Miles Bader
樋口一葉と言えば、五千円札の肖像でおなじみの明治時代の女流作家です。18歳から亡くなる24歳までの短い生命でありましたが、そこには大変な苦労と努力がありました。生い立ちを知り、すぐれた作品を残したという事で地元の人達が区を動かし記念館まで建設させたという若き作家、小説家としてスタートした原点の住居跡です。樋口一葉菊坂旧居跡とは?
一葉が17歳の時父親が亡くなり長男も既に死亡し、次男は感動されており翌年、一葉は母親と妹を連れて戸主として支えていかなくてはならない状況で菊坂に明治23年引っ越しをし2年11ヶ月住んでいました。そこが現在樋口一葉菊坂旧居跡となりその時使って井戸も残っております。樋口一葉菊坂旧居跡の魅力
「たけくらべ」や「にごりえ」のような多くの作品を残した作家である樋口一葉、生い立ちをたどると18歳で母と妹の面倒を細々と内職をしながら、しかしそれだけで食べていけず質屋通いをしながら小説も書くという貧困な生活をしていた様です。成功する前の苦労をしていたところの旧居跡はそこから立ち上がって行った原点の場所として魅力があるのかもしれません。周辺のおすすめスポット
*旧伊勢屋質店樋口一葉旧居跡のやや北の方にあり、一葉が生活のために通ったという質店の建物です。1860年にこの
地で創業し、1982年に辞めました。一葉が他の地に引っ越しをした後も一葉と伊勢屋質店とのつきあいは
続き、一葉が亡くなったときは伊勢屋の主人が香典を持って弔ったという事です。土蔵は当時のものが
残っています。
*本郷館
本郷六丁目の北端に堂々とした木造三階建ての建物です。1905年に建てられ関東大震災や東京大空襲の
際にも被災を免れ建築遺産として残っております。この建物は“下宿屋”で、70を超えるほどの居室があ
り、大正時代には東京女子高等師範学校(現在のお茶の水女子大学)の寄宿舎として使われていたことも
ありました。現在も住宅として使われております。
*一葉記念館
名作「たけくらべ」の舞台となった龍泉寺町(現・竜泉)の人々が、後世に遺そうと有志により「一葉協
賛会」を結成し「一葉記念碑」を再建し、その後一葉記念公園に「一葉女史たけくらべ記念碑」を建設、
さらに旧居跡に「樋口一葉旧居跡碑」を建立しました。その後用地を購入し台東区に寄付し区としても地
元住民の熱意に応えて、記念館建設を決定し、昭和36年に開館し40年余りを経て老朽化が進んだこと
や樋口一葉が新五千円札の肖像に採用されたことを機に、平成18年にリニューアルオープンしておりま
す。女流作家の単独資料館としてはわが国で初めてのものでした。
参加者の声
基本情報
- ・名称:樋口一葉菊坂旧居跡
- ・住所:東京都文京区本郷4-32
- ・アクセス:地下鉄本郷三丁目駅から徒歩7分
- ・営業時間:無し
- ・定休日:無し
- ・電話番号:無し
- ・料金:無料