Andrea Schaffer
春日大社を訪れたことはありますか?まだないという方でも、魅力が分かるポイントをご紹介します。奈良公園の中に位置し、朱色の美しいフォルムが特徴の神社です。今回はその歴史やオススメポイントをまとめています。ぜひ、観光でいらっしゃる予定の方はチェックしておいてください!これを抑えておけばより楽しめること間違いなしですよ!すでに行ったという人も復習の意味も込めておさらいしてみてはいかがでしょう?あなたの興味を刺激するものがきっとあるはず!
1.春日大社とは?
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奈良時代、平城京の守護と民の繁栄を願うために建てられ、藤原氏の氏神を祀っています。緑豊かな場所、そしてかわいい鹿に出会えるスポットとしてにも二木があります。
全国に約1000社ある春日神社の総本社。藤原氏の氏神である主祭神は武甕槌命(たけみかづち)・経津主命(ふつぬしのかみ)・天児屋命(あめのこやねのみこと)・比売神(ひめがみ)の4柱。総称して春日神とも呼ばれています。雷神・剣の神とされる武甕槌命が白鹿に乗ってきたとされることから神使は鹿。
2.春日大社の由緒を知ろう
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春日大社=灯籠、というイメージがある方もいるほど、春日大社にはたくさんの灯籠が奉納されています。その数、なんと3000基ほど。 しかも、歴史的価値が高い室町時代以前の灯籠が多く保管されており、現存する室町時代以前の灯籠の6割以上が春日大社にあると言われています。
藤原氏の隆盛とともに隆盛した春日大社。平安時代初期には官祭が行われるようになり、例祭のひとつである「春日祭」は加茂神社の葵祭、石清水八幡宮の石清水祭とともに三勅祭となりました。850年(嘉祥3年)には武甕槌命・経津主命が、940年(天慶3年)には、朝廷から天児屋根命が最高位である正一位の神階を授かっています。
千年以上の歴史あり
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平安時代には皇族や貴族が春日大社を詣でるのが盛んだったそうです。中世以降は庶民にも信仰されるように。境内にある灯籠の多くは庶民から寄進されたものです。 毎年2月・8月には境内にある全ての灯籠に火を灯す「万燈籠」の行事がおこなわれます。
今からおよそ1300年前、奈良に都ができたころ、国の繁栄と国民の幸せを願って鹿島神宮から武甕槌命を神山・御蓋山(みかさやま)山頂の浮雲峰(うきぐものみね)に迎えました。その後神護景雲2年(768年)、称徳天皇の勅命により左大臣藤原永手によって壮麗な社殿を造営したのが始まりです。
3.見どころ・お勧めポイント
古代から神域とされていた御蓋山一帯に広がる春日大社にはさまざまな見どころ満載!縁結びとしておすすめのスポットでもあります。春日大社には神使である鹿をかたどった鹿みくじが!可愛らしい見た目に癒やされます。ほかにもおすすめスポットご紹介♪(1)鮮やかな朱色の「社殿」
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鮮やかな朱色の社殿は、ハッとするほどの美しさを有します。春になると自然の緑色とのコントラストが美しく、秋になると紅葉により一面が赤色の絶景になります。また、冬は雪が降り積もる、優雅なたたずまいを見せてくれます。 季節に応じて色んな表情を見ることができるので、いつ行っても飽きさせない魅力がある社殿になっています。
長い参道を経て辿り着くのは春日大社の最深部。自然豊かな場所にある社殿は原生林に守られるかのように鎮座しています。鮮やかな朱塗りの社殿は神社という空間のおごそかな雰囲気とは対照的に訪れた人々の目を惹きます。
(2)歴史が感じられる苔むした「石灯籠」
