日本の政治の始まりの地とも言われる奈良。飛鳥と言えば観光の目玉はなんと言っても遺跡。飛鳥地域は、多くの遺跡や古墳が残る場所として知られています。
それは現在においてもどうして作られたのか全く分かっていないものもあって、研究者でなくても興味のあるスポットが一杯あるからです。また日本の古里(ふるさと)としての風景や民家、郷土料理も見逃せないものがあります。今回は奈良の飛鳥へ行くのなら、是非とも訪れたい観光スポットをまとめてみました。
1.石舞台古墳
かつてこの地の権力者であった、蘇我馬子の墓と言われる遺跡です。 大きな石を重ねて作ったその総重量はなんと2,300トンにも及ぶといいます。飛鳥にある多くの古墳の中でも、インパクトの大きい古墳の一つです。 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E8%88%9E%E5%8F%B0%E5%8F%A4%E5%A2%B3
■ 基本情報
- ・名称:石舞台古墳
- ・住所:奈良県高市郡明日香村島庄
- ・アクセス:近鉄飛鳥駅から橿原神宮前駅東口行バスで約17分「石舞台」バス停下車徒歩すぐ
- ・電話番号:0744-54-2001
- ・料金:無料
- ・公開時間:8:30~17:00
- ・料金:大人 250円、大学生 250円、高校生:200円、中学生 150円、小学生 100円
- ・公式サイトURL:http://www.asuka-park.go.jp/ishibutai/
2.高松塚壁画館
http://blog.livedoor.jp/emusan/archives/51004277.html
教科書で一度は目にしたことのある「西壁女子群像」。かつて高松塚古墳に納められていたこの遺跡のレプリカを見ることができるのが、高松塚壁画館です。その他にも太刀飾金具や木棺金具など、さまざまな埋葬物のレプリカが展示されています。飛鳥の概要を知りたいなら、ぜひ足を運びたい場所です。
■ 基本情報
- ・名称:高松塚壁画館
- ・住所:奈良県高市郡明日香村大字平田439
- ・アクセス:近鉄飛鳥駅から徒歩約15分
- ・営業時間:9:00 〜17:00(入館は16:30まで)
- ・定休日:12月29日〜翌年1月3日
- ・電話番号:0744-54-3340
- ・料金:大人 250円、学生(大学・高校) 130円、小人(小・中学) 70円
- ・公式サイトURL:http://www.asukabito.or.jp/html/promenade02.html
3.キトラ古墳
http://kodairanoyama.wordpress.com/2011/07/09/%E6%98%8E%E6%97%A5%E9%A6%99%E6%9D%…
高松塚古墳に似た古墳があることから、その存在が明らかになったキトラ古墳。その内部の壁画には天文図や四神が描かれていることなどから、発見当初から大きな注目を集めていました。2000年には国指定史跡として指定されており、保存のための剥ぎ取りが終わった今、静かにその場所に眠り続けています。
■ 基本情報
- ・名称:キトラ古墳
- ・住所:高市郡明日香村大字阿部山小字ウエヤマ136-1
- ・アクセス:近鉄飛鳥駅から徒歩25分
- ・公式サイトURL:http://www.asuka-park.go.jp/kitora/
4.飛鳥水落遺跡
http://www.panoramio.com/photo/83440426
大化の改新を成し遂げたとされる人物の一人・中大兄皇子が作ったとされる漏刻台(水時計)だと言われている遺跡です。今では簡単に知ることのできる時間ですが、当時の方々にとって時を知ることは、大変なことであったのだろうとうかがい知ることができます。 ■ 基本情報
- ・名称:飛鳥水落遺跡
- ・住所:奈良県高市郡明日香村飛鳥
- ・アクセス:近鉄橿原線橿原神宮前駅から奈良交通飛鳥駅行き赤かめバスで約18分 飛鳥下車すぐ
- ・電話番号:0744-54-5600
- ・料金:無料
- ・公式サイトURL:http://www.asukabito.or.jp/sansaku/2008/01/post-19.html
5.蘇我入鹿首塚
http://blog.goo.ne.jp/tetsuro_adachi/e/2ef713915487632ebc5c32bffe63a4f2
蘇我馬子の孫にあたる蘇我入鹿。 彼が大化の改新の前夜暗殺された際、首が落ちたと言われる場所が蘇我入鹿首塚です。かつて栄華を極めた蘇我一族の没落、そして新たな時代の幕開けを象徴する事件が起きた場所と考えると、その見方もまた違ってくるかもしれません。■ 基本情報
- ・名称:蘇我入鹿首塚
- ・住所:奈良県高市郡明日香村飛鳥
