eiji ienaga
京都に数ある神社の中で最古の歴史を誇るといわれているのが、上賀茂神社です。今回は、そんな上賀茂神社の魅力をご紹介します。1.上賀茂神社とは?
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上賀茂神社は、正式名称は、賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)といい、神武天皇の時代に神が降り立ち作られたという京都で最も歴史ある神社になります。そのためユネスコ世界遺産にも登録されています。 京都で最も古い神社の「上賀茂神社」は、賀茂祭(葵祭)や桜の時期には迫力の「斎王桜」が有名ですよね。上賀茂神社があるなら下もあるのです。上賀茂神社は「賀茂別雷神社」下鴨神社は「賀茂御祖神社」と言います。どちらも同じ氏神様を持つ神社なんです。楼門の作りはまるで竜宮城のようですよ。
2.上賀茂神社の5つの見どころ
見どころ1:神が降り立つ立砂
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上賀茂神社の境内には、御祭神が降臨するといわれる立砂があります。神様が、賀茂神社に降臨した後、上賀茂神社の北にある神山を真似して作った砂といわれています。鬼門におく盛り塩の起源は、上賀茂神社にあるんです。
天武天皇の時代に建てられた上賀茂神社は、大昔(1万年前)まだこの地が海だったそうです。その後陸地が出来て水に恵まれ自然に囲まれた土地になりました。それでも自然災害は起こり自然に畏怖した人たちが平安を願い神様を祀るようになったそうです。
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見どころ2:斎王が使った殿舎・細殿
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立砂の後ろに控えるのが細殿になります。葵祭などで斎王が、上賀茂神社に訪れた際には、この細殿を使ったといわれています。1628年に作り替えられていますが、国の重要文化財にも指定されています。神山に見立てられている立砂が盛られている場所にあるのが「細殿」になります。斎王ってなんのことだか知ってる方少ないのではないでしょうか。平安時代から鎌倉時代に賀茂神社に奉仕した未婚の皇女のことなんです。現時代の葵祭では一般から未婚の女性が斎王代として努めます。
見どころ3:素敵な縁を呼び寄せてくれる片山御子神社
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上賀茂神社の境内には、御祭神の母親を祀ったお社、片山御子神社があります。縁結びの神様として古くから親しまれており、かの有名な紫式部も何度も参拝したともいわれています。 「片山御子神社」不思議な神話が伝えられる神社なんです。上賀茂神社のご祭神の天武天皇の母君賀茂玉依姫(かもたまよりひめ)が祀られています。禊をしていると小川から一本の矢が流れて来てそれを手にしたら神の御子をご懐妊したという伝説が、神徳の縁結びのになっているそうです。
ハート型の絵馬
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ハート型をした絵馬には紫式部、ホトトギス、和歌が記載されています。境内には紫式部の残した和歌の歌碑も見られます。
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「ほととぎす 声まつほどは 片岡の もりのしづくに 立ちやぬれまし」 と詠っています。将来の結婚相手の声(ほととぎすの声)を待ちわびていたら、片岡社の木の下で朝露に濡れてしまいました、という意味の和歌なのだとか。神の御子を宿した賀茂玉依姫のパワーはどれほどのものなのか!と思うほど紫式部はこの神社に思い入れていたことでしょう。なんともいじらしく思える歌ですよね。しかしこのハートに見える形はなんと神紋の葵(あおい)の葉の形なんです。
見どころ4:お土産にも?!ユニークなおみくじ
