naitokz
http://www.chi-katsu.com/?p=5136
日本三大秘境の一つ、吉野川流域の大歩危地区は徳島を代表する景勝地です。自然が厳しく危険な場所が沢山あることから、数多くの伝説が伝えられてきました。
そんな大歩危に伝わるミステリーをご紹介いたします。
1.妖怪村について
http://oboke-rf.com/wp/ima/youkai/you.gif
妖怪村と呼ばれる徳島県三好市の山城町は、大歩危峡小歩危峡などで知られる日本有数の秘境です。四国の国境を守る山岳武士の里であるとともに、妖怪伝説の里でもあります。毎年11月には「妖怪まつり」が開催され、平成20年には世界妖怪協会より「怪遺産」に認定されました。町には平地がほとんど無く、地すべりが多発するなど危険な場所が沢山あったため、そんな危険な場所に近寄らないよう、身を守る知恵として妖怪伝説が数多く語り継がれてきました。山城町には今でも妖怪を祀るお堂などが残っていて、山道を散策しながら妖怪めぐりが体験できます。
道の駅大歩危の中に併設された妖怪屋敷と石博物館。
http://www.miyoshinavi.jp/02miru/detail.php?genr=101&area=2&uid=SS000064
妖怪屋敷の中には、妖怪がたくさん!
http://homepage3.nifty.com/saitamasite/chara/youkaimura.html
この地域には山姥(やまんば)・化け狸・天狗・大蛇をなどといった様々な妖怪にまつわる伝承が残されています。その数はなんと150以上にも及ぶのだそうですよ。藤川谷沿いにはその地域に出没したとされる妖怪のモニュメントがそれぞれ設置されていますので、ウォーキングがてらにぜひチェックしてみてくださいね。
2.児啼爺について
http://shikoku-taxi.betoku.jp/category/0216842.html?p=3
水木しげるさんの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」の子なき爺のモデルとなった「児啼爺(こなきじじい)」は、何を隠そう山城町出身です。とても有名な児啼爺ですが、実は山城町でも児啼爺の伝説はなく、山の中で爺の声で赤ちゃんのように泣く妖怪と、赤ん坊の姿をしていて抱き上げると重くなって離れない妖怪の2つが一緒になったとされています。妖怪村の入り口、藤川谷の橋のたもとには児啼爺の石像が立てられています。
ちなみに、その語の調査によると「赤ちゃんのように泣く妖怪」というのはもともとは実在の人物だったそうで、実際に老人男性が赤ちゃんの泣きマネをしながら山の中を徘徊していたのだそう。その姿を不気味がった人々が、子供を叱る際に「(老人の名前)が来るよ」と言っていたのだそう。いつしか情報の一部が欠落して伝わり、妖怪として扱われたのだと考察されています。
3.平家屋敷
平家の落人伝説が伝わる資料館です。安徳天皇の主治医だった堀川内記が平家滅亡後一族とともに入山し、子々孫々暮らした屋敷とされています。江戸時代に建てられた茅葺屋根の民家をそのまま保存し、鎧や旗、古文書、生活用具などの平家の資料や遺品を展示しています。ケヤキで組まれた建物は質素な造りで、庭には樹齢800年を超える老木が現存しています。
祖谷に入山した際、堀川内記はこの山に自生する薬草の多さに驚いたそう。山を散策しては薬草を採取して秘薬をつくり、人々に医業を施したと言われています。蜂須賀氏に対する土豪層の一揆「祖谷山一揆」の際には祖谷軍側につき、負傷者の治療に尽力しました。ちなみに展示品のは平家のお宝もあるそうなので必見ですよ。
4.古宮神社(からうた姫)
http://m-yamabiko.jugem.jp/?eid=113
今から660年余り前の鎌倉時代、土佐に流された後醍醐天皇の第一皇子尊良親王を追いかけ、祖谷の地を訪れた からうた姫を祀っている神社です。からうた姫はこの地で出産をしたものの、若宮は亡くなり、その後姫も産後の静養ままならず亡くなったと語り継がれています。古宮神社は今も安産の神として尊崇され、多数の参拝者が訪れています。
若宮橋の隣接地に鎮座するこぢんまりとした神社です。高木がそびえる断崖にポツンとあり、とても神秘的な雰囲気が漂っています。からうた姫は身重の体で京からこの地へやって来ましたが、夫である尊良親王には会えぬまま亡くなってしまったのだそう。2015年にはこの悲恋の伝説をテーマにした創作劇も披露されたそうですよ。
