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2011年に世界自然遺産に登録された『東洋のガラパゴス』、小笠原諸島。小笠原諸島の野生生物には学術上貴重なものが多く、天然記念物や絶滅危惧種に指定されているものもたくさんあります。旅行中、あなたも出会えるかも?!希少な固有種を5種、ご紹介します!
1.ハハジマメグロ
http://www.hahajima-nanpu.com/blog/2011/07/
世界でも小笠原諸島の母島列島だけに生息するという希少な鳥、ハハジマメグロ。特別天然記念物に指定されています。全長13cmで、体形は少しメジロに似ていますが、目の後ろに特有の黒い三角形をした模様があります。果樹、野菜などが多い林の茂み、木の幹、地上など幅広い環境で活動し、活発なため見つけやすいそう。母島へ行ったら意外と身近にいるかも?ぜひチェックしてみましょう!
2.アカガシラカラスバト
http://ogasawara-one.blogspot.com/2013/07/blog-post.html
こちらはさらに希少な絶滅危惧種、アカガシラカラスバト。体は約40cm、翼を開くと長さ220~240cmと、ハトの仲間ではやや大型です。頭部は紫色がかった赤褐色、喉はブドウ褐色という美しいグラデーションが特徴です。おとなしい習性で、野外で人間と出会ってもまったく逃げないようですが、現在、推定個体数は小笠原諸島全体で30~40羽程度と言われており、出会えるのは難しそうです。
3.オガサワラオオコウモリ
http://okeikeiko.exblog.jp/20449411
こちらも絶滅が危惧されている国の天然記念物、オガサワラオオコウモリ。身体は約25㎝、翼を広げると80㎝にもなります。ぬいぐるみのように毛がふさふさしていて、普通コウモリと聞いてイメージする姿とはかなり違いますね。 またコウモリというと超音波を使って虫を捕まえるイメージがありますが、オオコウモリは持ち前の大きな目で、夜間でも物を見ることができ、植物の果実、花粉や蜜、葉を食べます。
4.オガサワラシコウラン
http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/koishikawa-old/kaika/Kaika_pages/2010/20100610/201…
こちらはオガサワラシコウラン。小笠原諸島固有の常緑性着生ランで、湿度の高い林の中の、木の幹や岩の上に付着し、淡黄色の花を咲かせます。こちらも絶滅危惧種に指定されています。6~7月に花が咲くようですが、花にはなかなか出会うのが難しいようです。5.ワダンノキ
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/~fukuhara/keitai/wadan-noki.html
ワダンノキはキク科植物でありながら、草ではなく木であるという、とても珍しい特徴をもった、小笠原固有の植物です。しかも、ワダンノキ属自体が小笠原固有の属という、形態的にも世界に類縁をみない大変貴重な植物だそうです。
母島、向島、姪島にわずかに自生しているのみ。花期は11~12月になっています。
いかがでしたか?小笠原諸島には他にもたくさんの固有種が存在しています。訪れる際にはぜひ、エコツアーに参加したり、周りの貴重な自然にも目を留めてみてくださいね!