観光客で賑わう沖縄県の首里城の地下に、第二次世界大戦時に作られた壕があるのをご存じでしょうか?
敗戦と同時に打ち捨てられ、今では草木が生い茂り訪れる人もないままにひっそりと静まり返っていますが、70年前そこでは確かに、激しく悲しい戦いが繰り広げられていたのです。
沖縄決戦に備え、多くの住民や師範学校の男子学生が動員されて完成しましたが、1945年1月に軍司令部が移されてわずか5か月後には軍司令官・参謀長が自決し、第32軍司令部は崩壊しました。
幕僚室付近には、手榴弾による自決の際にできた壁の傷跡なども生々しく残されており、戦争の事実を伝える貴重な資料となっています。
本土でいう、鎮守の森に似ており、拝殿はなく岩や断崖のしたなどに拝所があります。 沖縄の各地にありますが、一般に公開されていて「第32軍司令部」から近いのは「園比屋武御嶽」です。
関連書籍も多くあり、見学の前に読んでおくとより造詣が深まるでしょう。
多くの人たちは、守礼門を通り正殿方面に行きますが、守礼門の先、左側の階段を下りると左右両側にひっそりと司令部壕の入り口があります。沖縄の歴史の中で、琉球王国の「首里城」とあわせ、近代日本の歴史としてとても重要な太平洋戦争、特に沖縄での戦いの事実を知ることができる場所です
米軍の日本本土侵攻を遅らせるため、沖縄本島南端に撤退してまで戦い続けた第32軍。
その結果として、避難民に多大な犠牲を強いることになってしまいます。 この壕のある場所が、今まで見てきた壕の中で一番観光客が多い、通りやすい場所にもかかわらず、特に整備されることもなく、観光客から見向きもされないのは、そうした事情があるからでしょうか。
今や沖縄は、北海道と並んで国内で最も人気のある観光地、といっても過言ではありません。
けれども琉球の昔から、日本を含む諸外国からの干渉を受け続けた悲しい歴史があります。 そして、今もなお基地問題などで揺れている沖縄。 そんな沖縄のダークサイドに目を向けることも、日本人である私たちには必要ではないでしょうか。
敗戦と同時に打ち捨てられ、今では草木が生い茂り訪れる人もないままにひっそりと静まり返っていますが、70年前そこでは確かに、激しく悲しい戦いが繰り広げられていたのです。
1.「第32軍司令部壕」とは?
日本の敗戦が濃厚となった第二次世界大戦末期の1944年に編成された「第32軍司令部」によって構築された壕で、首里城の地下を南北に横断するように張り巡らされています。全長1~2㎞、6か所の入り口があり当時は1000人以上の兵士たちが雑居していたそうです。沖縄決戦に備え、多くの住民や師範学校の男子学生が動員されて完成しましたが、1945年1月に軍司令部が移されてわずか5か月後には軍司令官・参謀長が自決し、第32軍司令部は崩壊しました。
2. どんな魅力が?
当時は、軍属たちのために青畳の敷かれた立派な部屋もあったらしい、といことですが、今では、浸食が激しいため中に入ることすらできません。当時の面影を残すところと言えば、首里城出口・久慶門から下った所にある南端の入り口のみですが案内板も説明書きもなく、木々の間にひっそりとしています。この場所に魅力を感じるかどうかは、あなたの感じる心次第といえるかもしれません。3.見どころ・お勧めポイント
旧海軍司令部
沖縄戦で日本海軍沖縄方面根拠地隊司令部があった地下壕。1944年に作られた当時は全長450メートルあり、約4000人の兵士が収容されていました。戦後、放置されていましたが、数回の遺骨収集の後、1970年に指令室を中心に300メートルが復元されました。幕僚室付近には、手榴弾による自決の際にできた壁の傷跡なども生々しく残されており、戦争の事実を伝える貴重な資料となっています。
御嶽(うたき)
沖縄に古くからある信仰の場で、神話の神々が来訪する場所とされています。本土でいう、鎮守の森に似ており、拝殿はなく岩や断崖のしたなどに拝所があります。 沖縄の各地にありますが、一般に公開されていて「第32軍司令部」から近いのは「園比屋武御嶽」です。
首里城
14世紀末より、琉球王国の政治の中心として繁栄してきました。2000年には「琉球王国のグスク及び関連道産群」として世界遺産登録されています。現在の建物は1992年に復元されたものですが、本土にはない装飾や色使いが異国情緒を漂わせています。関連書籍も多くあり、見学の前に読んでおくとより造詣が深まるでしょう。
4.口コミ
http://www.jalan.net/kankou/spt_47201af2170018863/kuchikomi/0000371084/?afCd=&ro….
その結果として、避難民に多大な犠牲を強いることになってしまいます。 この壕のある場所が、今まで見てきた壕の中で一番観光客が多い、通りやすい場所にもかかわらず、特に整備されることもなく、観光客から見向きもされないのは、そうした事情があるからでしょうか。
http://teitowalk.blog.jp/archives/6271546.html
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称: 第32軍司令部壕
- ・住所: 沖縄県那覇市首里当蔵町
- ・アクセス:(1)那覇バスターミナルからバスで30分
- (2)モノレール首里駅から徒歩で10分
- ・参考サイトURL: http://shuri-aruki.jp/siseki/2014/01/post-6.html
今や沖縄は、北海道と並んで国内で最も人気のある観光地、といっても過言ではありません。
けれども琉球の昔から、日本を含む諸外国からの干渉を受け続けた悲しい歴史があります。 そして、今もなお基地問題などで揺れている沖縄。 そんな沖縄のダークサイドに目を向けることも、日本人である私たちには必要ではないでしょうか。