B級グルメが注目されてから、かなりの年数が経ちましたね。今でこそ全国的に普及し、町おこしのメインとなりつつありますが、そもそもの名前の由来や、一体どこから流行ったのか、何が始まりなのか?突き詰めると謎が多いのではないでしょうか。突発的に登場したかのように思われますが、実は歴史あるジャンルで、一言では語れない奥深さがあります。今回は、そんな一大ブームを巻き起こしたこちらのテーマについて、各地のご当地フードと共に併せてご紹介します。食いだおれ旅行の参考になれば幸いです。
B級グルメって何?
http://gigazine.net/news/20131213-roast-pig-egg-don/
※愛媛県のご当地B級グルメ「焼豚玉子飯」です。 ますます人気度が高まっているB級グルメって、どういう意味なんでしょうかね?同じような言葉でB-1グランプリというものもあります。安価であることや、贅沢ではないこと。庶民的でありながら、おいしい料理を意味しているようですよ。
一方、B-1グランプリのBは「ブランド」という意味があるそう。全国のご当地グルメ人気と相まって、注目の的とされています。郷土料理に由来するものもあれば、その地方のソウルフードとして定着したものなど多様なんですよ!
最近では、味はA級でお値段はB級でリーズナブルに楽しめるもの、と解釈している事が多いのではないでしょうか。地域の食文化から町おこしを進めようとする動きも活発です。少し小難しい話になってしまいましたが、いずれにしても「みんなが笑顔になれる」B級グルメは大歓迎ですよね♪
「B級」でよく耳にするのは、「B級映画」「B級ホラー」「B級スポット」といったものがありますよね。A級が高品質を誇り、それゆえに高額・・・という物を指すのに対し、B級は品質では劣るものの、カルト的な人気を誇るものを指すことが多いですね。確かにB級グルメは、ちょっと捻った感が楽しめます。
B級グルメっていつから始まったの?
http://www.sanpos.net/article/190
※写真は新潟県のB級グルメ「洋風かつ丼」です。 B級グルメという言葉が最初に登場したのは1985年あたりから。丁度その頃は、日本経済の「バブル期」にあたり、世の中は好景気に沸いていましたね。土地の値段も上がり、企業は多角経営で投資も盛んに行われていました。
お金がたっぷりと流れていた時代。食の世界でも「美食時代」で、高級料理に人々の目は向いていました。何万円もする海鮮料理や肉料理、フォアグラやキャビア、トリュフなど三大珍味も大人気でした。そんなバブル期になっていく時代に「B級グルメ」の考え方が生まれてきたのですね。
「身近にある大衆的な普通の食べ物を楽しもう」という考え方です。それが原点なのですが、時代はバブル崩壊で経済情勢はどん底を経験することに。食は人にとって欠かせない存在ですからね!B級グルメは今日まで全国各地で続いています。おそらく今後も注目されるのではないでしょうか?
ルーツは1985年、雑誌「東京グルメ通信 B級グルメの逆襲」(主婦と生活社)とされています。翌年文春文庫で「B級グルメ」シリーズが刊行されるようになり、徐々に社会に浸透してきたようです。バブル崩壊後のデフレが定着した昨今では、少ない予算で美味しく食べる世相に乗って、ブームは当分続きそう。
たくさんあるB級グルメ
1.焼きそば
http://ironsky.exblog.jp/19205978/
焼きそばはB級グルメの代表格のひとつで、写真は「横手焼きそば」。日本三大焼きそばの一つとも言われています。同じように注目されているのが、「富士宮やきそば」や「上州太田焼きそば」ですよね。いずれもご当地グルメを自認した焼きそばでしょう。 その他にも、岡山県の「ひるぜん焼きそば」や新潟県の「糸魚川ブラック焼きそば」なども人気上昇中ですね。焼きそばの歴史は、各地域でも違いますが戦後を中心にしていて、作り方もそれぞれこだわりがあるんですよ!ソースの違いや具材、麺など特徴が表されてB級グルメとして人気があるのが理解できます。
何と言っても調理が簡単で、お昼ご飯で最もポピュラーなメニュー。家庭でも、冷蔵庫にある食材を色々と組み合わせると、無限の可能性が広がり、そこそこ美味しくなる人気者です。それだけに拘りの余地も多く、ご当地、インスタントとバリエーションと多様な好みにうんちくは尽きませんね。
2.どんぶり
このように、かつ丼一つを取り上げてもそれぞれにこだわりがあります。「どんぶりもの」というカテゴリーとなれば、数え切れないほど!鹿児島県指宿市のご当地丼である「温たまらん丼」などはネーミングからも興味をそそります。実は温泉たまごが主役なんだそう。
ご飯に具材を乗せ、タレをかけるだけが基本の、食べやすく、什器も少なくて済むシンプルな食べ物ですよね。しかして、肉系、魚系でも枝分かれしますし、生もの、揚げ物、焼き物と調理方法でも何種類も作れるのが特徴です。同じ「○○丼」でも無限に種類があるのも頷けます。
3.バーガー
http://blog.livedoor.jp/nicoeco25/archives/979701.html
※写真は「佐世保バーガー」です。 若い人たちに人気なのがバーガー類。これも各地に個性あるものが登場していますが、アメリカ海軍の基地がある所にご当地バーガーとして定着しているという共通点があります。「佐世保バーガー」や「ヨコスカネービーバーガー」がまさにそのパターン!
