大内宿の高遠そば人気の11店をご紹介。ネギを箸代わりにうまく食べよう！

大内宿といえば高遠そば。まるまる一本のネギを箸代わりに食べることで有名ですが、これは、昔は祝いの席や徳川将軍への献上品だったため「切る」というのは縁起が悪いとされ、そのまま使ったのが始まりだそうです。

福島県会津郡に位置するこの街は、寛永20年（1643年頃）に宿場として開かれました。参勤交代のほか、米の輸送などにも用いられた重要な街道の一角をなす、長い歴史をもつ場所です。江戸時代の町並みを再現しているほか、現在も古い建造物が多く残っており、ひとたび足を運べば、まるでタイムスリップしたような気分が味わえます。

そんな趣のある土地で、地元の名物グルメを食してみたいと思いませんか。今回は人気の11店をご紹介しますね。

1.本家玉屋

築４００年以上のお座敷で、歴史の香りを感じながら食べる本格的手打ち十割そばは格別。 一番人気は祝言そば（ねぎそば）セット。そばだけでは物足りない方や、他の店を回れない方はこのセットでしっかりお腹を満たすのもアリ！水そばもついてくるのでそば本来の味をじっくり楽しみたい方にもオススメです。 古代米（黒米）を生地に練り込んだ「キンツバ」は店頭で焼かれています。
大判焼き、今川焼きと同じなのだが、古代米のせいか外はカリッ、中はモチッと、
お腹にスペースがある方はぜひ手をのばしてほしい玉屋の名物商品。

2.三澤屋

待つ人々で溢れ返る人気店！辛み大根おろしがのった高遠そばを風情あるお座敷で。

囲炉裏付きの木のテーブルのぬくもりの中でのお食事はこころもほっこり♪
会津藩の藩主となった保科正之が信州高遠で育ち、会津へ持ち帰ったのが大根おろしで食べるそば、「高遠そば」。南会津のそば粉１００％で作ったそばを、水をいっさい使わず、大根のおろし汁だけで作られているのが大きな特徴、食欲のそそるさっぱり感。これをねぎで食べるのが三澤屋流。
烏骨鶏の新鮮な卵がのった「烏骨鶏でぶっかけごはん」を高遠そばと一緒に食べても相性バッチリ。
（*烏骨鶏卵入荷時のみの提供）

3.大黒屋

ねぎの箸では苦戦するかも、という方のために白ねぎを刻んで乗せた「ねぎ蕎麦」も人気なお店！
大内宿の中央付近の高倉神社を越えたあたりにある「大黒屋」。こちらはメニューに「ねぎ一本蕎麦」と「ねぎ蕎麦」がある。こちらは白ネギを刻んで蕎麦のうえにたっぷりのせた「ねぎ蕎麦」。 真っ白なねぎをお箸として使うのは「ねぎ一本蕎麦」なので注文する際はどちらにするかしっかり伝えましょう♪

毎朝手作りするという「大黒あかね豆腐」は大黒屋の自慢の一品。こしあんを使っているので舌触りはなめらかでぷるんとした食感が大人気！

4.玉川屋

ペットも同伴OK！そばの他にうどんや熊汁やスペアリブといった珍しいメニューも豊富。
クセのない熊肉を使った熊汁で体がぽかぽか♪熊の肉は狩りで捕れた分だけなので、数量限定です！
地元で採れた山菜の天ぷらやキノコおこわがついてくる「天ざるセットそば」。うどんも手打ちで作られており、そば同様、豊富なセットメニューがあります。

もちろん大内宿名物「ねぎそば」も、玉川屋では「ねぎうどん」も食べれる！

5.大和屋

常時３人がそば打ちを行い、打ちたてのそばを味わうことができるお店。 そばは地粉を使った二八そば｡太めに仕上げたそばは､甘みのある出汁のきいたつゆによくからみます。
そばセットには、五目ご飯、山菜、冷や奴、おしんこがついてくる。 大和屋のもうひとつの名物料理「とちもち」｡アク抜きして蒸かしたとちの実と餅をつき混ぜてつくった、とちもちは、きなこ､あんこ､ごまなど､すべて手づくりの5種類の味で楽しめる。 基本情報

