関西でケイビングと聞くと、なかなかピンと来ない方が多いかもしれません。実は今、趣味やアウトドアスポーツの一環として、注目を集めているんです。人工的な設備がない、自然の洞窟を楽しみます。もちろん安全の為、ヘルメットをかぶり、ライトを頭につけて、登山用の綱やワイヤーバシゴを使って探検します。かなり本格的な感じがしますが、初心者の方でも行ける所はありますので、ご安心ください。今回は特に人気のある場所から穴場スポットまでズラリとご紹介します。
ケイビングとは?
http://usual4.exblog.jp/15506435
ケイビングとは洞窟探検のことです。趣味やアウトドアスポーツの一環として、人工的な設備がない、自然の洞窟を楽しみます。安全の為、ヘルメットをかぶり、ライトを頭につけて、登山用の綱やワイヤーバシゴを使って洞窟の中に入ります。
ケイビングをしなければ、決して見ることが出来ない未知の景色を見られることと、ライトの光一つで突き進む緊張感とワクワク感が醍醐味です。
日本ではまだあまり知られていませんが、海外では非常に人気があるのだそう。ケイビングは本来、スポーツ的要素が強いのですが、今回は観光で巡れるスポットも取り上げていきます。神秘のベールに包まれた地底の世界をぜひ探検してみてくださいね。
河内風穴
http://blogs.yahoo.co.jp/yoshikiku415/35926249.html
滋賀県の指定天然記念物である河内風穴は、全長7500mという広大な空間が誇る巨大鍾乳洞です。足場と手すり、照明が完備されているので、家族連れや初めての方でも安心です。
この鍾乳洞は、今から約55万年以上前に形成されたと考えられています。日本国内でも屈指の長さとなっており、入り口から200mまでが一般公開されています。それより先へ立ち入る際は許可が必要になるのだそう。
狭い入口
この圧迫感のある入り口がより一層スリルな雰囲気を醸し出しています。ところが、内部は3~4層に分かれ、複雑に入り組んでおり、この小さな洞口からは想像できないほど広々としているんです。総面積1544平方メートルになるのだそう。
■ 基本情報
- ・名称: 河内風穴
- ・住所: 滋賀県多賀町河内宮前
- ・アクセス:名神高速道路彦根ICから車で20分
- ・営業時間: (通常)9:00~16:00(夏期のみ)8:00~18:00
- ・定休日: 大雨・積雪時
- ・電話番号: 0749-48-0552(河内風穴観光協会)
- ・料金: 大人500円、小学生以下5歳まで300円
- ・公式サイトURL: 河内風穴
三段壁洞窟
http://blogs.yahoo.co.jp/prains237/12060993.html
平安時代に力をもっていた熊野水軍の舟隠し場所であったと言われる洞窟です。まるで、屏風のように濃緑の海に向かう高さ50~60メートルの絶壁は圧巻です。
地上から約14秒の高速エレベーターを利用して、地下36mの洞窟入口に到着です。中に入ると、ダイナミックな景観と歴史的ロマンを存分に味わえます。
和歌山・白浜を代表する景勝地として非常に有名なスポットです。およそ200mほどの洞窟内の通路では、資料に基づいて忠実に復元された熊野水軍の番所小屋や大きな弁財天、瀬戸鉛山鉱山跡を見ることが出来ます。
潮吹き岩
http://drive.nissan.co.jp/SPOT/detail.php?spot_id=31218
海水が吹き上がるという珍しい現象が見られます。海の満ち引きや、波の状態によって吹きあがり方も違います。三段壁洞窟の一番の見どころです。塩吹き岩の岩盤下に大きな空洞があり、そこに海水が入り込むことで、上の穴から吹き出るようになっています。自然現象ですので、必ずしも見られるわけではありません。ご注意ください。
■ 基本情報
- ・名称: 三段壁洞窟
- ・住所: 和歌山県西牟婁郡白浜町三段2927-52
- ・アクセス: 阪和自動車道 南紀田辺IC(終点)より国道42号線(田辺バイパス)南下、
- 約30分
- ・営業時間: 8:00~17:00(最終入場 16:50)
- ・定休日: 不定休
※12月中旬に洞内点検のため臨時休館する場合あり - ・電話番号: 0739-42-4495
- ・料金: 大人(中学生以上) 1,300円 小人(小学生) 650円 ※小学生未満 無料
・公式サイトURL: 三段壁洞窟
不動窟鍾乳洞
不動窟鍾乳洞は、大峰山の裏行場としても名高く、奈良県指定文化財や天然記念物に指定されています。
第一~第四窟まであり、それぞれのゾーンを楽しめます。
洞口前と第二窟にはお不動さまが鎮座しており、修験道場とされてきたことが伺えます。特に、第二窟のお不動さまは、脇から轟々と音を立てながら水が流れ、非常に神々しく荘厳な佇まいをしておられるんですよ。
不動の滝
どこから流れているのか?どこへ流れて行くのか?も分からない急流「不動の滝」の水音はすさまじい勢いの轟音で、自然の畏怖さえ感じます。「不動の滝」は第三窟で見られます。美しく澄んだ水で、「奈良の名水百選」にも選定されているのだそう。かなりの水量になっており、圧巻の迫力。ちなみに、この水は「喫茶ホラ!あな」の近くで飲むことができますよ。
■ 基本情報
- ・名称: 不動窟鍾乳洞
- ・住所: 奈良県吉野郡川上村大字柏木 喫茶ホラ!あな が入口
- ・アクセス:道の駅「杉の湯川上」より国道169号を直進約20分
- ・営業時間:9:00~17:00
