【大阪府】天神祭だけじゃない！大阪夏祭りをピックアップ 

大阪名物は粉もん・お笑い・海遊館？　いやいや、夏の大阪は、お祭りがいっぱいあります。とくに天神祭は陸渡御と船渡御がある、華やかなお祭りです。大阪人の心意気を存分に感じてください。ぶっちゃけ、ホントにかっこいいお祭りですよ。

「てんまの天神さんがすんだら、ほんまもんの夏や」。大阪の夏を区切る、大事なお祭りでもあるんですね。

1.天神祭は水のお祭り

大阪の「天神祭」は東京の神田祭、京都の祇園祭といっしょに日本三大祭りといわれます。大阪市内の天満にある大阪天満宮のお祭りで、130万人も観客があつまります。毎年きまって宵宮が7月24日、本宮が翌7月25日、クライマックスは本宮の陸渡御と船渡御。

こうきいて「え、大阪に船があるの？」というのが、大阪市民以外の感想でしょう。もちろんあります。市内を流れる大川を川下から上流に向かって船でめぐります。昔は川下に向かっていたのですが、地盤沈下のため、橋の下を神輿がくぐれなくなり、昭和２８年から川上に向かっていくようになりました。

2.みどころは陸渡御と船渡御

大阪天満宮の氏子たちで結成された「講」と呼ばれる団体が祭りの主役です。陸渡御の行列をには総勢3千人あまりが鮮やかな衣装を着て、神具をもって歩きます。催太鼓を先頭にして、神様が乗る御鳳輦を中心に行列が進み、鳳神輿、玉神輿がつづきます。

陸渡御が終わると、船渡御につづきます。船渡御の途中に船の上で水上祭があり、最後は奉納花火です。大川をはさんで、２か所から上がる花火とかがり火、提灯の火が大川をゆく船渡御を照らして、幽玄な風景です。
　

ギャルみこし（笑）

天神祭の名物、ギャルみこし。神輿をかつぐ女性は一般公募で選ばれ、天神橋筋商店街をまわって天満宮に入ります。３０年以上の歴史があるものですが、ギャルみこしのネーミングが、そこはかとなく、ユーモラスですね。さすが大阪（笑）。

3.大阪の夏は、天神祭だけじゃない

大阪の夏はお祭りだらけ。お祭り好きの大阪人はあっという間に集まりますから、みなさんもお早めに～

1.愛染まつり

大阪の夏祭りは、愛染まつりからはじまります。愛染さん（勝鬘院）は愛敬と人気、縁結びの神さまなので、大阪では大変に人気があります。華やかなのは紅白の布と「愛染かつら」の花などの造花で飾った宝恵駕籠（ほえかご）。浴衣の愛染娘たちがのっています。


毎日夕方から、各種芸能の大会や祭り囃子などが演じられて、いかにもにぎやかで華やか。夏の大阪のトップを切る勢いがあるお祭りです。祭り期間中は秘仏の愛染明王や大日大勝金剛尊のの特別ご開帳もあります。

2. 法善寺水掛不動尊表参道祭り 

夫婦善哉で有名な法善寺横丁。水かけ不動さんの門前にあり、細い道の両側に飲食店がぎっしりと集まっています。平成１９年に路面を回収して以来、毎夏にお店が手作りの夜店を出します。大阪の下町情緒あふれるお祭りですよ。


河内音頭の練り歩きやだんじり祭りの太鼓などで、お祭りムードが盛り上がります。狭い通りですが、お客さんで埋まります。

3. 今宮戎こどもえびす

大阪の人が「えべっさん」というのは、今宮戎をさします。夏のこどもえびすは、広田神社と一緒になってやる、子供が遊べるお祭りです。真夏に雪遊びができるコーナーや、絵の展示、今宮戎漫才新人コンクールもありますよ。この漫才コンクール、あのダウンタウンも受賞したんです。

宵宮、本宮ともに湯神楽があり、まかれたお湯にあたって無病息災をお願いします。

4. 住吉祭

住吉祭りは、大阪中をお祓いするお清めのお祭りです。むかしから、かんたんに「おはらい」とも呼ばれてきました。７月２０日の神輿洗神事から始まって、宵宮、例大祭と続きます。みどころは神輿渡御。住吉大神をのせた神輿行列が、堺の頓宮まで練り歩きます。

例大祭での夏越祓神事は無形文化財の指定をうけていて、華麗な夏越女や稚児が茅の輪くぐりをします。