chihalin
夏目漱石の小説『三四郎』で主人公の三四郎が美禰子と出会った場所として書かれた為にそう呼ばれるようになりました。元は前田家の屋敷があった場所ですが、同時に夏目漱石が愛した美しく静かな森としていまもその佇まいをみせています。1、三四郎池とは?
前田利常により園が作られた跡には、前田綱紀により補修されて江戸時代には庭園の中でも中第一と称されていました。池の形が『心』を象っているのは禅寺にもよく見られるものです。正式名は、育徳園心字池。夏目漱石の小説が下で三四郎池と親しまれています。
2、三四郎池の魅力
本郷キャンパスには草木がたくさんあり四季折々に美しい風景を見せてくれます。そのなかでも三四郎池周辺は、余分な建物が見えないように木が繁っていて静かな空間が広がります。庭と言うよりは森と呼んでも良いくらいです。多くの学生の憩いの場所としてもそうですが、散歩の立ち寄りたい場所でもあるのです。
3、三四郎池の見どころ
1、心字池
加賀藩主前田利家は、大阪夏の陣後に現在の東京大学から周辺の地を徳川家康から賜ります。前田利常が徳川家光と秀忠の御成に合わせて御殿や庭園を整備し『育徳園』としました。鎌倉・室町時代の庭園によく見られる禅宗の影響を受けたもので日本庭園の伝統的な手法です。
2、森のような庭
元が前田家の屋敷だったこともあり、外部から遮断されたような雰囲気もあり落ち着きのある庭が広がります。静かなので勉強もはかどりそうですが、受験生が一人で訪れると浪人するとジンクスがあるとか!?本当かどうかは定かではありませんが、日頃の努力があれば問題ないですね。
3、漱石の小説の舞台
夏目漱石は、英文科の講師を勤めながら執筆活動を続けていたことから三四郎もここから生まれました。漱石の小説には東大キャンパスの構内が色々と登場します。天気の良いひには、本を片手にここでのんびりと過ごしてみませんか?
4、三四郎池を訪れた人の声
115年前の東大の三四郎池。まだ夏目漱石が『三四郎』を執筆する前だから、『三四郎池』の表記はない。 pic.twitter.com/JdkgxBGsL3
— セッティー (@iONsettee) 2015, 4月 6
一人になりたいときはいつも三四郎池のベンチに行くんだけど、いま池に向かってたら「きみの居場所はここにある」って声が聴こえてきて、ついに三四郎池の妖精の声が聞こえるようになってしまったのかと思ってたら、ただベンチのとこで歌ってる人たちがいるだけだった。そして僕の居場所はなくなった。
— やのくん (@NRY27) 2015, 3月 24
5、三四郎池の詳細
基本情報
- ・名称:三四郎池(東京大学本郷キャンパス)
- ・住所:東京都 文京区 本郷7-3
- ・アクセス:本郷三丁目/東大前
- ・所要時間:20分
- ・オススメの時期:何時でも
- ・公式サイトURL: