Ryosuke Yagi
北条義時が建立した薬師堂から始まり、今も鎌倉に残される寺院で、火事で焼失したものを足利尊氏が再建し元寇襲来がないことを祈り、後醍醐天皇と共に手厚い保護を受けてきた古寺です。中世鎌倉に仏像が多く残されていることでも一度は立ち寄りたい場所なのです。1、覚園寺とは?
薬師堂には国の重要文化財の薬師堂如来像を始めとした仏像が並び、良き鎌倉を代表する寺として残されてします。寺僧による案内に参加しなければ奥には入れない事もこの寺がいかに大切にされているか解るもの。鎌倉時代の風情が色濃く残る寺で、多くの執権者に手厚く保護されてきた歴史深さを肌で感じ取る事ができます。秋には紅葉も美しく、密かなスポットの一つでもあります。
2、覚園寺の魅力
鎌倉らしい雰囲気が素晴らしく、通常拝観は本堂のみですが寺僧の案内を待っても本堂奥を拝観する価値はあります。中世武家政権のありのままを残す覚園寺には貴重な文化財が数多く残されている稀有な寺院。川端康成が愛してやまなかったという「鞘阿弥陀」もあり拝観案内のタイミングに合わせて足を運んで頂きたい、そんな場所でもあるのです。
3、覚園寺の見どころ・お勧めスポット
1、愛染堂
本尊である愛染明王が安置されているのがこちら。大楽寺が廃寺となっとから本堂が移築されました。愛染明王を中心に、右には鉄造不動明王、左にと外から拝観が出来るようになっています。山門・愛染堂・三蔵まで通常拝観が可能。その先は、お寺の案内になる1日数回の案内でしか入ることはできず写真撮影も禁止となっています。
2、薬師堂
本堂の薬師堂には国宝の薬師如来像が安置されています。左右には日光菩薩と月光菩薩と等身大の十二神が並んでいるとあり迫力も満点です。愛染堂から先は写真撮影も出来ず、寺僧の案内がなくては拝観も出来ませんので予め時間を調べてタイミング良く寄りたいですね。
3、百八やぐら群
鎌倉では最大規模のやぐら郡が覚園寺の近くにあります。横穴式の墓は鎌倉時代には多く存在するものとして、寺の近くにはやぐらのある場所が近いのも特徴。実際には百八以上のやぐらがあり、色んな形式のやぐらを見ることが出来ます。
4、覚園寺を訪れた人の声
鎌倉の覚園寺の見所
・天井を見上げれば、ほらそこには尊氏の直筆が!
・一時間に一度、御住職が付きっきりで案内して下さる
・川端康成が自殺する前日訪れて、2時間じーっと本尊の薬師如来を見ていたという
・檜皮葺を変えたばかりで美しい
・紅葉がすごいきれいで穴場
※ 但し写真撮影厳禁
— 鯖 (@s_abagashira) 2015, 3月 24
雨の海蔵寺。今日は特別に本堂と、中庭公開してるので行ってきました。見たことあるなーと思ったら、案内してくださる方々覚園寺の皆さんでした。今回は頼まれて案内役をしてるそうです。晴れてたらもっと綺麗だったのにな。 pic.twitter.com/dqawGixW5R
— みほり。 (@dezartohaanata) 2015, 3月 1
5、覚園寺の詳細
基本情報
- ・名称:覚園寺
- ・住所:神奈川県鎌倉市二階堂421
- ・アクセス:鎌倉駅からバスで10分、徒歩5分
- ・拝観時間:10:00、11:00、13:00、14:00、15:00 ※12:00の回は土・日・祝のみ実施(寺僧の案内)
- ・定休日:雨天休み/8月、12/20~1/7
- ・電話番号:0467-22-1195
- ・料金:大人 500円、中学生 200円、小学生 200円
- ・所要時間:50分
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