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室蘭本線に存在する駅で、秘境駅としても全国的に有名になりました。保線作業員のための駅だったことから周囲は森に囲まれた奥深い駅でもあります。牛山隆信の『秘境駅へ行こう!』のランキングにおいて秘境駅度1位になったことで、訪れる人も増えているようです。1、小幌駅とは?
周囲は深い森、後方は崖、両側は長いトンネルに挟まれているので駅から外に出られないと言ううまさに秘境。海岸に降りる細い道がありますが、断崖絶壁なので降りれなくなっています。室蘭本線に位置するので、列車は多く通過し貨物列車は1日中走ります。
一部の住民が釣りや山菜取りに利用する為に使われていますが、公道はなく崖を利用しているとか・・・
2、乗り入れ路線
あまりにもローカルなので、通常に時刻表にはカットされているほど利用者が少ない事がわかります。 苫小牧・室蘭方面と長万部方面がこの駅から発車していますが、乗客はほぼ0と本当に静かで奥深い地なのです。
3、時刻表
待合室もない駅なので、乗り損ねると確実に野宿しかありません。まわりは密林でマムシやクマが出る・・・との噂もあるのでくれぐれも時間は守りましょう。ちなみに列車は「上りが5本と下りが3本のみ」ですから、浮かれた気分でいくととんでもないことになるのは間違いありません。
時刻表はコチラから
4、周辺のスポット
観光地では全くないのですが小幌洞窟遺跡と、岩屋観音があります。トンネルを繋ぐ「信号場兼列車待ち合わせ場所」として作られた場所で、トンネル事故の緊急避難場として存在するので観光で訪れる場所とは景観や雰囲気も違います。正直、遊び半分で行く場所ではなく「マムシは確実にいる」前提で慎重に訪れていただきたいのです。
北海道には無人の駅が非常に多く、年々利用者が少なくなっている駅はどんどん廃止されていっているのが現状です。小幌駅も秘境と呼ばれ、鉄道マニアなどが訪れた時期もありますが「本当に何もない」無人駅。
駅から30分ほど崖を降りると唯一の小幌洞窟遺跡が見えるだけです。美濃国の僧「円空」が彫ったと言われるのが「岩屋観音」。修行中噴火して間もない有珠山に登り洞爺湖と中島の美しさに感銘を受けて洞窟に納めたそうです。
噴火する有珠山は、アイヌの人達には脅威であると共に「山神」でもあったことから霊山として深く信仰されていたそうです。人の手が入っていない自然が残されているのは非常に貴重ではありますし、歴史的にも深い信仰があったことなどは地元の人でなくては知らない事でもあります。
確かに、無人の鄙びた駅ではありますが古来からここでは有珠山の噴火に苦しめられた人達の魂が眠っている地であることも忘れてはいけないことだと思うのです。
5、小幌駅の詳細
朝イチで小幌駅。昨日からの雨は上がった。日は差し、風もなく見晴らしもいい・・・
そう思えたのも束の間、視界が真っ白。音だけの世界に。
日が差したことで、気温が上がり、蓄えられた朝までの雨が一気に上空へと舞い上がる。 … pic.twitter.com/abG6ZyCskn
— Terutaka Ogawa (@TelOgw) 2015, 5月 13
秘境No.1小幌駅! pic.twitter.com/Us8j9ZfyLR
— ふじぼっち (@fujimon0119) 2015, 4月 27
■ 基本情報
- ・名称:小幌駅
- ・住所:北海道虻田郡豊浦町字礼文華