古都・京都の魅力は、歴史的遺産や美味しい京都料理ばかりではありません。様々な場所で桜が鑑賞できるのも京都の魅力です!そこで今回は、京都のお勧め桜スポットを厳選して10箇所ご紹介いたします。
1.清水寺
chris_harber
京都の顔といっても過言ではないのが、約1500本もの桜が咲き誇るといわれる世界遺産、清水寺です。桜は清水の舞台を覆うようにして咲き誇り、舞台からの絶景に彩りを添えています。
Kyoto-Picture
ライトアップされた夜桜も幻想的でお勧めです。清水寺は毎年、3月~4月の桜の季節にかけて夜間特別拝観が行われ、夜9時まで拝観できます。お山全体が温かい色合いで染められ、お堂が浮かび上がる様子はとても幻想的ですよ。
夜間特別拝観の際は相当な人出があり、参道が狭く感じるほど混雑します。足下には気をつけてお出かけ下さいね。
othree
清水の舞台から見下ろす桜の木々を見れば心が晴れ晴れすること間違い無し。これは一見の価値がある眺めです。ツアーバスも出ているので、気軽に京都の景色をめぐりたいという人はツアーバスで!
京都に数ある花見スポットの中でも定番かつ根強い人気を誇るのが清水寺。京都の夜景を楽しむとともに素晴らしい桜が望めます。昼間の拝観が夕方5時30分まで、夜間拝観は6時30分からとなっています。混雑を避けようと早い時間に訪れても昼間拝観が終われば一度境内からでなくてはなりませんのでご注意を。
■ 基本情報
・名称:清水寺
・住所:京都府京都市東山区清水1–294
・アクセス:京阪本線「清水五条駅」から徒歩25分
・電話番号:075–551–1234
・開門時間:6:00~18:00(季節・行事によって変更します)
・拝観料:大人400円・子供200円(中学生以下)
・公式サイトURL: http://www.kiyomizudera.or.jp/
2.平野神社
Nullumayulife
桓武天皇の生母を祀ったことから始まり、皇太子を守護するとして皇室と縁が深い平野神社は、伊勢神宮などと並び、高い格式を持つ神社です。花山天皇が手植えして以来の、由緒ある桜の名所です。
http://www.hiranojinja.com/
平野神社を代表する「魁桜」。境内で一番早くに開花する桜で、400本の樹がこの樹に続いて見頃を迎えます。まさに名前通りの”春のさきがけ”ですね。 八重紅枝垂れ越しに見る本殿。提灯にご神紋の桜が見えます。
http://blogs.yahoo.co.jp/haruru1230k/30790218.html
夜桜も美しい平野神社。江戸時代から「平野の夜桜」として有名な、人気の花見スポット。花の季節には茶屋も並び、夜桜見物の客で賑やかです。
枝垂れ桜は普通の桜より色が濃くなっており、ライトアップすると更に雰囲気を増すのが特徴。夜の寂しい雰囲気にこれがまた合うんです。
平野神社には珍種が多くなっています。これは臣籍降下した氏族の氏神であったことから、蘇り、生産繁栄を願った各公家伝来の家の標となる桜を奉納したからだそうです。約一ヶ月半に渡り、さまざまな種の桜を楽しむことができます。
■ 基本情報
・名称:平野神社
・住所:京都府京都市北区平野宮本町1
・アクセス:京福電鉄「北野白梅町」駅下車後、徒歩10分
・電話:075–461–4450
・開門時間:6:00~17:00(桜花期は22:00まで)
・公式サイトURL:http://www.hiranojinja.com/
3.岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり
http://wakuwaku-j.xyz/post-1409/
琵琶湖から水を運ぶ為に作られた琵琶湖疎水。美術館や動物園などが建ち並ぶ岡崎地区を流れる疎水を岡崎疎水と呼びます。疎水を包むようにして桜の木が植えられ、春には水面を花びらが染める美しい光景が見られます。 そんな岡崎疎水を、江戸時代の輸送船・十石舟で遊覧することができます。
片道約25分の船上からは降り注ぐような桜。低い橋の下をくぐり抜けるちょっとしたスリルも味わえたり。 桜の開花シーズンは夜間のライトアップが行われ、十石舟も営業時間が延長されます。幻想的な夜桜を眺めるロマンティックなひととき…デートで利用すればポイントアップ間違いなしですね。
デートで利用してみるのもオススメ。天気のいい晴れた日には鳥のさえずりを聞きながら桜を見るというのも最高ですよね。ゆっくり船に揺られると気持ちも安らいできます。地下鉄東西線の蹴上駅を降りて、仁王門通りを北へ。
