Stéfan
1.東証とは?
東証の正式名称は「株式会社東京証券取引所」。国内最大の取引所であり、ニューヨーク証券取引所やロンドン証券取引所などと共に世界経済の中核としての役目を担っています。
http://sagapon.com/daise-re/blog/?p=2395
1部、2部、マザーズ、JASDAQなどの東証市場には約3400企業が上場しています。東証と呼ばれる『株式会社東京証券取引所』もまた、上場株式会社の株式会社日本取引所グループ(JPX)の子会社として有価証券の売買を行うための市場施設の提供や、相場の公表、その他の取引所金融商品市場の開設業務などを行っています。日本の金融取引市場情報をリアルタイムで発信し、上場企業への情報開示をサポートする場所がこの『東証Arrows』なんです。そして、ここでは証券取引の様子や仕組みを学び見ることが出来るんです。
2.東証の今と昔
1878年に、東証の前身・東京株式取引所が売買立会を開始。
http://www8.plala.or.jp/shounan/new8046.html
活況がある株券売買立会場ですね。http://www.tse.or.jp/about/history/floor/index.html#title_1
日本の証券・金融市場の象徴的存在だった株券売買立会場売ですが、取引の迅速化やコスト削減、効率化を図るため、1999年に閉場されました。http://www.kyoritsu-wu.ac.jp/nichukou/sub/sub_gensya/Economy/Company/TSE/T_S_E.h…
そして2000年、株券売買立会場跡地に東証Arrowsがオープン。http://www.japandesign.ne.jp/HTM/DCG/KONDO/02.html
2010年から稼働している株式売買システムの「arrowhead(アローヘッド)」によって、それまで1件の売買注文に2、3秒かかっていたのが、0.005秒程度までになったそうです。日本橋にある兜町と言えば、日本の証券取引の中心地で、証券会社がたくさん集まっているビジネス街ですよね。その一角に『東証Arrows』があります。ロンドンで言えば「シティ」、ニューヨークだと「ウォール街」、日本だと「兜町」なんです。江戸時代に作られた武家屋敷や水路は、明治時代にはその武家屋敷跡に国の財政等を管轄していた民部省通産司や、為替会社や通商会社が設立され、そして昭和18年には全国11か所の株式取引所を集約させた東京株式取引所が誕生したんです。
3.無料で自由見学!
東証Arrowsは無料で見学可能。
見学希望者は西口受付で荷物チェックを受け、見学者バッチをもらって見学をスタートしましょう。
http://trynext.com/travel/101109-1400.php
1階には古い株などを展示している証券資料ホール、2階には株式について学べる端末機、マーケットセンターを見学できる回廊などがあります。http://trynext.com/travel/101109-1400.php
見学時間は平日の9:00~16:30。1999年の世紀末に古い取引システムが幕を閉じ、ミレニアムの2000年に始まった『東証Arrows』は、昔の買いや売りの怒号が飛び交う市場とは一変し、静かな市場になりました。システム化された市場の画像はよくメディアで目にしますよね。昔は、「場立ち」という証券会社の人達が注文をまさにさばく!市場だったんです。これらの風景の「場立ち」の所だけは、当時から見学が出来ていました。今では効率化された「東証Arrows」の施設を余すことなく見れるんです。
4.株式投資体験コーナー
時間があったらぜひチャレンジしてみたいのは、仮想証券市場で所持金1,000万円を元手に株式売買をする体験コーナー。
http://www.tse.or.jp/about/arrows/arrows_ex-corner.html
為替や金利、海外株式市場といった、仮定のニュースソースを参考に、元手を増やしてみましょう。ここの見学は、個々に自由に見て回れる見学や、ガイド付きのツアーも用意されているんです。学生さん向けにレクチャーしてくれるコースや、海外の人たちように英語のツアーガイドもあります。建物の2階の東証プラザには、ガラス張りのスペースに株式投資体験コーナーがあって、所要時間は30分で丁寧な説明の後、PCを使って仮想の所持金で3銘柄を売買して仮想体験します。仮想とはいえ株価の上下するグラフを見ながら売り買いするのはドキドキしますね。
■ 基本情報
- ・名称: 株式投資体験コーナー
- ・体験できる時間: 10:00~10:30、10:30~11:00、14:00~14:30、14:30~15:00、15:00~15:30
- ・電話番号: 050-3377-7254(希望者は空席情報を問い合わせたほうがいいようです)
- ・料金: 無料
- ・所要時間: 30分
5.ミュージアムショップ
見学施設に付き物のミュージアムショップ、東証にもあります。
http://blog.canpan.info/diversityjapan/archive/237
http://www.tse.or.jp/about/arrows/goods.html
こちらでは、ロゴマーク入りの筆記用具やオフィスグッズ、マグカップやキーホルダー、Tシャツなどが購入可能。東日本大震災復興支援関連商品も販売しています。
『東証Arrows』で見る、昔の「場立ち」では、株価がくるくると回る電光掲示版のティッカーを見ることが出来ます。よくTVのニュースなどで見るあれ、ですね。東証の雰囲気をもっとも感じられる場所なのではないでしょうか。その後は1階に戻って「証券史料ホール」で、日本の激動と共にあった東証の歴史が見られます。インフォメーションデスクの横では、東証刊行物や、日本取引所グループ(JPX)のロゴ入りグッズや、めずらしい東証のゆるキャラ「あろーずくん」グッズなどありますよ。
6.見学者用東証PRビデオ
東証の機能や役割を、実写とアニメで解説した見学者用東証PRビデオ(DVD)「ようこそ!東証アローズへ」を貸し出しています。(貸出期間は2週間)
自宅でもう一度、東証についておさらいできますね。
マーケットセンターをぐるりと周りを囲うようにある回廊には、東京証券取引所の歴史写真パネルが展示されています。ここを見ていると、こんなことがあったのか~。とか、そうそう、この時代こんなことがあったね。などと日本経済を回想しながら楽しめますよ。回廊の写真を見た後はリフレッシュコーナーでひと休み、カップコーヒーやソフトドリンク、パンやおにぎりもあるそうですよ。インフォメーション・テラスには東証に上場している沢山の企業の提出書類などが閲覧でき興味深いですよ。
■ 基本情報
- ・名称: 東京証券取引所 見学担当
- ・住所: 東京都中央区日本橋兜町2番1号
- ・受付時間: 9:00~11:30、12:30~16:30
- ・定休日: 土・日・祝祭日
- ・電話番号: 050-3377-7254(直通)
- ・公式サイトURL: http://www.tse.or.jp/about/arrows/visit.html