南島原市観光の魅力とが知りたい！見どころや歴史を学べ基礎知識まとめ。

南島原市は、長崎県にある島原半島の南側、2006年に、８つの町が合併して発足した町です。ひまわりを市の花として、「原城跡」と「日野江城跡」を世界遺産に登録するために活発に活動している、歴史と自然豊かな街の魅力をグルメも織り交ぜて紹介しています。島原の乱の解説や風土も紹介していますのでこの記事を通してひょっとして南島原通になれるかもしれません。またホテルも紹介してますので観光のお供として利用してもらえると幸いです。

１、南島原の魅力

「島原の乱」で有名な島原半島、その南端にある南島原市には、当時のキリシタン文化の史跡が多く残っています。また、天草灘、有明海に面しながら、北側には雲仙岳を頂き、四季折々の美しい景色と旬の食べ物に恵まれています。

雲仙普賢岳をバックに、火山灰による肥沃な土地を生かし、ミネラル豊富で農業に好条件で、その良さを生かし農産物、畜産物は50種類以上にも及ぶそうです。特産品としては「手延べそうめん」、「トマト」、「ばれいしょ」、「いちご」などがあります。

２、南島原の歴史

南島原市の基になった８つの町の歴史は、８世紀ごろから記録が残っていますが、大きく動き出すのはやはり室町時代、有馬氏が領主となり、ポルトガル人によるキリスト教の布教が始まってからです。当時の領主・有馬義直がキリスト教に改宗すると多くの領民がこれにならい、セミナリヨやコレジヨが設置されイエズス会の日本教育の中心地となりました。当時の日本における国際交流の最先進地となった島原半島ですが、幕府のキリシタン弾圧が進むと、新領主・松倉氏による領民弾圧が強まり、さらに一帯の大飢饉が拍車をかけ、1637年島原・天草地方の農民が天草四郎時貞を総大将とした「島原の乱」を起こしました。壮絶な戦いの末、領民らはほぼ全滅しました。その後、幕府の移民政策により、九州各地から移民が入植して新しい街を作りました。

幕藩時代は島原藩となっていました。また、明治維新で廃藩置県に伴い、1871年（明治4年）に島原県、また府県統合により長崎県高来郡に、1878年（明治11年）には郡区村編成法で南北にわかれ、8つの町が対等合併し南島原市になったのは平成18年のことです。

３、南島原のおすすめ観光スポット

原城跡と有馬キリシタン遺産記念館。

島原の乱の終焉の地である原城、その跡地には何も残っていません。それゆえに、激戦によって破壊尽くされた城と、籠城の末に殺された3万7千人の領民、そしてそれを率い、若干１７歳で斬首された天草四郎の無念を鑑みることができる場所です。遺産記念館には、日野江城と原城から出土した遺物を展示しているので、是非合わせて訪れてみて下さい。

長崎へのキリスト教の伝来と激しい弾圧、そしてキリシタン達の潜伏と復活などの歴史をを展示物などを通して学べます。日野江城跡から発掘された物として、中国の陶磁器法花、鉄砲玉を使って作られたであろう十字架などを見ることができます。

イルカウォッチングツアー

口之津、加津佐、南有馬の３エリアからそれぞれ、イルカウォッチングツアーに参加することができます。３００頭ほどの野生のイルカが生息していて、かなりの近距離で見ることができます。海のを優雅に泳ぐイルカたちに癒されて下さい。

イルカというとハワイをまず思い浮かべてしまいますが、九州の南島原でもイルカを見ることができるんですね。早崎海峡に定住するイルカは野生の為餌付けはしないそうです。イルカの数は変わらないので一年中見ることができますよ。

土石流被災家屋保存公園

活火山・雲仙普賢岳の噴火に伴う土石流で埋没した家屋をそのまま保存展示してあります。土石流の速度が緩やかだったため、建物は倒壊せずに埋没してしまいました。立ち向かうことが出来ない自然災害の恐ろしさを目の当たりにすることが出来ます。道の駅・みずなし本陣が併設されています。

1991年の雲仙普賢岳の噴火の被害は記憶に新しく、埋没した家屋も現代の物。火山の多い日本に暮らす者としてはぜひ見ておくべき場所ではないでしょうか。火山と共生してきた南島原の人達。自然は恐ろしい一面もあり、また恵みも与えてくれるものです。いろいろと考えさせられますね。