その他にも気になるご当地バーガーが「讃岐うどんバーガー」。うどんのバーガー?と首を傾げたくなりますが、香川県の代表的な食材である讃岐うどんをバーガーの具材に使用。揚げ固めた讃岐うどんに生姜風味の醤油だれをかけて半熟玉子をトッピングしている和風バーガー!
丼がごはんの上なら、バーガーはパテに挟む無限の空間ですね。そもそもは挽肉をパテに挟むアメリカやヨーロッパの食べ物です、日本ではチェーン店が全国に展開していますが。それさえも和風にしたり、麺類挟んでみたり、和食文化の創意工夫は、奥が深いですね。
4.カレー
カレーにも「海軍さんのカレー」からご当地カレーがあります。石川県の「金沢カレー」や山口県の「門司港焼きカレー」などは人気!味だけでなく、器や使用するスプーンやフォークなどのもこだわりがあるようですよ。もちろんレシピは大切な要素でしょうね。
蕎麦屋のカレーって、不思議に美味しいと思ったことありませんか?きっと汁を作る過程のどこかで、出汁を転用しているのですよね。カレーは見た目は似たような感じでも、どこまでも広がりを持つ食べ物ですね。デカ盛カレーを看板にする食堂もそこかしこにありますし、夢がありますね。
5.粉物
http://blog.goo.ne.jp/196248rieko/e/91693031eb08c2dbf0b81d912f6369f4
※写真は粉物グルメの代表格「たこ焼き」です。 粉物グルメ。この言葉、大変ユニークですよね…誰が名付けたのでしょうか?どうやら「大阪人の粉物好き」あたりから出来上がった言葉のよう。言葉通り小麦粉を水で溶いた生地を使うのが粉物グルメで人気があり、「たこ焼き」や「もんじゃ焼き」などはその代表格。
「お好み焼き」も粉物グルメの一つで、作り方は大阪風と広島風が有名ですよね。その他に、うどん料理なども粉物グルメと言えるのでしょう。粉物グルメも多彩でバリエーションも数多くあるので、どれを食べるか迷いますよね!戦後の小麦粉輸入の増大から各地に発展したB級グルメですね。
これは参加型のメニューが多いので、当事者のこだわりが色濃く出る世界ですね。お好み、もんじゃはその道のプロ(というか、得意な人)と一緒にお店に行くのが王道です。自宅で「たこ焼きパーティー」も楽しいものです。
6.おやつ、軽食
http://blog.livedoor.jp/masakohira/archives/51845226.html
おやつのカテゴリーは、B級グルメの中では新しいスイーツ系のものと昔ながらの郷土色が強いものと分かれるようです。スイーツ系では、香川県の「さぬき姫」が有名です。郷土食としては北海道の「あげいも」でしょう。 軽食のカテゴリーも多彩。珍しいものとしては、広島県の「ワニ定食」が有名。ワニと言ってもクロコダイルではなく、サメ肉の料理になります。「たこ焼き」も軽食系ではありますが、こちらはすでに確立された位置にありますね。これなどは郷土料理から発展したご当地グルメでしょうね。
伝統的製法や、地元名産品を活かした正統派のおかしは、素朴な味わいがいいですよね。又、遊び心も大事です。最近では、新食感や変わった味を売りにするものもあちこちで開発されています。そもそも甘いはずのお菓子が、え?とびっくりするような変わりネタも。ソフトクリームなどは、最近いろいろありますよ。
旅行に行くなら食べてみたいご当地B級グルメ
7.能登丼(石川県 奥能登)
http://blog.yumewine.net/archives/51111961.html
※写真は「穴水・幸寿し」さんの能登丼です。 能登丼は【奥能登産のコシヒカリ(米)を使用すること】が決まりとなっています。奥能登の水を使用していて、メイン食材に地場でとれた旬の魚介類 、能登で育まれた肉類や野菜又は地元産の伝統保存食を使用しています。また、能登産の器を使用することもルールのひとつ。能登産の箸を使用して、その箸はお客様にプレゼントするのが定番でなんですよ。
調理の上では 健康と長寿、ヘルシーにこだわらなければなりません。塩分控えめ、動物性油を多く使わない、奥能登らしい丼であることも重要な決まりです。
