赤玉ポートワインはすっきりして美味しい。「マッサン」で人気になった20個のまとめ

日本を代表するアルコール飲料メーカー・サントリーの歴史を語る上で、「赤玉ポートワイン」の存在を外すことは出来ません。明治時代に発売され、今なお多くのワイン愛好家を魅了してやまない赤玉ポートワインの魅力をたっぷりご紹介しましょう。

サントリーの土台を築いた『赤玉ポートワイン』

赤玉ポートワインは、1907年（明治40年）にサントリー（当時は壽屋洋酒店）が発売したワインです。ヨーロッパから輸入した葡萄酒をベースに、日本人の味覚に合うように幾度もの改良を重ねた末に完成しました。

ちなみに赤玉とは、生命の源と言っても過言ではない「太陽」の象徴。「Sun（サン）」と創業者・鳥井信治郎氏の「トリイ」を組み合わせた「サントリー」という造語が後の社名になったように、サントリーの原点とも言うべき偉大な商品として知られています。

米１升10銭の時代、1本38銭～39銭の“超贅沢品”

発売当初の赤玉ポートワインの価格は、550ml入りのボトル一本38～39銭でした。円で生活している私たちにとってはいまいちイメージが湧きにくい単位ですが、当時米一升の価格が10銭だったことを鑑みるといかに高級品であったかよくわかるのではないでしょうか。

実に米４升分もの金銭を捻出しなければ飲めないほどのぜいたく品であったにもかかわらず、赤玉ポートワインは見事に民衆の間で話題を呼び爆発的な売上を記録。サントリーは洋酒メーカーとして盤石の地位を確立しました。

衝撃的！日本初“ヌード写真”を採用したポスター

赤玉ポートワインの広告には、劇団女優の川島栄美子さんが起用されました。驚くべきは、そのデザイン！半裸の栄美子さんが赤玉ポートワインを持っているという斬新な構図は、それまでの広告界の常識を打ち破るほど衝撃的でした。

刺激的で爽やかな色気を感じさせるこの広告は、赤玉ポートワインの甘酸っぱいイメージにピッタリ。ちなみにこのポスターは、日本初のヌード写真を使った広告として知られています。

当時は、『養命酒』のような健康食品のスタイルで

発売当時、鳥井信治郎氏らは帝国大学の医学博士らの協力を仰ぎ、ユニークな販売促進を展開しました。赤玉ポートワインの効能を医学的に解説してもらい、飲用によって健康効果を得られることをアピールしたのです。

その目論みは見事に大成功！安全性や滋養効果の高さにより、赤玉ポートワインは健康食品としての魅力も評価されることになりました。

現在の呼び名は『赤玉スイートワイン』。その特徴は？

赤玉ポートワインは明治時代に発売された昔の商品ですが、現在でもその系譜は続いています。

1954年（昭和２９年）には「赤玉ホワイトワイン」が、１９６５年（昭和４０年）には「赤玉ハニーワイン」がリリース。現在では赤玉ホワイトワインは「赤玉スイートワイン白」の名称で販売されています。2007年には生誕１００周年を記念し、「赤玉スイートワイン　PREMIUM」などの限定品も作られ話題になりました。

どの商品も赤玉ポートワインの風味を踏襲しつつ現代風にアレンジされており、ワイン愛好家の心をガッチリつかんでいます。

今でも人気の理由

とにかく安い

赤玉ポートワインは、Amazonを筆頭に様々なインターネットショッピングサイトで販売されています。特筆すべきはその安さ！一般的なワインの場合、その価格は平均で数千円程度。高いものになると10万円以上もの値が付いている物も少なくありません。

その点、赤玉ポートワイン（現：赤玉スイートワイン）は550mlのボトルが一本わずか500～600円程度で販売されています。1000円以下で購入できるお手頃価格がワイン愛好家の間で好評を博しています。

ワインとは思えない甘さ

赤玉ポートワインは、数あるワインの中でもその甘さに定評があります。日本人の味覚に合わせるため、完全にアルコールに分解される前にブドウの発酵を止めるというユニークな製造工程を導入しているからです。

フルーツジュースのような親しみやすさがあり、普段ワインを飲まない方にもおすすめ。さわやかでフルーティーな味わいが老若男女問わず幅広い年代から支持されています。

アルコール度数14度。とにかく酔える

赤玉ポートワインのアルコール度数は、およそ14度に設定されています。一般的な甘口ワインのアルコール度数が6～12％であることを鑑みると、度数の高さが一目瞭然です。

