1、安養寺とは?
正式名称は「慈円山大乗院安養寺」で中興が慈円であったことから山号を慈円山としたそうです。桓武天皇の勅命により天台宗のお寺として最澄が開創しました。法然がこの寺に庵を置き吉水草庵と呼ばれ、30年間念仏三昧の日々を送ったとされています。親鸞もこちらに念仏修行にやってきましたが、念仏弾圧により寺は荒廃してしまいます。
国阿が安養寺に入寺してからは時宗に改め再興され、境内には子院六阿弥坊を建立しますが明治の後期にはすでになくなりました。子院六阿弥坊では赤穂浪士が丸山会議を行ったことも知られています。
2、安養寺の魅力
現在では本堂・書院・弁天堂のみが残り、料亭「左阿弥」が残されています。江戸時代には山号の慈円山を略し、徳川家康は円山と呼んでいたそうです。円山公園は当時境内にあったことから、円山公園と呼ぶようになったとも伝わっています。
「左阿弥」は茶懐石の料亭として今も改築され残っており、小説の世界でもその名前が多く使われています。志賀直哉や川端康成もこの静かな安養寺をこよなく気にいっていたと思いながら回るとなんとも言えない気持ちになりますね。
3、安養寺の見どころ
法然と親鸞縁の地
親鸞はこの安養寺で法然から教えを請いました。親鸞はここから近くの青蓮院で9歳で髪を下ろし得度しています。吉水草庵といいこの周辺には、法然と親鸞に縁のある寺が存在しています。あまり知られていない寺ですが、趣があって素晴らしいものですよ。
弁天堂
吉水さんと京都では呼んでいますが、こちらでは霊泉が湧いていた事に由来するそうです。弁天財と共に宇賀神将尊を祀っていて学術向上にご利益があるとされています。宇賀神将尊は、宝珠を抱いた白蛇に変化したことで、祇園では芸妓の技術向上のもご利益があるとされたくさんの芸妓が訪れるのです。
左阿弥
塔頭は六阿弥坊がありましたが、現在残されているのは左阿弥のみとなっています。織田長益が建立したとも伝わり、作庭も織田長益だそうです。江戸時代の武将で、息子の頼長は大阪冬の陣でやぶれてからは、出家し長益と共に茶を極めています。茶会では吉井の井戸水を使っていたそうですよ!
4、安養寺の口コミ
京都 安養寺。親鸞や法然ゆかり吉水草庵の跡です。円山公園の最奥にあります。写真の階段を上ると京都市街地を一望できます。 pic.twitter.com/ILLaD4JGpj
— 京からす (@KYOKARASU) 2014, 5月 26
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5、安養寺詳細
■ 基本情報
- ・名称:安養寺
- ・住所:京都府京都市東山区八坂鳥居前東入円山町624
- ・アクセス:市バスにて知恩院前下車
- ・拝観時間:8:00~16:00
- ・定休日:無休
- ・電話番号:075-561-5845
- ・料金:無料
- ・所要時間:30分
- ・公式サイトURL:https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000009