PROTetsuji Sakakibara
京都・大徳寺内の一角にある高桐院。四季折々に変化に富んだ風情を楽しめますが、この季節は苔の緑と竹の手すりが素晴らしいと評判が良いです。今回は紅葉も素晴らしいけれども、緑の世界も素晴らしい、京都にある「高桐院」をご紹介します。
高桐院とは?
大徳寺の塔頭高桐院は1601(慶長6)年利休七哲の一人細川忠興(三斎)が叔父の玉甫紹琮を開山に父細川藤孝(幽斎)の菩提所として創建したのが始まりです。茶室松向軒は、豊臣秀吉主催の北野大茶湯で使用した茶室を移築したものと伝えられています。楓を主としたオススメの庭園で紅葉の時期はとくに美しく、また庭園を見ながらお抹茶もいただけます。境内には三斎とその夫人ガラシャの墓、近世初期の歌舞伎踊りの名手、名古屋山三郎、出雲阿国の墓があります。
高桐院の魅力
22カ寺の塔頭を持つ大徳寺の広い境内で、竹林のある片隅にひっそりとたたずんでいます。紅葉に包まれた参道の石畳を歩いて玄関を入ると、奥の中庭が見透かせ、特にかえでの木が多い南庭を一面に埋めつくす散り紅葉はすばらしいです。庭園の苔とのコントラストもまた美しいものです。高桐院の見どころスポット
参道
約50mの参道の左右には楓が植えてあり、夏には瑞々しい青葉で冷気さえ感じられ、秋には色づいたもみじの照りで一段と明るさが増します。紅葉もその盛りを過ぎて、石畳の参道とその奥の突き当たりにある柿葺きの唐門に紅い葉が散り積もった様は、まさに声を詰まらせ、人の心に感銘を与えるほどの絶景といえます。参道の両側には竹の手すりがあり、これは高桐院でとれた孟宗竹を使ってあります。この参道は、高桐院の一番高桐院らしいところでもあります。
庭園
通称「楓の庭」と呼ばれる簡素ながら趣のある庭で、一面に敷き詰められた苔地の中に数株の楓と竹林のみ植わっているます。庭中央に鎌倉時代の石灯籠一つある自然風景式庭園というスタイルで、まるで自然の山の中に居るような風景となっています。苔に木漏れ日がさすだけで華やかになり、シンプルだからこそ少しの変化が美しくそして心地よさが感じられます。降りつくばい
鳳来の前庭には、武将・加藤清正公が朝鮮出兵から朝鮮王城羅生門の礎石を持ち帰り、三斎公に贈ったとされるつくばいがあります。この一角はくぼんでいて、あたかも地面にめり込んだように置かれていることから「降りつくばい」と呼ばれています。高桐院を訪れた方の声
やっぱり高桐院は良いです。落ちつく。今回2度目だけどまた来ると思う。 pic.twitter.com/7Opj1xkY5M
— ひろとも (@nest_design) 2015, 7月 22
雨。 (@ 大徳寺 高桐院 in 京都市北区, 京都府) https://t.co/DkH6iVw4wK pic.twitter.com/u8MbDDb3EA
— MORI Tomoya (@moritomoya) 2015, 7月 22
大徳寺高桐院。雨に映えて、とても美しい庭でした(^-^) pic.twitter.com/Cm8mDxgk0T
— tkkmymt (@tkkmymt) 2015, 7月 7
高桐院・基本情報
■ 基本情報
- ・住所:京都市北区紫野大徳寺73-1
- ・アクセス:地下鉄「北大路駅」下車徒歩15分
- ・開門時間:9:00~16:30
- ・電話番号:075-492-0068
- ・料金:大人400円 小人200円
- ・公式サイトURL:http://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000062