京都の人々から「水火の天神さん」と呼ばれて親しまれている水火天満宮です。
天神さんですから、お祀りしているのは菅原道真公でしょうが、さて、どのような天神様なのでしょうか?
1.「水火天満宮」とは?
約1100年も昔の延長元年、時の帝・醍醐天皇は都の水害や火災を鎮める対策を比叡山延暦寺の大十三代座主・尊意に勅願されました。勅命を受けた尊意は、菅原道真公の御霊を勧請し、”水火の社天満自在天神宮”という号を醍醐天皇より賜り、 水火天神天満宮を創建いたしました。尊意は道真公の仏教学の師でもあり、また、道真公の死後、その崇りによるとされた天変地異を鎮めるために、やはり醍醐天皇の勅命によりご祈祷を行った僧です。
2. どんな魅力やご利益が?
とにかく、いろいろなご利益を与えて下さる神社です。水火天満宮の由緒書きの文言をそのまま使わせていただくと、
水難・火難・災禍除、奇瑞の霊験として、盗難・失踪、雷火災厄。また安産石によって、子宝・安産等。
なんと、ほとんどの災難からお護りいただけるのですね。
収蔵しておられる宝物も、えっ!?と思うようなものばかりで、境内もパワースポットのオンパレード。
いやはや、なんとも、魅力満載の神社です。
3.見どころ・お勧めポイント
道真公の神霊を宿した石
道真公が大宰府で無念の最期を遂げてから、京の都では天変地位や雷火の災いが続き、皆、道真公の祟りと畏れておりました。醍醐天皇に怨霊鎮めの勅命を受けた尊意が宮城へ向かっている時、突如として加茂川が氾濫しましたが、尊意が祈りをささげると、たちまち川が静かになったそうです。
そして、川の中から道真公の御霊が載った石が現われ、道真公が点に登って行かれたといわれています。
この石は、登天石と呼ばれ、今も境内に鎮座しています。
玉子神石
玉子神石は、元来 道真公が手元においておられた石で、家族が出産するときに、この石に安産をご祈願されたといわれています。出産のとき、まるで卵のようにツルりと産まれてくることから、玉子石と呼ばれているこの石は、小さな祠に納まって境内に鎮座しています。なんでも、妊娠5ヶ月以降にこの石に安産をお祈りするとご利益を授かるそうです。
また、子宝に恵まれない方にもご利益があるといわれています。
宝物
宝物は通常は非公開、年に一度虫干しの時だけ公開なさるそうなので、拝観できないのが残念ですが、次のようなものが収蔵されています。・道真公の髭 ・道真公自筆の絵 ・道真公自刻の木彫像
・水火の御釼(最澄、空海の気が込められた釼)
・馬来国釼(マレー式の釼) 他
名前を聞いただけでも、見たい衝動に駆られませんか?
4.口コミ
2015/05/19に投稿しました 堀川通りを自転車走る。気候もよく花見サイクリングに最適だ。古くからある水火天満宮だが、この時期、紅枝垂れ桜が満開との情報を得てやってきた。情報は確かで枝垂れ桜が見頃であった。観光客はおらず、こちらも上品蓮台寺同様、穴場なのかもしれない。
2015/01/12に投稿しました 車両の通行量が多い堀川通に面していますが、ここは隣の公園とか周辺の社寺と並んで「ほっと」ひと休みして深呼吸が出来る場所です。ここは水難火難避けの神様と云われ、923年に創建されたそうです。境内には菅原道真公の霊が降り立ったと言われる「登天石」を始めとしていろいろな縁起がある石や井戸があります。初期の学問所としての碑も現存しています。水難・火難・就業・進学・安産・出世・眼病等にご利益があるとのことで眼の弱い私は毎月一度、自宅から片道3kmのこの天神さんまで一往復しています。
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称 : 水火天満宮
- ・住所 : 〒602-0071 京都府京都市上京区堀川通上御霊前上ル扇町722-10
- ・アクセス: 地下鉄烏丸線 鞍馬口駅下車 徒歩約10分
- ・電話番号: 075-451-5057
- ・所要時間: 20分
- ・オススメの時期: 通年
- ・公式サイトURL: http://suikatenmanguu.com
京都観光で産廃を考えている方は、最初に立ち寄って、旅中の災難除けをお祈りされては如何でしょうか?
きっと、楽しい旅を授けて下さると思います。