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馬にゆかりのある上賀茂神社のおみくじは馬が咥えたユニークなデザインです。口に咥えられている紙におみくじの内容が記載されています。 行儀よくならぶ馬の中から、これぞという一頭を選んでみてください。
なんとも可愛いですね~。馬におみくじを咥えさせているのはなんでなのでしょう。ここの地に神様が出現した際に馬を走らせたという由縁からこの馬みくじができました。今でも賀茂競馬(かもくらべうま)という神事が行われています。境内に神馬舎があってちゃんと白馬がいるんですよ。
見どころ5:桜の名所・上賀茂神社の桜
上賀茂神社は、桜の名所でもあります。特に樹齢150年といわれている斎王桜は美しく、見る者の目を奪います。他にも御所桜や馬出し桜、鞭打ちの桜など色とりどりの美しい桜を見ることができます。ライトアップされた御所桜も幻想的です。
斎王桜、迫力の美しさです!斎王桜の品種はベニシダレ桜で鮮やかなピンクが大きく盛り上がり先端が数珠のように枝垂れ下がっていてとっても幻想出来ですね。一の鳥居をくぐって右手の一番近いところにあります。斎王桜より本殿に近いのが御所桜で薄いピンク色をしています。
3.葵祭
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下鴨神社と上賀茂神社の間で、毎年5月15日に行なわれる例祭が、葵祭です。平安時代は、祭といえば賀茂祭のことを指したといわれており、京都三大祭りの一つでもあります。 そんな葵祭の終着地点となるのが、上賀茂神社なのです。 京都の3大祭のひとつである「葵祭」は今から約1500年も前から行われている祭なんですね~。石清水八幡宮で行われる祭、南祭に対してこちらは北祭とも言うそうです。賀茂氏と朝廷の行事として行っていました。源氏物語でも葵祭の場面が出て来るほど古来から絢爛な祭だったのですね。
葵祭とは…
http://wakasa15thfd.wordpress.com/2014/05/06/%E8%91%B5%E7%A5%AD%E3%83%BB%E3%83%…
葵祭の正式名称は、賀茂祭ですが、参列する人々が葵の葉を身に付けることから、「葵祭」の名前が使われるようになりました。 牛車や勅使、供奉者の衣冠、社殿の御簾などすべてを二葉葵の葉を桂の枝に刺して飾ります。なので葵祭なのですね。そして賀茂玉依姫命が小川で成した御子との再会を果たすきっかけとなったのも葵の葉なんです。この祭の前儀(前夜祭のようなもの)では流鏑馬神事が有名ですね。
王朝風俗の伝統が残る珍しい祭
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王朝風俗の伝統が残される珍しい祭で、平安後期の衣装を身にまとった行列が有名です。 斎王代や牛車と共に女人列が練り歩く路頭の儀(ろとうのぎ)は、色とりどりの平安時代の衣装はまさに絵巻です。勅使や検非違使、山城使、風流傘(ふりゅうがさ)の装いもよく絵巻や歴史書で見る姿そのままでとっても優雅ですね。
葵祭の主役は斎王じゃない!
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艶やかな衣装を身にまとった斎王が注目されがちですが、実は主役は勅使代になります。有名な源氏物語では、この勅使代を光源氏が勤め、その姿を見ようとした人々の間で争いが生じるエピソードもあります。物語に登場するほど、平安時代、公家や貴族の間では身近な祭だったのでしょう。 4.場所
アクセス情報(電車)
京都駅→地下鉄烏丸線北大路駅→市バス「上賀茂神社前」下車アクセス情報(市バス)
JR「京都駅」:市バス4系「上賀茂神社前」(約40分)下車すぐJR「京都駅」:市バス9系「上賀茂御薗橋」(約35分)下車~徒歩5分
アクセス情報(車)
名神高速道路京都南インターより約40分。京都駅より約30分。
堀川御池より約20分。
5.基本情報
■ 基本情報
- ・名称: 上賀茂神社
・住所:京都市北区上賀茂本山339 - ・電話:075-781-0011
- ・開門時間:境内一円24時間参拝自由、楼門内8:30~16:00
- ・拝観料:無料
- ・公式サイトURL:http://www.kamigamojinja.jp/
古都京都を代表する上賀茂神社に訪れて、ぜひ心をオープンにしてみてください。素敵なご縁と出会えるかもしれません?!