輪島市、珠洲市、穴水市、能登町が主体となった「奥能登ウェルカムプロジェクト推進協議会」がプロデュースする新名物。気合が入ってますね。約50店舗が名を連ね、それぞれオリジナルの丼を提供します。牛肉やくじらを使う店もありますよ。
■ 基本情報
- ・名称:能登丼の情報
- ・住所:石川県輪島市三井町洲衛10-11-1(石川県奥能登総合事務所 企画振興課内)
- ・電話番号:0768-26-2303
- ・公式サイトURL:http://www.okunoto-ishikawa.net/modules/donmap/
8.金沢カレー(石川県 金沢市)
30年以上も前から金沢に根づいてきたカレーですが、金沢カレーの名前で有名になってきたのはご当地カレーが流行りはじめてきた頃からです。
そのルーツは諸説あり、謎に満ちています。「カレーのチャンピオン」「ターバンカレー」の原型、「洋食屋タナカ」の創設者とも、「キッチン・ユキ」とも言われていますが、定かではありません。その名を全国区にしたのは、ゴリラの絵が可愛い「ゴーゴーカレー」。手ごろな予算でお腹いっぱいになれます。
■ 基本情報
- ・名称:金沢カレー
- ・参考サイトURL: http://beauty-hokuriku.com/p/yammy-kanazawa-curry
9.大阪のお好み焼き(大阪府)
具材を混ぜ合わせないで積み上げていく広島焼きとは基本的に違います。大阪のお好み焼きも広島のお好み焼きも共通しているのは、戦後の食糧不足の時代に人々の空腹を満たすソウルフードであった点ですね。これこそが庶民の中にあるB級グルメでしょうね。
■ 基本情報
- ・名称:大阪のお好み焼き情報
- ・住所:大阪市中央区難波4-3-21(上方お好み焼たこ焼協同組合 事務局)
- ・電話番号:06-6632-1800
- ・公式サイトURL:http://okotako.com/
10.ソースカツ丼(福井県)
カツは箸で切れるほどにやわらかいものです。甘味と酸味が醸すまろやかな口当たりは一度食べたら忘れられない味と評判です。福井市を訪ねる観光客のみなさんにも最近では浸透していますよ。
■ 基本情報
- ・名称:福井県 ソースカツ丼情報
- ・住所:福井市大手3丁目10-1(福井市おもてなし観光推進室)
- ・電話番号:0776(20)5346
- ・公式サイトURL:http://www.fukuicity-navi.com/020_feature/gourmet/201106/
11.広島風お好み焼(広島県)
戦争で食料が不足した戦後に、少量の小麦粉と野菜を多く使用して作られるのが始まりです。遡れば戦前に、子供のおやつだった「一銭洋食」に由来しているとも言われますね。同じ県内になる府中市ではミンチ肉を使った「府中焼き」が注目されています。作り方などは広島焼きがベースです。
■ 基本情報
- ・名称:広島風お好み焼情報
- ・参考サイトURL:http://www.okoken.net/
12.門司港焼きカレー(山口県 門司港地区)
http://blogs.yahoo.co.jp/otobusu/27545715.html
※写真は「門司港地ビール工房」さんの焼きカレー。 門司港焼きカレーは、明治から昭和にかけて海外貿易港として栄えた門司港のご当地グルメですね。昭和30年頃、多くの洋食店が軒を連ねた栄町銀天街にあった喫茶店から始まったと言われています。その頃は、余ったカレーをご飯にのせオーブンで焼いたのだそうです。
現在の焼カレーは、ご飯の上にカレーをかけたものにチーズや卵をのせてオーブンで焼くスタイルが定番すね。なかにはフグやエビ、イカといった海鮮もの、バナナやさつまいもを加えるなどしたものまで多種多様です。門司港のご当地メニューとして人気がありますよ。
■ 基本情報
- ・名称:門司港焼きカレー情報
- ・参考サイトURL:http://www.mojiko.info/news/topics0209.html
