日本の「温泉文化」をご紹介するYutty!ですが、今回は番外編として台北にある「北投温泉」をご紹介です!
みなさんは 「台湾」と聞いて何をイメージします?
マンゴー?夜市?それとも故宮博物院の白菜でしょうか?
実は、台湾は日本とおなじ温泉大国でもあるのです。そして、日本と台湾の間には、温泉を通したふか〜い歴史があったのです。
今回は、台北から電車ですぐ、北投温泉をみなさんにご紹介します。
「台湾一の温泉」 と言われる北投温泉は、台北の北、LRT(市営地下鉄)で約40〜50分のところにあります。台北からはLRT淡水線で北投駅へ向かい、そこからLRT新北投支線に乗り換えた終点が北投温泉の玄関口「新北投駅」です。途中には「夜市」で有名な士林もあり、士林とセットでの訪問もおすすめ!
車両は特別カラーリング、温泉をテーマにしたいろんなイラストが描かれています。
支線は高架線路を走りますが⋯⋯ 超ゆっくり!!
でも・・・
車内には北投温泉を紹介した展示や、
液晶ディスプレイを使った観光ガイドなんかもあって、
体感時間はあっという間です。
新北投駅に到着!
新北投の駅前は、コンビニやレストランが並んでいます。また温泉菓子など温泉にゆかりのあるお土産品も売っていて、温泉に来た!って気分。
北投温泉は世界でも珍しい、
①白硫黄泉 ②青硫黄泉 ③鉄硫黄泉
と3種類の温泉が湧き出ている温泉街になっています。
中でも青硫黄泉の湧き出ている 「地熱谷」は、ぜひ必ず訪れてほしい一番のスポット。
硫黄の煙がモクモクと湧き上がるその光景はさながら 箱根の「大涌谷」や登別の「地獄谷」のよう。入口の売店では手桶や湯船をイメージした温泉グッズも売っていますよ!
新北投駅から地熱谷までのちょうど中間地点にあるのが 「北投温泉博物館」。ここでは、北投温泉の歴史を知ることができます。
なんだか親しみを感じる建物・・・そう、ここは台湾の 日本統治時代に建てられた公共温泉施設なのです。
北投温泉は、日本統治時代にドイツ人研究者によって発見され、日本人によって温泉宿が作られたことから台北に近い温泉地として親しまれるようになりました。
日本人が台湾を統治した当初、現地の人々には入浴という習慣がありませんでした。しかし日本は統治者として病気の撲滅や公衆衛生の整備を進めました。
Yutty!編集部撮影
日本人は、台湾に温泉を掘り、浴場を作ることで、台湾のひとびとに温泉の楽しさも伝えたんですね。
かつて演芸場として使われていた畳の休憩スペース
Yutty!編集部撮影
こちらは当時北投温泉で一番大きかった浴場。ここで案内係のおじいさんがニコニコ顔で「日本から来たの?」と解説をしてくださいました。
今でも台湾のおじいさん、おばあさんには日本語が堪能な人も多いです。読者のみなさんが台湾を訪れたときも、台湾の人たちはきっと温かく迎えてくれますよ!
北投温泉には数多くの高級温泉ホテルがあり、中でも日本の名門旅館である 「加賀屋」が運営している「日勝生加賀屋國際溫泉飯店」が日本人向け旅館として有名です。
・・・・が!高い!さらにちょうど訪れた時期が台湾の旧正月だったこともあり、加賀屋への宿泊はなくなく断念。
というわけで私が選んだ旅館はこちら、「北投天玥泉會館」(BEITO HOT SPRING RESORT)。
ではさっそく、大浴場を見てみましょう。大浴場に行くには、フロントで「お風呂行きたいんですけど!」的なことをお願いして、電子キーでドアを開けてもらいます。
ロッカールームで服を脱ぎ、階段を降りると・・・
カランやシャワーブースもかなりの数があるのですが、ここで一つ困ったことが
桶がないっ!
そう、あの温泉だと木でできていたり、銭湯だと「ケロリン」て書いてある、あの桶がないのです。
ここに限らず、台湾の浴場には桶がありません。たぶん、実際に身体を「洗浄」するのはシャワーで済んでしまうし、そもそも身体をタオルでゴシゴシとこすらないので、「桶」が必要ないのかもしれません。
もちろん、カランのお湯でタオルをゆすぐこともできるんですが、なんだかこう、落ち着かないというか。
日本で浴場に必ず桶があるということが、いかにありがたいことなのか、改めて実感するのでした。
この他にも、脱衣所まで土足で入る必要があったり、そこからサンダルで湯船まで行く必要があったり(みんなサンダル履いて身体洗ってました)、日本とは違う衛生観念にちょっとだけ戸惑ったのも事実でした。
カップルやファミリーにもおすすめ、貸切風呂も完備しています。
続いて、客室です。今回は、Japanese room・・・つまり和室のある部屋を選びました。
ドアを開けると、目の前に和室がありました。
なんとなく落ち着くかんじ。やっぱり畳はいいですね〜
部屋付きの温泉だなんて、ゼータク!なんて思いますが、むしろ北投温泉の旅館はこちらが普通。多くの旅館では、大浴場ではなく部屋付きの温泉風呂や、貸切の浴場が設置されているのです。
ちなみにこちらが朝食会場と朝食のバイキング。一般的な日本のホテルとあまり変わらない感じ。
台湾のホテルの朝食では定番の「お粥」といろんな調味料。台湾料理と言うよりは、中華料理らしいです。
北投親水露天公園内にある露天風呂「千禧湯」は、水着入浴ですが、旅行客が気軽に入れる公衆浴場として人気です。
そして、古き良き日本時代の北投温泉を体験したい方には日本統治時代からある「瀧乃湯」がおすすめ。裸で入れるこの浴場は、地元の人も利用する味わい深い温泉施設になっています。
そのほか、温泉旅館やホテルでも、日帰り入浴を実施しています。
台北から日帰りで行けて、日本時代の面影も感じられる「北投温泉」いかがでしたでしょうか?
