御霊神社(ごりょうじんじゃ)とは?
神奈川県鎌倉市にある神社。推定では、平安時代後期の建立とされています。かつて、鎌倉近辺には平氏の五家があり、この五家の祖を祀る神社として五霊神社(御霊神社)が建てられました。この五家の祭神としていましたが、いつしか、武勇で名高い領主の鎌倉権五郎景政公一柱だけを祀るようになったそうです。権五郎景政は、敵の矢を目に受けながらも奮戦したことから、目に御利益があるとされています。
御霊神社の魅力
御霊神社はあじさいのスポットとして有名です。また、9月18日の例大祭には県の無形文化財に指定される「面掛行列」が行われるのも魅力です。総勢10人で前の8人が爺、鬼、異形、鼻長、烏天狗、翁、火吹男、福禄寿の面をつけ、その後に黒紋付の裾模様におかめの面をつけた産婆が続く、とても面白いお祭りです。周辺のおすすめ観光スポット
観音堂
長谷寺内にあり、高さ9.18mもある漆箔・寄木造の十一面観音像を安置しています。木造の仏像では日本最大級。右手に錫杖、左手には蓮華をさした華瓶を持ち、金色に輝く姿は実に優美です。長谷寺の縁起によると霊夢を得た徳道上人の発願で、養老5年(721)に大和(奈良県)の泊瀬で1本の楠から2体の像が造られ、1つは奈良の長谷寺に安置し、もう1体は縁ある土地で民衆を救ってくれるようにと願いをこめて海に流された。10余年後に三浦半島の長井に漂着したものを、この地に移し創建したといわれています。極楽寺
正元元年(1259)に創建されたお寺。貧者救済や病人の治療に尽くしたことで知られる忍性菩薩がお祀りされています。本堂前には忍性菩薩が使用したと伝わる千服茶臼や製薬鉢があります。往時は七堂伽藍をはじめ多くの塔頭があったそうですが度重なる火災や戦乱で大半が焼失。現在は山門や本堂などが山かげにひっそりしていますが、宝物殿には木造十大弟子立像(重要文化財)などの古仏像が数多く収蔵されています。成就院
極楽寺切通しの途中、石段を登った小高い丘の上にある真言密教のお寺です。弘法大師が修行した霊場跡に、承久元年(1219)北条泰時が創建したと伝えられています。本尊は不動明王(縁結び不動)。108段の参道の両側には般若心経の文字数と同じ262株のアジサイが植えられ、明月院と並ぶアジサイの名所。また、参道からは眼下に由比ケ浜の眺望が広がっています。■ 基本情報
- ・名称:御霊神社
- ・住所:248-0021 神奈川県鎌倉市坂ノ下4-9
- ・アクセス:江ノ島電鉄「極楽寺駅」徒歩10分または「長谷駅」徒歩5分
- ・拝観時間:9:00~17:00
- ・定休日:年中無休
- ・電話番号:0467-22-3251
- ・料金:拝観無料