1.熊本県立装飾古墳館
装飾古墳とは、古墳の内部にある石棺や石室がレリーフや彩色で彩られた古墳のことです。全国で660基しか確認されていない貴重な遺跡で、うち30%が熊本県から発見されています。山鹿市を流れる菊池川の流域は、全国で最も装飾古墳が集中している地です。熊本県立装飾古墳館は、その貴重な装飾古墳を専門にする博物館で、その建物自体、県下最大級の前方後円墳がある岩原古墳群の中に建っています。館内では、有名なチブサン古墳はじめ、県内12か所の装飾古墳を、出土した副葬品などと一緒に、実物大の精密なレプリカで見ることができます。
火おこしや勾玉・管玉(くだたま)・大珠(たいしゅ)作りなどの古代体験もあり(別料金)、古代の空気に触れて楽しむことができます。
ここから歩いて10分くらいの鹿央物産館には、古代米の黒米を使っただご汁定食や、赤米アイスなど、ここでしか食べられない古代にちなんだグルメもあります。一緒に足を運んでみては。
■ 基本情報
- ・住所:熊本県山鹿市鹿央町岩原3085
- ・アクセス:県立装飾古墳館入口下車 徒歩20分
- ・営業時間:午前9:30~午後5:15(入館は午後4:45まで)
- ・定休日:毎週月曜日(当日が祝日の場合はその翌日) 年末・年始(12/25~1/4)
- ・電話番号:0968-36-2151
- ・料金:大人:420円、大学生:260円 幼児・小・中・高生:無料
- ・公式サイトURL:http://www.kofunkan.pref.kumamoto.jp/index.php
2.歴史公園鞠智城
鞠智(きくち)城は、1300年もの昔、大和朝廷が築いた、熊本県内で唯一の山城です。日本史を勉強すればまず最初の方で聞くことになる、663年の「白村江(はくすきのえ)の戦い」で、唐・新羅連合軍に敗れた大和朝廷は、唐・新羅連合軍の侵攻に備えて、城を築きました。大宰府を守る形で、大野城(福岡県)、基肄城(佐賀県)、金田城(長崎県)を造り、鞠智城は、これらの城に食糧や武器、兵士などを補給する支援基地であった様です。復元された米倉や兵舎、武器や防具の保管庫である板倉などが、古代においてここが戦に備えた地であったことを感じさせます。
鞠智城跡の中でも最大の特徴であったのが、国内の古代山城では他に例を見ない、八角形の建物跡です。この特殊な形の建物は、鼓の音で時を知らせたり、見張りをしたりするための「八角形鼓楼」として復元され、戦に備えて造られたとは思えない美しい姿で佇んでいます。
鞠智城についての記載は、「続日本紀(しょくにほんぎ)」などの歴史書にも見られ、貴重な遺跡として国の史跡に指定されています。
■ 基本情報
- ・住所:熊本県山鹿市菊鹿町米原443-1
- ・アクセス:熊本空港より車で約40分
植木I.C.より車で 約20分 - 菊水I.C.より車で 約45分
- 交通センターよりバスで約60分、 菊池プラザ下車。→タクシーで約5分
- 県立装飾古墳館より車で 約20分
- ・営業時間:温故創生館 9:30~17:15(入館は16:45まで)
- ・定休日:温故創生館 月曜日(祝祭日の場合は翌日)12月25日~1月4日
- ・電話番号:0968-48-3178
- ・料金:無料
- ・公式サイトURL:http://www.kofunkan.pref.kumamoto.jp/kikuchijo/index.php
3.相良寺