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参道に建ち並ぶ石灯籠はどれも苔むしていて、なんとも言えない風情を感じることができます。まさに、いにしえからこの春日大社が信仰されてきたのがよくわかりますね。 これらの数はなんと約2000基!平安時代以降に、さまざまな人々が祈り願い、献灯したものだと言われています。たくさんの人の想いが詰まった石灯篭なので、趣があります。
春日大社に燈籠は釣燈籠と合わせるとその数なんと約3000基!ここには全国で2番目に古いとされる関白・藤原忠通が納めた「柚木燈籠」や藤原頼通が寄進したと伝わる「瑠璃燈籠」などもあります。そのすべての燈籠に灯りがともる「万灯籠」は幻想的な雰囲気となっています。
(3)呑み込まれるほどの美しさ・万燈籠再現 「藤浪之屋」
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春日大社では、2月の節分と8月14日・15日、全ての灯籠に火を灯す春日万燈籠がおこなわれます。その際、江戸時代までは神職の詰め所だった藤波之屋が開放されます。奥深く味わい深い美しさを味わうことができる万燈籠を、更に堪能できます。 非日常的な灯篭が並んでいる様子を見ていると、異空間に迷い込んだような不思議な気持ちに…。心がスッと落ち着き、本来の自分に戻れるような感覚になることができます。
元々は室町時代や江戸時代、雨乞い祈祷のために行われていた「万灯籠」。興福寺大乗院の尋尊僧正の日記によれば500年余前の文明7年「「祈雨のため、南都の郷民、春日社頭から興福寺南円堂まで、燈籠を懸く」と記録されています。
(4)まるでシャラリと音がする簪みたい!「砂ずりの藤」
慶賀門をくぐってすぐの場所にあるのが、棚作りの藤です。5月初旬頃には花房が1m以上も伸びて砂に擦れることから、「砂ずりの藤」という呼び名がつきました。樹齢700年以上と言われているほどたいそう古い藤です。上から下へとしなやかに伸びる様子は、とってもアンニュイな素敵な雰囲気に。紫色に染まる絶景を眺めることができます。
境内の至るところにある藤は古くから自生していたもの。春日大社の社紋も「下り藤」とまさに神社のシンボル的存在。それゆえに春日大社では藤の花はとても大切にされています。そのため藤の花を敬愛、鑑賞するために萬葉植物園内の南庭に20品種・約200本の藤の木が植えられた庭園「藤の園」が設けられました。
(5)子授けの霊木・七種寄木
http://travelog-jpn.blogspot.jp/2012/03/blog-post_25.html
七種が共生している非常に珍しい樹木です。ちなみに七種とは、①イスノキ ②ヤマザクラ ③ツバキ ④ナンテン ⑤ニワトコ ⑥フジ ⑦カエデ です。 古くから、風神の威徳をもって種子を集めたと云われるやどり木なので、子授けの霊木として大切にされています。こよりに願い事を書いて結びつける信仰があります。
「子授けの霊木・七種寄木」は廻廊内北西隅宝庫の東側風宮様の御垣の中にあります。良いことは風に運ばれ、悪いことは風によって吹き払う。その後生命が宿る、とも言われています。結びつけたこよりは願いが叶った後、解くといいそうです。
4.式年造替とは?
http://kyotomoide.exblog.jp/23457837/
春日大社は今からおよそ1300年前に建設。その頃から、式年造替(しきねんぞうたい)という儀式が行われてきました。 式年造替とは、神さまがお鎮まりになる神殿や、神さまの御料で御殿の中にお納めをする御神宝などを造り替え、御修繕を行うことによって、御神威のさらに若々しく力強いご発揚を願う、日本人固有の信仰に基づいています。春日大社では創建以来ほぼ20年毎に行われています。
「式年造替」は1年365日、2200回以上も行われる春日大社のお祭りの中でも至高最上の祭典。式年造替が行われる際には神様に一時的にお還りいただく「仮殿遷座祭(かりでんせんざさい)」、本殿修復後に基の本殿にお還りいただく「本殿遷座祭(ほんでんせんざさい)」があります。
5.庭園喫茶「春日荷茶屋」とは?
