ここはエジプトじゃなくってメキシコ！ピラミッドの頂点まで登れるテオティワカン遺跡に行ってみよう

メキシコ中央高原にあるテオティワカン遺跡。古代メキシコ文化圏の中心に君臨する大都市だったと言われています。日本人に会うのはまれですが実は世界中から旅行者が連日訪れる人気の世界遺産です。ところでテオティワカン遺跡とはいったいなんでしょうか？今日はこの謎の巨大遺跡の魅力に迫ります。

テオティワカン遺跡とは?

紀元前２世紀頃に建設されたと言われるテオティワカン。メキシコの首都メキシコシティーの北約 50キロ、アナワク高原にある古代都市遺跡です。7世紀末または8世紀には衰退したと言われていますが、その後アステカ族がこの遺跡を見つけ、「神々の座所」を意味する「テオティワカン」という名前を付けたと言われています。全工程約10キロほどあり、その建物一つ一つとっても非常に精密で、これを建てた人たちの高度な技術に圧倒されます。

テオティワカンでできること

遺跡に入る入口は3か所。南から北に並んでいるがもし時間が許すなら3番ゲートから入るのがお勧め。まず正面のジャガーの神殿を通りながらその先にそびえたつ「月のピラミッド」を見学してみましょう。

1．月のピラミッド

紀元３５０年頃に建造されたという「月のピラミッド」。「月のピラミッド」の前は、階段のある基段群に囲まれた広場があり、おそらく当時のこの国の人々はここに集まり宗教的儀式を行っていたものと思われます。「月のピラミッド」の一番の見どころは頂上から見る景色。ちょうど正面から南北5キロにわたる道「死者の大通り」が見渡せ、その先に「太陽のピラミッド」も望めます。絶景の写真スポットです♪

2．月の広場・死者の道

壮大に敷地を取り囲むようにして建つ建造物。まるで建造物一つ一つが月の広場の中央に意識を集中しているかのよう。一大宗教のイベント会場であったのではないかと言われるこの「月の広場」これほどの空間要とした宗教とは、神とは・・・。そしてここを支配していた権力者は一体どのような人物だったのだろうか・・・。いったいどんなものなのであろうか、、、それともその権力者が神と崇められていたのだろうか。それほどの威厳を感じます。

3．太陽のピラミッド

死者の道をまっすぐ進んでくるとある「太陽のピラミッド」。このピラミッドは西暦1世紀に創建され、150年～250年に増改築されたと言われています。高さはテオティワカン遺跡最大。今は破壊されてしまいましたが頂上には神殿があったそうです。太陽のピラミッドの真下には長さ120メートル以上の人工的に造った洞窟があり、その洞窟は王墓だったのではないかとも推測されています。
もともと標高の高い所にあるのでゆっくり無理せず登りましょう。途中少しだけ急な所があり手すりが付いていますが、それ以外はそれほど大変ではありません。普通の人なら15分～20分で昇りきることができます。

テオティワカン遺跡の見どころ

この遺跡は南北に長く計算して回らないと歩き疲れてしまうかもしれません。お勧めは一番北のゲートまでバスに乗り3番の入り口から入って、月のピラミッド→月の広場→死者の道→太陽のピラミッドといった順で見て回ること。そして最後は太陽のピラミッドの南の1番ゲートから出て帰ります。
今ほどの重機や資材もないのにこれほどの遺跡を作り上げた人々はいったいどんな人たちだったのか。壁に残るいろいろな壁画や文字を探りながら思いをはせると、自分がとても小さい存在に感じるとともに、強くたくましく生きた人々から元気をもらいます。

ケツァルコアトルの神殿　階段の装飾　農耕の神ケツァルコアトル
ケツァルコアトルの神殿にある階段の装飾で、農耕の神ケツァルコアトルこのような壁画や彫刻一つ一つも非常に高性能でその場所に施された意味があります。じっくり見ながら歩くのも楽しいかもしれません。
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参加者の声

テオティワカンのピラミッドは王の墓ではなく神殿の台座として築かれたと言われています。太陽に対する畏敬の念を抱きつつ生きていた当時の人々。太陽に活力を与えるために太陽に血をささげたそうです。頭蓋骨や頭のない、後ろ手に縛られた人の骨などが発見されているため、自らの命を絶ってまで太陽に活力を与え太陽を崇拝し太陽にすがりながら生きた当時の人々を想像できます。