相良寺(あいらじ)は、最澄上人が弘仁五(814)年に開基したと伝えられているお寺です。源平の時代、平家の残党菊池隆直の一党が相良の地に落ちのびたところを、源氏方の緒方三郎惟栄が攻め入り、本堂・九十九坊の全てが焼失しています。その後、室町時代に千手観音が再興されたと言います。ご本尊の丈六座身(じょうろくざしん)十一面千手観音像は、木彫りの座像としては日本最大級の大きさをです。すぐ近くにある国指定特別天然記念物のアイラトビカズラには、ご本尊千手観音が、緒方三郎の焼き討ちの際、この樹に飛び移って難を逃れた、等の言い伝えがあります。
その昔、朱雀天皇勅使が7日間本堂にて祈願したところ、村上天皇が誕生したという言い伝えから、安産・子授に霊験があるとされています。祈願寺として、安産以外にも様々な祈祷のために人々が訪れています。
■ 基本情報
- ・住所:熊本県山鹿市菊鹿町 相良370
- ・アクセス:九州自動車道菊水ICより県道16号線を山鹿方面へ約9km進み、国道325号線に入る。325号線を菊池方面へ6km進み、パチンコ店先交差点を左折して県道9号線に入り菊鹿町へ。あんずの丘から車で約15分。
- ・電話番号:0968-48-9144
- ・公式サイトURL:http://www.tendai924.com/airaji/
4.八千代座
平成2年からは、市民の手づくりで始まった「坂東玉三郎舞踊公演」がとり行われ、「八千代座」の名を全国に知らしめることとなりました。その衣装・ポスターなどの上演記録や、八千代座の構造模型などなど八千代座に関する資料が、資料館「夢小蔵(ゆめこぐら)」に展示されています。
9月・10月頃には、山鹿太鼓と山鹿灯籠踊りの競演の舞台「山鹿風情物語」が上演され、力強い太鼓と優美な灯篭踊りが人々を魅了します。
■ 基本情報
- ・住所:熊本県山鹿市山鹿1499 八千代座
- ・アクセス:〇福岡・佐賀・長崎・大分方面より
JR鹿児島本線玉名駅下車 山鹿行産交バス利用40分 - 熊本行高速バス菊水インター下車 タクシー15分 〇熊本市・鹿児島・宮崎方面より
- JR鹿児島本線玉名駅下車・ 山鹿行産交バス利用40分
- マイカー利用 九州自動車道菊水インター下車15分
- 熊本交通センターより産交バス山鹿行き約1時間
- 福岡行高速バス植木インター下車バス・タクシー20分
- マイカー利用九州自動車道植木インター下車20分
- 熊本空港よりタクシー利用45分
- バス利用・熊本市交通センター経由1時間45分
- ・営業時間:9:00~18:00(最終受付17:30)
- ・定休日:第2水曜、12月29日~1月1日
- ・電話番号:0968-44-4004
- ・料金:八千代座及び夢小蔵資料館見学料 大人520円、小人(小・中学生)
- ・公式サイトURL:http://www.yachiyoza.com/index.html
5.卑弥呼醤院 茶房さくらさくら
卑弥呼醤院は、大正2年から味噌・醤油を作っている老舗店です。昔ながらの手作りで、無添加で体にやさしい、おいしい味噌・醤油づくりを目指しています。明治七年建築の店鋪の2階を、生活雑貨や古民具の販売所、お味噌汁やおにぎり、コーヒーを楽しめる飲食所として、再生したものが、「茶房さくらさくら」です。お味噌汁の種類は何と15種類以上。2階から味噌作りの作業を眺めることもでき、味噌工場ならではの食と風景を楽しめます。
店内にある置物やお皿、飾り物は全て販売している品なので、お味噌汁をいただいて、ほっこりしながら、じっくりと古民具を物色し、お気に入りを選び抜くことができます。古いもの大好きなら、ぜひ一度訪れてみたいところです。
■ 基本情報
- ・住所:熊本県山鹿市鹿本町来民1586
- ・営業時間:9:00~17:00(1Fは9:00~18:00)
- ・定休日:なし
- ・電話番号:0968-46-2123
- ・公式サイトURL:http://www.sa-kura.net/