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山伏と言うと、かなり非現実的なイメージがあるかもしれません。羽黒神社の本神社の出羽三山では、山伏所業が体験できる他、他の羽黒神社も城主の信仰を集め、大きな祭りをやっています。見どころいっぱいで、いつもとは違った体験もできる注目の神社ですね。
1.出羽三山神社
http://hmhm.blog.so-net.ne.jp/2008-09-01
出羽三山神社は、鶴岡市から庄内交通バス羽黒山行きで50分、車なら山形自動車道鶴岡インターチェンジから鶴岡・羽黒線経由で約10分のところにあります。月山神社と湯殿山神社、そして、三社合祭殿のある出羽神社があります。修験道の山岳信仰の地として知られ、宗派としては、元は散々とも真言宗だったのですが、江戸時代に羽黒山と月山が天台宗に湯殿山のみが今でも真言宗に所属しています。
歴史としては崇峻天皇の皇子、蜂子皇子が開山したと伝わっていて、6世紀ごろと推測されます。江戸時代には日本三大修験山と言われるほど、修験道が盛んになりました。
月山・羽黒山・湯殿山を合わせて「出羽三山」と呼ばれています。古修験道の山として古くから信仰を集め、パワースポットとして人気があります。随神門からは、神の領域に入るので静寂な中に神々しさ感じてさえもしまうほどです。赤の建物が非常に美しく神々しいまでに目に焼き付きます。現在も多くの人が修行に訪れ、心の錆を落としてかえるそうです。これだけの、神社は日本でも数が少ないですし一度は訪れておくべきでしょう。
修行もできます
http://www.ise-dewa.jp/dewa/index.html
出羽三山では修験道は多くの人に学ぶことができるようです。男性向けの修行と女性向けの修行が別になっているので、注意しなければいけません。男性向けは7日間と3日間、女性向けは3日間となっていて、山で行動できる体力が要求されます。女性向けの「神子修行道場」は9月に開催で、申し込みは8月末となっていますが、男性向けの修業は5月ごろに申し込んで8月の開催となります。人数制限があるので興味がある方はお早めに。
今でもお年寄りが健脚を祈る為に訪れる、末社の健角身神社にも是非立ち寄りたいものです。人間歩けなくなると弱ると言われるのですが、ここまでくるのはかなり大変なことです。霊祭殿の大天井鎮魂絵「天女と神龍」も素晴らしく、キツイ道のりではありますが後悔は絶対にしないくらいに霊験あらたかな場所です。
修行も良いのですが、ここにくるだけでそれだけの価値はありますし、澄んだ空気は神が住んでいる場所に相応しいと思えます。
■ 基本情報
- ・名称:出羽三山神社
- ・住所:山形県鶴岡市羽黒町手向字手向7
- ・アクセス:鶴岡市から庄内交通バス羽黒山行きで50分 山形自動車道鶴岡ICから鶴岡・羽黒線経由で約10分
- ・営業時間:午前8時30分~午後4時30分(博物館)
- ・定休日:木曜日(博物館)
- ・電話番号:出羽三山神社
- ・料金:300円(博物館)
- ・公式サイトURL:http://www.dewasanzan.jp/
2.西奈彌羽黒神社
http://malaysiahoukoku.blogspot.jp/2015/05/blog-post_2.html
西奈彌羽黒神社は、村上駅から徒歩で20分、車で6分、日本海東北自動車道の村上瀬波温泉インターチェンジから車で3分のところにある神社です。ご祭神は奈津比売命、倉稲魂命、月読命となっています。社殿は県有形文化財となっています。その歴史は、社伝によれば、持統天皇元年(687)に西奈彌神社として西奈彌山に建てられ、1588年に村上城主本荘繁長が出羽三山のひとつ羽黒山大権現に戦勝祈願した時に分け御霊を勧請して、現在の名称になったのです。
境内には、摂社や神明宮、拝殿、本殿があり、1690年に当時の村上藩主榊原勝乗が建立した建物が現存しています。
お羽黒様の愛称で、新潟県で有名な神社です。非常に静かなところに鎮座していて、修験道らしい階段が続いています。観光スポットではないので、地元の人が静かに参拝に訪れる姿が見られます。朝早くには、朝焼けが鳥居に反射し、心が洗われるような気持になります。村上大祭が行われることで有名で、それ以外の時期は非常に静かで落ち着いた雰囲気です。皇太子妃雅子さまのご実家でもある、小和田家の先祖が村上藩主である事も覚えておきましょう。
