて、高さ12m、幅20mの大型スクリーンの大型映像展示「ダイナビジョン」では、大空を羽ばたくワシの目になって知床の自然を空から見ることが出来る映像「四季知床」が見られます。

服装・足元にも注意が必要

「カムイワッカ湯の滝」は非常に足元がすべりやすく、小さな子供やお年寄りには難易度の高い場所です。大人でも、かかとの固定されるサンダルや沢登用のシューズで行くことをおススメします。
温泉につかる場合でも、水着などを着用した上でぬれてもいいシャツなど羽織って行きましょう。転倒や滑落が多い場所なので、薄着や足元が不安定になる格好は絶対に避けましょう。また、ヒグマの生息域なので、いざというときの対処法を身につけておくと安心です。携帯電話の電波は届かないので、救急車の到着までに３０分以上はかかるそうです。

７．初心者にはツアーもおすすめ★

行きかたが少し難しく、注意点や危険も多い「カムイワッカの滝」行ってみたいけど、初めて行くのには情報も少なくて、いろいろと不安・・・という方のために！初心者でも安心な「カムイワッカの滝」ツアーをご紹介します！

「カムイワッカの滝」に詳しいガイドの方が案内してくれるから安心ですね！ガイドの方のお話をよく聞きながら観光しましょう！

知床五湖とカムイワッカの滝ツアー

ツアーは知床五湖周遊と秘境知床の原生林の中を貫く知床林道を走り、川が温泉の「カムイワッカ湯の滝」へと案内してくれます。「カムイワッカの滝」だけでなく、知床の雄大な自然も体感出来ますよ。

開催期間は2015年06月06日～2016年10月09日。所要時間4時間30分で一人7000円となっています。お子さまも6歳以上でしたら参加可能です。当コースの募集人数は各回4名迄と少な目。予定がお決まりの場合は早めに問い合わせましょう。

カムイワッカの滝ツアー

８．グルメ情報

知床斜里駅周辺

そば処味彩

知床斜里駅より徒歩3分ほどのところにある蕎麦屋さん「そば処味彩」北海道産の二八蕎麦が食べられるお店です。蕎麦の風味豊かな香りとコシの強さが特徴！夜は日本酒も豊富です。おすすめは「鴨せいろ」カレーや丼ものもありますよ！


知床五湖周辺

知床五湖レストハウス

「知床五湖」散策の休憩場所としてもおすすめなのがこちら「知床五湖レストハウス」「鹿肉バーガー・ドリンクセット」は450円！リーズナブルですね。軽食にぴったりです。

赤い果実がかわいいはまなすのこけももを使用したご当地スイーツが人気です。こけもののジュースにソフトクリームと観光で疲れた体を癒されます。ソフトクリームはこけももの甘酸っぱさと北海道牛乳の濃厚さが美味。

９．カムイワッカ湯の滝の所在地

---

「カムイワッカ湯の滝」の紹介をしましたがいかがでしたか？全国的に有名になり、毎年多くの観光客が訪れています。落石事故がおきたこともあり、現在は立ち入りできる場所が限られているのが残念ですね。絶景の秘湯を楽しむためにも訪れる際には服装・足元など、万全の準備をしていきましょう！野趣にあふれた風景の中を、水を分けて進んでいくという体験は他では味わえません！しかも温泉なので多少涼しいときにも楽しめる貴重なアウトドアですね。ぜひ旅のプランに加えることを検討してみて下さい！