愛媛県のグルメと言われると何が思い浮かぶでしょうか?みかんや道後温泉、というイメージがどうしても強くなるこの地ですが、実は美味しい食べ物が沢山、存在する県でもあります。海に面しているため海産物にちなんだ名物があります。特に郷土料理でもある鯛めしは絶品で、多くの観光客を魅了してきたことでしょう。今回は丼飯、うどん、スイーツなどなど、絶対に外れなしの11品を紹介します。これを見たら今すぐ食べに行きたくなるかも!?ぜひ参考にしてみてください!
1.活き鯛飯
もともと「鯛めし」は愛媛県の郷土料理でもあります。一般的には、焼いた鯛を丸々使った炊き込みご飯のようなものをイメージされる方が多いかもしれません。しかし、宇和島を中心とした南予地方では鯛の刺身をご飯に載せ、特製のタレや薬味などを混ぜたものをかけて食べる「活き鯛飯」が郷土料理として親しまれています。
新鮮な鯛の刺身を、醤油だしの入った生卵とよくからめて、ごま、刻みねぎなどの薬味を合わせて温かいご飯にかけて食べるという豪勢なこの郷土料理は、元々は、海賊が敵に見つからないように、煙を出さない料理として岩陰や船の上で料理したことが始まりだともいわれています。
活き鯛飯・お勧めのお店「寿司・割烹 八久茂」
そんな美味しい活き鯛飯を食べることができるお勧めのお店が「寿司・割烹 八久茂」になります。こちらでは、愛媛県の郷土料理「松山鮓」も食べられるコースがあります!
こちらのお店には、小座敷やテーブル席の宴会場、大広間など様々なお部屋が用意されています。刺身定食やにぎり定食など気軽にいただけるメニューもあり、会席料理などもあるので、シーンに合わせて、新鮮で美味しいお料理をいただけるお店ですよ。
■ 店舗情報
- ・名称: 寿司・割烹 八久茂
- ・住所:松山市二番町3丁目7–2
・電話番号:089–921–5495 - ・営業時間:昼11:30~13:30、夜16:30~22:00
- ・定休日:不定休
- ・公式HPURL:http://www.e-yakumo.com/
2.もぶり飯
愛媛県では、お祝い事があると散らし寿司を食べる風習があるといわれています。この地方では「混ぜる」という言葉を方言で「もぶる」ということから、「もぶり飯」という名前が使われるようになったといわれています。
エソやトラハゼなどの地元でとれる魚からとった出汁と、あわせ酢で酢飯を作るのが特徴だそうです。その上に錦糸卵や、地元でとれた好みの小魚がのせられます。しかし、その作り方は、地域や家庭によって異なるため、通り一遍ではないのがいいですね。
もぶり飯・お勧めのお店「ふなや」
「もぶり飯」を食べるならお勧めは「ふなや」さんになります。江戸時代から続く老舗旅館で食べるもぶり飯は絶品です!
道後温泉の老舗旅館である「ふなや」でいただける和食は、地産地消にこだわった食材で作られるおもてなし料理です。その老舗の味を、地元で獲れる小魚の旨みが凝縮された「もぶり飯」としていただける贅沢な一品です。
■ 店舗情報
- ・名称: ふなや
- ・住所:愛媛県松山市道後湯之町1−33
- ・電話番号:089–947–0278
- ・公式HPURL :http://www.dogo-funaya.co.jp
3.鍋焼きうどん
愛媛県のソウルフードとして名高いのが、「鍋焼きうどん」になります。特に松山地方には鍋焼きうどんのお店が多く、戦後直後から営業している老舗も少なくありません。特徴として柔らかめの麺に甘めの出汁が挙げられます。どこかホッコリする優しい味を楽しむことができます。
アルミの器が特徴的で、昔から親しまれている鍋焼きうどん。地元の方は、熱い夏でも、フーフー言いながら汗をかいてでも食べるというほどだそうです。この鍋焼きうどんの老舗として、よく取り上げられるのは、昭和24年の創業当時から変わらぬ味を提供されている「ことり」と、こちらも昭和22年から変わらぬ味の「アサヒ」の2店舗です。