スイーツや美容、お茶などでテレビにも取り上げられる人気スポット「台北」ですが、ぜひちょっと足を伸ばして温泉で旅の疲れを癒してみませんか?
・北投天玥泉會館の公式ページは こちら(日本語ページ)
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みなさんは 「台湾」と聞いて何をイメージします?
マンゴー?夜市?それとも故宮博物院の白菜でしょうか?
実は、台湾は日本とおなじ温泉大国でもあるのです。そして、日本と台湾の間には、温泉を通したふか〜い歴史があったのです。
今回は、台北から電車ですぐ、北投温泉をみなさんにご紹介します。
北投温泉ってどこにあるの?
「台湾一の温泉」 と言われる北投温泉は、台北の北、LRT(市営地下鉄)で約40〜50分のところにあります。台北からはLRT淡水線で北投駅へ向かい、そこからLRT新北投支線に乗り換えた終点が北投温泉の玄関口「新北投駅」です。途中には「夜市」で有名な士林もあり、士林とセットでの訪問もおすすめ!
温泉ラッピング電車
Yutty!編集部撮影
車両は特別カラーリング、温泉をテーマにしたいろんなイラストが描かれています。
Yutty!編集部撮影
Yutty!編集部撮影
支線は高架線路を走りますが⋯⋯ 超ゆっくり!!
でも・・・
Yutty!編集部撮影
(写真♦ディスプレイには旧北投駅)
(写真♦ディスプレイには旧北投駅)
車内には北投温泉を紹介した展示や、
Yutty!編集部撮影
液晶ディスプレイを使った観光ガイドなんかもあって、
Yutty!編集部撮影
体感時間はあっという間です。
新北投駅
Yutty!編集部撮影
新北投駅に到着!
Yutty!編集部撮影
Yutty!編集部撮影
(写真♦「温泉和菓子」のお店)
(写真♦「温泉和菓子」のお店)
新北投の駅前は、コンビニやレストランが並んでいます。また温泉菓子など温泉にゆかりのあるお土産品も売っていて、温泉に来た!って気分。
北投温泉の特徴
3つの源泉
北投温泉は世界でも珍しい、
①白硫黄泉 ②青硫黄泉 ③鉄硫黄泉
と3種類の温泉が湧き出ている温泉街になっています。
地熱谷
中でも青硫黄泉の湧き出ている 「地熱谷」は、ぜひ必ず訪れてほしい一番のスポット。
Yutty!編集部撮影
Yutty!編集部撮影
硫黄の煙がモクモクと湧き上がるその光景はさながら 箱根の「大涌谷」や登別の「地獄谷」のよう。入口の売店では手桶や湯船をイメージした温泉グッズも売っていますよ!
Yutty!編集部撮影
Yutty!編集部撮影
北投温泉の歴史と日本・台湾
Yutty!編集部撮影
新北投駅から地熱谷までのちょうど中間地点にあるのが 「北投温泉博物館」。ここでは、北投温泉の歴史を知ることができます。
Yutty!編集部撮影
なんだか親しみを感じる建物・・・そう、ここは台湾の 日本統治時代に建てられた公共温泉施設なのです。
Yutty!編集部撮影
北投温泉は、日本統治時代にドイツ人研究者によって発見され、日本人によって温泉宿が作られたことから台北に近い温泉地として親しまれるようになりました。
Yutty!編集部撮影
(写真♦かつて昭和天皇も北投を訪問された) 日本人が台湾を統治した当初、現地の人々には入浴という習慣がありませんでした。しかし日本は統治者として病気の撲滅や公衆衛生の整備を進めました。
日本人は、台湾に温泉を掘り、浴場を作ることで、台湾のひとびとに温泉の楽しさも伝えたんですね。
Yutty!編集部撮影
かつて演芸場として使われていた畳の休憩スペース
こちらは当時北投温泉で一番大きかった浴場。ここで案内係のおじいさんがニコニコ顔で「日本から来たの?」と解説をしてくださいました。
今でも台湾のおじいさん、おばあさんには日本語が堪能な人も多いです。読者のみなさんが台湾を訪れたときも、台湾の人たちはきっと温かく迎えてくれますよ!
台湾の温泉旅館へ!!
