ドラキュラ伝説モデルの街！ルーマニアのシギショアラ城壁と塔に囲まれた中世の街を歩こう

ルーマニアのトランシルヴァニア地方にあるシギショアラは、14世紀に建てられた中世の城塞都市。そしてこの街の出身者として、最も良く知られているのが「ドラキュラ」のモデル、ヴラド・ツェペシュです。さあ、ドラキュラに思いを馳せながら中世へタイムスリップしたかの様なシギショアラの旧市街を歩こう。

行ったらここをチェック

1．ヴラド・ドラクルの家

https://doigri.wordpress.com/2011/11/11/sighisoara/

ドラキュラに思いを馳せるなら、ぜひチェックしておきたいのが「カーサ・ヴラド・ドラクル」。ここはドラキュラのモデルになったヴラド・ドラクルが生まれた家で、現在はレストランとなっています。1431～1435年に父ヴラド2世がここに幽閉、ヴラドは幽閉期間中にこの家で生まれたとのことです。

建物の中はレストランに改装されているので、街歩きに疲れたら休憩として、あるいはランチやディナーにも便利。ちなみにメニューはドラキュラにちなんでいて、「血のスープ」という名のトマトスープや、「ドラキュラの心臓」という名のパプリカの肉詰めなどが提供されています。

2. 時計塔と歴史博物館

http://www.jukunen-backpacker.com/romania/sighisoara/

シギショアラの街のシンボルであり、最大の見どころがこの時計塔。14世紀の半ばに建造され、17世紀に作られたからくり時計がいまだに元気に機能しています。時計がぴったりの時間を指し示すと、からくり人形が出てきて、時刻を知らせます。城塞内に面している時計盤と下町を向いている時計盤とでは、出てくる人形が異なります。

1899年より時計塔の内部は歴史博物館になっていて、古代ローマ時代の生活用品、家具、手術道具など、時代ごとの様々展示があります。また、かつて拷問部屋として使われていた場所には、拷問に関する資料も展示されています。

3. 山上教会と屋根つき階段

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%82%AE%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%82%A2%E3%8…

旧市街の南西にある屋根つきの階段を上っていくと、たどり着くのが山上教会。教会がある山は「学校の山」と呼ばれていて、通学や礼拝に行く人のために1642年に屋根つきの階段が設置されたのだそう。ゴシック様式で建てられたこの街最初の教会です。

教会の内部には14世紀から15世紀の美しい壁画がありますが、これは1776年に損壊したため、復元されたものです。そのほか、ゴシック様式の祭壇や、中世の時代から残されている調度品など見ごたえ満点。

4．ギルドの塔

http://blog.goo.ne.jp/kpatch/e/9e73d58be9c6524bd069d96e5f52b6e3

この街の入植者たちは職人組合ギルドを結成し、商工業を発展させ街づくりを行ないました。そのギルドにまつわる名前がついた各建物が旧市街にそびえています。最も高いのは既出の時計塔ですが、それ以外に、8つの塔が有名です。

1704年の戦いで使用された「ブリキ職人の塔」、城塞の南側にある「皮なめし職人の塔」、六角形の「精肉業者の塔」、1676年の大火で被災した「毛皮職人の塔」、時計塔と並んで栄えた「仕立業者の塔」、バロック様式の「製靴職人の塔」、1631年に建設された「鍛冶職人の塔」が代表的です。

5. ドミニコ会修道院付属教会

時計塔の北側にある教会で、13世紀に建造されたドミニコ会修道院に付属した教会。1886年に修道院は取り壊されたため教会だけが残っています。教会の隣には、市庁舎が建築され、中世の雰囲気の旧市街の中、比較的新しい建物のため雰囲気が少々異質な感じがします。

ルーマニアのシギショアラにあるドミニコ会修道院付属教会の壁画に描かれた、UFOのようなものの写真を入手したという。また、同様のものは、4世紀から17世紀の絵画やコインにも描かれているという

http://the-liberty.com/article.php?item_id=8109

少し前に、このドミニコ会修道院付属教会でUFOが描かれた中世の壁画が発見されたというニュースが話題になりました。

シギショアラについて

https://en.wikipedia.org/wiki/Historic_Centre_of_Sighi%C8%99oara

トランシルヴァニア地方にあるシギショアラは、ザクセン人によって築かれた中世の城塞都市。シギショアラ出身で世界的に有名な人は、「吸血鬼ドラキュラ」のモデルになったワラキア公ヴラド・ツェペシュ。
「ツェペシュ」はルーマニア語で「串刺し」の意味で、反逆者を串刺しにしたという冷徹な一面があったことが由来です。

14世紀に建てられた時計塔を中心とした旧市街はユネスコの世界遺産にも登録されています。ペストの流行や大火などで多くの文化遺産を失ったものの、比較的他の城塞都市に比べると保存状態が良いとされ、世界でも評価の高い観光地です。まさに中世にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。

実際に訪れた人の声

地球の歩き方には、こう書いてあります。
「ルーマニア人が観光客に必ずすすめる町、シギショアラ（中略）観光地化されていない素朴な魅力が残る。」確かにいい感じです。でも、ちょっと素朴すぎるかなぁ。。

http://musyokutabi.livedoor.biz/archives/51452877.html

確かに素朴な観光地で、観光地としてあまりスレていない感じがします。

時計台の中は博物館のようになっていて、上に登るとすばらしい眺めが！

http://wakabun2.exblog.jp/3433405/

時計塔の上からの街の眺めもすばらしい。

休憩スポット

ビエルタンの要塞教会

http://skaino.web.fc2.com/romania/rom_25.html

シギショアラからエクスカーションで出かけられる旅行先「ビエルタン」をご紹介。　ビエルタンでは、ザクセン人が異民族侵入に備え教会を要塞化した「要塞教会」を見学することができます。

ビエルタンの教会は三重の壁に囲まれた強固なもので、「トランシルヴァニア地方村落郡」としてユネスコの世界遺産にも指定、重要なスポットの1つとされています。交通が不便なので、シギショアラでタクシーをチャーターするなどして出かけましょう。

■ 基本情報