6.浅沼食堂

大内宿最奥

大内宿通りの最奥にある店です。まずは入り口からのんびりと、重要伝統的建造物を観光して、一番奥までまったり歩いて行くと、子安観音堂側にあるお店です。こちらの『ねぎそば』（900円）の山菜は、シャキシャキ感がとってもいいですよ。


こちらの建物は、昔大内宿の『見張り場』だったそうで、建物の中の梁に大きな天狗のお面が飾ってあって迫力なんです。お店が通りの最奥突き当りにあるため、店内から通りを一望できて眺めは最高です。だからの『見張り場』だったのでしょうね。席数は70席で店内には、洋式のトイレがあります。

店内の囲炉裏では、新鮮なイワナを囲炉裏で焼いていて、いい香りがしてきます（岩魚塩焼き 600円）。夏場は、冷やし蕎麦が最高に美味しいんです。濃い目のそば汁に浸かった蕎麦の上には、大盛りの大根おろしとそのまた上に鰹節がかかっていて、箸代わり一本のネギとの相性抜群なんです！ネギが、ダメな方は普通に一本ネギ無しの『宿場そば』（900円）があるのでご安心を。

7.茶屋 石原屋

縁側でホッコリ

通りの中ほどにある『大内宿町並み展示館』の少し先を行った、『本家玉屋』さんの隣にあります。下郷町の地元そば使用していて、それを石臼で挽いたの粉本格的な手打平麺です。また、自然のおいしい水で挽きたての珈琲やお茶をお天気の日には縁側でゆっくり味わえちゃうんです。

呼び込みなど一切なく落ち着いたお店です。縁側でいただく特産のえごまを使った『じゅうねん（えごま）餅』は、散策の途中の癒しに最適ですよ。冬期は雪の様子のみながら休業だそうです。添えられる楊枝は、服の形におられた折がみに入っていてとっても可愛らしい演出もあります。

お蕎麦の太さはこだわりがあって、冬は太め夏場は細めとのどごしなどを考えて変えています。ねぎ蕎麦（冷900円・温850円）も人気ですが、石原屋オリジナル梅おろしそば（1050円税別）はこちらの一番にんだそうです。店内にはもちろん板張りの場所に囲炉裏もあって情緒あるお店ですよ。

大内宿「茶屋　石原屋」の梅おろし蕎麦がおススメ！　紀州産の大きな梅が石臼挽きのお蕎麦に乗って、さっぱりとした味わいで食が進みます。 http://t.co/ez5RkvGd7S pic.twitter.com/xUkrQ2DNMN

— おいでよ！南会津。 (@oideena) 2014, 6月 18

8.美濃屋 分家

十割そばと山菜販売

こちらは、通りの中間点にある「火の見やぐら」と弁天様がある最奥の間にあります。ここの蕎麦は十割そばでつなぎは一切使用していません。萱葺きの天井梁が見える趣きのある店内は、広い座敷にどっしりしたテーブルが沢山並んでいます。後、今で言う和風な『テラス席』もあって、お天気の日にはとっても気持ちがいい休憩どころですよ。

『美濃屋 分家』さんの人気は、毎日5升ものお餅をついて作っている、つきたての「くさもち」や「まめもち」なんだそうです。笑顔がすっごく素敵なおばあちゃんがいつも売っていますよ。このお餅は大変に気だそうで午前中には完売してしまうようです。

こちらの元気で、笑顔素敵おばあちゃんが、熊よけの鈴をつけて取ってくる山菜も販売していますので元気の秘訣などを聞きに、おみやげを買ったり、自慢の十割お蕎麦を食べに行ってみてはいかがでしょう。