「鍋焼きうどん」お勧めのお店は「みなと食堂」
昔、懐かしい鍋焼きうどんを食べるなら、お勧めは「みなと食堂」になります。昔懐かしいアルミの鍋で鍋焼きうどんを楽しむことができます。
前述した2店舗よりは、新しいお店ですが、昭和41年に創業されたというこちらのお店でも、創業以来変わらぬ味で人々を癒しています。昔ながらのアルミのフタを取ると、そこにはグツグツ煮えるうどんの麺と、よく煮えた卵、ねぎ、肉、かまぼこ、竹輪、鳴門巻きが入った豪華な鍋焼きうどんですよ。
■ 基本情報
- ・名称: みなと食堂
- ・住所:愛媛県松山市堀江町1759
- ・電話番号:089–978–0101
- ・営業時間:10~22時
- ・定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)
4.じゃこカツ
愛媛県を代表する郷土料理として愛されている「じゃこ天」をアレンジした料理が「じゃこカツ」になります。じゃこ天の生地に玉ねぎなどの野菜を混ぜ合わせ、カツとして揚げたものになります。これが不味いわけありません!テレビなどで紹介されたこともあり、全国的に注目されているご当地グルメになります。
クチコミや、テレビ番組などで取り上げられたことにより人気が広まったじゃこカツは、愛媛県内でも、色々なところでいただくことができます。ジューシーで美味しいうえに、栄養満点で体にも優しいので、お子様のおやつにも最適ですね♪
「じゃこカツ」お勧めのお店は「海鮮丸」
基本的に松山地方の居酒屋でしたら、どこでも「じゃこカツ」を食べることができます。さらに松山飛行場でもお土産として購入することができます。ちなみにこちらの画像は、海鮮丸さんのじゃこカツ!ギッシリと身が詰まっていて美味しいんです!
地元漁港「高浜」より直送の瀬戸内の新鮮で厳選された食材のみを使用されています。毎日送られる魚介類は、店内のいけすに入れられ、注文が入ってから調理されるそうですよ。「じゃこカツ」も、その新鮮な食材で作られるので、おいしいはずですね!
■ 基本情報
- ・名称: 海鮮丸
- ・住所: 愛媛県松山市鷹子町591–1
- ・営業時間: ランチ:11:30~14:30、ディナー:17:00~24:00
- ・定休日: 水曜日
- ・電話番号: 050–5868–5198
- ・公式サイトURL: http://www.kaisenmaru.jp/
5.つるの子
「つるの子」は、元々、製造していた和菓子店が廃業したことで、姿を消してしまったことから「幻のお菓子」といわれていました。しかし根強い人気から昭和40年に復刻し、現在は地元だけでなく、皇室の方々までが購入されたことがあるといわれています。
中は本当の卵のようにトロトロ!これが美味しいんです。
卵白をメレンゲ状にして丸く型どり、その卵白の中にカスタードのような卵黄のクリームを閉じ込めているお菓子です。マシュマロのようにやわらかい卵白の部分と、とろっと甘いクリームがマッチして、上品で美味しい逸品ですよ。純白と上品なピンクの2種類があり、お祝いの紅白饅頭としても人気ですよ。
「つるの子」のお勧め店は元祖でもある「西岡菓子舗」
西岡菓子舗で作られる「つるの子」は手作りされているため、個数に制限があります。そのため、時には夕方になる前にうれきれてしまうこともあるのだとか!
こちらの西岡菓子舗は、「幻のお菓子」と言われていた「つるの子」を復刻された方のお店なんです。元々の「つるの子」を作られていた和菓子店で修業されたという西岡さんが、当時の味を思い出し、何度も失敗を繰り返した末に作りだされたということですよ!