Yutty!編集部撮影
“あの”加賀屋は断念
北投温泉には数多くの高級温泉ホテルがあり、中でも日本の名門旅館である 「加賀屋」が運営している「日勝生加賀屋國際溫泉飯店」が日本人向け旅館として有名です。
Yutty!編集部撮影
(写真♦温泉街でもひときわ目立つ「加賀屋」。手前は市立図書館) ・・・・が!高い!さらにちょうど訪れた時期が台湾の旧正月だったこともあり、加賀屋への宿泊はなくなく断念。
北投天玥泉會館に泊まる
Yutty!編集部撮影
というわけで私が選んだ旅館はこちら、「北投天玥泉會館」(BEITO HOT SPRING RESORT)。
温泉大浴場へ
ではさっそく、大浴場を見てみましょう。大浴場に行くには、フロントで「お風呂行きたいんですけど!」的なことをお願いして、電子キーでドアを開けてもらいます。
ロッカールームで服を脱ぎ、階段を降りると・・・
「北投天玥泉會館」公式ウェブサイトより
立派な大浴場がありました!! 「北投天玥泉會館」公式ウェブサイトより
地下なので眺めなどは期待できませんが、かなり広いです。お湯の色はほとんど透明ですが、硫酸塩泉に属する 「白磺」(白湯)でpH值3~4で、少し硫黄の香りがします。 「北投天玥泉會館」公式ウェブサイトより
カランやシャワーブースもかなりの数があるのですが、ここで一つ困ったことが
桶がないっ!
そう、あの温泉だと木でできていたり、銭湯だと「ケロリン」て書いてある、あの桶がないのです。
ここに限らず、台湾の浴場には桶がありません。たぶん、実際に身体を「洗浄」するのはシャワーで済んでしまうし、そもそも身体をタオルでゴシゴシとこすらないので、「桶」が必要ないのかもしれません。
もちろん、カランのお湯でタオルをゆすぐこともできるんですが、なんだかこう、落ち着かないというか。
日本で浴場に必ず桶があるということが、いかにありがたいことなのか、改めて実感するのでした。
この他にも、脱衣所まで土足で入る必要があったり、そこからサンダルで湯船まで行く必要があったり(みんなサンダル履いて身体洗ってました)、日本とは違う衛生観念にちょっとだけ戸惑ったのも事実でした。
「北投天玥泉會館」公式ウェブサイトより
カップルやファミリーにもおすすめ、貸切風呂も完備しています。
和洋客室
続いて、客室です。今回は、Japanese room・・・つまり和室のある部屋を選びました。
Yutty!編集部撮影
ドアを開けると、目の前に和室がありました。
Yutty!編集部撮影
なんとなく落ち着くかんじ。やっぱり畳はいいですね〜
Yutty!編集部撮影
こちらが、ベッドルーム。さらに奥へ進むと・・・
部屋付きのお風呂です。なんとこれも温泉なんです!
こちらが、ベッドルーム。さらに奥へ進むと・・・
Yutty!編集部撮影
部屋付きのお風呂です。なんとこれも温泉なんです!
Yutty!編集部撮影
部屋付きの温泉だなんて、ゼータク!なんて思いますが、むしろ北投温泉の旅館はこちらが普通。多くの旅館では、大浴場ではなく部屋付きの温泉風呂や、貸切の浴場が設置されているのです。
朝食
Yutty!編集部撮影
Yutty!編集部撮影
ちなみにこちらが朝食会場と朝食のバイキング。一般的な日本のホテルとあまり変わらない感じ。
Yutty!編集部撮影
台湾のホテルの朝食では定番の「お粥」といろんな調味料。台湾料理と言うよりは、中華料理らしいです。
台北から日帰り温泉もできる!
北投温泉はやっぱり高い!という方、ご安心を。北投温泉は日帰り入浴施設もあるので、手がるに温泉気分を味わえます。 Yutty!編集部撮影
(写真♦「千禧湯」の入口) 北投親水露天公園内にある露天風呂「千禧湯」は、水着入浴ですが、旅行客が気軽に入れる公衆浴場として人気です。
「台湾温泉ガイド」さんより
(写真♦日本式の「男湯」「女湯」表記が特徴の「瀧乃湯」) そして、古き良き日本時代の北投温泉を体験したい方には日本統治時代からある「瀧乃湯」がおすすめ。裸で入れるこの浴場は、地元の人も利用する味わい深い温泉施設になっています。
そのほか、温泉旅館やホテルでも、日帰り入浴を実施しています。
終わりに
Yutty!編集部撮影
(写真♦湯気の上がる川と台湾北投温泉博物館)
(写真♦湯気の上がる川と台湾北投温泉博物館)
台北から日帰りで行けて、日本時代の面影も感じられる「北投温泉」いかがでしたでしょうか?
スイーツや美容、お茶などでテレビにも取り上げられる人気スポット「台北」ですが、ぜひちょっと足を伸ばして温泉で旅の疲れを癒してみませんか?
Yutty!編集部撮影
リンク
・北投温泉についてその他の情報は こちら(台湾温泉ガイド)・北投天玥泉會館の公式ページは こちら(日本語ページ)
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