明治11年創業の老舗ホテル「富士屋ホテル」は、箱根エリアを代表するお宿のひとつ。そんな憧れのお宿ですが、実は、「日帰りでも富士屋ホテルの一部を体験できる」ことをご存じでしょうか?
無料で散策できる5,000坪の広大な庭園に、庭園を眺めながらティータイムを楽しめるラウンジ。庭園好きのライターには堪らないお宿を取材してきました。(電話にて、宿泊客以外でも庭園を自由に散策できることを確認済み)
孤独のグルメ登場の「いろり家」で足柄ステーキ丼
なにを隠そう私はテレビ東京「孤独のグルメ」ファン。富士屋ホテルでのランチも考えましたが、近くに五郎さんも訪れた「いろり家」でのランチを決め込みました。ランチメニューは足柄ステーキ丼(1,650円)とアワビ丼(2,000円)の2種類という潔さ。
場所は、富士屋ホテルから徒歩5分ほどの距離にあるものの、裏路地にあり結構複雑。偶然たどり着くようなお店ではありません。訪れたのは平日金曜日の12時前にも関わらず、20名ほどの行列。なんと外国人も混じっています。
ちなみに、 お店にたどり着いてもイキナリ行列に並んではいけません!
お店の入り口付近にあるウエイティングシートに名前と注文したい丼を記入します。ウエイティングシートに名前を書かないと、いつまで経っても呼ばれませんし、どちらの丼も数量限定ですので、気づいたときには完売していることも。
さて、私は40分ほど並んで足柄ステーキ丼にありつけました。それがコレ!
写真ではご飯に比べてお肉が少なく見えますが、これは撮影のことをうっかり忘れ ご飯大盛り(+50円)にしたからです。足柄牛はローストビーフ的な焼き加減で、きめ細かい肉質。噛めば噛むほど旨みがにじみ出てきます。そして、ご飯には自家製ステーキソースがかかっていますが、このソースが絶品。甘すぎず辛すぎず絶妙な配合なのです。
さて、腹ごしらえも済ましたところで、富士屋ホテルに向かいましょう。
富士屋ホテル登場
風格ある入り口。階段を上る前から期待値があがっていきます。ホテル内を抜けて、さっそく庭園に向かいましょう。斜面を利用した地形になっており、まずは一番高い場所にある東屋に向かいます。
4月中旬に訪れましたが、なんとか桜が咲いていました。庭園からは明星ヶ岳を借景とした雄大な自然を感じさせてくれます。ここから、遊歩道を歩いて下っていくと、幸福の丘に到着します。
結婚式の屋外チャペルとしても利用され、ご夫婦やカップルで訪れたときには、ぜひ鐘を鳴らしてみたいものですね!さらに、ここから遊歩道を下りゆくと、庭園を下から見上げるアングルでお庭を楽しめます。
写真撮影をしながら巡っていたらいつのまにか30分も経過していました。そこで、ちょっと休憩したいなと思い、ティーラウンジへ向かうことに。
ラウンジ オーキッド
とても素敵な空間で、入店しようと思いましたが、100%女性の園であり、おっさんひとりで足を踏み入れる勇気が無く、一番気になったメニューだけをぱちり。お値段は珈琲もしくは紅茶付きで1,680円なり。(税・サ別)
まだまだ見所たくさんの富士屋ホテルでは、温室ガーデンやベーカリー&スイーツショップなども自由に利用できます。宿泊せずとも老舗ホテルの魅力を垣間見ることができますが、できれば宿泊してみたい旅館ですね。
最後にこれだけ言わせて
箱根登山鉄道・宮ノ下駅を降りて30秒ほどすると、上の写真のような分岐があります。見落としそうな小径ですが、これを赤矢印方向へ進んでいきます。
未舗装の遊歩道であるため、ハイヒールでは厳しいですが、途中に景色の良い東屋などを経由しつつ自然を満喫できるルートなのです。デートでこの道を使えば、こんな素敵ルートを知っているなんて彼女に驚かれるかもね。
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