「木守」は「きまもり」と呼ぶのですが、この意味を知ってました?柿の木のてっぺんにただ、ひとつだけ、わざと残した実のことです。柿の木は讃岐に限らずどこにでもあるのに、この名前のついたお菓子が名物になったのは、茶の道の「茶聖」千利休と、高松藩の深〜い関係があったのです。
陶芸家としても知られる三千家のうちのひとつ、武者小路千家三世真伯宗守が、それを(写しという説もあります)を作り、高松松平家に献上した、という故事が、香川とのゆかりです。
故事にちなみ、自家製柿ジャム入羊羹を使った銘菓が「木守」です。
渋柿を加工した干し柿は、熱を加え過ぎると本来の渋みが出てしまうので熱のかけ具合がポイント。
麩焼きせんべいは、昔から高松市内の職人さんが手焼きで手がけ、煎餅に塗る和三盆は、江戸時代から讃岐特産だった東かがわ市引田産のものです。
できあがった柿餡をせんべいにのせる作業以外は、手作業という手間ひまかけたお菓子です。
三友堂
「木守」は、いろんな個数の函があります。6個入りですと箱入り税込1037円です。
銘菓に歴史あり、とはよく言われますが、讃岐名物「木守」にもこんないわれがあるんですね。利休茶碗の「木守」は高松藩に献上されましたが、東京の高松松平家屋敷で関東大震災に遭い、破片になってしまい、楽焼に断片を埋め込んで再生したそうですよ。これは、むろん現存します。
1. 木守(きまもり)とは
16世紀の安土桃山時代、茶聖・千利休が「楽焼」の創始者、楽長次郎の焼いた茶碗を並べ、弟子たちに「好きなものを持ち帰るがよい」と言ったところ、赤楽茶碗が誰も取らずに、一つだけ残ったそうです。利休は、その茶碗に「木守」という銘を与え、これが、のちに「利休七種茶碗」と呼ぶ名器と評されたそうです。陶芸家としても知られる三千家のうちのひとつ、武者小路千家三世真伯宗守が、それを(写しという説もあります)を作り、高松松平家に献上した、という故事が、香川とのゆかりです。
故事にちなみ、自家製柿ジャム入羊羹を使った銘菓が「木守」です。
2. 木守の特徴
銘菓「木守」は、柿の餡を、和三盆を表面に塗った麩焼きのせんべいではさんだものです。柿餡は、干し柿で作るジャムの質と味が決め手となります。渋柿を加工した干し柿は、熱を加え過ぎると本来の渋みが出てしまうので熱のかけ具合がポイント。
麩焼きせんべいは、昔から高松市内の職人さんが手焼きで手がけ、煎餅に塗る和三盆は、江戸時代から讃岐特産だった東かがわ市引田産のものです。
できあがった柿餡をせんべいにのせる作業以外は、手作業という手間ひまかけたお菓子です。
3.木守の買えるスポット
三友堂
1872年(明治5年)創業の店です。初代は松平藩に仕えた武士で、明治維新の後、仲間3人で菓子店を始めたので「三友堂」と名乗りました。
その後創業に加わった2人が去り、初代の大内久米吉さんが1人で店を経営することになり、店を代表する菓子となった「木守」を考案したのは、2代目松次さんでした。麩焼きせんべいの中央に押された渦巻き型の焼き印は、茶碗「木守」の高台(こうだい=茶碗の脚の部分のこと)を模したものです。現在は4代目の大内泰雄さんと5代目の英生さんが店を守っています。
「木守」は、いろんな個数の函があります。6個入りですと箱入り税込1037円です。■ 基本情報
- ・名称: 三友堂
- ・住所: 高松市片原町1-22
- ・アクセス: JR琴平線片原町駅から徒歩3分
- ・営業時間: 8:30〜19:00
- ・定休日: 元旦
- ・電話番号: 087-851-2258
- ・公式サイトURL: http://www.kataharamachi.com/shop/sanyuudou.html
オンラインショッピング
三友堂は、高松市の片原町西部商店街にあり、その商店街のオンラインショッピングサイトから買えます。「木守」(6個入り1037円〜24個入り3845円)や「木守・カステラ詰合せ」(3326円)、創業当時からの焼き菓子「披雲閣(ひうんかく)」(6個950円)などが買えます。■ 基本情報
- ・名称: 三友堂オンラインショッピング
- ・公式サイトURL: http://www.kataharamachi.com/shopping/products/category/9
銘菓に歴史あり、とはよく言われますが、讃岐名物「木守」にもこんないわれがあるんですね。利休茶碗の「木守」は高松藩に献上されましたが、東京の高松松平家屋敷で関東大震災に遭い、破片になってしまい、楽焼に断片を埋め込んで再生したそうですよ。これは、むろん現存します。