■ 基本情報
- ・名称: 西岡菓子舗
- ・住所:愛媛県松山市道後一万9−56
・電話:089–925–5642
・公式サイトURL: https://ja-jp.facebook.com/nishioka.turunoko
6.しょうゆ餅
しょうゆ餅は江戸時代、松平定行公が松山藩の藩主だった頃、桃の節句の時に藩主自らが作り、家臣にわけあたえたという歴史あるお菓子になります。米粉に醤油と砂糖を加えて練り上げて、蒸したお菓子になり、食感はウイロウに似ているかもしれません。
「しょうゆ餅」を買うならば「一六本舗」がお勧め
しょうゆ餅も様々な場所で購入することができますが、お勧めは、タルトでも有名な「一六本舗」さんになります。道後店では、道後温泉本館を眺めながら一六本舗の商品を楽しめる一六茶寮もあります。
■ 基本情報
- ・名称: 一六本舗 道後店
- ・住所: 松山市道後湯之町20–15
- ・営業時間:7:30 ~ 22:00
・電話番号:089–943–0016 - ・定休日:年中無休
- ・公式サイトURL: http://www.itm-gr.co.jp/ichiroku/shop/shop2.html
7. じゃこ天
宇和島の名物「じゃこ天」は、地元の新鮮な小魚を骨・皮ごとすり身にして揚げたものです。宇和島では、魚のすり身の揚げ物を天ぷらと呼び、ちりめんじゃこと同じく『じゃこの天ぷら』という意味で名付けられたとされています。
宇和島の郷土料理にもなっているじゃこ天は、蒲鉾店や鮮魚店などで造られており、その店の数だけ味があると言われています。散策のついでに揚げたてを食べて、お気に入りのじゃこ天を見つけ、お土産にするのも善いでしょう。
じゃこ天ならホタルジャコを贅沢に使っている「井上蒲鉾本舗 本店」
井上蒲鉾本舗 本店のじゃこ天は、地元でははらんぼと呼ばれている、じゃこ天の名のいわれとも言われている、宇和海で獲れた新鮮なホタルジャコを贅沢に使った一品です。
井上蒲鉾本舗では、じゃこ天をはじめとして、身天、じゃこちくわ、身ちくわ、蒲鉾など、宇和海の新鮮な魚から造られた品々が揃っています。井上蒲鉾本舗のお店は、本店のほかに宇和島市内に駅前店、松山市の松山市駅のすぐ近くに松山支店があります。
■ 基本情報
- ・名称: 井上蒲鉾本舗 本店
- ・住所: 愛媛県宇和島市桜町1–47
- ・アクセス: 宇和島駅から車で8分
- ・営業時間: 8:00~19:00
- ・定休日: 1月1日
- ・電話番号: 0895–23–2266
- ・公式サイトURL: http://www.e-jyakoten.co.jp/index.html
8. 法楽焼
今治の郷土料理の法楽焼は、瀬戸内水軍のひとつとして勇名を馳せた来島水軍が、その戦勝の際に食していたとされる来島水軍料理としても知られている一品です。
法楽焼は、瀬戸内の豊富な山海の幸を使った料理で、器の底に黒石や五色石を敷き、その上に来島海峡で獲れた鯛、今治産の車海老を具材にするのが基本です。鯛、車海老に加えて、旬の食材の数々を具材として用いて、石の遠赤効果などを使ったホクホクに焼き上げられます。
豪快に具材を並べて焼き上げる「季節料理 蔵膳」
来島水軍の本拠地だった今治、その今治の街の中心には、水軍の本拠らしく水城として知られる今治城があり、その近くの街中に、白い外壁の姿がお蔵のような季節料理 蔵膳があります。
法楽焼きの材料は、鯛と車海老が基本となり、お店それぞれに工夫しながら地元の具材を使っています。器の底に黒石を敷いて、まず鯛を置いてから、車海老にイカ、卵、エリンギなどの具材を載せて行きます。味付けは塩味のみ、焼き上がればポン酢やレモンでさっぱりと楽しむことが出来ます。
■ 基本情報
- ・名称: 季節料理 蔵膳
- ・住所: 愛媛県今治市松本町2丁目6–14
- ・アクセス: 今治駅から徒歩15分
- ・営業時間: 11:30~14:00、17:00~22:00
- ・定休日: 木曜日
- ・電話番号: 0898–34–6336 ※ 事前問合せ必要と思われます。
9. たこ飯
瀬戸内海産のタコは、柔らかくて噛み切り易い肉質となっていて、刺身や煮物、揚げ物など様々な料理の食材として使われています。そんな瀬戸内のタコを、松山では御飯と一緒に炊いて食べるたこ飯が、松山の郷土料理として愛され続けています。
たこ飯は、元は漁師飯として食されていたものですが、春から夏にかけてタコの味が良くなる時期に、今出港沖の身が締り味の良いタコで炊かれたたこ飯を、季節を感じる料理として地元の人達は楽しんでいます。特に春先の木の芽ダコと呼ばれている小振りのタコは、旨みが詰まった旬のタコとして人気があります。