たくさんの桜の木がある琵琶湖疏水ではゆったりと船に揺られながら両岸の桜を楽しむことができる桜スポット。それゆえに開花シーズンにはかなりの乗船客が訪れるほどになっています。これを目当てに訪れる方も少なくありません。
■ 基本情報
・名称:岡崎さくら・わかば回廊 十石舟めぐり
・住所:京都府京都市左京区南禅寺
・アクセス:地下鉄東西線「蹴上駅」下車後、徒歩7分
・電話:075–321–7696(京都府旅行業協同組合)
・営業時間:9:30~16:30(繁忙期は17:30発まで運行)
・運賃:大人1,200円・小人600円・幼児(3歳以上)300円
・所要時間:約25分(往復約3km)
・参考サイトURL: http://www.rurubu.com/season/spring/sakura/detail.aspx?SozaiNo=260030
4.哲学の道
Kyoto-Picture
熊野若王子神社から今出川あたりまで続く琵琶湖疎水に沿った小径は、明治の頃に哲学者が想いにふけりながら歩いたということから哲学の道と名付けられました。
merec0
日本画家・橋本関雪が桜の苗を寄贈したことから桜の木が植えられるようになったそうです。普段は静かで情緒あふれる小径ですが、開花シーズンになると桜が咲き誇り、夢のようにロマンチックな姿を見せてくれます。
Richard, enjoy my life!
ちなみに近年は元喫茶店に住み着いた野良猫たちによる猫コロニーができていて、猫好きさんにはたまらないスポットになってるのだとか。
哲学の道は京都の観光スポットでも有名な場所の一つ。毎年訪れる人も多いです。用水路を覆うようにして桜が咲き誇り、その桜のトンネルをくぐっていく雰囲気は素晴らしいものですよ!24時間出入りできるというのも便利です。
哲学の道は日本の道百選にも選ばれています。桜だけでなく四季折々の草木があるので散策には最適です。近くに慈照寺や銀閣寺があるので、知らずに通っている人も多いそうですよ。桜のシーズンにはたくさんの観光客が訪れますが、おすすめなのが早朝。人の行き来が少なく、じっくりと桜を楽しめますよ。
■ 基本情報
・名称:哲学の道
・住所:京都府京都市左京区銀閣寺橋~若王子橋
・アクセス:京都市バス「銀閣寺前停留所」下車
・参考サイトURL:https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php
5.平安神宮・神苑
http://kyoto-sakura.net/heianjingu.html
谷崎潤一郎の名作「細雪」にも登場するベニシダレザクラ。京都随一の桜の名所、平安神宮を象徴する絢爛豪華な桜です。
天蓋のように空を覆うダイナミックな桜を見ることができることから、開花シーズンになると境内は多くの花見客で賑わいます。まるで薄紅の雲のようなこのボリューム。まさに圧巻!
境内にはもう一つ是非ご覧頂きたい可愛らしい”桜の木”があります。 平安神宮で桜の季節のみ登場する”桜みくじ”。淡いピンクのおみくじで、専用の結び木に結びつけると桜の木のようになる演出が心憎いですね。神宮の朱色と桜のピンクが絶妙に合っているこの桜観スポット。地元の人にも人気です。
1895年(明治28年)に平安遷都1100年を記念して創建された平安神宮。歴史はそれほど古くありませんが、多くの人が訪れる京都屈指の観光地。社殿は朱と緑が鮮やかで、春になればここに桜の桃色が追加されます。4月上旬に行われる「紅しだれコンサート」もおすすめですよ。
■ 基本情報
・名称:平安神宮
・住所:京都府京都市左京区岡崎西天王町97
・アクセス:地下鉄東西線「東山駅」下車後、徒歩10分
・電話:075–761–0221
・開門時間:8:30~17:00(時期によって変更あり)
・公式サイトURL: http://www.heianjingu.or.jp/
6.京都府立植物園
http://blog.goo.ne.jp/q_sbar73/e/9e424196c7dc7a161da28c7ed27b20fb
日本初の公立植物園として大正時代にオープンした京都府立植物園では、3月中旬の「寒桜」から4月下旬の「菊桜」まで、数多く種類の桜が観賞できます。
http://yuyu-kankan.asablo.jp/blog/2014/04/15/7275184
正面花壇および観覧温室の北側一帯に広がる桜林は「染井吉野」と「八重紅枝垂桜」が中心で、開花シーズンには”桜の森”ができあがります。円山公園の名物桜・祇園枝垂れ桜の姪にあたる枝垂れ桜はまるで滝のようにたわわに花を咲かせてとってもゴージャス。植物園に来たらこの樹は必見です。
http://kyotoroadtower.seesaa.net/article/92603978.html