http://buta-neko.net/blog/archives/2008/08/nara02.html
庭園喫茶「春日荷茶屋」とは、春日大社の境内に位置した満葉植物園入口にある茶屋です。江戸時代末期に春日大社境内で茶箱と茶釜をかけて、 赤膚焼の皿に「火打焼」という餅菓子を作ってここで出し始めたことがこのお店だったと書物に書かれています。 ここではお茶菓子の他、朝ごはんにぴったりの万葉粥を食べることができます。境内の中にあるので、清々しい中で食事を楽しむことができますよ。
■ 基本情報
- ・名称: 春日荷茶屋
- ・住所: 奈良県奈良市春日野町160
- ・アクセス: 近鉄奈良駅から徒歩15分
- ・営業時間: 10:00~16:00
- ・定休日: 月曜日(1月~3月、6月~9月、12月)
- (※4月、5月、10月、11月は無休)
- ・電話番号:0742-27-2718
- ・公式サイトURL:http://www.kasugataisha.or.jp/h_s_tearoom/ninaityaya/
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6.万葉植物園の見どころ
http://nanko.way-nifty.com/blog/2014/05/post-a85b.html
昭和7年に萬葉集にゆかりの深い春日野の地に昭和天皇の御下賜金を頂き、約300種の萬葉植物を植栽する、 日本で最も古い植物園というして開園されたのが、万葉植物園です。 今でも、当時のそのままの状態を維持するために、草木もなるべく人の手を加えず、自然のままに生かして育てられています。ここに来ると、心の安らぎを得られると評判の場所です。
萬葉雅楽会
https://www.youtube.com/watch?v=m4aXq4BFFts
万葉植物園内の中央部の浮舞台では、5月5日(祝)、11月3日(祝)と春秋2回に、奈良時代より絶えることなく、 絢爛豪華な王朝の風情も伝承されてきた雅楽・舞楽の萬葉雅楽会が奉納されています。 とっても厳かな雰囲気でとりおこなわれるので、見ているだけで身と心を引き締めてくれますよ。また、今ではなかなか聞くことができない、昔の音楽に耳を傾けているとタイムスリップしたような気分を感じることができます。
7.若宮十五社めぐりって何?
http://kanko39.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=14452962&i=201005/25/99/c0145299_…
61社もある春日大社の摂社・末社の中でも、特に人生を送る間に遭遇する様々な苦難から守ってくださる神々が若宮の周辺にお鎮まりになられています。 これらの神様の霊験にあやかろうと、古くから多くの人々が自分の生涯の安穏を求めて祈願に訪れてきました。自分の一生をたどりながら、神様とご縁とのご縁を結び、幸せな人生が訪れるようにお祈りすることを若宮15社めぐりといいます。
(1)手順
http://blog.livedoor.jp/fifty50_fifty50/archives/7467994.html
② 玉串札をもらう…玉串札という各神社と遙拝所で納める木札が入った袋をいただた後に、15社めぐりをスタートします。まず手水所で手と口をきちんと清めましょう。
③ 御祈願… 御祈願第1番納札社の若宮にお参りした後は、一番北に位置する一童社へ行きます。そこから南に下りながら順番通りに巡拝します。
④ 15社満願を奉告…第15社目の夫婦大國社ではご祈願だけでなく、15社満願の奉告もしましょう。すべてのお参りが済んだら、授与所でおしるしが頂けます。
(2)日本でここだけ!夫婦大國社
http://okadosblog.blogspot.jp/2015/07/blog-post_53.html
春日大社の境内にある若宮十五社の一つで、結婚のご利益があるといわれる夫婦大国社は日本でここだけしかない、夫婦円満の神様。 平安時代、ときの名工が大国主命と須勢理姫命の御神像を彫刻したことに始まっているそうです。鎌倉時代からは、一つ屋根の下で二体の像が一緒にお祀りされ、仲睦まじい夫婦を見守ってくれる神さまとして親しまれてきました。
8.春日若宮おん祭について知ろう!
