1.白根山とは?
http://www.wellformed.org/2005/notes/2010/10/11/011043
山頂の高さは2160メートル。登山コースが整備されているので、初心者でも安心して登れます。珍しい高山植物が見られたり、山でしか味わえない自然のすばらしさがあります。近くにある逢ノ峰と本白根山を一緒に三山の総称を白根山と呼ぶこともあります。山肌、とくに山頂の周辺は白くなっており、火口湖がいくつも形成されています。また硫黄の鉱山があり、現在でも鉱山の跡地があります。ハイキングコースも設置されており、ロープウェイに乗ることもできます。自然が作り出す雄大な景色をじっくりと味わいましょう。
2.白根山の魅力
http://www.seiyo.org/yama/06kusatsu1.html
1882年に一度噴火したことがある草津白根山。火口付近の山肌は緑がなくなっています。白くなった山肌と青緑色の火口湖のコントラストがキレイです。ハイキングコースは幾つかあるので、何度行っても楽しいですよ。コースの途中にはシャクナゲやリンドウ、コマクサといった高山植物が咲いています。歩くのに疲れても、美しい花たちの姿を見ると元気が湧いてきますね。ロープウェイからの景色も一見の価値ありです。また、火口湖の神秘的な色も含め、幻想的な世界に迷い込んだような気分になれます。
3.見どころ・お勧めポイント
綺麗な火口湖
http://matsumin.seesaa.net/tag/%94%92%8D%AA%8ER%20%93%92%8A%98
湯釜(ゆがま)と呼ばれる直径300メートル、水深30メートルの火口湖。そこに沈んでいるのは硫黄でイオンの影響で湖全体が青緑色に見えるという特徴的な火口湖です。ここは海外を含めてもトップクラスに酸性度が強い湖です。火山のガスが含んでいる二酸化硫黄や塩化水素が、水の中に溶けており、硫酸や塩酸と化しているのです。ある種の波長の光を吸収している湖だからこそ、奇妙な色を作り出していると言えるでしょう。この湖の下や沿岸部のところには硫黄があります。1960年代までは硫黄の採取も盛んでした。
白根火山ロープウェイ
http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/HPphoto/07Oct_Uchida/page.htm
標高2000メートルの地点まで13分で登ることが出来る全長2.4キロのロープウェイ。途中では赤城山や榛名山などの絶景を楽しむことも出来ます。ロープウェイは6人乗りなので、ファミリーでも乗りやすいですね。空中散歩を楽しみたいならこのロープウェイだけでも乗ってみてください。山頂駅は正確には標高2016メートルに位置しています。駅ではオリジナルピンバッチも販売しているので、記念に買ってみるのも良いでしょう。ちなみに、山頂駅からは無料のシャトルバスがあり、ビューポイントまで連れて行ってくれます。
草津白根レストハウス http://www.360navi.com/photo/14gunma/02shirane/08rest/10index.htm
軽食やおやつ休憩にピッタリのレストハウス。爽やかなぶどうソフトやカレーパンが人気です。ツーリング客やドライブ客などで賑わうレストハウスです。山歩きでは特に疲労するので、ここで栄養や糖分を補充しておきましょう。シーズンの際はかなりの人出があります。食堂のほかに、売店や喫茶スペースもあります。白玉ぜんざいやもちもちドーナツといった甘めのメニューが揃っているので、お好きなものを。チョコパンに、クロワッサン、おそばやうどんといった軽食もあります。
4.訪問者・体験者の声
写真は、草津白根山の火口湖(湯釜)です。未だ火口湖の傍まで、近づくことができた時のものです。世界有数の酸性湖(pH1.1)とか、カラーですと綺麗ですね。#syasinHK、 pic.twitter.com/cXrErIJMD4
— Hitosh (@thitosh) 2015, 2月 26
草津白根山に抱かれた万座温泉もまた群馬の誇る名湯。 日帰り入浴もO.K.! #テレ東 pic.twitter.com/lju7SE44C9
— 明智光彦@ラブおん!! (@AkechiMitsuhiko) 2015, 2月 21
<群馬県> 嫗仙(おうせん)の滝 群馬県吾妻郡草津町。 50万年から60万年前に草津白根山から噴出した火砕流が堆積した溶結凝灰岩によってできた滝 pic.twitter.com/kYwVgcwwyb
— 日本の秘境 (@nippon_hikyou) 2015, 2月 15
5.場所
■ 基本情報
- ・名称: 白根火山ロープウェイ
- ・住所: 群馬県吾妻郡草津町草津白根国有林158林班
- ・アクセス: JR吾妻線長野原草津口駅からJRバス草津温泉行きで25分
- 終点で西武高原バスほか白根火山方面行きに乗り換えて15分殺生河原下車すぐ
- (冬期は終点からシャトルバスあり、定時便)
- ・営業時間: 9:00~16:20(最終便、時期により異なる)
- ・電話番号: 0279-88-3439
- ・料金: 片道 大人900円、小人450円往復 大人1500円、小人750円
- ・公式サイトURL: http://www.kusatsu-kokusai.com/green/ropeway
6.現在の噴火警戒レベル
白根山は平成26年6月3日に噴火警戒レベルがレベル1からレベル2に引き上げられました。3月頃から白根山の湯釜付近で頻繁に火山性地震が発生していた事が原因だったようです、そして平成28年現在も噴火警戒レベルが2のままです。(最新の情報は気象庁でみる事が出来ます。)レベル2とは具体的にはどうなるのかと言うと火山周辺の立ち入りが禁止されているのでレベル2の状態では湯釜を見る事は出来ません。それ以外にも近くを通っている国道も夜間は閉鎖されたり、日中に一時停止も出来ないので道路も通過する事しか出来ません。
レベル3になってしまうと住民の居住地域の近くまで被害が及ぶ可能性があるのでもちろん登山も禁止され入山規制が出されてしまいます。
平成28年度の3月頃から火山性地震が増えてきており、湯釜付近の膨張が示されています。また5月頃からは湯釜近辺の地下温度が上昇しているという報告も入ってきており、火山活動の活発化が予想されています。小規模な噴火が起こる可能性もあるので、湯釜火口から1キロメートル範囲では、噴石を想定しておかないといけません。まだ8月時はレベル2のままではありますが警戒は必要です。
7.白根山の景色の変化
人々の心を惹きつける草津白根山湯釜の最大の魅力はエメラルドグリーンの幻想的な水の色ではないでしょうか。上でも湯釜の水がなぜこの色になるのか理由には簡単に触れていますが、実はこの水をガラスのコップなどに入れてもエメラルドグリーンに見える事はありません。あくまでも湯釜で特定の波長の光だけが吸収される事によって起きる現象なんです。他にもその日の天候によって湯釜の水が乳白色や薄い水色に見えたり、秋に行けば紅葉百景に選ばれた綺麗な紅葉も一緒に見る事が出来るので毎年訪れる人も居るほど白根山の火山湖は季節や天候によって違った表情を見せてくれます。
まだ見た事がない方はもちろん、行った事がある方も違った季節にもう一度訪れてみてください!
