Toshihiro Gamo
夏の風物詩と言えばお祭りでしょうか。少ないおこづかいを握りしめ、食べたい食べ物を屋台を吟味したり、縁日で遊んだり、子供の頃の夏休みの一コマでした。それに数少ない浴衣を着せてもらえる機会でもありました。そんなおまつりが4日間にわたって行われる靖国神社の「みたままつり」についてご紹介します。1.「みたままつり」とは?
日本古来のお盆にあたる7月13日~16日まで開催されるおまつりで、昭和22年に始まりました。期間中、境内には大小3万を超える提灯や懸雪洞が掲げられ、毎夜英霊をお慰めする祭儀が執り行われます。今では毎年30万人もの参拝者で賑わう夏の一大イベントです。また、参道では都内で一番早い盆踊りも開催されます。2. どんな魅力が?
さまざまな奉納行事が繰り広げられる「みたままつり」。拝殿前まで参道を練り歩く滑稽な大道芸「かっぽれ」や、拝殿前で行われる迫力ある「神輿振り」、東北三大祭りの一つでもある「ねぶた」などが奉納されます。また200店舗以上もの露店が立ち並ぶ規模の大きいおまつりですが、2015年はマナーの悪化や人出の増加により露店の出店は中止されています。3.見どころ・お勧めポイント
光の祭典
英霊への感謝と平和を願って掲げられる「みあかし(献灯)」は、毎年ご遺族や戦友の方など多くの人たちから献納されるものです。これは誰でも申し込む事が出来ます。国のために尊い命を捧げられた英霊の為に、境内を埋め尽くすほどの献灯でいっぱいになり、「光の祭典」と呼ぶにふさわしい光景を見る事ができます。懸雪洞
戦没者のみたまに捧げる提灯のひとつで「かけぼんぼり」と読みます。書かれた書や絵を提灯に仕立て、内側から照らされて並んでいます。各界の名士、政治家に芸能人、漫画家や力士まで幅広い方々が書や絵を寄せていて、メッセージ性の高いものや、芸術的な絵など、作品とよんで差し支えない素晴らしい提灯が多数並んでいる御霊祭りの名物のひとつです。遊就館
靖国神社内に併設された、明治以降の戦没者や軍事関係の資料を収蔵・展示しています。主に、英霊のご遺書やご遺品等を展示している22部屋の展示室と、靖国神社や、英霊に関する映画を上映している2つの映像ホールで構成されています。戦後70年が経過し、戦争が遠い昔の出来事になりつつありますが、二度と戦争を繰り返さない為に、一度訪れてみてはいかがでしょうか。4.口コミ
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称: 靖国神社
- ・住所: 東京都千代田区九段北3-1-1
- ・アクセス:地下鉄【九段下駅】出口1より徒歩5分
- ・電話番号: 03-3261-8326
- ・公式サイトURL: http://www.yasukuni.or.jp/index.html?mode=skip
「靖国で会おう」と国の為に散って行った魂を弔う為の「御霊祭り」で、提灯を壊したり、ケンカなどのトラブルがあって露店が中止されたというのはとても残念です。戦争を知らない世代だからこそ、みたままつりを大事にしていきたいと私は思います。
素材提供:トリップアドバイザー