13.三津浜焼き(愛媛県 松山市)
http://blog.livedoor.jp/zingo/archives/51025811.html
三津浜焼きは、松山市の港町「三津浜」が発祥の地です。そばやうどんをはさんだお好み焼きですが、三津浜焼きは、広島風よりも生地が薄く、クレープのような生地を折りたたむようにして、麺と具をはさんで仕上げるのが特徴ですよ。 注文する時にはこの地域の決まりごとあります。三津浜焼きの場合は、「そば」か「うどん」を指定して、「台付き」という言葉で注文します。例えば「そば台付き」であれば、そばが挟まれた三津浜焼きが出てくるしくみです。「そば」だけですと、普通の焼きそばが出てきます。
■ 基本情報
- ・名称:三津浜焼き情報
- ・参考サイトURL:http://mitsuhama.net/funate-gumi/mitsuhamayaki/shop/
14.明石焼き(兵庫県 明石市)
http://blogs.yahoo.co.jp/kook2513/2650514.html
兵庫県の明石焼きは、たこ焼きに似ていますが全く違います。小麦粉と、和菓子や点心に使われるじん粉を混ぜたものに、たっぷりの卵とだし汁で溶いて生地を作ります。専用の鉄板に流し込み、小口切りにしたタコを入れ丸く焼いた料理です。見た目も卵焼きのようなたこ焼きです。 たこ焼きはソースで食べることが定番となっていますが、明石焼きは出汁の効いた「おつゆ」に浸して熱々を楽しみますね。歴史も古く、起源は天保年間(1830年~1843年)の頃に遡ります。工芸品である「明石珠」の生産で使われた卵殻の残り分の黄身を消費するために考えられた料理と言われています。
■ 基本情報
- ・名称:明石焼き情報
- ・参考サイトURL:http://www.yokoso-akashi.jp/eat/明石焼(玉子焼)/index.html
15.讃岐うどんバーガー(香川県)
http://blog.goo.ne.jp/t_cognac/e/1984dcf970132804db707f3cc96d35e9
讃岐うどんバーガーは、香川県の代表的な食材である讃岐うどんをバーガーの具材にしています。少しイメージが湧かないくらい異質な組み合わせ。気になるのは味ですが、ぶっかけうどんのような味が人気となっているのです。さすが「うどん県」!作り方は、揚げ固めた讃岐うどんに、生姜風味の醤油だれをかけ、その上に半熟玉子をトッピングするのです。パンともよく合い、歯ざわりが楽しい和風バーガーと評判ですよ。
■ 基本情報
- ・名称:讃岐うどんバーガー情報
- ・参考サイトURL:http://gurutabi.gnavi.co.jp/i/i_6327/
16.ソースカツ丼(福島県)
https://www.flickr.com/photos/52004540@N05/4846235894
福島県もソースカツ丼が定着しています。特に会津若松のソースカツ丼は、ご飯の上に千切りキャベツをトッピングし、その上にソースに浸したトンカツを載せて味わいます。このシンプルでしかも庶民的な料理が人気なのです。トンカツには主にロースが使われますが、ヒレが使われる時もあります。 会津のソースかつ丼の由来は、カフェの全盛期であった大正時代に、洋食のコックが手軽に作れる賄い食として作ったのが始まりという説があります。会津を訪れる観光客の人にも大人気のご当地グルメとなっていますね。
■ 基本情報
- ・名称:福島県 ソースカツ丼情報
- ・参考サイトURL:http://www.aizukanko.com/gourmet/scid_14/type_side/d.html
17.鳥取ホルモン焼きソバ(鳥取県)
http://blogs.yahoo.co.jp/hhayashi5527711/30906145.html