- ・アクセス:近鉄橿原神宮前駅東口から飛鳥駅行バスで約19分 「飛鳥大仏前」バス停下車 徒歩約2分
- ・電話番号:0744-54-2362
- ・公式サイトURL:http://www.asuka-park.go.jp/stonework/kubiduka.html
6.亀石
http://blogs.yahoo.co.jp/slovak1993/archive/2010/10/3
花崗岩で作られた、ユーモラスな形をした石ですが、実は怖い伝説を持つ石でもあります。それはこの石が徐々に向きを変えており、西を向いた時大和盆地が泥沼と化すというもの。実際何のために作られたか未だにわかっておらず、さまざまな意味でミステリアスな石と言えます。 ■ 基本情報
- ・名称:亀石
- ・住所:奈良県高市郡明日香村川原108
- ・電話番号:0744-54-5600
- ・アクセス:近鉄吉野線飛鳥駅下車 徒歩約15分
- ・公式サイトURL:http://www.asuka-park.go.jp/stonework/kame.html
7.夢市茶屋
http://09901697.at.webry.info/201112/article_7.html
広い飛鳥歴史公園を歩き続けるのは大変なもの。 そんな時には夢市茶屋で一旦休憩しませんか?1階には地元野菜などが売られている「明日香の夢市」もあり、おみやげ探しにもおすすめの場所です。 ■ 基本情報
- ・名称:夢市茶屋
- ・住所:奈良県高市郡明日香村島庄154−3
- ・アクセス:近鉄岡寺駅 徒歩約20分
- ・営業時間:月~金 11:00 ~16:00、土・日・祝 11:00 ~17:00
- ・定休日:無休
- ・電話番号:0744-54-9450
- ・公式サイトURL:http://www.asukadeasobo.jp/shop/yumeichi
8.酒船石
http://www.bell.jp/pancho/asuka-sansaku/sakafuneisi.htm
まるでミステリーサークルのような謎の模様が刻み込まれた石。 亀石と同じく花崗岩でできたこの石は、薬を作るために用いられたとも、庭園の施設の一部だとも言われており、未だその解明には至っていません。 ■ 基本情報
- ・名称:酒船石
- ・住所:奈良県高市郡明日香村岡
- ・アクセス:近鉄飛鳥駅から橿原神宮前駅東口行バスで約17分「岡天理教前」下車 徒歩すぐ
- ・電話番号:0744-54-5600
- ・公式サイトURL:http://www.asukabito.or.jp/sansaku/2008/01/post-15.html
9.飛鳥寺
http://www.panoramio.com/photo/36224294
蘇我入鹿首塚からほど近い場所にある飛鳥寺は、蘇我馬子によって建立された日本で最初の大寺院と言われています。境内には重要文化財にも指定されている飛鳥大仏が安置されています。 ■ 基本情報
- ・名称:飛鳥寺
- ・住所:奈良県高市郡明日香村大字飛鳥682
- ・アクセス:近鉄橿原神宮駅下車 岡寺前行バス約10分 飛鳥大仏下車すぐ
- ・営業時間:《4月~9月》9:00 ~17:30分まで(受付は15分まで)
- 《10月~3月》9:00 ~17:00分まで(受付は45分まで)
- ・電話番号:0744-54-2126
- ・拝観料:大人 350円、高校生・中学生 250円、小学生 200円
- ・公式サイトURL:http://www.kasugano.com/kankou/asuka/index6.html
10.甘樫丘展望台
http://03391293.at.webry.info/201304/article_1.html
最後にご紹介するのは、標高148mの場所にある甘樫丘展望台。二上山や葛城山、金剛山などを一望できる場所です。清々しい景色を見ていると、長い旅路の疲れも癒やされる、そんな場所です。■ 基本情報
- ・名称:甘樫丘展望台
- ・住所:奈良県高市郡明日香村豊浦
- ・アクセス:近鉄橿原神宮前駅からバス「甘樫丘」下車 徒歩約10分
- ・電話番号:0744-54-2441
- ・公式サイトURL:http://www.asuka-park.go.jp/institution/amakashi_tenbodai.html
11.奈良県立万葉文化館
明日香村にある奈良県立万葉文化館は我が国最古の歌集として知られる”万葉集”をテーマにしたミュージアムで、万葉古代学研究所、万葉ミュージアム、万葉図書・情報室などを併設した遺跡と共存する総合文化施設です。
地上一階には万葉集の歌をテーマにした日本画を展示する部屋やミュージアムショップなどがあり、地下一階には万葉おもしろ体験コーナーや万葉劇場もあってと、子供から大人まで飽きさせない内容です。言葉の文化遺産とも言われる万葉集を体感・研究したい方に特におすすめのスポットでしょう。
