ajari
http://asai-nemuri.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_cd6b.html
鎌倉の観光スポットの一つでもある鎌倉文学館。文学好きはもちろんのこと、建築的にも一見の価値があるとても素晴らしい建物です。館内はゆっくりと展示物をみる資料室として営業しているので、カフェやレストランはありませんが、バラ園で持ち込みの弁当を食べることが可能なんです。ぜひ、天気の良い日はお弁当をもってピクニック気分でふらりと訪れてみませんか?1.鎌倉文学館とは
http://kirk-monologue.cocolog-nifty.com/blog/2009/05/20092-9c61.html
まず館が素晴らしい。この洗練された屋敷は、三階建て。もっとも三階は非公開です。侯爵(こうしゃく)前田利為(まえだとしなり)が改築した別荘です。戦後の一時期、デンマーク公使や佐藤栄作(さとうえいさく)の別荘になりましたが、前田氏から鎌倉市に寄贈されました。内部を改造、修繕し、鎌倉文学館として生まれ変わりました。夏目漱石、芥川龍之介、川端康成、与謝野晶子・・・。鎌倉にゆかりのある文学者は、なんと300人以上もいるんです!国の有形文化財に指定された建物自体も、浪漫が溢れます。
鎌倉の縮尺のように思える庭園の、バラ園も見所のひとつですよ。
http://blog.goo.ne.jp/tivgdtd/e/df2ffb414e9457a2c464bf2747696f58
建築物そのものの芸術品のような素晴らしさです。庭もまた同じ。左右と背後を山に囲まれ、前方には海が広がり、あたかも鎌倉そのものを縮小化したような素晴らしい自然美です。前庭には芝生とクローバー。南側にはバラ園。600㎡近いバラ園には、鎌倉ゆかりの名前がついたバラ、そのまま鎌倉、静の舞、流鏑馬(やぶさめ)といった名前のバラがあります。2.鎌倉文学館の4つのみどころ
鎌倉文学館は、4つのゾーンに分かれています。順番に、見どころをご紹介します!「鎌倉文士たち」
大きな地図パネルに、鎌倉ゆかりの文学者たちが住んでいた場所が書かれ、展示されています。小説家だけでなく、歌人や俳人をはじめ、劇作家や映画監督などの名前も。パネルを眺めているだけで「あの人も鎌倉にゆかりがあるんだ!」と、楽しめます。このコーナーでは『鞍馬天狗(くらまてんぐ)』で有名な大佛次郎(おさらぎじろう)、ノーベル文学賞を受賞した川端康成(かわばたやすなり)などが紹介されています。鎌倉文学館のすぐ近くに吉屋信子(よしやのぶこ)記念館もあります。『花物語』など少女小説の名手として現在も語り継がれる彼女もまた、鎌倉文士の一人でした。
「古典文学」
ここからは、特別展とも関わりのある展示が期間によって行われています。 古くは「万葉集」の時代から、鎌倉は歌に詠まれてきました。 鎌倉時代に生まれた多くの軍記物をはじめ、和歌など様々な文学が編まれました。鎌倉時代に、初めて武士による政権が誕生しました。その前後のたくさんの戦乱から「平家物語(へいけものがたり)」や「『源平盛衰記』(げんぺいせいすいき/げんぺいじょうすいき)」といった軍記物語(ぐんきものがたり)が生まれました。また三代将軍源実朝(みなもとさねとも)は優れた歌人で、『金槐和歌集』(きんかいわかしゅう)を残しています。
「戦前」
明治・大正・昭和にかけて、非常に多くの小説家が鎌倉に住みました。 鎌倉で過ごした時期を小説の舞台としても描いている作品も、少なくないんですよ。 そうした小説家たちの作品や、愛用品が展示されています。明治22年に横須賀線が開通したことが一つのきっかけとなり、多くの文学者が鎌倉を訪れたり、逗留(とうりゅう)したり、住んだりしました。夏目漱石(なつそうせき)、芥川龍之介(あくたがわりゅうのすけ)、島崎藤村(しまざきとうそん)、国木田独歩(くにきだどっぽ)、などそうそうたるメンバーです。鎌倉で書かれた名作もたくさんあります。
「戦後・平成」
戦後から現在にかけても、多くの文学者たちが鎌倉に住んでいます。 千年以上の時を越えてなお愛されている鎌倉。 全ての時代を見てくると、感慨が湧いてきますよ。作家の三島由紀夫(みしまゆきお)、澁澤龍彦(しぶさわたつひこ)、久生十蘭(ひさおじゅうらん)、様々な絢爛たる個性の持ち主が鎌倉に深い関わりを持ちました。作家ばかりではありません。詩人で翻訳家の田村隆一(たむらりゅういち)、映画監督で脚本家の小津安二郎(おづやすじろう)など、幅広い才人が鎌倉を愛しました。
http://d.hatena.ne.jp/yukijiro2525/?of=83
3.文学ファンのあの子にお土産を探そう
ミュージアムショップでは、文学にちなんだ様々なお土産が売られています。展覧会の図録や資料の書籍といった専門的な物ではなく、手軽でオススメのお土産をご紹介します!一筆箋(いっぴつせん)
http://kamakurabungaku.com/museumshop/popup/4-12.html