5.かずら橋
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/1683197/blog/29908405/
祖谷渓にかかるかずら橋。日本三奇橋の一つとされ、その昔、平家の落人が追手を逃れるため、切り落とせるようにとシラクチカズラのつるで編まれた全長45mの橋です。隙間だらけの橋は一歩踏み出す毎にギシギシと揺れ、スリル満点です。ちょっと怖いですが、祖谷川の景色を楽しめる絶景ポイントです。
http://www.chi-katsu.com/?p=5136
祖谷渓には200mの断崖絶壁を見下ろす小便小僧もいます。
http://s.webry.info/sp/kjdori.at.webry.info/201405/article_6.html
国の重要文化財に指定されている橋で、トリップアドバイザーの「世界の徒歩吊り橋10選」にも選定されています。平家の落人によるものという伝説のほか、空海がこの地にやって来た際に村人のために架橋したという説も残されているそうです。年間35万人もの観光客が訪れ、老朽化がはやいことから3年に1度のペースで1ヶ月かけて架け替えられています。
こんな人にオススメ!
http://oboke-iya.jp/kawaraban/2010/05/post-126.html
自然に囲まれ、どこかのんびりしているイメージの大歩危エリア。妖怪話や伝説は地域の人たちの生活に密着した身近なものです。神秘的で美しい景観と不思議な話を伝える歴史や建物があり、訪れる人の好奇心をかきたてます。ミステリー好きはもちろん、非日常な世界を体験したい人におすすめです。道の駅大歩危からコナキジジイの石像が立つ妖怪街道は往復4km、40分ほどの短い距離ですので軽いウォーキングに最適なんですよ。ご年配の方や小さなお子さんにおすすめです。また、これじゃ物足りないという方はロングコースもありますよ。往復約6.5km、山道となっており所要時間は3時間となります。ただしロングコースはガイドが必要です。
妖怪出現スポットのモニュメント
「のびあがり」。道で出会い、見上げれば大きくなり見下ろすと小さくなる。 http://james1964.exblog.jp/iv/detail/index.asp?s=13534315&i=201105/08/09/d010850…
「一つ目入道」。蜘蛛取り淵にいて、人を引きずり込むという一つ目の大きな入道。
http://march-drivestation.seesaa.net/archives/201009-1.html
「妖怪のモニュメント」というと怖くておどろおどろしいイメージがありますが、写真をご覧のとおり、どこか愛嬌が感じられるような可愛らしい顔やおもしろい顔をした妖怪たちばかりなんですよ。怖いものがニガテという方でも大丈夫でしょう?妖怪伝承を知ると同時に祖谷の歴史に触れることもできますので面白いですよ。
5.体験者の声
http://minkara.carview.co.jp/en/userid/1683197/blog/29908405/
徳島、大歩危妖怪村の目目連がとても気に入りました pic.twitter.com/sjSgho8oNo
— ゲッター・ショーン (@GetterShown) 2014, 5月 27
四国の秘境山城大歩危妖怪村 http://t.co/VbDmz7Ru1J 徳島県三好市山城町、ここには大歩危・小歩危と呼ばれる名勝地があり豊かな自然に囲まれた場所です。 春は木々の美しい …
— kyon (@KyonOgata) 2014, 5月 24
6.基本情報
■ 基本情報
- ・名称: 四国の秘境 山城・大歩危妖怪村
- ・住所: 徳島県三好市山城町上名1553-1(道の駅大歩危内)
- ・アクセス: JR大歩危駅から徒歩20分、井川・池田ICから車で40分、大豊ICから車で30分
- ・営業時間: 9時~17時
- ・定休日: 3~11月 無休、12~2月末日 毎週月曜 (月曜祝祭日の場合は翌日へ振替)
- ・電話番号: 0883(84)1489
- ・駐車場:無料 大型バス4台、普通乗用車51台
- ・料金: 入館料:大人500円・小中学生300円・幼児無料
- ・公式サイトURL: http://www.yamashiro-info.jp/youkai/