４、南島原のおススメホテル・旅館

民泊体験

南島原では民家宿泊体験を推奨しています。民家に泊まり、一緒に夕飯を食べ、畑仕事や漁を手伝うなど、南島原の生活そのものを体験できます。

田舎へ泊まろう！南島原版としてPRしています。何といっても豊かな自然環境の南島原です。山あり、海ありで「農林漁業」体験民泊ができますよ。泊まることで人、食、そして生活の体験。特に都会のお子さん達は、民泊体験で得られることはきっと大切なことばかりなのではないでしょうか。

雲仙小地獄温泉・国民宿舎青雲荘

ハートの形をした源泉に湧き出る乳白色の温泉は、恋が叶うかもとうわさの美肌の湯です。雲仙で唯一の源泉所有・かけ流しの贅沢なお風呂と、地元の食材を利用した美味しいご飯でリピータが絶えない人気のお宿です。

お料理は旬の食材を活かした、和洋懐石料理が好評とか。また、温泉は湯量が豊富で一日に440ｔも湧き出ています。もちろん源泉かけ流しですよ～。本館南側の傾斜地に造られた露天風呂は日差し、そして木々、せせらぎが聞こえ、冬には雪も降るので雪見温泉も楽しめます。

原城温泉　真砂

天草四郎が眠る原城のすぐ近く、海に浸かっているかのような気分になれるオーシャンビューの大浴場と、全ての客室から見える雲仙と有明海の眺望が贅沢な温泉宿です。

客室の使える「のんびり日帰りプラン」もあるので、ゆっくりランチと温泉を楽しめますね。客室利用なしのプランもあります。入浴とレストランでゆっくりしましょう。自然に恵まれたこの地の食材で地産地消、そして安心安全を心がけて美味しいお料理を提供してくれますよ。

５、南島原のおすすめ名産グルメ

手延べそうめん

全国で2番目の生産量を誇る「島原手延べそうめん」は、厳選された良質の小麦と、雲仙の麓から出る湧水で作られていて、とてもコシがあるのが特徴です。

良質の小麦粉、清冽な水、そして温暖な気候と三拍子がそろって生まれた手延べそうめんです。自然の恵みをフルに活かしていますね。観光で手延べそうめん体験と工場見学もできるので、見るだけでなく、作る工程を学び深く味わえるようになりますね。

クルマエビ

全国的にも有名な有明海のクルマエビは、潮流の速さと干満差によって、引き締まった身が甘くて美味しいです。

クルマエビの養殖場が直売所になっていて10月下旬から2月下旬は生きたままのクルマエビを買うことができます。インターネットでも生きたまま全国どこにでも届けてくれるそうですよ。300gで3500円、500gで5000円、1㎏で9000円(税込）。

アラカブ（カサゴ）

潮流が速い早崎瀬戸で捕れるカサゴは「早崎瀬戸アラカブ」と呼ばれ、良く締った身と淡白な味で、最高と評価されています。

６、南相馬のイベント

原城一揆祭り

「島原の乱」の終焉の地で行われる、犠牲者追悼のイベントです。「島原の乱」で原城跡に籠城した天草四郎をはじめとする一揆衆が、幕府軍との攻防の末に落城する様子を再現した地元中学生による演劇も行われます。また、会場には原城一揆まつりのシンボルで、地域住民の手作りによる高さ15メートルの城が、幻の『一夜城』として出現します。

フェスティビタス　ナタリス

約４００年前に島原半島南部で隆盛を誇ったキリシタン文化にまつわる国際交流をテーマとしたイベントです。会場には立木として日本最大級３０メートルの高さのクリスマスツリーのイルミネーションが飾られます。

＊＊南島原市の公式観光HPはこちら＊＊
http://himawari-kankou.jp/

7、まだまだいっぱい！南島原のおススメホテル・旅館

雲仙みかどホテル本館

和食・洋食・中華の70種類上の夕食バイキングでは国選牛や蟹も頂けるほか、厚切り牛タンやイベリコ豚が期間限定で食べ放題。またアルコール類やソフトドリンクも飲み放題。さらに4月1日から復活した朝バイキングでは海鮮丼も食べられます。

また併設のみかど劇場では演劇が公演されたり、 完全天然温泉掛け流しのみかどの湯もあったりなどまさに至れり尽くせりの旅館です。

島原温泉　旅館海望荘

島原外港駅と島原港より歩いて5分と立地の良い旅館です。夕食も豪華で、ふぐの湯びきや鯛のかぶと蒸しが頂けますが、アレルギーなどの対応も受け付けています。

また24時間入れる温泉は100％源泉掛け流しの炭酸泉で、島原では唯一とのこと。 チェックアウトまでなら自分の好きなタイミングでいつでもゆっくり浸かることが出来ます。ちなみに肩こりや美肌効果にも効果があります。