鳥取県の鳥取ホルモン焼きソバは、短縮して「ホルソバ」と呼ばれることがあります。ホルは、もちろんホルモンのこと。バラ肉の代わりに牛のホルモンが入った焼きそばは、主に鳥取県東部の焼肉店から食堂まで多くの飲食店で楽しめます。 タレの味付けは各お店によって個性があります。食感や風味に特徴のある牛ホルモンをメインの具材としています。更にモヤシやネギなどの野菜が加わえられます。鳥取の飲食店では以前から人気がありましたが、特に最近のB級グルメ人気で人気急上昇中ですよ。
■ 基本情報
- ・名称:鳥取ホルモン焼きソバ情報
- ・参考サイトURL:http://www.pref.tottori.lg.jp/178223.htm
18.ウニ・イクラ丼(北海道)
http://blog.livedoor.jp/password11/archives/55076273.html
北海道のウニ・イクラ丼は、北海道ならではのご当地グルメと言ってもよいでしょうね。北海道を代表する海産物であるウニとイクラを贅沢に使った海鮮の丼ぶり料理です。新鮮なウニのとろみとふくらんだイクラのプリプリとした食感の相性は抜群で大人気ですよ。 ウニは濃厚なバフンウニとあっさりとしたムラサキウニ、イクラには塩漬けとしょうゆ漬けなど、バリエーションが豊富です。ウニやイクラの他に、ホタテやカニなどの新鮮な魚介類を使った海鮮丼も今注目されています。
■ 基本情報
- ・名称:北海道 ウニ・イクラ丼情報
- ・参考サイトURL:http://www.hokkaido1.jp/search/?q=%E3%81%86%E3%81%AB
19.唐ワンカリー(佐賀県)
http://blogs.yahoo.co.jp/tukachan33/55629445.html
佐賀県はカレー好きな人が多い県で、カレー大国とも言われています。その佐賀県のご当地グルメとして登場したのが「唐ワンカリー」ですね。「唐津ご当地グルメ研究会」が定めた三箇条を満たしたカレーのみが認定されるしくみになっています。 三箇条とは、麺やパンを使用したオリジナルのカレー料理を提供、1品以上は地場産の食材を使用する、唐津ならではのこだわりを入れることなどです。オリジナルキャラクターには「唐ワンくん」が選ばれています。
■ 基本情報
- ・名称:唐ワンカリー情報
- ・公式サイトURL:https://www.facebook.com/karawancurryclub
20.佐世保バーガー(長崎県佐世保市)
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長崎県の佐世保バーガーは、海軍基地のならではご当地グルメですね。パンの間に肉、卵、ベーコン、チーズ、野菜、自家製マヨネーズが入った手作りのハンバーガー。提供するお店には認定の証しがあり、その認定店では作り置きはしません。 とことん手作りにこだわり、注文に応じて作り始めるのが特徴なんです。その由来は、昭和25年頃に遡ります。当時のアメリカ海軍から直接レシピを聞いて作り始めたのが発祥と言われ、「ハンバーガー」は佐世保流のアレンジが加えらた後に佐世保の味として育っていったのです。
■ 基本情報
- ・名称:佐世保バーガー情報
- ・参考サイトURL:http://nagasaki-gourmet.com/sasebo_burger.html
21.佐渡天然ブリカツ丼(新潟県)
http://blog.goo.ne.jp/tomomist0817/e/ac44ce59bd7a3d9c26cbc53f79c33d32
新潟県の佐渡天然ブリカツ丼。ブリ(鰤)をカツにする?少し奇妙に聞こえますね。しかし、すごくマッチしているのです。地場産米粉を使って揚げた天然ブリを、特製のあごだし醤油だれにくぐらせて熱々のご飯に載せまて味わいます。 ブリはもちろん、お米、たれ、衣など材料はすべて「佐渡産」にこだわっていますよ。副菜はイカを海藻ナガモと絡めて食べる「イカながも」。これにさらに地場産の食材を使った汁もの、佐渡産の果物を使ったデザートがつきます。
■ 基本情報
- ・名称:佐渡天然ブリカツ丼情報
- ・参考サイトURL:http://www.burikatsu.com/?page_id=19
