奈良県天理市。奈良県北中部にあるこの都市は、宗教都市であり、農業都市であり、同時に数々の神話や伝説に彩られた土地でもあります。古代のヤマト王権の古墳に関わる土地を紹介します。
『古事記』『日本書紀』に記される第10代天皇の御墓です。崇神天皇がそれまでの天皇と違う点は、実在した可能性が高い点です。それまでの天皇は古事記や 日本書紀に記録はあれど業績が書かれておらず、非実在の存在ではないかという考えが主流です(これらの天皇も実在したと唱える人もいます)。
この埋葬品は、レプリカながら天理市立黒塚古墳展示館で見ることができます。三角縁神獣鏡33面、画文帯神獣鏡1面などのレプリカはかなり精密で、実際の色彩や紋様を感じ取ることができます。
素材提供:トリップアドバイザー
1.崇神天皇陵(すじんてんのうのみささぎ)
権力の大きさを知る
巨大な前方後円墳で、陪塚(ばいちょう・主人の墓に伴う従者の墓)が3基あります。この古墳そのものの大きさ、そして陪塚の数が埋葬されている人間の権力の大きさを示しています。地域の名を取って「行燈山(あんどんやま)古墳」とも呼ばれる古墳です。■ 基本情報
- ・名称:崇神天皇陵(すじんてんのうのみささぎ)
- ・住所:奈良県天理市柳本町
- ・アクセス:JR柳本駅から東へ約600m行くと、国道169号線にでます。交差点を渡り、右(南側)へ進むとすぐに古墳の拝所に至ります。
- ・参考サイトURL:
- http://kanko-tenri.jp/kanko_guidance/nanbu/suzinryou_kofun.html
2.景行天皇陵(けいこうてんのうのみささぎ)
http://soramitu.net/zakki/%E5%A4%A7%E5%92%8C%E9%80%8D%E9%81%A5/%E5%B1%B1%E8%BE%B…
景行天皇は、古事記や日本書紀に記される第12代天皇です。日本屈指の英雄伝説の持ち主の一人、日本武尊(やまとたけるのみこと)の父です。記録に彼自身の描写は乏しく、大半は息子である日本武尊(やまとたけるのみこと)のものです。山の辺の道(やまべのみち)
古事記には「御陵は山邊の道上にあり」と記されていて、その言葉の通り、陵(みささぎ)は、奈良県天理市渋谷町にある山邊道上陵(山辺道上陵、やまのべのみちのえのみささぎ)に治定されています。それぞれ公式形式は前方後円、考古学名は渋谷向山古墳です。前方後円墳で。全長300mの大きさです。■ 基本情報
・名称: 景行天皇陵
・住所: 奈良県天理市渋谷町
・アクセス:
JR桜井線「巻向」北東徒歩約10分
近鉄大阪線・JR桜井線「桜井」~奈良交通バス「桜井駅」→「渋谷」南徒歩約3分 近鉄天理線・JR桜井線「天理」~奈良交通バス「天理駅」→「渋谷」南徒歩約3分
・参考サイトURL: http://goryou.fc2web.com/goryou01/012.html
3.手白香皇女衾田陵(たしらかのひめふすまだのみささぎ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%AE%BF%E5%A1%9A%E5%8F%A4%E5%A2%B3
手白香皇女は継体天皇の皇后と考えられている女性です。『古事記』では名前が手白髪郎女(たしらがのいらつめ)と表記されています。このようにして継体天皇と手白香皇女との間に生まれた欽明(きんめい)天皇が、今日まで長く続く皇室の祖となっています。年代的には??