http://blogs.yahoo.co.jp/cameratonara/7869699.html
春日若宮おん祭は、古都奈良の一年を締めくくる春日大社末社若宮神社の例祭で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。 平安末期の保延2年(1136)9月17日、関白藤原忠通が五穀豊穣を祈って始めて以来、一度として途切れることなく、連綿と守り継がれている伝統行事です。他県からも多くの人たちが集まるお祭りでもあります。
(1)由来
https://wakasa15thfd.wordpress.com/2011/12/23/%E6%98%A5%E6%97%A5%E8%8B%A5%E5%AE%…
平安末期の保延2年(1136)に関白藤原忠通が五穀豊穣を祈って始めて以来、一度として途切れることなく、守り継がれている伝統行事です。 4日間の間、様々な行事が執り行われるため、たくさんの見どころがあるお祭りとしても有名になっているんですよ。小さなお子様からお年寄りまで、幅広い年代の人たちが参列します。
遷幸の儀・暁祭(おん祭のメイン)
http://www.nara-yoshidaya.co.jp/event/2014/index_3.html
春日若宮おん祭ともいえるのが、遷幸の儀・暁祭。若宮様は17日0時に若宮神社ご本殿を出発され「お旅所」という仮の御殿へ行かれます。 これを遷幸の儀といい、雅楽の調べが奏でられ、暗闇のなか、松明やお香をもった人達が道を清め、その後を若宮様がお進みになるという具合のとっても神秘的な儀式になっています。
そして、若宮様がお旅所に到着されると1時頃から暁祭という祭が始まり、朝のお食事がお供えされた後に巫女さんが神楽を舞います。
(3)お渡り式絵
http://small-life.com/archives/13/12/0720.php
17日の12時より、巫女やお稚児、芸能集団など、祭礼に加わる人々が、お渡りを始めます。これは若宮様の御旅所(おたびしょ)に参勤する行列で、様々な時代の衣装を着た人たちが列を成し、たいへん華やかで楽しげな雰囲気があります。 また、一の鳥居をくぐった先の「影向(ようごう)の松(まつ)」という松の木の前で、いろいろな芸能が披露されます(松の下式)。お稚児の流鏑馬や、二頭の馬が競争する競馬も行われます。
(4)正倉院展
http://matsumura-jtac.com/blog/archives/721
奈良国立博物館では、平成27年10月24日(土)~平成27年11月9日(月)の期間に、特別展として第67回 正倉院展を開催しています。 天平の息吹を今に伝える正倉院宝物を見ることができます。千年もの時を経てもなお燦然と輝く至宝の数々は、何時間見ていても飽きません。日本の宝物を一度を見ておくことをおすすめします!
9.訪問者・体験者の声
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でいくと、多くの灯篭が見えてきます。かなり古いものもあり、太古から信仰されていたことがよくわかります。春日山の原生林の中で大変趣のある歴史を感じ させてくれる神社でした。
http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298198-d319872-Reviews-Kasuga_Grand…
http://www.rurubu.com/Review/list.aspx?SpotID=A3900380
雰囲気は、おごそかで落ち着いています。また鹿もたくさんいてますので、ホントに癒されます♪ 家から近い事もあり、初詣に行っています!!
http://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298198-d319872-Reviews-Kasuga_Grand…
10.春日大社の詳細&アクセス方法
http://hero1945.livedoor.biz/archives/50757258.html
■ 基本情報
- ・名称: 春日大社
- ・住所: 奈良県奈良市春日野町160
- ・アクセス:奈良駅からバス春日大社本殿下車すぐ
- ・営業時間: 開門時間6~18時(4~9月)、6時30分~17時(10~3月)
- ・定休日: なし
- ・電話番号: 0742-22-7788
- ・料金:本殿特別参拝 初穂料500円
- ・公式サイトURL: http://www.kasugataisha.or.jp/
地図はこちら
春日大社の魅力伝わりましたでしょうか?好奇心を刺激されるようなポイントはありましたか?こうして、画像で見るだけでもなんだか心惹かれるものがありますよね。何と言っても、特徴は見た目のキレイさ。美しい朱色のフォルムだと思いますが、歴史や様々な雑学を知ることでより楽しめること間違いなし!一味違った角度から鑑賞できます。ぜひ、観光でお近くにいらっしゃる際は立ち寄ってみては?必ずやあなたの記憶に強く残るハズ!忘れられない体験になりますよ!