22.糸魚川ブラック焼きそば(新潟県 糸魚川市)
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糸魚川ブラック焼きそばは、新潟県糸魚川市で楽しむことができる焼きそばで、糸魚川のご当地グルメですね。糸魚川市の飲食店などでつくる「糸魚川うまいもん会」が始めました。それによると、食による地域活性化を目指し開発したご当地グルメで、2010年9月23日から市内11店舗にて販売を開始したようです。 日本海で獲れる県産のイカを使用します。イカ墨を絡めた真っ黒な麺が特徴となっています。イカ以外に使う具材や味付け、トッピングなどは各店によって自由に工夫しても良いとされているので、食べ歩き・食べくらべが楽しめますよ。
■ 基本情報
- ・名称:糸魚川ブラック焼きそば情報
- ・参考サイトURL:http://www.itoigawa-base.com/eat-buy/eat-buy_02_06.html
23.温たまらん丼(鹿児島県 指宿市)
鹿児島県の温たまらん丼は、砂蒸し温泉で有名な鹿児島県指宿市のご当地丼ですね。温泉たまごが主役の丼です。名前の由来は、「美味しくてたまらない」という感覚から、丼に「温たまらん丼」と名づけたところにあります。市内の養鶏場で生産される栄養豊富な「さつま芋卵」を使用し、砂蒸し温泉の源泉で茹でるのが特徴です。具材には地元産の食材を用いるというのも条件のひとつです。黒豚や和牛、ウナギ、おくら、海鮮など様々な丼が、市内19店舗で味わえますよ。
■ 基本情報
- ・名称:温たまらん丼情報
- ・参考サイトURL:http://www.ibusuki-cci.or.jp/ibushoku/ontamarandon/
24.月島もんじゃ(東京都 中央区月島)
http://blogs.yahoo.co.jp/rmnkb716/63798338.html
東京都の月島もんじゃは、全国に知れ渡る東京のご当地グルメですね。その聖地である東京都中央区月島は、路地に入ると昭和初期の民家が残るノスタルジックな町です。その中にある「月島西仲通り商店街」は「もんじゃストリート」と呼ばれ、75店舗ものもんじゃ焼き屋さんがあります。 キャベツや揚げ玉、きりイカ、桜えび、肉、魚介類、野菜といった好みの具を炒めたら、それらで土手を築いて薄く溶いた小麦粉を中心に流し込みます。この情景はテレビ番組でもよく見かけますね。ゆっくりと混ぜ合わせて、火が通ったらソースやカレー粉等で味をつけて完成です。小さなコテで熱々を楽しみましょう。
■ 基本情報
- ・名称:月島もんじゃ情報
- ・参考サイトURL:http://www.monja.gr.jp/
25.富山ブラック(富山県 富山市)
富山発祥のご当地ラーメン「富山ブラック」は、その名の通り漆黒のスープのラーメンです。このラーメンは非常に塩辛く、胡椒と醤油の風味も前面に出ており、味にビックリするくらいのパンチとインパクトがあるのです。太めで硬めの麺が使われることが多く、男性に喜ばれる味付けのラーメンでご飯と一緒に食べられることも多いそうです。
繊細さとは対照的に位置するラーメンですが、不思議と癖になる味わいなんですよ。ハマる人も続出のコアな人気を誇る新富山名物です。富山に訪問の際は一度お試しください。
■ 基本情報
- ・名称: 富山ブラック
- ・公式サイトURL: http://www.info-toyama.com/doc/loculture/vol11/
26.鬼まんじゅう(愛知県 名古屋市)
鬼まんじゅう、ご存知ですか?名古屋の庶民の和菓子である鬼まんじゅうとは、さつまいもを利用した饅頭です。饅頭とはいっても餡が使われることはなく、角切りにしたさつまいもと小麦粉をそのまま合わせて成型し蒸(ふ)かしあげた、とってもシンプルなお菓子です。表面に角切りにされたさつまいもがぼこぼこと浮き上がってるのが鬼の金棒を連想させるため、鬼まんじゅうと名づけられたのだとか。味わいはほっこりとしたさつまいもの味が前面にでた素朴な味わい。素朴な製法ゆえ鮮度が命のお菓子。流通しているものもよく見かけますが、和菓子屋さんで朝蒸かしたての本物の鬼まんじゅうと比べたら味は数段劣ります。蒸かしたての鬼まんじゅうはとにかくおいしいです。名古屋の蒸かしたての鬼まんじゅう、一度お試しくださいな。