基本情報
- ・名称:奈良県立万葉文化館
- ・住所:奈良県高市郡明日香村飛鳥10
- ・開館時間:10:00~17:00(閉館17:30)
- ・定休日:毎週月曜(月曜が祝日の場合は翌日が休館)年末年始、展示替日。
- ・電話番号:0744-54-1850
- ・料金:一般600円、高・大学生500円、小・中学生300円(特別展は別料金)
- ・公式サイトURL:http://www.manyo.jp/
12.岡寺
明日香村にある岡寺は美しいシャクナゲで知られる真言宗のお寺。ご本尊は如意輪観音様で、西国三十三所第7番札所として名高いスポットです。4月中旬から5月にかけてあざやかなピンクが境内を彩り、
お寺に参詣する人々を楽しませています。
岡寺は紅葉の名所としても知られている所で、宝塔の周りや本堂、そして奥の院から境内をまわれば、参道はもみじのトンネルとなると評判です。
基本情報
- ・名称:岡寺
- ・住所:奈良県高市郡明日香村岡806
- ・アクセス:橿原神宮前駅からバスで31分「岡寺前」下車。
- ・入山時間 : 8:00〜17:00(12月〜2月 8:00〜16:30)
- ・電話番号:0744-54-2007
- ・拝観料 大人300円、高校生250円、中学生150円、小学生以下は無料
- ・公式サイトURL:http://www.okadera3307.com/index.html
13.橘寺
法隆寺を作った聖徳太子が生まれた地として知られる橘寺。本堂(太子殿)のご本尊は聖徳太子座像で、太子が御年35歳の時のお姿。聖徳太子は572年、当時橘の宮であったこの地に後に用明天皇となられるお父上と間人皇女と呼ばれる母上との間にお生まれになられたと伝えられています。
ちなみに、境内には二面石と呼ばれる人の心の善悪二面性を表現しているという石造物もあって、高さは1メートルもあるそうです。またお寺は雰囲気もよく、天井絵が素晴らしいという評判。
基本情報
- ・名称:橘寺
- ・住所:〒634-0142 奈良県高市郡明日香村橘532
- ・アクセス:近鉄飛鳥駅または近鉄橿原神宮前駅から
- 明日香周遊バス「川原」または「岡橋本」下車、徒歩約3分
- ・拝観時間 9:00~17:00
- ・電話番号:0744-54-2026
- ・拝観料 350円 ※聖倉殿(宝物館)の公開は春・秋のみ。
- ・公式サイトURL:http://tachibanadera-asuka.jimdo.com/
14. 飛鳥鍋のめんどや
めんどやは奈良の郷土料理のお店。ここのおすすめは「飛鳥鍋」という、牛乳ベースのだしを使って地鶏や地元のフレッシュな野菜を煮込んだ料理で、古い時代から食べ続けられてきたもの。昔々、唐からの使いの者が当時都であった飛鳥にやって来て、乳製品を伝えたそうで宮中で珍重されたのがその始まりだとか。
飛鳥鍋は出汁と牛乳を合わせたものなのに、実際は牛乳臭さは全くなくクリーミー。ぷりぷりの地鶏もほくほくお野菜も美味しいとの評判です。
基本情報
- ・名称:めんどや
- ・住所:〒634-0111 奈良県高市郡明日香村岡40
- ・営業時間:10:00~売り切れまで
- ・定休日:不定休
- ・電話番号:0744-54-2055
- ・参考サイトURL http://tabelog.com/nara/A2903/A290303/29000745/
15. cafeことだま
cafeことだまは200年前に建てられた松村邸の母屋をセルフリノベーションしたカフェ。 ゆったりとした時間が流れる明日香村でランチやティータイムを楽しめます。
2週間で内容が変わることだまランチ(1,620円)は50食限定。毎日、朝に仕入れてくる明日香村産の新鮮な野菜や食材を使っています。ランチを口にした人に明日香の旬を味わってもらいたいという思いが伝わって来る楽しいお料理に仕上がっています。
基本情報
- ・名称:cafeことだま
- ・住所:〒634-0138 奈良県高市郡 明日香村岡1223
- ・アクセス:近鉄飛鳥駅より約3キロ
- 奈良交通バス「観光会館前」又は「岡寺前」下車
- ・営業時間:10:00-17:00(土日祝は18:00まで)
- ・定休日:毎週火曜・第三水曜日(祝日の場合はお問い合わせ下さい)
- ・電話番号:0744-54-4010
- ・公式サイトURL:http://www.cafe-kotodama.com/
16.ASUCOME(あすかむ)
ASUCOME(あすかむ)は、夢を実現することができる素敵な村でありたいと願うメンバーたちにより名付けられたショッピングスポットで、ニュージーランドに姉妹店を持つ和小物のお店やピザとスイーツのお店、さらにはアイスクリームとスムージのお店など明日香村の特産品店や飲食店が並んでいます。