9.松本屋

蕎麦アイスと蕎麦はちみつ

『松本屋』さんは、通りを行く途中にある火の見櫓のそばにあります。こちらのお土産で人気なのは、やんわりした甘さの「とちのはちみつ」言う天然ハチミツ（中ビン 3000円　そばはちみつ 1800円）なんです。お天気ポカポカの日には『そばソフト』（250円）に『そばはちみつ』とかけて召し上がれ。

広い座敷の店内に9席と、屋根付きの外席5席があってこちらでのんびりいただく『ねぎそば』（1000円）山菜蕎麦やなめこ蕎麦、大根おろし蕎麦もあってどれにするか迷ってしまいますね。もちろんネギ一本付きです。毎日ついている、つきたてのお餅が味わえる、『ぞうにもち』（500円）も煮付けの大根とお新香のセットがあります。柔らかくて美味しいのですすめです。

10.そば処 こめや

おろし揚げ餅そば

大きな萱葺きの2建物はF建てで、1・2F席を合わせて100席ほど有ります。お天気の良い日には外にも茶席が用意されているので、まったり出来ますよ。

こちらの一番人気の『おろし揚げ餅そば 』（950円）は、十割のお蕎麦の上に器いっぱいの大きな、揚げたお餅がドン！と乗っていてその上に大根おろしがトッピングされていてこれだけでお腹いっぱいになりますよ。この『おろし揚げ餅そば 』だけを食べに訪れるという人も結構います。

お蕎麦でお腹いっぱいになるようにと考えて作ったという『おろし揚げ餅そば』だけじゃなく、岩魚の塩焼 （500円）やそば団子（150円）を、外席でお茶と一緒にいただくのもオツですよ。

11.萬屋

「かんぼこ」「べったら餅」

『萬屋』さんは、大内宿のメイン通りを入って右側にあります。萬屋さんの店先でいつも炭火でお餅を焼くいい匂いがしてきます。その「べったら餅」（250円）は、うるち米ともち米を粒が残る半つきにして焼いた五平餅なんです。味噌の香ばしい香りにつられたら、是非一本食べてみてくださいね。

店内は50席あって、外席も15席分ありどちらでもゆっくり出来るお店ですね。囲炉裏があって気取らない店内でいただく『ねぎ蕎麦』（1050円）は、細切りのお蕎麦でシャキシャキの山菜と一緒に口に中に入れるといい香りがします。

なんと、『萬屋特製ラーメン』（本格ちぢれ麺と旨味醤油、各730円）もあって、ラーメン好きには嬉しいですね。

大内宿と言えばねぎそばが有名ですが、たまにはラーメンも食べたい物です。萬屋（よろずや）さんではラーメンも扱っており初めてラーメンを食べました。とってもスープも美味しくチャーシューがもグー♪♪ http://t.co/g1ClAiTfvj pic.twitter.com/khS6JiVXgw

— おいでよ！南会津。 (@oideena) 2013, 9月 19

チャーシューがボリュームあって美味しそうですね。いや、美味しいはずです。

大内宿へのアクセス

■最寄り駅：会津鉄道「湯野上温泉駅」　
  ・駅前よりタクシーで約10分　料金2000円前後  
 ・バス（4月～11月）　湯野上温泉郷号（乗合バス*要予約）

大内宿MAP
上記のお店すべてがこちらのマップに掲載されています♪

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大内宿で食べるそばは、沢山のお店があって迷いますね。みなさんのペースで散策して、気に入ったところへ立ち寄ってみるのもいいかもしれません。築400年以上のお座敷が魅力の本家玉家、辛み大根ののった一杯が絶品の三澤屋、ネギを箸の代わりにするのはちょっと自信がないという方に嬉しい大黒屋、ペット同伴ＯＫの玉川屋、アイスやはちみつが人気の松本屋などなど、どれもこれも個性があります。食してみれば、各々のこだわりを味わえるのはもちろんのこと、郷土への想いを感じることができます。地元名物をいただきながら、歴史に思いを馳せるのもオススメですよ。