列車の中でその土地の美味しいものを堪能できる「グルメ列車」が全国に増えています。
そんな中、車内で作ったばかりの料理を味わうことができると話題になっているのがJR東日本の「TOHOKU EMOTION(とうほくエモーション)」。東北の食材を使った本格的なランチコースとスイーツを楽しむことができます。
車内には調理を間近に見られるライブキッチンスペースが
せっかく旅をするなら、その土地のものを味わいたい。その願いを存分に叶えてくれるのが、青森県の八戸駅から岩手県の久慈駅まで走る「TOHOKU EMOTION(とうほくエモーション)」です。
レストランをイメージした白いレンガ調の車両の中は、シェフの調理や盛り付けを間近に見ることができるライブキッチンスペース車両、4人掛けコンパートメント個室車両、オープンダイニング車両の3両編成。
外観デザインは「フェラーリ エンツォ」など数多くの名車を作り上げてきた奥山清行さん、インテリアは「HOTEL CLASKA」「amadana」など、文具や家電からインテリア、建築までを幅広く手がける建築家の鄭秀和さんが担当しています。
人気シェフによる本格的なランチコースを楽しめます
八戸駅から久慈駅までの往路では人気シェフによる東北の食材を使った本格的なランチコースを、久慈駅から八戸駅までの復路ではデザートをブッフェ形式で楽しむことができます。
2015年10月~2016年3月のランチメニューを監修するのは、パークハイアット東京の「ニューヨーククグリル」料理長などを経て、現在、表参道「TWO ROOMS GRILL | BAR」などを手がけるシェフディレクター、マシュー・クラブさん。
往路のランチコースのメニューは、まずは色とりどりのアミューズから始まり、新鮮な魚介を使った前菜へと続きます。
そして、メインの肉料理、最後に手軽につまめるプティフールの4品がコース形式で供されます。ビール、白ワイン、赤ワインなど、なんとドリンクは飲み放題。景色を眺めながら、料理とお酒を存分に味わえるのはうれしいですね。
洗練されたスイーツで優雅なアフタヌーンティーを
復路のデザートブッフェは、ホテルメトロポリタン盛岡のシェフパティシエ・熊谷崇さんがプロデュース。座席に運ばれるデザートのアソートプレートには、季節のフルーツなどを使った3種類のケーキが。
その後は、2号車に移動して、ビュッフェカウンターに並べられたスイーツを好きなだけどうぞ。
デザートビッフェでは、ケーキやタルトなど、7種類ほどのスイーツを楽しめます。コーヒ、紅茶、ハーブティー、ソフトドリンクなどとともに、優雅なアフタヌーンティーの時間を過ごせるのが嬉しいですね。
この列車の一番の特徴は、車内で作ったばかりの料理やスイーツがサーブされること。ランチは年2回担当シェフが替わり、3カ月ごとにメニューが新しくなります。復路のデザートブッフェも不定期でメニューが変わるとのこと。繰り返し乗りたくなりそうですね。
車窓からは北三陸ならではのダイナミックな絶景が
広い窓から見えるのは、荒々しいリアス式海岸をはじめ、北三陸の絶景。種差海岸などの三陸の海の眺望が楽しめるビュースポットではスピードを落として走行してくれるので、食事と景色をゆっくり味わうことができます。
久慈駅到着時には、大漁旗を振って歓迎。北限の海女に会える「小袖海女センター」やNHK連続テレビ小説「あまちゃん」で実際に使われた小道具や衣裳などが展示されている「あまちゃんハウス」などを散策しましょう。
八戸へ戻った後は、海鮮バーベキューやお寿司など、新鮮な魚介を食べることができ、お土産も買える「八食センター」、ご当地グルメを気軽に楽しめる「八戸屋台村みろく横町」など、海の幸を堪能したいですね。
東京駅から八戸駅までは、東北新幹線で約2時間55分。列車のデザインから料理、車窓からの風景まで、見どころ満載の人気列車なので、早めの予約がおすすめです。
<乗車ガイド>
- [問い合わせ先]
TEL : 03-3843-2001(びゅう予約センター)
HP : http://www.jreast.co.jp/tohokuemotion/
[料金] ランチコース(往路)7,200円、デザートブッフェ(復路)4,100円、ランチコース&デザートブッフェ(往復)10,800円
[運行区間] 八戸駅〜久慈駅(1日1往復。運行日はホームページなどで確認を)
[所要時間] 約1時間45分
写真提供:すべてJR東日本(写真はすべてイメージです)
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