ちなみに隣の広場には飛鳥京跡を展望できる休憩スペースもありますし、ASUCOME内は飲食物持ち込自由なスペースもあるので、一度は寄ってみたい所でしょう。
基本情報
- ・名称:ASUCOME(あすかむ)
- ・住所:奈良県高市郡明日香村岡411-1明日香民俗資料館内
- ・営業時間:11:00~17:00
- ・定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
- ・電話番号::0744-54-2001(明日香村 企画政策課)
- ・公式サイトURL:http://asucome.asukamura.jp/
17.古都里庵
古都里庵は素晴らしい田舎暮らしを体験する貸切りのお宿で、築80年の古民家を再生したもの。1日1組限定で泊まる事が出来ます。敷地内には素敵に変身した庭園の他にも100年以上も生きている桜の大木などの樹木があり、明日香村の素晴らしい山々と共に魅力あふれた環境が整っています。
古民家の縁側に座って、ほっとした気持ちで庭を見ていると、なんだか時間が止まったように感じるとの事で、小川が流れ花も咲き、小鳥達もやって来るそうです。
基本情報
- ・名称:古都里庵
- ・住所:奈良県高市郡明日香村真弓1473
- ・アクセス:近鉄吉野線飛鳥駅から徒歩7分
- ・営業時間:チェックイン15:00 チェックアウト12:00
- ・電話番号:0744-54-1055
- ・料金:大人4名で4万円から
- ・公式サイトURL:http://www.kotorian.jp/
18. 奥明日香さらら
ギャラリー&食のお店「奥明日香さらら」はその名の如く、明日香村の奥にある築50年の古民家を改装したおしゃれな店。地元の旬の食材を使った人気のさらら膳(1,800円)は数量限定なので、訪問前に予約しておくのがおすすめ。
この絶品ランチは黒米入りの古代米ご飯に鶏肉のしょうが焼きや神奈備豆腐(かんなびどうふ)などで、季節のデザートも楽しくいただく事ができます。
基本情報
- ・名称:奥明日香さらら
- ・住所:奈良県高市郡明日香村栢森137
- ・営業時間:11:00~16:00
- ・定休日:月~水曜
- ・電話番号:0744-54-5005
- ・公式サイトURL:http://okuasukasarara.kir.jp/index.html
19.稲渕の棚田のパノラマ風景
これぞ日本の風景!というのが、明日香村稲渕の棚田のパノラマ風景です。石舞台古墳から徒歩で10数
分で到着する稲淵は昔ながらの田園風景がそのまま残っている所で「日本の棚田百選」に選ばれているほどのスポットなのです。
春には菜の花、夏の水田、秋には彼岸花に案山子など、四季折々の美しい風景に感動するとの評判で、稲淵の棚田の美しい変化を見にぐるりと2時間ほどかける人もいるようです。
基本情報
- ・名称:稲渕の棚田
- ・住所:奈良県高市郡明日香村稲淵
- ・アクセス:橿原神宮前駅からバスで石舞台下車 徒歩20分
- ・参考サイトURL https://www.google.co.jp/search?q=%E7%A8%B2%E6%B8%95%E3%81%AE%E6%A3%9A%E7%94%B0%…
20. 明日香レンタサイクルのモデルコース
明日香村でレンタサイクルを利用できる貸し出しスポットの一つが明日香レンタサイクル。営業所ごとにモデルコースも用意しているので、ホームページで各コースの所用時間をチェックしておけばバッチリです。
明日香レンタサイクルは普通の自転車以外にも、マウンテンタイプのものとか、子供を乗せても安心な自転車などもレンタルできます。風を切って明日香路をサイクリングすれば、気持ちよくお目当の観光スポットに到着できるでしょう。
基本情報
- ・名称:明日香レンタサイクル
- ・住所:奈良県高市郡明日香村御園138-6
- ・アクセス:橿原神宮前駅からバスで石舞台下車 徒歩20分
- ・営業時間:9:00~17:00
- ・電話番号:0744-54-3919(代)
- ・料金:自転車1日(平日)900円 (土・日曜、祝日)1,000円
- ・公式サイトURL:http://www.k-asuka.com
奈良の歴史に触れる旅、いかがでしたか?まだまだ解明されていないことが多いこの土地で、歴史のロマンを感じてみませんか?
飛鳥(あすか)は古い時代、天皇が政治を行う、仏教文化の中心地であったとされていて、当時この地域には宮殿や有力豪族の屋敷が立ち並んでいたと言います。今は万葉集のあとをこの観光地に求める人も多く、ご紹介した遺跡などのスポットを訪ねれば、そこで古代ロマンを発見できるかもしれませんね。