刑務所ミュージアムをご存じですか?その名の通り、囚人体験が出来るちょっと変わった博物館なんです。かつて「最果ての監獄」と呼ばれた「網走監獄」の跡地に出来たここは、当時の主要建築物の舎房、教誨堂などに加え、明治時代から使われてきた器具や歴史物、監獄食までがあります。リアルに刑務所を感じられるって、怖くてドキドキしちゃうけれどちょっと面白そうですよね。話題になること間違いなし!早速ご紹介していきます。
脱獄王にも会える?! 国内唯一の刑務所ミュージアム
冬になるとうみまで凍ってしまうほどの極寒の地で、なかなか開発が進まなかった網走。そんな地に周りを海と湖に囲まれたこの地は、脱獄も難しい上に監視もしやすいということから刑務所が作られました。当時は看守とその家族を連れて網走に入ってきたので街の人口は増え、お店もできて抱えることになりました。刑務所と聞いていい顔をする人がいないが、街が実際に栄えて、刑務所にはいいっている人が作った鉄道や道路や空港や田畑も最初に作ったのはこの囚人たちだということで、不思議な共存関係が生まれた地です!
脱獄が最も困難な刑務所
博物館ではマネキンで脱獄シーンの再現も展示しています。
日本一脱獄が困難な理由はどこにあるんでしょうか。真冬になるとマイナス30度になる気候にあるのか、過酷な労働を強いられるためにその気も失せてしまうのか。またこの刑務所が海と湖に囲まれた土地にある為かもしれませんね。しかし無期懲役の囚人が約3割、他にも重罪の懲役の長い囚人が多く集まる刑務所には何とかして脱獄しようとする人がいたようです。この刑務所の立地や作りから脱獄が困難な中、あの手この手で出ようとしたみたいです。
映画にもなった最果ての地!
ちなみに、この映画では、刑務所内部はセット、外観は実際の網走刑務所で撮影されたとのこと。当時まだこの博物館「網走監獄」がなかったため、外観のみでしたが、近年は映画やドラマでの刑務所の撮影にはこの博物館「網走監獄」が使用されることも多いのだそう。
映画「網走番外地」や、高倉健ファンも訪れる価値ありのミュージアムです。
映画の題名「網走番外地」っというのは、刑務所内には番地がないので番外地っというそうです。その網走刑務所は様々な映画で使用されています。当時の木製の斜め格子や少人数での監視を可能にする、五翼放射状舎房も特徴的です。映画の中で出てくるそのままを見ることかできる数少ない博物館です。昔の刑務所をそのまま移築してきたもので、入ってみているとなぜかいろいろ感じるものがあるところですよ。
受刑者マネキンがリアルで怖い…
ただの観光施設でないことがわかるのかこのマネキンのリアルさではないでしょうか。本当にその当時の網走刑務所にいるかのような錯覚にとらわれます。子供は間違いなくびっくりするでしょう。自分がその場に置かれたような感覚にとらわれ、刑務所内の事態を肌で感じることができるリアルな施設です。刑務所内を自由に見て回れ、当時の世界に入り込める博物館ではないでしょうか。普段見ることのできない厳しい刑務所内を知るいい機会です。
監獄食も食べられる!
主に麦飯、焼き魚、小皿、中皿、みそ汁の定食セット。焼き魚がさんまの「監獄食A」は720円、焼き魚がホッケの「監獄食B」は820円となっています。
当時は食事の費用を少しでも減らすために、囚人自ら農業をして作物を育てることも!最果ての地網走で、開拓のため重労働を強いられていた囚人たちは食事の時間はとても楽しみにしていたんですね。蝋人形からその雰囲気がわかります。また全国の現代の刑務所では、季節感や外の雰囲気を感じてもらうため、大みそかやお正月、クリスマスにはちょっと豪華な食事の内容になっています。お雑煮が出たり、ケーキが出たり、お菓子が付いていたりと。
博物館 網走監獄に行こう!
網走刑務所は2010年に新展示施設もオープン。『監獄歴史館』では120年前の旭川・網走間の 中央道路工事現場の様子を、三方向多層スクリーンで9台のプロジェクターで映し出した映像とともに当時の世界へと導き体感してもらう施設。厳しい労働の現実をしり、また深い網走刑務所の歴史を理解してもらう。また実際に刑務所単独室に入ることができたり、囚人の足に付けられた鉄球を持ってみたり、工事現場で運んだ石の重さも体感することができます。
■ 基本情報
- ・名称: 博物館 網走監獄
- ・住所: 北海道網走市呼人1-1
- ・アクセス: 網走駅から車で約10分
- ・営業時間: 【5~9月】8:30~18:00 【10月~4月】9:00~17:00
- ・定休日: 年中無休
- ・電話番号: 0152-45-2411
- ・料金: 大人1,080円 高大生750円 小中学生540円
- ・公式サイトURL: http://www.kangoku.jp/
刑務所ミュージアムの詳細をご紹介しました。いかがでしたでしょうか。蝋人形のリアルさにドキドキしちゃいますが、なんだかちょっと面白そうですよね?「刑務所って、あまり馴染みがない」という方も多いかと思いますが、実際に使われていた施設を公開し、博物館として管理しているというのは、大変珍しくとても貴重な施設なのです。ぜひ網走観光に行く際には立ち寄ってみてくださいね。季節によって営業時間が変わるので、しっかりチェックして行ってください。