■ 基本情報
- ・名称: 鬼まんじゅう
- ・公式サイトURL: http://www.nagoya-info.jp/gourmet/oniman.html
27.本当はセットだった?! 味噌串カツとどて煮(愛知県 名古屋)
全国的な知名度を誇る数々の名古屋名物B級グルメの中でも特に知名度が高いもののひとつが「味噌串カツ」です。皆様味噌串カツはどのようなものを想像されますか?多くの方は赤目の茶褐色の甘辛味噌ダレがかけられた串カツを想像なさると思います。しかし実はそれは本当の味噌串カツの姿ではございません。では本当の味噌串カツとは・・・?味噌串カツを販売する屋台や赤ちょうちんの飲み屋の多くは、大鍋でぐつぐつ煮られている「どて煮」も同時に販売しています。どて煮は牛すじやもつを赤味噌でトロトロになるまで煮込んだ名古屋名物です。これもB級グルメで名古屋庶民の味です。
実は味噌串カツとは、串カツを揚げた後、煮込んでいるどて煮の煮汁に潜らせるのが本来の食べ方なんです。どて煮の味が浸み込んだ揚げたての串カツは、表面は味噌煮の風味が染みて大層香ばしく、サクッとした食感も残っており、カツの内側からも肉の旨みが溢れてきてとても美味しいですよ。こういった味噌串カツはローカル色の強い商店街の飲み屋さんなどでまだ見かける機会があります。興味がある方は是非召し上がってくださいね!
■ 基本情報
- ・名称: 味噌串カツとどて煮
- ・参考サイトURL: http://www.nagomeshi.net/category/keyword/02-1
28.手羽先の唐揚げ(愛知県 名古屋市)
名古屋名物でもうひとつ忘れてはならないのがコチラ「手羽先の唐揚げ」です。手軽で親しみやすい名古屋の名物として、皆様ご存知の方も多いのでは。ピリッとスパイシーでパリッと美味しい手羽先の唐揚げの発祥は「風来坊」というお店です。風来坊は名古屋市内を中心に今や全国に展開しています。名古屋市内では主要エリアにはたいてい風来坊がありますので名古屋に訪れの際は足を運んでみてくださいね。百貨店や名古屋駅地下街にテイクアウト専門店もありますので、お土産にも便利ですよ。
■ 基本情報
- ・名称: 風来坊の手羽先
- ・参考サイトURL: http://www.furaibou.com/index.htm
29.天むす(三重県 津市)
今や名古屋めしの定番である、海老の天ぷらが入ったおむすび「天むす」の発祥は、実は名古屋ではなく三重県だったのです。三重県の津市大門にある天ぷら定食店「千寿」で1950年代に天むすは誕生しました。発案者は店のご主人のご夫人で、大変多忙なご主人の身を案じて栄養価が高く食べやすい物をと工夫して考案されたそうです。それが好評を得て商品化され今に至るとのことです。天むすは、いわば奥様の思いやりが形になった愛の食べ物です。その優しい味わいのヒミツはそうゆうことだったんですね♡
■ 基本情報
- ・名称: 天むすの千寿
- ・参考サイトURL: http://www.tsukanko.jp/gourmet/262/
30.四日市とんてき
三重県四日市市名物「四日市とんてき」は厚切りの豚肉ステーキです。ボリュームと食べごたえががあり、庶民の味として親しまれ全国的な知名度も近年上がってきたローカルフードです。発祥は四日市市内の「來來憲(らいらいけん)」というお店で、第2次世界大戦後に始まったといわれています。四日市市には四日市とんてき協会があり、その協会が定めた四日市とんてきの定義が「ソテーした厚切りの豚肉である」「黒っぽい色の味の濃いソースが絡められている」「にんにくが添えられている」「付け合わせは千切りキャベツが主である」の4つです。スタミナいっぱいのこの料理、四日市市に訪問の際はお試し下さい!