ライトアップされた夜桜もとても美しいスポットです。 世俗的な感じがなく、いかにも神聖な桜の苑。カメラを持ってお出かけするのをオススメします。
Kyoto-Picture
植物園西側を流れる鴨川沿いの散策路、半木の道(なからぎのみち)も必見。色の濃い枝垂れ桜が小径の上に降り注ぎ、なんとも贅沢なアーチを作り出しています。
さすがは植物園。目に物見せられる桜の迫力。自然の凄さと、季節感を一挙に感じることができる感動スポットです。日本人としてこの桜は一度は観ておくべきですよ!桜を見れる期間が長いというのも観光に嬉しい要素です。
一ヶ月以上もの期間、桜を鑑賞できるのは京都府立植物園。定番の「ソメイヨシノ」や「八重紅枝垂桜」のほかに「糸括(いとくくり)」という珍種も見られますよ。小さなお子様連れでもゆったりと桜を楽しめる広さになっています。
■ 基本情報
・名称:京都府立植物園
・住所:京都府京都市左京区下鴨半木町
・アクセス:地下鉄烏丸線「北山駅」下車
・電話:075–701–0141
・営業時間:9:00~17:00(入園は16:00まで)
・入園料:大人200円/高校生150円/中学生以下無料
・公式サイトURL: http://www.pref.kyoto.jp/plant/
7.高台寺
papalagi chen
豊臣秀吉の正室・ねねが秀吉のために建てたと言われる高台寺、天下人の奥方が住まうに相応しく、高い美意識が庭園や建物のそこかしこに表れている気品あるお寺です。
http://loco.yahoo.co.jp/user/grxTeco3brzxB6yysb6hKgjFtFo-/photo/460480
古くから、八重白花の品種「コウダイジザクラ」の原木があることで知られる高台寺ですが、江戸後期ごろから方丈前庭に咲く枝垂桜でも有名になったそうです。近年は高台寺で桜といえば枝垂れ桜の方が有名のようですが、コウダイジザクラも愛らしくて華麗な花を咲かせます。
現在見ることができる枝垂桜は4代目だそうです。方丈庭園の白砂に桜色がとても映えますね。近年はライトアップ時にプロジェクションマッピングとのコラボも行われています。
枯山水と一緒に眺める桜は風情があるのが特徴。夜にライトアップされる枝垂れ桜もここでしか味わえない雰囲気に仕立て上がっています。市バスの206系統か207系統でアクセスするのがオススメです。
高台寺の桜は絢爛豪華桃山文化を象徴するかのように咲き誇り、見応えもあります。ライトアップは桜だけでなく、伽羅や臥龍池、開山堂などにも行われます。桜と一緒にライトアップされた重要文化財も見たいものですね。ライトアップの時間帯は日没から21時30分までとなっています。
■ 基本情報
・名称:高台寺
・住所:京都府京都市東山区下河原町526
・アクセス:JR京都駅・近鉄京都駅からタクシーで約15分、市バス206(東山廻り)東山安井停下車東へ徒歩5分
・電話:075–561–9966
・開門時間:9:00~17:00
・拝観料:大人600円・子供250円
・公式サイトURL: http://www.kodaiji.com/index.html
8.上賀茂神社
http://kyoto-sakura.net/kamigamojinja.html
葵祭で有名な上賀茂神社。京都で最も歴史のある神社で、雅やかな名木が多いお花見スポットとして知られています。
この立派な枝垂れ桜が「斎王桜」。巫女として神に仕えた内親王など皇族の未婚女性を斎王といい、伊勢神宮のほかにはこの賀茂神社にだけ遣わされました。その斎王が愛でた桜として、この名が付いたそうです。清楚で美しく、可憐な花にぴったりの名前ですね。
Kyoto-Picture
こちらは「御所桜」。明治天皇の父君、孝明天皇が京都御所から下賜された桜なのでこの名で呼ばれています。どっしりとした幹とたわわな白い花が厳かな空気を醸し出していますね。上賀茂神社の中では早咲きな品種で、斎王桜よりも早く見頃を迎えます。
http://kyoto-sakura.net/kamigamojinja.html
ピンクの枝垂れ桜は「みあれ桜」。葵祭に先立って行われる神迎えの神事、「御阿禮(みあれ)」の際にこの桜の下を通ることから名付けられたそう。他にも名前の付いた名木が数多くあるので、上賀茂神社でお花見する時は是非探してみてくださいね。
http://kyoto-sakura.net/kamigamojinja.html
京都には色の濃いピンクの枝垂れ桜が多いですが、薄桃色の枝垂れ桜は上品で特に綺麗ですよね。24時間いつでも見学可能な桜だから、時間を木にしなくて良いのがGOOD!