宮内庁は手白香皇女衾田陵として、奈良県天理市中山町に所在する西殿塚古墳を治定していますが、古墳の形式と年代が合致していません。実際の手白香皇女衾田陵は、同じく奈良県天理市にある西山塚古墳とする説が強いです。ややこしいですが、一文字違う「西殿塚古墳」と「西山塚古墳」です。■ 基本情報
- ・名称:手白香皇女衾田陵(たしらかのひめふすまだのみささぎ)
- ・住所:奈良県天理市中山町
- ・アクセス:JR/近鉄の天理駅から桜井行きバスで中山下車、東へ約600m
- ・参考サイトURL:
- http://kanko-tenri.jp/kanko_guidance/nanbu/nisitonozuka_kofun.html
4.櫛山古墳
http://74589594.at.webry.info/200807/article_16.html
天理市柳本町に所在する古墳時代前期の古墳群である、柳本古墳群(やなぎもとこふんぐん)の一つです。双方中円墳(そうほうちゅうえんふん)という特異な墳形をしています。特異な形の古墳
双方中円墳(そうほうちゅうえんふん)とは、一般的な前方後円墳の後円部分に、さらに短い方形部を敷設したような形です。1957年6月、櫛山古墳は国の史跡に指定されました。■ 基本情報
- ・名称:櫛山古墳
- ・住所:奈良県天理市柳本町
- ・アクセス:JR桜井線柳本駅から徒歩約15分。
- ・参考サイトURL:
- http://www.city.tenri.nara.jp/miryoku/kankoh/kofun/1407110090100.html
5.黒塚古墳
http://kotonara.seesaa.net/archives/20090731-1.html
黒塚古墳は、奈良県天理市南部の萱生町から中山町に所在する古墳群、大和古墳群(おおやまとこふんぐん)の一つです。1997年に行われた第3次発掘調査で、三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)33面と画文帯神獣鏡(がもんたいしんじゅうきょう)1面が、副葬当時に近い状態で発見されました。33面の三角神獣鏡
■ 基本情報
- ・名称:黒塚古墳
- ・住所:〒632-0052 奈良県天理市柳本町
- ・電話番号:0743-67-3210(黒塚古墳展示場)
- ・営業時間:午前9時~午後5時(黒塚古墳展示場)
- ・アクセス
- 鉄道:JR桜井線 柳本駅下車 東へ徒歩約5分近鉄天理駅からはJR桜井線又は奈良交通バスに乗換えて下さい。
- バス:奈良交通バス 柳本バス停下車 西へ徒歩約5分。
- 車:展示館の駐車場 国道169号 柳本バス停付近のコンビニエンスストア西側 普通自動車:33台 大型バス:5台
- ・参考サイトURL:http://www.city.tenri.nara.jp/miryoku/kankoh/kofun/1396576901188.html
6.西山塚古墳
http://yamabe-hotel.sakura.ne.jp/page008.html
奈良県天理市にある前方後円墳です。古墳が密集する大和古墳群(おおやまとこふんぐん)に属し、全長114メートルの巨大な古墳です。こちらが本物?
「3.手白香皇女衾田陵(たしらかのひめふすまだのみささぎ)」の項目でも触れましたが、宮内庁は手白香皇女衾田陵として、奈良県天理市中山町に所在する西殿塚古墳を治定していましたが、古墳の形式と年代が一致しないため、この「西山塚古墳」こそ、本当の陵ではないかという説があります。■ 基本情報
- ・名称: 西山塚古墳
- ・住所:奈良県天理市萱生町1021
- ・アクセス: JR桜井線天理駅からタクシーで15分。萱生(かよう)集落に入ってすぐです。
- ・参考サイトURL:http://yamabe-hotel.sakura.ne.jp/page008.html
7.東大寺山古墳
★Kumiko★
東大寺山古墳は、4世紀後半頃に築造された前方後円墳です。天理教城法(しきのり)大教会の奥のあるので、古墳が見たいときは必ず教会の方に声をかける必要があります。見つかった埴輪(はにわ)と刀
墳丘には円筒の埴輪(はにわ)が並べられており、そして多数の埋蔵品が見つかりました。その中の一つが、金象嵌(ぞうがん)の、一メートルを超える長さの大刀でした。和邇(わに)氏族の拠点だったこの土地と、中国で造られたと思しきこの刀の関係は、とても興味深いです。■ 基本情報
- ・名称: 東大寺山古墳
- ・住所: 奈良県天理市櫟本 (いちのもと) 町
- ・アクセス: 櫟本駅出口から徒歩で行けます。
- ・参考サイトURL:http://kanko-tenri.jp/kanko_guidance/hokubu/toudaiziyama_kofun.html
素材提供:トリップアドバイザー