松尾芭蕉にも愛された飯坂温泉の魅力

鳴子温泉・秋保温泉とともに奥州三名湯のひとつに数えられ、古くはヤマトタケルの時代にまでさかのぼるといわれる飯坂温泉。
まるでタイムスリップしたような素朴な温泉街で、ゆったりのんびり過ごしてみませんか？

１．飯坂温泉とは？

伝説によると…東征の際に病気になったヤマトタケルノミコトがこの地の「佐波子湯」で湯治すると、たちどころに健康になったとされています。
また、後にここを訪れた西行法師も「あかずして　わかれし人の住むさとは　さばこのみゆる　やまのあなたか」という歌を残しています。

この地が広く知られるようになったのは江戸中期ころからで、松尾芭蕉の「奥の細道」にも「飯塚」として登場しています。
当時の飯坂温泉は温泉宿はあるものの内湯は少なく、湯治客はまず宿を選んでからあちこちにある外湯に入るのが一般的でした。

２．飯坂温泉の見どころ

旧堀切邸

旧堀切邸は、江戸時代から続く豪農・豪商の旧家です。
約1200坪もの敷地内には、県内最大・最古の土蔵「十間蔵」や近代和風建築「主屋」など歴史的に重要な建物があります。



敷地内には、無料で入れる足湯・手湯があります。
お湯はかなり熱めなので、気をつけて入りましょうね。

波来湯

波来湯（はこゆ）は飯坂温泉にある9つの共同浴場のひとつで、延暦年間に開かれたといわれています。
太鼓やぐらがある和風の概観は、約1200年もの歴史を持つ温泉にぴったりですね。



地下1階の浴場には、かけ流しの湯とちょうどよい温度の湯の2つの浴槽が設けられています。
かけ流しのほうはかなり熱いのでご注意！

鯖湖湯

飯坂温泉発祥の地である鯖湖湯は、ヤマトタケルや松尾芭蕉など歴史上の偉人も入ったと伝わる名湯です。
風情たっぷりのヒバ作りの外観は、飯坂温泉のシンボルにもなっています。
建物のわきにある貯湯槽（写真下）を、ぜひとも写真におさめておきましょう！



平成5年にリニューアルされた御影石の浴槽は、明治時代の共同浴場を再現したものです。
写真右の黄色い洗面器が、レトロな雰囲気をより高めてくれますね。
 

３．飯坂温泉おすすめ宿

匠のこころ吉川屋

「匠のこころ吉川屋」は、飯坂温泉ではもっとも知名度が高いお宿のひとつです。
片倉山と摺上山に面した大浴場・露天風呂からは、美しい大自然を楽しむことができます。



露天風呂は「さるあみの湯」「かもしかの湯」の2種類です。
運がよければ、対岸にほんもののサルやカモシカが遊びに来てくれるかも？

お宿かわせみ

「お宿かわせみ」は、摺上川と小川が合流する自然林庭園の中に位置します。
「翡翠の里」の名に恥じない美しい自然にかこまれて、極上のひとときを…



明治・大正のガラス作品を展示する「飯坂ガラス美術館」が近くに併設されています。
ミュージアムショップでおみやげゲットするのも楽しみ♪

伊東園ホテル飯坂叶や

摺上川沿いに位置する「伊藤園ホテル飯坂叶や」。
気軽に楽しめるプランやゲーム・エンタテインメント類が充実しているので、ファミリー層にもぴったりです。



摺上川の風景を満喫しながら、大浴場でゆったり疲れを癒しましょう。
体があたたまったら、豪華なバイキングでお腹いっぱいになりましょ！