春になれば境内全体が桜色に染められる上賀茂神社。一の鳥居から二の鳥居に至るまでの参道脇には見応え抜群の桜の木があります。みあれ桜はJR東海の「そうだ京都行こう」のCMポスターでも知られています。白い花を咲かせる御所桜は他の桜よりも速く、3月下旬には花を咲かせるそうですよ。
■ 基本情報
・名称:上賀茂神社
・住所:京都府京都市北区上賀茂本山339
・アクセス:地下鉄「北山駅」→市バス4系統「上賀茂神社前停留所」下車
・電話:075–781–0011
・公式サイトURL:http://www.kamigamojinja.jp/
9.醍醐寺
Kyoto-Picture
伏見区の東、醍醐山に広がる広大な寺院は「行ってみたい桜名所ランキング」で1位にランクインも多い花見スポット。
河津桜をはじめ、枝垂桜、染井吉野、山桜、八重桜、そして三宝院の大紅枝垂と金堂脇の大山桜。開花シーズンには様々な桜が次々と咲き、境内をピンク色に染め上げる幻想的な光景が広がります。
http://blogs.yahoo.co.jp/m1959731/54211299.html
豊臣秀吉も花見の宴を催したのもここ。さぞや絢爛たる宴だったのでしょうが、この大紅枝垂れの見事な枝振り、降り注ぐような花の美しさには敵わなかったことでしょう。
T.Kiya
参道の桜のトンネルも必見です。ここからまるで別世界に入る気分がしますよ。それにしても桜の薄紅とお坊さんの僧服が見事なコントラストですね。
世界遺産となっている醍醐寺だからこそ、桜の管理にかけるエネルギーのスゴイもの。芝生の管理やライトアップの管理も行き届いています。花の醍醐と呼ばれるのにはちゃんとした根拠があるんですね。山桜、八重桜が楽しめます。
豊臣秀吉が行った花見の宴は「醍醐の花見」として現在でも語り継がれているほど有名です。醍醐寺の桜は種類豊富なので満開の時期が異なります。それゆえに長期間に渡って楽しむことができるのです。醍醐寺の桜がもっとも華やぐのは4月上旬。
■ 基本情報
・名称:醍醐寺
・住所:京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
・アクセス:地下鉄東西線「醍醐駅」下車後、徒歩10分
・電話:075–571–0002
・開門時間:9:00~17:00(時期によって変更あり)
・拝観料:大人 600円・中学生高校生 300円・小学生以下 無料
・公式サイトURL: http://www.daigoji.or.jp/
10.嵐山
京都でも一、二を争う観光のメッカ、嵐山。雄大な自然と寺社仏閣のコントラストも美しく、平安時代から続く人気の観光地です。
嵐山界隈の寺社境内に植えられた桜は数え切れないほどありますが、嵐山を象徴する桜の景色といえばやっぱりこの川縁に植えられた桜並木でしょう。桜の向こうに見る渡月橋はなんとも優雅な眺めです。
http://kyoto-sakura.net/togetsukyo.html
渡月橋より上流の大堰川では遊覧船から花見もできます。嵐峡の桜をゆったりと流れる大堰川から眺めていると、まるで源氏物語の登場人物になったような気分です。
http://mokkusmemorandum.blogspot.jp/2013/04/blog-post_6.html
京都右京区嵐山といえば外国人観光客もたくさん訪れる人気のスポットです。嵐山の魅力の一つは桜にあったんですね。春の季節にはぜひとも訪れたいスポットの一つです。
紅葉のイメージが強い嵐山ですが、実は桜の名所でもあるんです。桜の開花時期になると山肌が桜色に染まり、素晴らしい景観となっています。現在嵐山にはヤマザクラやソメイヨシノなど、焼く1500本もの桜の木があります。
■ 基本情報
・名称:嵐山
・住所:京都府京都市右京区嵐山地域
・アクセス:阪急嵐山線「嵐山駅」下車
・参考サイト: https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=4&ManageCode;=6000002
寺社仏閣や名邸、名園は数有れど、美しく咲き誇る桜を見てこそ「京都を観光した!」 と言えるのではないでしょうか。ぜひ、桜開花シーズンに京都を訪ねてみて下さい。
素材提供:トリップアドバイザー