トリップアドバイザー
東京都品川区に、ひっそりと建つのは、江戸時代に紅葉の名所とされていた、「海晏寺」です。今ではすっかり周辺も様変わりしたので、現在も紅葉が見られる事はありませんが、この当時の浮世絵にも描かれていたという様子を、直に見に行ってみてはいかがでしょうか?
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1.海晏寺とは?
建長3年(1251)に、鎌倉時代の北条時頼が、建長寺の蘭渓道隆を迎えて開いたと伝えられています。その後は、時頼の息子の正宗の時代に新堂が建てられました。そこには阿弥陀物が安置されていたと伝わっています。建てて間もないときは、臨済宗の寺でしたが、戦による火事のあとは、曹洞宗の寺となりました。(天正18年(1590))
2. どんな魅力が?
とても広い境内にあるのは、スマートな感じをうける本堂です。境内はとてもひろく、すっきりとしています。都旧跡の立札には白井鳥酔・春秋庵白雄(加舎白雄)の墓碑があります。 本堂の後ろは岩倉具視・松平春嶽の墓があった所ですが、立ち入り禁止になっていて、見られないそうです。遠くから合掌をするといいかもしれません。
3.見どころ・お勧めポイント
江戸名所図会
『江戸名所図会』や『江戸切絵図』を持ち、東京の歴史で埋もれている記憶を呼び起こそうとグループで散策する人々が増えているそうですね。江戸時代でも今で言う、旅行ブームというものがおき、絵入りの旅行あんな所の決定版としてこの「名所図会」が読まれました。その中に海晏寺の紅葉も描かれているそうです。岩倉具視・松平春嶽の墓
多くの方がこのお墓を訪ねて来られるようですが、残念ながらきちんと残ってはいません。本堂の裏手にあるそうですが、これも遠くからしか拝めませんが、ここにあると言う実感は感じる事でしょう。周辺の建築
江戸時代はかなり栄えていたらしいのですが、現在はその面影はあまりなく、しいていえば、非常に広い境内と立派な鐘楼や本堂があることです。この建築の細かな様から、当時の歴史を感じる事ができるのではないでしょうか。隣接する墓石もかなり大きな規模のようです。4.口コミ
本堂背後は植林された高台で、この日は立ち入り禁止でした。後で知ったところ、ここに岩倉具視・松平春嶽の墓があったこと。そして、かっては紅葉の名所でもあったこと。 また、当寺の本尊観音像はご当地鮫洲の地名の由来(品川沖で鮫の腹から出たという)があり、名刹なのです。 品川宿コースから外れていますが、探訪心あれば奥深い価値ある寺院スポットです。
5.詳細
■ 基本情報
- ・名称: 海晏寺
- ・住所: 東京都品川区南品川5-16-22 (地図)
- ・アクセス: 京浜急行青物横丁駅から徒歩で5分
- ・電話番号: 03-3471-0629
都会にある江戸時代の頃の歴史を、こう言った遺産からつなげていくと、おもしろいかもしれませんね。
素材提供:トリップアドバイザー