■ 基本情報
- ・名称: 四日市とんてき
- ・参考サイトURL: http://tonteki.com/
31.浜松餃子 (静岡県 浜松市)
全国的にはうなぎの産地で名高い静岡県浜松市ですが、こちらは餃子のお店も非常に多く街中いたるところで餃子屋の看板を多く見かけますよ。浜松市の餃子は渦巻きのように円を描くように焼かれ、そのままお皿に盛りつけられます。中央に付け合せのもやしが添えられていることも特徴です。具材はキャベツが多めで、あっさりしていてたくさん食べられることができますよ。浜松の焼き餃子の歴史は古く一説によると大正時代より焼き餃子が食べられていたそうです。これはおそらく日本最古の焼き餃子であると考えられています。日本焼き餃子のルーツは浜松にあったんですね。
■ 基本情報
- ・名称: 浜松餃子 (静岡県 浜松市)
- ・参考サイトURL: http://hamamatsugyouza.jp/index.html
32.あんかけスパゲティー(愛知県 名古屋市)
とろみがあってスパイシーな名古屋のオリジナルスパゲティー「あんかけスパゲティー」は、昭和40年ごろに名古屋市内の喫茶店で誕生しました。トマトベースの味付けの餡と太めの麺が醸す味わいは和洋中華織り交ざった独特のもので、名古屋の喫茶店文化と相まって広く知られるようになりました。現在はあんかけスパゲティー専門チェーン店も数多く名古屋市内で見られ、広く庶民の味としてそのジャンルを確立させています。あんかけスパゲティーの古き良き昭和な佇まいはご年配から若年層まで幅広くファンを持ち、これからにもますます目が離せませんね。
■ 基本情報
- ・名称: あんかけスパゲティー
- ・参考サイトURL: http://www.nagoya-info.jp/gourmet/ankake.html
33.甲府鳥もつ煮(山梨県 甲府市)
山梨県のB級グルメ「甲府鶏もつ煮」は、鶏のもつを煮込んで照りをつけた甘辛くてビールにピッタリのお料理です。B-1グランプリ優勝経験もあるこのお料理は甲府市内の蕎麦屋で発案され、現在でも蕎麦屋やほうとう屋さんで多く提供されています。もつが硬くならないように強火でさっと煮ることが特徴で、様々な鶏もつの部位のハーモニーが楽しめますよ。
山梨県内の蕎麦屋さんではどんぶりとしても提供しているところが多くコチラも大人気!甘辛い照りがご飯ととってもよく合いますよ!
■ 基本情報
- ・名称: 甲府鳥もつ煮
- ・参考サイトURL: http://okutou.com/
34.豊橋カレーうどん (愛知県 豊橋市)
これからのご当地B級グルメに名乗り出るのが、愛知県豊橋市の「豊橋カレーうどん」です!豊橋カレーうどんの特徴は、うどんの底にあらかじめご飯がよそってあることです。つまりカレーうどんの1つのどんぶりでカレーうどんと、カレー雑炊を2度楽しめる作りになっているんですよ!うどんの層とご飯の層がごっちゃにならないよう間にとろろで仕切りをつくるというひと工夫もされており、それぞれの料理としても楽しめますし、混ぜて食べてもオイシイです。ますます人気急上昇中の注目B級グルメですよ!■ 基本情報
- ・名称: 豊橋カレーうどん
- ・参考サイトURL: http://www.honokuni.or.jp/toyohashi/info/000015.html
B級グルメは奥が深いですね。あなたの街の名物は入っていましたでしょうか?このフードジャンルは都会よりも田舎の方が強みを作ろうとチャレンジし続けている印象を覚えます。歴史こそ昭和から始まっているものの、昨今になって注目を浴びて、地方にしてみればお客さんを呼び寄せるための“救世主”が到来したように思えるのではないでしょうか?事実、「B-1グランプリ」開催地には多くの観光客が訪れ大成功を収めていますし、再度地元の味が見直されるきっかけとなっています。全国各地に根づいてきた庶民の食文化が、個性を持ちながらつながり合っています。これらを巡るツアーを計画されてみてはいかがでしょうか?
素材提供:トリップアドバイザー