https://pixta.jp/
石見銀山遺跡といえば有名な世界遺産のひとつですが、いつ頃から掘られていたかご存知ですか?なんと、約400年も前なんです!その採掘量は16世紀に流通していた中のおよそ3分の1近くともいわれ、非常に大きな存在でした。また、環境に配慮されていたことも重要なポイントとして、現在では評価されています。そんなロマンの詰まった土地は今でも人気の観光地ですね。今回は、出かける前にチェックしていただきたい見どころを6つに絞ってご紹介します。
1. 最盛期には世界レベルの生産量
http://www.hamayaglass.co.jp/blog/web/post_152.html
石見銀山が発見されたのは、なんと海の上からだったと言われています。博多の商人が船から光り輝く山を見付けたのだとか。遠い海の上からも分かるほど、銀が転がっていたのではないかと伝えられています。最盛期には、 江戸幕府の財政も支えていた銀山です。当時の日本の銀の生産量は、世界の3分の1も占めていたと言われていることから、石見銀山が世界トップクラスの銀山だったことが分かります。
2.石見銀山の歴史を伝える資料館
大森代官所跡に作られた石見銀山資料館では、銀山で当時使われていた鉱山道具を始めとする500点もの資料が展示されています。歴史的価値のある資料館
http://iwamisilvermine.blog.fc2.com/blog-entry-33.html
資料館は、明治35年に作られた群役所がそのまま保存されています。庭には、百姓一揆が起った際に代官が逃げるために作られた「抜け穴」なども残されており、建物自体が歴史的価値のある資料館なのです。3.アジア初の世界遺産に登録
http://datespo.jp/shimane/
平成19年にアジアでは鉱山遺跡として、初めてユネスコ世界遺産に登録されました。通常、銀を抽出する際に、周辺の木々を伐採して燃料とします。ところが石見銀山では周辺の森林を古くから管理しており、銀山遺跡としては珍しく豊かな自然が残される場所として世界から注目されています。
4. 歴史の深さを感じられる間歩
生々しいノミの跡も
5.江戸時代の面影が残る銀山周辺地域
★kumiko★
最盛期には3万人以上の人々が働き、周辺は一大都市を築いたといわれています。代官所跡や武家屋敷、町家などの昔ながらの町並みが広がります。そんな町並みを楽しむことができるのも石見銀山の魅力になります。 石見銀山遺跡では、現在も数多く残されているゴールドラッシュならぬシルバーラッシュの夢の跡が見られるのです。
■ 基本情報
- ・名称:石見銀山
- ・住所: 〒694-0305島根県大田市大森町イ1597-3
- ・アクセス:JR山陰本線(大田市駅着)~路線バス ~ 石見銀山世界遺産センター
- (その他アクセスは、公式サイトをご参照下さい。)
- ・営業時間: 8:30~17:30(施設案内)、9:00~17:00(展示室観覧時間)
- ・定休日: 毎月最終火曜日、年末年始
- ・電話番号: 0854-89-0183
- ・料金: 一般300円、小中生150円
- ・公式サイトURL:http://ginzan.city.ohda.lg.jp/
6.石見銀山のおススメスポット
【銀山地区】
●1.まずは、石見銀山世界遺産センター(有料)http://ginzan.city.ohda.lg.jp/sp/303.html
石見銀山世界遺産センターは、石見銀山のことをしっかりと知ることができる施設となっています。ガイダンス棟の展示室(有料)では石見銀山の歴史と鉱山技術について映像や模型を使って、わかりやすく説明してくれます。また、大久保間歩の坑道内の一部を再現した実物大模型もあるので、なかなかの見応えがあります。
■ 基本情報
- ・名称: 石見銀山世界遺産センター
- ・住所: 島根県大田市大森町イ1597-3
- ・アクセス: JR大田市駅→石見交通バス大森大家線・川本線・広島線で30分、
- バス停:石見銀山世界遺産センター下車すぐ
- ・営業時間: 8:30~17:30
- ・定休日: 火曜日
- ・電話番号: 0854-89-0183
- ・料金: 入館無料(展示室観覧は300円)
- ・公式サイトURL: http://ginzan.city.ohda.lg.jp/
http://ginzan.city.ohda.lg.jp/246.html