季節限定おいしいたこめしとたこづくしが楽しめる「たこめし三原」
季節になるとおいしいたこが揚がることで知られる今出漁港のすぐ近くには、1階が駐車場で2階のお店は広々とした窓のお洒落な建物のたこめし三原があります。なんとこのお店は、タコの味が良くなる5月1日から9月15日の間だけお店を開いているという、季節限定のタコ料理専門店です。
お店の料理メニューは全7品で、たこめしはもちろんのこと、酢だこ、たこ天、あえもの、さしみにぶつ切りといったタコ料理に、えびが加わります。メニューにある『料理一式(6品)』を頼めば、お得にしっかりたこづくしが楽しめること間違いないでしょう。
■ 基本情報
- ・名称:
- ・住所: 愛媛県松山市西垣生町1707–2
- ・アクセス: 松山駅からバスで「今出港」下車 徒歩1分
- ・営業時間: 12:00~20:00
- ・営業期間: 5月1日~9月15日
- ・電話番号: 089–971–0907
10. せんざんき
愛媛県東部、東予地方の郷土料理として知られているのが、せんざんきと呼ばれている鶏の唐揚げです。せんざんきは、鶏を骨ごと切ったものに下味を付けて唐揚げにしたもので、下味と骨の旨みが唐揚げにすることで肉に染み込んで、とても美味しい味わいの鶏肉の唐揚げになります。
せんざんきの名の由来や、いつごろから食べられるようになったかは、諸説あり明らかではありません。かつて、今治市室屋町にあった『スター』というお店は、今治ではせんざんきの代名詞となった程のお店で、店主が満州で教わって来たとも言われており、今でもスターのせんざんきは懐まれています。
せんざんきだけでなく今治流やきとりも味わうなら「鳥林」
今治やきとり四天王のひとつとされる鳥林は、2代目店主が先代の味を引継いで、40年以上も続く鉄板やきとりの味と技を守り続けています。お店では、せんざんきをはじめとして、鶏や牛、海老、蛸、野菜など、様々な具材の焼き鳥を味わうことが出来ます。
せっかく今治に出かけたのなら、地元の人達が愛するお店で、地元ならではのせんざんきや、今治流のコテを使って鉄板で焼くやきとりを、土地の人達と共に楽しまなくてはもったいないです。
■ 基本情報
- ・名称: 鳥林
- ・住所: 愛媛県今治市南大門町1–6–21
- ・アクセス: 今治駅から徒歩5分
- ・営業時間: 17:00~22:00
- ・定休日: 日曜日、年末年始
- ・電話番号: 0898–32–1262
11. 八幡浜ちゃんぽん
八幡浜市のソウルフード、八幡浜ちゃんぽんは、長崎チャンポンとは違って、鶏ガラスープがベースとなっていて、瀬戸内海の豊富な魚介がたっぷり入った味わい深い一品です。
八幡浜市では、八幡浜ちゃんぽんを多くの人達に広めるためにと、八幡浜ちゃんぽんプロジェクトを設立し、市にはちゃんぽん担当があるという程の力の入れようです。ちゃんぽんをメニューとしているお店は50店舗以上となっていて、お店ごとに伝統の味を生かしながら個性豊かなちゃんぽんを作っています。
創業以来変わらない八幡浜ちゃんぽんの味を守り続けている「お食事処 ロンドン」
昭和25年創業のロンドンは、2代目店主となっても創業以来変わらない味と具材を守り続けており、八幡浜ちゃんぽんの代表的なお店のひとつとなっています。地元の人達はもちろんのこと、観光客からも人気がある食堂です。
おいしいロンドンの八幡浜ちゃんぽんは、お店で食べられるだけでなく、お持ち帰りが出来る「八幡浜ちゃんぽんセット」もあり、県内スーパーでも取り扱っているお店が数多くあります。
■ 基本情報
- ・名称: お食事処 ロンドン
- ・住所: 愛媛県八幡浜市新町1
- ・アクセス: 八幡浜駅から徒歩20分
- ・営業時間: 11:00~21:00
- ・定休日: 水曜日、毎月8日
- ・電話番号: 0894–22–1234
- ・公式サイトURL: http://www.london-chanpon.com/chanpon.html
愛媛県ならではの本場グルメ、どうでしたか?松山市にある、日本三古湯の一つに数えられている道後温泉は夏目漱石の小説「坊ちゃん」や映画「千と千尋の神隠し」のモデルになったと言われており、観光地となっています。この湯目当てに訪れた方たちも、美味しい食事もセットに堪能できるのであれば最高ですね♪じゃこ天やつるの子などは、お土産として買う事もできるので、お家に持ち帰って楽しむこともできます。ですが、せっかく旅行で行くのなら、その地で地元の空気と共に味わいたいものですよね。これでお休みは食べ歩きツアーで決定!?