島原東洋シティホテル

有明海が見渡せまるホテルです。また朝食付きプランで一人3,500円と言う安さが驚異的。シングルはセミダブルのベットで、また和室も用意されています。

スタッフによるきれいなカラーの近隣案内マップやお食事処マップも用意されており、インターネットでの情報収集に慣れていない方にも優しいホテルになっています。そしてアーリーチェックインも追加料金で可能なので身体を早く休ませたい方にも便利です。

ホテル白山

朝食と駐車場が無料。また駐車場は１５０台分もあるので団体旅行にも便利で、島原港から車で３分、島原市街には車で５分と言うアクセス性が抜群。

またシングルＡタイプは4800円と言う安さながら、セミダブルベッドを採用でゆっくりくつろぐことが可能。全室有線ＬＡＮ・無線ＬＡＮの両方を完備しているのでパソコンでの情報収集にも便利。チェックアウトが11時までなのも助かります。

8、他にもこんなに！南島原のおすすめ名産グルメ

大衆割烹ごんだ

加津佐町はオコゼの水揚げ量が多いことで有名。オコゼ自体の品質も良く、お造りにできるほど大きいプリプリ感もたまりません。

営業時間が朝の11時からで、15時から17時まで休んでいるので時間のタイミングの難しさはありますが、 ここで使う魚は全て天然ものなのがポイントが高いです。 天然のオコゼ料理はもちろん、鯛釜定食まで頂けます。

山の寺 邑居の素麺

古民家のような隠れ家的雰囲気のお食事処です。周辺にある竹林や川の景色を見て癒やされます。四季折々の広大な自然を見て、まるで旅館に迷い込んだような気分になることでしょう。

島原の湧水が育んだ素麺が名物で、自分で生姜を擂る楽しさもあります。他ゴマ素麺もあったり、 天ぷらやヤマメの塩焼きなどもあります。また冬には囲炉裏に暖まりながら食べる贅沢も楽しむことができます。

鶏の白石の唐揚げ

創業から45年経っている老舗店で、いつも多くのお客さんで賑わっています。 地元の新鮮な鶏を秘伝のタレに漬け込んでいることで有名。

また一つ一つが大きく、味付けが濃くとってもジューシーなのも人気の理由です。骨なしのもあり、またらお持ち帰り可能で揚げ定食や鶏飯唐揚げ弁、カレー唐揚げ弁当などがあります。観光地を巡りながら食べてみるのはいかがでしょうか？

9、思い出を作ろう！南島原のオススメイベント

南島原市桜まつり

桜の開花時期に合わせて、南島原市内の桜の名所にボンボリが置かれます。南島原市内の桜の名所を巡る楽しさを提供していると同時に、様々な催し物を開催しています。

わんこそうめん世界一決定戦や市内の伝統芸能保存会が行う演舞や太鼓団のによる演奏。 露店やフリーマーケットもあるほか、移動販売屋台村もあります。 また市内のスイーツが集結した南島原スイーチュ やジーオくんじゃんけん大会など子供から大人まで楽しめる祭りです。

戸ノ隅公園滝まつり

島原半島は水処としても知られています。夏を一足早く感じるように涼を感じられるのがこの戸ノ隅滝まつりです。

清水川上流の幅5メートル高さが15メートルの見事な滝つぼでは そうめん流しが行われ、公園の広場では演芸会などが開かれます。1970年代から始まり、西有家町の長野地区の地域住民が運営している伝統的なお祭りです。

こんぴら公園祭

島原半島にある橘湾と有明海のニつの海で航行する人達の安全と海路無事を祈るお祭りです。琴平神社内で開かれ、 戦前まであった「こんぴら公園祭」を平成7年の現代になって復活をさせたのがこのお祭りです。

太鼓演奏のほか、鮮魚や野菜こんぴら饅頭などの販売されたりカラオケ大会も開かれます。市民参加型の祭りの雰囲気を感じたい方はどうぞ。

---

南島原市の観光スポットを歴史を紐解くと同時に紹介していきましたがいかがでしたでしょうか？　イルカウォッチングツアー民泊体験など南島原市の自然を堪能できるほか、原城一揆祭りなど島原の歴史が感じられる祭りもあるのが面白いです。

素材提供：トリップアドバイザー