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歌舞伎と言えば、なんとなく敷居が高いイメージを持っている方も多いと思います。ですが、最近の歌舞伎座では初心者向けの一幕だけのチケット販売などを行っています。
もっと気軽に歌舞伎を楽しむために、オススメの演目を紹介しますね。
http://bluestyle.livedoor.biz/tag/%E6%AD%8C%E8%88%9E%E4%BC%8E%E5%BA%A7
1.曽根崎心中
http://www.kabuki-bito.jp/news/2014/03/post_1051.html
近松門左衛門が人形浄瑠璃の演目として作った「曽根崎心中」。
実際にあった事件を元にして作られた「世話物」の中ではもっともメジャーな作品ではないでしょうか。
丁稚として幼い頃から店で働く徳兵衛と遊女のお初は恋人同士でした。
しかし、それを知らない店の主人は、徳兵衛を自分の娘と結婚させようとします。
また、友人の九平次はお初を気に入っており、徳兵衛を妬み陥れる為に工作をします。
二人の仲を引き裂く事件が立て続けに起こり、二人はとうとう互いに手を取り合って死ぬ決意をするのですが…このシーンが一番の見どころ!心中の意思を伝え合う二人の姿には多くの人が心を奪われました。
2.勧進帳
http://www.kabuki-bito.jp/news/2012/09/post_315.html
原型になっているのは能の「安宅」です。時代は源平の戦が終わった頃。義経が兄である頼朝に追われ、山伏の格好に変装をして奥州平泉まで逃げようとしている所からお話は始まります。
安宅の関を通り抜けようとしたところで、関所の関守富樫氏が義経一行を訝しみます。そこで、弁慶がありもしない「勧進帳」をでっち上げ自分達は本物の山伏であると言い張ります。
見どころは、一旦は騙された富樫氏が、山伏に変装した義経を怪しいと思うシーン。ここで弁慶は、主君である義経を持っている棒で「こんなトラブルに巻き込まれて腹が立つ!」と叩くシーン。弁慶の心中を察すると心が震えます。
もう一つの見どころは、先を行く義経達を追いかける弁慶が「飛び六法」という歌舞伎独特の動きで退場していくシーン。これぞまさに歌舞伎!といった退場の仕方です。
「弁慶の飛び六法」
http://8mada.at.webry.info/201302/article_2.html
3.藤娘
http://8mada.at.webry.info/201401/article_8.html
ストーリーよりも何よりも、目を引くのは舞台芸術の美しさです。原型は「藤音頭」という踊りが原型になっているそうです。舞台の全体に美しい藤の花がいっぱいに飾られ、その下を藤の精が踊っているのがメインになります。
踊りもさほど難しいものではなく、美しい衣装を着て綺麗に舞う役者さんを見て楽しむのがポイント。難しい話では無く、恋に悩む若い娘の恋心を舞う様子なので歌舞伎の初心者の方にも楽しんでもらえる演目です。
4.身替座禅
http://www.ntj.jac.go.jp/schedule/kokuritsu_l/2010/346.html
ストーリーの面白さで言えばこちらもオススメしたい演目。元々は能「花子」が原型になっています。
主人公の右京という大名は、遊女である「花子」と仲良くなります。その「花子」が会いたい、と言ってきたのですが奥さんはもちろん良い気分ではありません。そんな奥さんから逃れるために、右京は自分の家にある仏堂に籠って、座禅をするから邪魔しないように!と言って、身代わりに家来を置いて花子に会いに行きます。ところが身代わりが奥さんにバレてしまって…。
この演目の見どころは、帰って来た右京が昨夜の花子との思い出を語るシーン。愛情あふれる二人の逢瀬のシーンはぜひ耳を傾けて欲しいポイントです!
5.義経千本桜
http://www.kabuki-bito.jp/theaters/kabukiza/2013/10/post_67.html
歌舞伎座の新開場を記念したこけら落としでも上演され、平成25年の文化庁芸術祭賞大賞を受賞したことで話題を呼んだので記憶にある方もいるのでは…。
もとは人形浄瑠璃の演目として登場しましたが、すぐに歌舞伎の演目として取り入れられました。三大名作の一つとしても数えられます。源氏と平氏の争いの中で、撃ち滅ぼした筈の平氏の武将が生きていた…という所からお話は始まります。
前半の見どころは「大物浦」の幕のシーン。義経に復讐しようと、平氏の武将が挑みますが上手く行かず…心身ともに深く傷ついた平知盛が船の碇綱を纏って自殺するシーンは必見です。
後半の見どころはやはり大詰めの「川連法眼館」の幕。序幕で義経が追われる理由にもなった「鼓」とそれにまつわる子狐の感動のシーンはまさに歌舞伎の醍醐味そのもの。是非機会があれば見て欲しい幕です。
「前半の見どころ」
http://mizuciao.blog.so-net.ne.jp/archive/20120319
■ 基本情報
- ・名称: 歌舞伎座
- ・住所: 東京都中央区銀座4-12-15
- ・アクセス: 東京メトロ日比谷線・都営浅草線 東銀座駅[3番出口]すぐ
- 東京メトロ銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅[A7番出口]徒歩5分
- JR・東京メトロ 東京駅 タクシー10分
- ・開演時間: 昼の部 11:00~ / 夜の部 16:30~
- ・定休日: 無休
- ・電話番号: 0570-000-489(チケット購入窓口)
- ・料金: 3階B席4,000円~
- ・公式サイトURL: http://www.kabuki-za.co.jp/