村上大祭
http://blog.u-ohtaki.com/?eid=1319332
西奈彌羽黒神社の最大の見どころと言えば、やはり村上大祭でしょう。これは、1633年に当時の村上藩主堀丹後守直竒が神社を遷宮したことに由来しているお祭りです。遷宮祭とも言われ、旧暦の頃は6月7日、現在は7月7日に行われています。多くの山車、ここ村上では「しゃぎり」が街を練り歩いて、先太鼓、庄内町笠鉾、荒馬14騎、社名旗、四神旗、五色旗、神職、神輿三基、神馬などとともに作る行列は見事なものです。
このおしゃぎり屋台が、村上大祭の目玉!!古いものは、江戸時代からのものだそうで伝統がある祭りであることが伺えます。これが大祭時には、街に溢れるのですからその賑やかさは計り知れません!!御囃子が賑やかに流れる中、2階建てのおしゃぎり屋台がどんどん流れていきます。お囃子屋台は白木造りで、子供と大人が演奏しながら歩きます。おしゃぎり屋台には漆彫刻などの豪華絢爛な装飾がされていて、仁輪加(にわか)屋台は、小回りがきいてあちこちを歩き回ります。
■ 基本情報
- ・名称:西奈彌羽黒神社
- ・住所:新潟県村上市羽黒町6-16
- ・アクセス:村上駅から車で6分 日本海東北自動車道「村上瀬波温泉IC」から車で3分
- ・電話番号:0254-52-3617
- ・公式サイトURL:http://www.sake3.com/spot23.html
3.羽黒神社
http://dizzymoon666.blogspot.jp/2014/01/blog-post_6.html
羽黒神社は、下館駅から徒歩12分のところにある神社です。1481年に当時の下館城主、水谷家初代勝氏が領内安堵のため羽黒大神を勧請したのが始まりです。当時は羽黒権現を祀っていたと思われますが、現在のご祭神は大国主命と玉依姫命となっています。現在の本殿は、1634年に建立され、1730年の修復のとき本殿を銅板葺に変えたものです。平成14年には、この本殿が県指定文化財となっています。
境内には、愛宕神社と日限天神社があります。愛宕神社は羽黒神社よりも歴史が古かったのですが、火災の檻にこちらに移されてきました。
崇峻天皇の第一皇子・蜂子皇子(はちこのおうじ)が羽黒山を開いたことで、神の地としてパワースポットとなりました。年中参拝ができますが、冬季は雪も深く足元はかなり凍結するので春や秋がおススメです。
平将門が創建したと伝えられてはいる、五重塔は東北で最古だそうですが現在のものは再建されたのので平将門時代のものではないそうです。近くでみると、なにか重々しくも美しいさまに圧倒されてしまいます。国宝でもあるので、ゆっくりとご覧ください。
下館祇園祭
http://s.webry.info/sp/63702578.at.webry.info/201408/article_9.html
下館祇園祭は、毎年7月の最終木曜日から4日間の祭です。これは、羽黒神社で行われる大きな祭りで、神輿もとても大きく国内最大と言われています。その重量は2トンもあるそうです。これは、平成4年に新調されたものです。他にも、市内および県外から10団体近くの大神輿が参加するので、街中をたくさんのみこしが練り歩きます。かなり見ごたえがあって、多くの人が集まります。
日本では最大級の神輿だそうで、暑い夏にこの神輿をかつぐのはなかなか大変だと思います。日清戦争の戦勝祝いに造られた大神輿「明治神輿」、羽黒神社の相殿神である玉依姫の「女子神輿」、町内の子供神輿が市街地を練り歩き、京都の祇園祭に負けず劣らずの大規模なお祭り。なかなかの迫力で、毎年けが人もでるそうです。
神輿の重さが半端ないので、命がけで担がないと確かに危険ですよね。西エリアでは最大級のお祭りで、暑さを吹き飛ばしませんか?
■ 基本情報
- ・名称:羽黒神社
- ・住所:茨城県筑西市甲37
- ・アクセス:下館駅から徒歩12分
- ・電話番号:0296-24-1409
- ・公式サイトURL:http://www.city.chikusei.lg.jp/index.php?code=275
羽黒山の信仰は、武士の間でとても広まっていたようです。この有名な羽黒神社意外にも、多くの羽黒神社が存在します。武道などをやっている人にはお勧めかもしれませんね。