澤乃井櫛かんざし美術館とは?
収集家として著名であった岡崎智予さんの40年にわたるコレクションを一括継承し、さらに新規の収蔵品を加えて、集大成したものを展示し、平成10年4月オープンしたものです。収蔵品は江戸から昭和のものが中心で、約4000点のうち、500点ほどを展示し、季節ごとに入れ替えています。かつて日本女性の髪を飾った櫛、かんざしをはじめ、紅板や筥迫など化粧小物、女性風俗を偲ぶ衣装、身装品、生活用品など、蒔絵や螺鈿などの細工が施された品々など幅広く展示されています。どんな魅力が?
日本女性の髪かざりは、大別して櫛(くし)・笄(こうがい)・簪(かんざし)となりますが、時代や身分により誠に多様です。素材は木・べっこう・象牙・瀬戸物・ガラス・水晶・金銀等、それぞれの特徴を活かした加工技術も、蒔絵・象嵌・彫刻・金銀細工と、当時のあらゆる美術工芸手法を駆使し、その華麗、繊細さはすばらしいものがあります。デザインも花鳥風月・人物・歴史・文学・芸能など、あらゆる事象をとりあげ、この小さな装身具の中に、日本文化の粋を表していることに驚かされます。また、屋外の庭園では、多摩川の清流を眼下に四季折々の山野草が観賞できます。周辺のおすすめ観光スポット
金剛寺
JR青梅駅から徒歩15分の場所にあるお寺です。平将門が承平年間(931~938)に創建したとされる真言宗の古刹。将門が願いを託して庭に植えたと伝わる「誓いの梅」は、熟さずに青いまま実を落とすそうで、これが青梅の名の由来になったとか。境内には、如意輪観音像(重要文化財)、四脚門の表門などの文化財や枝垂れ桜があります。塩船観音寺
杉の大木に囲まれて立つ真言宗の古刹。大化年間(645~650)の創建といわれ、広い境内には国の重要文化財である茅葺きの仁王門や本堂、阿弥陀堂などが点在します。花の寺としても有名で、特に本堂裏のすり鉢状の斜面を覆う1万7000本のツツジは見事です。4月中旬~5月中旬にはつつじまつりが開催されます。また、6月下旬になると、参道のアジサイが見ごろになります。5月3日に行われる火渡り荒行も一見の価値があります。昭和レトロ商品博物館
JR青梅駅から徒歩5分。昭和時代に消費された、様々な商品のパッケージを展示したユニークな博物館です。建物は大正末期に建てられた木造2階建ての家具店で、1階部分が展示スペースになっています。館内は菓子、飲み物、雑貨、文具、薬などの箱や外袋をはじめ、歴代のグリコのおまけや雑誌の付録などでいっぱい。懐かしい駄菓子屋の店先を再現したスペースもあります。入口横には喫茶室が併設されています。博物館は、入館料350円かかりますが、駅に近いので、ぜひ寄ってみて下さい。口コミ
http://www.jalan.net/kankou/spt_13205ae3302035530/
■ 基本情報
- ・名称:澤乃井櫛かんざし美術館
- ・住所:〒198-0064東京都青梅市柚木町3-764-1
- ・アクセス:JR青梅線沢井駅下車 徒歩約10分
- ・営業時間:10:00-17:00(入館16:30まで)
- ・定休日:月曜日(祝日の場合は火曜)
- ・電話番号:0428-77-7051
- ・料金:一般600円・学生500円・小学生300円
- ・所要時間:30分〜1時間ほど
- ・公式サイトURL:http://kushikanzashi.jp/