鎌倉文学館のイラストが描かれたシンプルな一筆箋(いっぴつせん)です。 一筆箋とは短い文章を書き送るための小型の便箋のこと。鎌倉文学館には、この一筆箋にはいくつかのシリーズがあり、小津安二郎(おづやすじろう)の世界を表現した渋い感じの一筆箋、中原中也(なかはらちゅうや)のイラストレーションが描かれた一筆箋もあります。鎌倉文学館 シール
http://www.kamakurabungaku.com/museumshop/popup/4-7.html
かわいいイラストのモチーフは庭に咲くバラです。 クリップ
http://blogs.yahoo.co.jp/mamataromamataro/12423123.html
ブクマーカーとしても使えるクリップは、読書好きの必須アイテムです。 その他、ブックカバーやブックマーカー、鎌倉文学館に関する書籍、展覧会図録、絵葉書など色んなお土産があります。また鎌倉文学館では、イベントもたくさん行っており、そのおりに販売されるグッズもあります。こちらは限定品であることも多いので、そのときに注意して購入しましょう。クリアファイル
http://www.kamakurabungaku.com/museumshop/popup/7-1.html
これらのお土産は、通信販売で手に入れることもできます。鎌倉文学館のホームページの「ミュージアムショップ」のコーナーから、「通信販売」の案内のページに飛ぶことができます。郵便振替、郵便局の為替、現金書留などの支払い方法で、グッズを購入できます。欲しい方はぜひとも読んでみて下さい。1~2週間ほどで届きます。4.場所
http://www.kamakurabungaku.com/info/access.html
5.基本情報
■ 基本情報
- ・名称:鎌倉文学館
- ・住所:鎌倉市長谷1-5-3
- ・営業時間:3月~9月 9:00〜17:00(入館は16:30まで)
- 10月~2月 9:00〜16:30(入館は16:00まで)
- ・休館日:月曜(祝日開館、翌火曜休館)
- 年末年始、展示替期間
- ・電話番号:0467-23-3911
- ・料金:展覧会により異なる
- ・公式サイトURL:http://www.kamakurabungaku.com/index.html
6.その他のおすすめポイント
敷地内にある句碑、歌碑
鎌倉の街には多くの句碑、歌碑などをみることができます。文学館の敷地内にもかなりの碑がたっています。- 小牧近江 文学碑 種蒔く人
- 万葉集巻十四 東歌より 外灯碑文
- 源実朝の歌 外灯碑文
- 松尾芭蕉の俳句 外灯碑文
- 正岡子規の歌 外灯碑文
- 夏目漱石の俳句 外灯碑文
- 吉野秀雄の歌 外灯碑文
- 松本たかしの俳句
- 木下利玄の歌 外灯碑文
- 高浜虚子の俳句 外灯碑文
- 久米正雄の俳句 外灯碑文
- 星野立子の俳句 外灯碑文
- 吉井勇の歌 外灯碑文
外灯碑文とは銅板に刻んだ文字のことです。
撮影ポイント
文学館は中は撮影禁止になっていますが、庭を楽しみながら記念に撮影ができます。できれば、撮影ポイントを押さえておきたいもの。■真正面から
本館とバラ園との中間あたりから、本館建物を見ると屋根や窓の造りの違いがよくわかります。このあたりからは由比が浜がみえる絶景ポイントでもあります。また、付近にあるスダジイの木にはリスもきますよ。
招鶴洞
文学館のみどころのひとつである本館へむかう途中のスロープに石がつみあげられた美しい洞「招鶴洞」があります。ここも撮影ポイントです。この名前の由来というのは、源頼朝が黄金の短冊をつけて千羽の蔓を放ったという故事からきているそうです。その鶴たちは日本各地に飛来したらしく、各地に鶴の名前がつく地名はその残りではないかといわれています。
建築物としてもみどころあり
建物はハーフティンバー様式を基調としてつくられています。ハーフティンバーというのは、ヨーロッパ木造真壁建築技法のことで、15世から17世紀にかけて英国の邸宅によくもちいられた技法だそうです。もちろん洋風な部分以外に和のデザインも多くみられます。現在展示室として使用中の部屋が文学館になる前、別邸として機能していたときは、下記の部屋だったそうです。
- 常設展示室 1…居間兼客間
- 常設展示室 2…食堂
- 常設展示室 3…配膳室
- 常設展示室 4…寝室
別邸時代のことを思いながら見て回るのも面白いでしょうね。
ブックマーカー
文学館とバラをステンドグラス風にあしらってあるデザインや、館内のステンドグラスがモチーフのデザインがあり、ここのオリジナルグッズとなっています。ステンレス製のブックマーカーってちょっとおしゃれで、しかも丈夫でいいかんじですね。読みかけの本を開いたままの人もいますが、通勤途中や休憩の時読む本に、ブックマーカーは必需品です。
記念にもなるブックマーカーで本を読むと、より読書タイムが楽しいものとなるのではないでしょうか。
ということで、「文学ファンなら是非訪れたい!鎌倉文学館の魅力をご紹介!」でした。いかがでしたか?建物やバラの庭園を見ているだけでも目の保養となる、素敵な観光スポットです。外見や展示物ばかりではなく、季節ごとに行われるイベントもいいですよ!「文豪の恋のおみくじ」、「実篤チョコ」販売など、ユニークなものばかりです。ぜひ、機会があったら鎌倉文学館を訪れてみてくださいね。