- ・定休日: 12~2月のみ水曜定休日
- ・電話番号:0746-54-0227(喫茶ホラ!あな)
- ・料金: 大人 500円、小学生 300円
- ・公式サイトURL: 不動窟鍾乳洞
質志鍾乳洞
京都府にある唯一の鍾乳洞で、総延長52.5m、高低差25.1mの竪穴洞窟です。洞内は年中12℃から15℃程度で、真夏は天然のクールスポットとして 多くの人が訪れます。丹波町の天然記念物に指定されており、「京都の自然200選」のひとつにも選ばれています。なお、鍾乳洞を中心とした一帯は、質志鍾乳洞公園として整備されており、キャンプ・ハイキング・バーベキューが楽しめることで人気です。
高低差がすごい
長さはそうでもないのですが、深さすごく、高低差約25メートルの階段を下りて行くのはスリル満点です。観光用とは言いますが、垂直に近いと言っても過言ではないほど急勾配の階段になっていますので、小さなお子さんや足腰が芳しくないという方にはオススメしません。また、女性の方はヒールやスカートは避けておきましょう。
■ 基本情報
- ・名称: 質志鍾乳洞(質志鐘乳洞公園)
- ・住所: 京都府京丹波町質志大崩12-1
- ・アクセス: 京都縦貫自動車道 丹波I.C →国道9号線→国道173号線→質志鐘乳洞公園
- ・営業時間: 9:00~17:00(16:30までに管理棟にて受付)
- ※12月、3月は、毎週土・日・祝日のみ開園
・定休日:1月、2月は閉園 - ・電話番号:0771-86-1725(質志鐘乳洞公園)
- ・料金: 大人 520円、3才以上中学生以下 300円、3歳未満無料
- ・公式サイトURL: 質志鍾乳洞
五代松鍾乳洞
「大黄金柱」という名の高さ8mの石柱をはじめ、 20~30cmの鍾乳石から、3~4mの石筍や石柱が、比較的良く保存されています。ライトアップされた様は幻想的です。
奈良県の天然記念物に指定されています。それほど大きな鍾乳洞ではありませんが、洞窟内部は上記にようにさまざまな石柱・鍾乳石が点在しており、非常に変化に富んでいます。自然の造形美を楽しめるのが特徴です。
モノレール
遊歩道が整備されているので歩いて行くことも出来ます。
■ 基本情報
- ・名称: 五代松鍾乳洞
- ・住所: 奈良県吉野郡天川村大字洞川
- ・アクセス: 国道169号から国道309号、天川村川合交差点を県道21号へ
- ・営業時間:9:30~15:30
- ・定休日: 毎週水曜日、冬季(12月1日〜翌年3月中旬)休業
- ・電話番号: 0747-64-0188(ごろごろ茶屋)
- ・料金: (入洞料)大人400円、小人200円、4歳未満は無料
- (モノレール)<上り>大人300円・小人(小学生まで)200円・4歳未満無料
<下り>大人200円・小人(小学生まで)100円・4歳未満無料 - ・公式サイトURL: 五代松鍾乳洞(大峯山洞川温泉観光協会)
面不動鍾乳洞
関西では最大級、日本でも貴重な鍾乳洞であり、奈良県の特別天然記念物の指定を受けている延長150mの鍾乳洞です。
洞内は年間通じて8度とかなりひんやりしており、夏は涼しく、冬は暖かく感じられます。
神秘的な光景
何万年もの歳月をかけて形成された洞内には、地下宮殿さながらの神秘的な光景が広がります。■ 基本情報
- ・名称: 面不動鍾乳洞
- ・住所: 奈良県吉野郡天川村大字洞川673-89
- ・アクセス: 南阪奈道路橿原ICから国道169・370号経由にて約1時間30分
- ・営業時間: 7:30~19:00(受付は18:30まで)
- ・定休日: 冬期(12月下旬~3月中旬)※営業期間中は無休
- ・電話番号: 0747-64-0352
- ・料金: (入洞料)大人400円、小人200円、4歳未満は無料
- (トロッコ)<上り>大人300円・小人(小学生まで)200円・4歳未満無料
<下り>大人200円・小人(小学生まで)100円・4歳未満無料 - ・公式サイトURL: 面不動鍾乳洞
戸津井鍾乳洞
大正2年から昭和20年までは「石灰採石場」として利用されていた場所でもあります。
「針天井の間」「昇竜」「飛燕」など形に合わせて名前が付けられており、 洞窟内は、一年を通して15℃程です。
昇り竜
http://wbs-waka.sblo.jp/article/43128681.html
龍が天に昇っているように見えることから「昇り竜」と名づけられています。■ 基本情報
- ・名称: 戸津井鍾乳洞
- ・住所: 和歌山県日高郡由良町大字小引646
- ・アクセス: JR紀伊由良駅→中紀バス小引行きで15分、バス停:戸津井下車、徒歩10分
- ・営業時間: 9:00~17:00
※土・日曜、祝日と夏、冬、春休み期間のみ営業 - ・定休日: 12/31、1/1、上記以外
- ・電話番号: 0738-65-0406
- ・料金: 大人 200円、小人(15歳以下~6歳まで) 100円
- ・公式サイトURL: 戸津井鍾乳洞
関西で体験できる人気のケイビングスポットはいかがでしたか?足場と手すり、照明が完備されている所やモノレールに乗って、入口まで自然の中をジェットコースターで登るような所まで、お子様から大人まで楽しめるところがたくさんありましたね。洞窟探検をしなければ、決して見ることが出来ない未知の景色を見られることと、ライトの光一つで突き進む緊張感とワクワク感が醍醐味です。次の休日は大自然のアドベンチャーワールドへでかけてみませんか?いつもと違った発見があるかもしれまんよ♪
素材提供:トリップアドバイザー