清水谷製錬所跡は、明治27年(1894)に開発された場所です。当時としては、最新の近代的設備となったのですが、たった1年半で閉鎖された製錬所となっています。山の斜面に石積みの遺構が残されているので、趣があります。さらに春になると、とってもキレイな梅が見られる場所として有名で、その頃になると多くの人が訪れてきます。
■ 基本情報
- ・名称: 清水谷製錬所跡
- ・住所: 島根県大田市大森町銀山地区
- ・アクセス: JR大田市駅→石見交通バス世界遺産センター行きで28分、
- バス停:大森下車、徒歩25分
- ・電話番号: 0854-88-9950 (一般社団法人 大田市観光協会)
- ・公式サイトURL: http://fukumitsu.xii.jp/syu_f/Simizudaniseirensyo_.html
http://vfr4.seesaa.net/article/122311240.html
龍源治間歩は、江戸幕府直轄の御直山の坑道の一つです。現在公開されている間歩の中でも、唯一入ることができるのが、龍源寺間歩です。全長600mのうちの157mが公開されています。資料によると、当時の技術では、鉱山労働者が1日に掘り進める距離は30cmほどだったそうです。当時の過酷な労働の様子を垣間見ることができる場所となっています。
■ 基本情報
- ・名称: 龍源治間歩
- ・住所: 島根県大田市大森町銀山
- ・アクセス:JR大田市駅→石見交通バス川本線、大森・大家線で28分、
- バス停:大森下車、徒歩40分
- ・営業時間: 9:00~17:00
- ・電話番号: 0854-88-9950 (大田市観光協会)
- ・料金: 入場410円
- ・公式サイトURL: http://www.kankou-shimane.com/ja/spot/detail/3610
http://mitsuhilow.exblog.jp/9983353/
豊栄神社は、6世紀後半に石見銀山を支配していた毛利元就を祭っている神社です。幕末の第2次長州戦争の際に、石見に進軍した長州兵士がここに毛利氏が祭られていることに感動して、境内の整備を行ったという逸話があるそうです。千数百年の時を刻んでいる神社なので、とっても趣のある姿をことができます。歴史の深さを感じられる場所です。
■ 基本情報
- ・名称: 豊栄神社
- ・住所: 島根県大田市大森町
- ・参考サイトURL: http://www.ginzan-wm.jp/spot/1485
●5. 石見銀山公園
http://blog.livedoor.jp/jo6ehm/archives/54391774.html
駐車場が無料なので、気軽に立ち寄れると評判の公園が、石見銀山公園です。近くにはレンタサイクル屋さんなどもあるので、自然の中でゆったりと自転車散歩を楽しみたい!という人にもおすすめの場所です。この公園からは、龍源寺間歩なども近いので、休憩がてらにたちよるのも良いかもしれません。ただし、連休中は混雑する可能性があります。
■ 基本情報
- ・名称: 石見銀山公園
- ・住所: 島根県大田市大田町大田ロ1111番地
- ・電話番号: 0854-82-1600
- ・公式サイトURL: http://ginzan.city.ohda.lg.jp/#_=_
【街並み地区】
●6. 五百羅漢(有料)http://www.gosyuin-meguri.com/special/704.html
ちょうど町並みのはずれに真言宗の寺院があります。この寺院にあるのが境内の向い側に続く岩窟内に並ぶ五百羅漢像です。左右にそれぞれ250体もあるので、その様子はとっても迫力があります。また、中央には釈迦三尊を祭られています。亡くなった掘子を弔って、明和3年(1766)まで25年ほどかけて作ったと言われている場所です。
■ 基本情報
- ・名称: 五百羅漢
- ・住所: 島根県大田市大森町イ804
- ・アクセス: JR大田市駅→石見交通バス川本線、大森・大家線で26分、
- バス停:大森代官所跡下車、徒歩10分、またはバス停:大森下車、徒歩1分
- ・営業時間: 9:00~17:00
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 0854-89-0005
- ・料金: 拝観500円
- ・公式サイトURL: http://www.rakanji.jp/gohyakurakan.html