甘くて美味しく、なおかつ酔いやすい。食事との相性も良く、お酒好きな方にとって赤玉ポートワインは理想的な商品といえるでしょう。

風邪をひいたときに飲んでいる人も多いらしい

赤玉ポートワインに含まれている栄養成分の豊富さは発売当初からアピールされてきました。とりわけ、熱湯で割ってホットワインにして飲むと、体が温まって風邪の治りが早くなるともっぱらの評判です。

風邪薬のような苦さもなく、精神的に弱っている病人の方でも安心して飲めるのが魅力的。体調がすぐれない時は、ぜひ温めた赤玉ポートワインを飲んでみてください。

ハマる飲み方

オン・ザ・ロック

グラスの中に氷を入れて冷やして飲むスタイル。ひんやりした甘みが全身に染み渡ります。よりおしゃれに楽しみたい方は、レモンを添えてちょっぴり酸味を加えてみてはいかがでしょうか。

お湯割り

原液にお湯を加えて温めて飲むスタイル。身も心もポカポカになれるので、寒い季節に最適！風邪をひいた時などに飲むと、手っ取り早く体温を上げて体調の回復を図ることができます。

ソーダ割り

赤玉ポートワインをソーダで割って飲むスタイル。炭酸を加えることで、スパークリングワインのような刺激的な味わいを楽しむことができます。後味も非常にさっぱりしていて、リフレッシュしたい時に重宝します。

ジュース割

梅酒やオレンジジュースなどのジュースで割って飲むスタイル。ブドウを原材料としている赤玉ポートワインに異なる種類の甘味を加えることで、さらにフルーティーな味わいが実現します。

赤玉ポートワインに出会えるお店

江畑

京都の大人気焼肉店。今出川駅周辺の住宅街の中にあり、お店のスタッフが直に焼いてくれる上質なホルモンを堪能することができます。

カルビやロースなどの焼肉メニューはもちろんのこと、ドリンクメニューも充実。生ビールや日本酒などのアルコール類も豊富に取りそろえられています。甘みたっぷりの赤玉ポートワインは焼肉のお供に最適です。

山利喜

森下駅近くの清澄通り沿いにある居酒屋。大きな赤い提灯が目印。創業は大正時代という老舗のお店で、連日行列ができるほどの人気を誇っています。

「東京三大煮込み」の一つに挙げられるほど煮物料理に定評があり、もつ鍋や串焼きなどの絶品料理が取りそろえられています。ビール、焼酎、ウイスキー、ワインなど各種ドリンクも充実。おつまみを頬張りながら、ほろ酔い気分を楽しむことができます。

あらた（京都府/お好み焼き、たこ焼き）

京都駅のすぐ近くにある大人気お好み焼き店。まろやかなチーズお好み焼きや焼きそば・焼きうどん、ホルモン焼きなど多彩な鉄板焼きメニューが取りそろえられています。

飲み物もビールからワイン・カクテルまで上質なドリンクが勢ぞろい。キンキンに冷えたグラスで飲む赤ワインは焼き物との相性抜群。活気に溢れた店内で楽しいひとときを過ごすことのできる魅力があります。

エヌエイチ　アスラン（大阪府/バー）

大阪の北新地にあるオシャレなバー。店内はカウンター席のみとなっており、粋なマスターとの会話を楽しみながら上質なカクテルを堪能することができます。

生フルーツを使ったカクテルはおいしいだけでなく栄養も豊富。とりわけサントリーの商品が非常に充実しており、響や山崎など年季の入ったウイスキーもオーダーすることができます。明るくにぎやかにお酒を飲みたくなったら、ぜひ足を運んでみてください！

米とサーカス（東京都/居酒屋、中国鍋・火鍋、焼肉）

高田馬場駅から歩いてすぐの場所にある居酒屋。きらびやかなネオンのゲート、道化師に扮した奇抜な店員が顧客をもてなす異色の空間で、フランスの高級食材・ジビエを使ったおいしい料理に舌鼓をうつことができます。

イノシシやワニの肉など、一般人が普段なかなか目にすることのないような珍味が勢ぞろい。ドリンクも赤玉ポートワインからスッポン酒、マムシ酒など個性的な商品が充実しています。