湯釜に入山規制がかかった状態だと、その時の規制のレベルにもよりますが、山に車で上ることは可能でも、駐停車を山頂付近ですることは危険なのでできない、という時もあります。この状態だと、山頂にある白根レストハウスや駐車場も閉鎖せざるを得ない状況ではあります。ただし、湯釜以外の山々から眺める景色もまた美しく、感動させてくれます。火山の影響を受けて木があまりないので、地形がしっかり見て取れます。
8.ロープウェイ
ロープウェイ殺生河原~逢ノ峰間の間を360度パノラマのロープウェイを使って空中散歩する事が出来ます、時間は約8分間と短いように感じますが山頂付近まで上がる事ができて、とても効率良く有名な温泉街や草津高原、なかなか見る事ができない火山を上から見下ろしながらオススメの見所を回る事が出来るのでこのロープウェイはとても人気があります!ハイキングコースと組み合わせればゆったりとしたハイキングが楽しめますよ!
更にこのロープウェイの高さは2000mなので見下ろす景色は絶景です。季節によって整備期間や時間の変動がありますが、乗ることが出来る時間は9時~16時20分で料金は片道900円、往復1500円(子供は半額)です。
幼稚園や保育園に通っているお子様のみで乗る場合は小児扱いとなります。ご家族と幼児(3歳以上6歳未満)が一緒にロープウェイに乗る場合は、2人まで無料扱いにしてくれますよ。ちなみに、火山の影響で入山禁止になる事があるのは、白根山。その場合は、本白根コマクラリフトに乗るのも手です。ここは安全な場所から、白根山の景色を眺められます。
9.白根山のハイキング
現在は警戒レベルの引き上げによりハイキングコースが立ち入り禁止や閉鎖になっている場所があるので回れる場所は限られてしまいますが、レベルが下がりハイキングコースへの立ち入りが出来るようになった時にはハイキングもオススメです。コースは幾つかあり湯釜見学コース(現在立ち入り禁止)や本白根コース清水沢コース富貴原コースなど全部で7つのハイキングコースがあります。
ロープウェイも使うことが出来るのでハイキング初心者の方でもコースを選べば無理なく楽しむ事が出来ますし、時期が良ければ紅葉や桜も見る事が出来るのでもし行かれる際にはハイキングコース別に開花や紅葉の予報を見てから行かれることをオススメします。
火山の噴火警戒については、個別のコースで判断されるので、Webなどで確認してみてください。全面的に立ち入り禁止区域になることもあれば、一部が立ち入り禁止になることもあります。時にはコースに落石の危険性が認められ、閉鎖することもあります。個別の状況さえ把握していけば、危険から遠ざかることができます。装備もきちんとしていきましょうね。
10.冬の白根山
1年を通して地球ではない所に来てしまったかのような神秘的な景色を見せてくれる白根山ですが、冬にしか見る事が出来ない雪化粧姿も本当に美しいです。冬には道路が閉鎖されてしまい湯釜を見に行くのは難しくなってしまいますが、ロープウェイを使ったりスノーシューを履いて散策する冬のアクティビティー教室もあります!このコースなら感動するほど美しい冬の湯釜を見に行く事が出来ますよ。
現在はこちらも警戒レベルの引き上げにより規制されていますが、安全に見に行く事が出来るようになった時には必ず一度は訪れたいスポットです、エメラルドグリーンの水と雪で真っ白に覆われた火山湖が他では見る事ができない絶景を生み出しています。
美しい火山湖が見られる白根山ですが、実はただ見に行くだけでは無くハイキングやロープウェイが楽しめたり桜や紅葉といった四季を感じる事が出来るとても魅力的な活火山なんです、現在は閉鎖されている場所もあるので注意が必要ですが近くに行った時には少し覗いてみるのも良いかもしれません!
山頂周辺は木々が少ないですが、その少ない木々に雪が積もった姿もまた美しいですね。湯釜は、氷点下20度前後になる大寒の時期に凍結します。現在の草津白根山の冬季登山は、特別に認められた状況でないと厳しいですね。火山ガスの影響も危惧されます。規制がない時期の登山そのものは、それほど難しくはありません。ツアーなどに参加すれば登山初級者でも楽しめます。
素材提供:トリップアドバイザー