●7. 旧河島家
http://blog.goo.ne.jp/akanai1/e/45f56833d0fec9f6776f2f45001360c3
旧河島家は、代官所地役人だった川島家の住宅です。1800年代のはじめの時期にに建てられたお屋敷で、それを復元修理し公開しています。当時の生活ぶりを垣間見れる施設として、幅広い世代に人気があります。建物や庭の配置など、武家屋敷の特徴を実際に体験することができるので、興味がある人にはぜひ立ち寄っていただきたい場所です。
■ 基本情報
- ・名称: 旧河島家
- ・住所: 島根県大田市大森町ハ118-1 ・アクセス:JR大田市駅→石見交通バス川本線、大森・大家線で26分、バス停:大森代官所跡下車、徒歩10分
- ・営業時間: 9:00~16:30
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 0854-89-0932
- ・料金: 入場200円、子ども100円
- ・公式サイトURL: http://kumagai.city.ohda.lg.jp/10.html
http://blog.livedoor.jp/a26z3594/archives/51811961.html
熊谷家住宅は、石見銀山御料内で最も有力な商家であった熊谷家の住宅です。江戸時代に建てられていたお屋敷を修復公開しています。なんと、500坪の敷地の中に広大な主屋と5つの蔵があるんですよ。とっても広々としたお屋敷に、当時の熊谷家の力を知ることができます。また、蔵の中には江戸、明治、大正、昭和時代などの様々な家財道具が展示されています。
■ 基本情報
- ・名称: 熊谷家住宅
- ・住所: 島根県大田市大森町ハ63
- ・アクセス: 山陰道出雲ICから国道9号経由60km1時間
- ・営業時間: 9:030~17:00
- ・定休日: 火曜日
- ・電話番号: 0854-89-9003
- ・料金: 入館高校生以上500円、小・中学生100円
- ・公式サイトURL: http://kumagai.city.ohda.lg.jp/
http://tempsera.at.webry.info/201107/img2_11.130984495492313432280.html
勝源寺は、大久保石見守長安と、竹村丹後守道清が大旦那となって、1601年に建てられたと言われているお寺です。また、勝源寺は、徳川家を祀っている東照宮があることで知られています。また、水飲み龍の彫刻がある四脚山門などもたくさん残っているので、何度訪れても見応えがあると評判です。
■ 基本情報
- ・名称: 勝源寺
- ・住所: 島根県大田市大森町イ−430−1
- ・電話番号: 0854-89-0252
- ・公式サイトURL: http://www.shougenji.ecnet.jp/
http://aroundtheworldheritage.blogspot.jp/2013/09/20139.html
江戸時代、石見銀山を治めた幕府の代官所跡にたっているのが、大森代官所跡です。こちらでは当時の資料を様々見ることができますよ。建物としては、文化12年(1815)建築の表門及び門長屋がそのままの様子をとどめています。館内では、奉行代官の歴史的な資料、銀山での採鉱道具や生活用具、銀鉱石等の鉱物標本など、石見銀山に関する実物資料を見ることができます。
■ 基本情報
- ・名称: 大森代官所跡
- ・住所: 0854-89-0846
- ・アクセス:JR大田市駅→石見交通バス川本線、大森・大家線で26分、バス停:大森代官所跡下車、徒歩1分
- ・営業時間: 9:00~17:00
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 島根県大田市大森町ハ51-1
- ・料金: 入館500円、小中学・高校生200円
石見銀山遺跡の見どころ、基本的な情報をまとめてみました。もちろん観光のメインは坑道をガイドと歩いてみたり遺構に触れたりということになりますが、周辺には他にも面白いスポットがたくさんあります。鉱山として現役だった当時の姿を残している大森の街並みでレトロな気分を味わえたり、昔ながらの建物を現代風におしゃれにアレンジされたカフェなども楽しめます。世界からも注目される夢の跡地で、現実を忘れてロマンを感じる休日をお過ごしください。
素材提供:トリップアドバイザー